コラム

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Microsoftアカウントの危険性

MicrosoftアカウントはOneDriveやMicrosoft Office、Windows10と紐付くWEBサービスであり、Microsoft製品を使用する上で必須の存在です。

それ故にソーシャルハックの対象にもなりやすく、一度乗っ取られてしまうと致命的な結末に至ることもあります。そこで今回はMicrosoftアカウントの危険性についてご紹介します。

アカウントをバックアップすることができない

MicrosoftアカウントはGoogleアカウントのようにバックアップを取得することが出来ません。Googleアカウントならサービスごと、アカウント全体を選択してバックアップが可能であり、いざという時はバックアップデータを使って復元も可能です。

しかしMicrosoftアカウントではそのようなサービスは提供されておらず、アカウントが使えなくなることはOneDriveやMicrosoft Office、Windows10が使えなくなることと同意です。

安易に「信頼済みデバイス」に追加するとアカウントを乗っ取られた際に窮地に陥る

定期的な再認証をスキップ可能にする「信頼済みデバイス」にパソコンやブラウザを登録すると同期もスムーズで非常に便利ですが、ソーシャルハックや盗難でアカウントを乗っ取れる可能性は格段に上がります。

2段階認証を有効化していても信頼済みデバイスからパスワード変更や回復コードの再発行(再発行すると古いコードは無効化される)が可能なため、ハッキング耐性はほぼありません。多少不便でも信頼済みデバイスには何も追加しない方が賢明です。

ハッキング被害に遭うとアカウントをロックされて復帰できない

Microsoft側がハッキングと判断するようなアクセスがあるとアカウントをロックしてアクセス不能な状態にします。

判定基準はハッキングによって変更されたパスワードや回復コードの復旧、回復コードを使ったパスワード初期化など複数のパターンがありますが、本来のアカウント所有者と攻撃者が数回アクセスを繰り返すだけでロックされてしまいます。

そして一度アカウントがロックされてしまうとロック解除は絶望的です。Microsoftはハッキングしてきた攻撃者の同意なしに情報開示に応じることはなく、紛争回避を理由にアカウントをロック解除に応じません。

ロックされるとアカウント・One Drive上のデータ・Officeのライセンスも全て失う

Microsoftアカウントは多くのサービスに紐付けされるため、ロックされると甚大な被害が出ます。Outlookメールを使っているなら全送受信メール、Outlookのアドレスに紐付いた様々なWEBサービス、One Driveに預けていた全てのデータ、購入したOfficeのライセンスも閲覧も利用も出来ず、業務で使用しているパソコンなら仕事が出来ないばかりか損失も生じます。

特にOfficeライセンスを複数紐付けている場合は被害額が10万円を超えてしまいます。

2段階認証を有効化していてもアカウントのロックを解除できない

ハッキング被害やアカウントのロックに遭遇したときに役立つのが2段階認証のはずですが、Microsoftアカウントの場合は2段階認証を有効化していると、Microsoftサポートチームが2段階認証を理由にアカウントのロック解除を断るという謎の対応を取っています。

2段階認証を使いアカウントのロック解除を試みても「2段階認証が有効化されているとMicrosoftサポートチームではアカウントを操作できない」という通知を出すだけで門前払いになってしまいます。

Officeのプロダクトキーや受信メールなどオフラインで保存できる物は積極的にバックアップを

メールはクライアントにデータを残さないIMAP方式が普及していますが、Outlookメールを使っているならいざという時に備えて従来のPOP方式で設定し送受信メールが残るようにしておけばデータだけは残ります。

OfficeライセンスもMicrosoftアカウントなしでインストール可能なプロダクトキーをOfficeのインストールサイトで確認でき、事前に控えておけばアカウントがロックされてもOfficeライセンスは残ります。

いずれも手動によるバックアップ手段ですが、Microsoftサポートチームが消極的な対処を続けている間は自衛手段として必要です。

まとめ

アカウント情報や個人情報の流出や漏洩が珍しくなくなったように、アカウントハックも対岸の火事ではなくなってきました。

様々なWEBサービスを使うほどハッキングやアカウントの乗っ取り被害に遭う確率も増えますが、Microsoftアカウントに関しては本人に不手際がなくともロックされ永久に閉ざされてしまうことを前提に考えておく必要があります。

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ネットワークトラブルを引き起こす重複していはいけないもの

ルーターを導入すると接続した機器は自動的にネットワークに参加できるため、ほとんどのユーザーが意識することはありませんがネットワークに参加には個々の機械が正しく認識されることが不可欠です。

仮にネットワークで通信するために必要な固有情報が全て一緒ならルーターやスイッチングハブはどの機器へ通信させれば良いのか判断できません。

そうなってしまうとインターネットはもちろんローカルネットワークにも参加出来ず一切通信が不能になってしまいます。そこで今回はネットワークトラブルを引き起こす重複していはいけないものについてご紹介します。

MACアドレスが重複するとデータの送受信ができない

MACアドレスはWiFiや有線LANの一台一台に異なるアドレスとして工場出荷状態で割り振られるものですが、ソフトウェア側から変更することが可能です。

また仮想ネットワークに使う仮想LANアダプタにもMACアドレスを割り振らねばなりませんがユーザーが自由に設定変更できます。

仮に同じネットワーク内にMACアドレスが同じ機器が接続するとルーターやスイッチングハブはどちらの機器へデータを送れば良いか正しく認識できず、先にネットワークに参加した機器しか通信できない上に、同じMACアドレスの機器同士は通信が出来ません。

MACアドレスの重複は珍しい現象ですが、様々な要因で発生しうるトラブルの一つです。

MACアドレスは使い回されている上にベンダーが重複させている例も

ベンダーに割り当てられたMACアドレスは有限なため、一定期間使用された後に再び製品に割り当てられることがあります。

他にもHUAWEIやQualcommなどの特定のベンダーがひとつのMACアドレスを多数の製品に割り当てた状態で出荷しているため、企業ユーザーに限らずMACアドレスの重複トラブルに遭遇することがあり得ます。

MACアドレスの手動変更は簡単

MACアドレスは各ベンダーが向上出荷時に設定したアドレスが有効になっていますが、手動で変更が可能です。変更手順はデバイスマネージャーからネットワークアダプタのプロパティを開き、詳細設定内のアドレス欄へ入力する方法と直接レジストリを編集する方補があります。

通常はこの方法でトラブルを回避できますが、ソフトウェア側からの変更になるため、ソフトウェアに依存しないWake On Lanではベンダーが設定したMACアドレスが使われるため効果がありません。

仮想マシンにネットワーク設定する際はMACアドレスが異なるNICを

仮想マシンはWindows10 Proの標準機能でもあり、様々なOSをゲストOSとして動かせるため様々な用途で使われています。

この仮想マシンをネットワークに参加させる際に仮想ネットワークアダプタを設定しますが、他の仮想ネットワークアダプタを複製した際にMACアドレスも複製してしまうケースがあります。当然仮想マシンはネットワークに参加出来ません。

Windowsネットワークではコンピュータ名が重複すると接続できない

MACアドレス以外にも重複してはいけないものはコンピュータ名です。Windowsネットワークではコンピュータ名を識別情報として使うため、名前が重複したパソコンはネットワークに参加できません。

Windows10以前はユーザーが初期セットアップ時にコンピュータ名を入力する仕組みだったため家庭内の小規模なネットワークでもコンピュータ名の重複が起きやすく、Windows10ではランダムな名称がコンピュータ名として自動設定されるようになりました。もちろんユーザー自身が管理しやすい名前へ変更可能ですが、重複しないように注意しましょう。

まとめ

MACアドレスとコンピュータ名は自由に変更可能ですが、ネットワーク上では個々を識別するための情報として扱われるため重複しないように注意しましょう。

特に仮想マシンや同じメーカーの機器が多数接続している環境では管理表などを作って全体の把握と管理をすることをおすすめします。

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ASUS製ゲーミングWiFiルーターに追加されたOpen NAT機能

ゲームサーバーとの接続やユーザーがホストになる場合に起きやすいトラブルのひとつに通信エラーがあります。これは通信パケットのやり取りを行うときに、その通り道であるポートを通過できず通信が失敗する現象です。

その原因は宅内ネットワークやファイヤーウォールなど様々ですが、主にルーターへ「ポート開放」設定をすることで解決できることがほとんどです。

しかしネットワークの詳細な知識がない多くのユーザーにとっては設定もその後の管理も容易ではありません。そこで今回はASUS製ゲーミングWiFiルーターに追加されたOpen NAT機能についてご紹介します。

オンラインゲームはポート開放が必要な場合がある

オンラインゲームはゲームサーバーとの接続だけでなくボイスチャットやユーザーを親にしてチームプレイをするなど多様な通信を行っています。

中には通常のゲームプレイは出来るのにボイスチャットが使えないなど、ポート開放をしなければ全ての通信機能が動作しないケースもあります。

ポート開放は仕組みを理解しないと設定が難しい

ポート開放はインターネット側とローカルネットワーク側を適切に結びつける必要があり、ゲームクライアントを起動するパソコンのローカルIPを固定しておく必要があります。

ポート開放は解放するポート番号と、インターネットから入ったパケットをどのローカルIPへ通すのかが重要なためパケットの通信経路と仕組みを理解していないと設定は困難です。

必要なポート番号が変わることもある

ゲームのバージョンアップやMODによりポート番号が増えることや変わることも珍しくありません。特に複数のゲームタイトルをプレイしている際はどのポートをどのゲームで使用しているのか管理が必要になります。

また安易なポート開放はセキュリティ上好ましくないため、使わなくなったポートは設定を削除して閉じておくことも大切です。

ASUS製ゲーミングWiFiルーターならゲームタイトルを選ぶだけでポート開放出来る

ASUS製ゲーミングWiFiルーターには「Open NAT」が実装され、ゲームタイトルを選びプレイするパソコンを一覧から指定するだけでポート解放が完了します。

主要なオンラインゲームが網羅されており、知識がなくても簡単に設定が可能です。またどのゲーム向けのポートを開放しているか一目瞭然なのでプレイしなくなったゲーム用のポート番号だけを閉じることも簡単です。

ポート開放状態の管理も簡単

ゲームタイトルでポート開放状態を管理でき、手動でポート開放を行う際も個別に名称を付けることができるため設定内容を忘れた際も困りません。

他のゲーミング用の機能と合わせて必要なゲームに合わせた設定が誰でも簡単にできる点では他のメーカーよりも優秀です。しかも「Open NAT」機能は旧式のASUS製品でもアップデートにより利用することが可能なため、すでにASUSのWiFiルーターを使っているなら買い換える必要もありません。

まとめ

ASUSのゲーミングWiFiルーターは機能が豊富なだけでなく、旧製品であっても「Open NAT」機能が追加されるなど購入後も安心して使えます。

ポート開放についてはセキュリティ上の問題もあり、ASUS製ゲーミングWiFiルーターに標準搭載されているAiProtectionとの併用は必須です。

ポート開放が出来ず悩んでいたり、これからオンラインゲームを始めるならASUS製ゲーミングWiFiルーターの検討をおすすめします。

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正式サービスが始まるGeForce NOW Powered by SoftBank

2020年6月に日本国内でもGeForce NOWが正式にサービス開始となります。GeForce NOWはゲームのレンダリングをサーバー側で行い、映像をユーザーに転送するためユーザーはゲーミングパソコンを用意する必要がなくなるサービスです。

パソコンだけでなくスマホでもプレイできるためデバイスと場所を選ばない新しいプレイスタイルとして注目されています。そこで今回は正式サービスが始まるGeForce NOW Powered by SoftBankについてご紹介します。

回線品質が良好ならゲーミングパソコンがなくてもハイエンド設定でオンラインゲームを楽しめる

GeForce NOWはレンダリング後の映像をユーザーへ転送する仕組みを採用しており、回線速度に合わせてレンダリング画質も自動調整されます。

推奨回線速度である25Mbps以上の速度が出る回線ならレンダリング画質に期待が持てますが、安定的に速度が出ていないとフレームレートが落ちてしまうため有線LANやゲーミングルーターの導入をおすすめします。

ゲーム本体はSteamで別途購入する必要がある

GeForce NOWはあくまでゲームプレイのために必要な演算処理を代行するサービスであり、ゲームソフトは別途用意しなければなりません。

GeForce NOW対応ゲームをSteam Storeで購入しプレイすることになりますが、一部のゲームタイトルは毎回セットアップが実行される仕様になっています。既にSteam以外のストアでゲームソフトを収集している際は再購入になるケースがあり注意が必要です。

一定時間ごとに切断されるため長時間集中しにくい面も

GeForce NOWは操作しないしない時間が10分経過するとログアウトされ、連続でプレイしている際も4時間ごとに切断されます。いずれも不正操作を防止するための仕様ということですが、休日などに連続プレイを楽しみたいユーザーやながらプレイで離席しがちなユーザーにとっては厄介な仕様と言えます。

MOD導入不可な他、スマホプレイも動作条件が多すぎる

海外のゲームタイトルはMODの使用が大前提になっている物が珍しくなく、FPSなど対戦型のゲームでは一般的です。しかしGeForce NOWはサーバーで演算処理を代行する関係上、ゲームクライアントへファイルを主導追加するMODの導入が不可能です。

またデバイスを選ばないこともGeForce NOWの特徴ですが2020年現在、iPhoneには非対応となっており具体的な対応時期も明かされていません。Android端末もゲームパッドの接続がほぼ必須となっているためAndroid端末単独でのプレイは現実的ではありません。

まとめ

ゲーミングパソコンを持っていないユーザーが負荷の高いゲームタイトルを試しにプレイするにはGeForce NOWが最適ですが、本格的にゲームを楽しむには厳しい仕様と言わざるを得ません。

しかしライトユーザーが参加しやすい土壌を作るという意味ではGeForce NOWに一定のメリットもあり、近くにゲーミングパソコンを展示しており試遊できる店舗がないユーザーにとっては魅力的な選択肢ではないでしょうか。

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第3世代Ryzen向けB550チップセットとは

Intelが低迷する中、好調にシェアを伸ばしているAMDですが第3世代Ryzenと新たなチップセットでさらにIntelとの差を広げるべく攻勢を仕掛けています。

現在のAMDチップセットはヘビーユーザー向けと汎用性の高い一般向けの2つに絞ってリリースされており、後者のBシリーズチップセットはさらに幅広いユーザー層を獲得すべく大幅な機能強化がされています。そこで今回は第3世代Ryzen向けB550チップセットについてご紹介します。

ソケットAM4は変わらないものの第3世代Ryzen用チップセット

Intelが頻繁にCPUソケットの形状を変更しCPUクーラーや対応CPUの制限が激しい一方でAMDはCPUソケットの形状をほとんど変更していません。

今回リリースされたB550チップセットも従来通りのソケットAM4を採用しているためCPUクーラーの互換性は確保されています。しかし内部的には大幅な性能向上が行われた結果、第1世代と第2世代のRyzen CPUとの互換性は失われています。

PCIe4.0を利用できるのがB550チップセットの強み

第3世代Ryzen用チップセット一番の目玉はPCIe4.0をチップセットレベルでサポートしている点です。

2020年現在、Intel CPU向けにマザーボードメーカーが独自にPCIe4.0対応させた製品をリリースされている最中にAMDが一歩早くPCIe4.0対応チップセットを普及価格帯のマザーボードへ搭載できた功績は大きいと言えます。

PCIe4.0採用でNVMeも高速になる

PCIe4.0は帯域が2倍になりましたが、グラフィックボードとの接続は従来の帯域でもボトルネックにはなっていませんでした。

しかしNVMeタイプのSSDは内部にPCIeを使っており、帯域が増えたことによりさらにパフォーマンスが上がります。既にPCIe4.0に対応したNVMe SSDもリリースされておりさらに高速なストレージとして活用できます。

第4世代RyzenシリーズCPUにも対応予定

第3世代Ryzen向けチップセットは2020年中にリリース予定の第4世代RyzenシリーズCPUへも対応予定です。

CPUのみのアップグレードが可能ならマザーボードが無駄にならず、ユーザーは低コストで第4世代Ryzenへ移行できることになります。

まとめ

第1世代と第2世代が非対応なのは残念ですが、第3世代と第4世代に対応するB550チップセットはPCIe4.0の強化により長期間第一線で活躍できる可能性があります。

PCIe4.0以外にもUSB3.2 Gen2のネイティブ対応など将来性のある仕様にまとまっており安心して選べる点も魅力の一つです。長く活躍し続けられるパソコンを求めるなら低価格で多機能かつ最新のインターフェースが揃ったB550チップセットがお勧めです。

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SMR採用HDDとNASの危険な組み合わせとは

瓦記録方式とも呼ばれるSMRはより多くのデータを保存するための技術であり、2TB以上の大容量モデルで主に採用されています。一般ユーザー向けに流通しているHDDはSMR採用製品が多く、法人向けHDD製品は従来通りのCMRが多い傾向にあります。

個人ユーザーにも普及しているNASに使用するHDDについてはパフォーマンスや信頼性の面からCMRが推奨されていますが、実際にはSMRかCMRか公表されていないHDDも多く存在しています。そこで今回はSMR採用HDDとNASの危険な組み合わせについてご紹介します。

SMRはキャッシュを使い切ると読み書き速度が低下する

SMRはHDDのプラッタへ書き込みする際にデータトラックを一部重ねて記録することでデータ密度を向上する技術です。連続で大容量のデータを読み込んでも読み込み速度は低下しませんが、連続で大容量のデータを書き込むと書き込み速度が低下する特性があります。

これは重ねて記録するデータをブロック単位で管理しており、一度キャッシュしてから書き込むためです。キャッシュ容量は数十GBしかなく、100GBを超えるデータの書き込みは苦手です。

外付けHDDなどでは問題ないSMRもNASで使用するとトラブルの元

NASに使用するHDDはRAID構成を組むことが多く、各HDDの状態を常にチェックしながらNASは動作します。もしNASに大容量のデータを書き込んでSMRのキャッシュを使い切ってしまうとHDDの書き込み速度が極端に低下し、NASはHDDが異常動作したと判定するケースがあります。

同様にRAID構成を復旧する際も既存のデータを大量に読み書きすることで復旧の失敗やRAID構成が壊れてデータを失う事例もあります。

SMRかCMRか公表されていないHDDはサードパーティーの検証済み製品リストで確認可能

販売しているHDDがSMRかCMRか公表されていないモデルは多くあり、NASメーカーでは独自にSMR採用HDDをまとめた検証リストを公表しています。

NAS向けを謳うHDDについては多くのメーカーがSMRの採用をさけており、一定の情報開示もされていますが一部例外もあるため購入前のチェックは欠かせません。

NAS向けHDDのWD RedシリーズではSMRとCMRが混在しているため要注意

WesternDigitalのRedシリーズはNAS向けに高信頼性を謳っており、SMRを採用していない点も特徴の一つでした。

しかし2TB以上のRedシリーズでSMRが採用されており、実際にはNASに適さない場合がありました。全てのRedシリーズがCMRではない時点で安心して選べる製品とは言えないことは確かです。

まとめ

RAID構成を組みデータを守ることを目的にNASが選ばれることが多く、そのデータを危険にさらしかねないSMRはやっかいな存在と言えます。

実際にSMR採用HDDを使ったばかりにバックアップデータなど大容量ファイルの書き込み失敗や、故障したHDDを入れ替えて復旧させる工程でデータ消失を起こす事例は多数報告されています。

このようなトラブルを避けるには、WD Redシリーズのようにメーカーが仕様を公表していないHDDを避けるか検証サイトで入念に調べてから導入することが大切です。

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ボイスチャットやゲーム配信で便利なノイズキャンセンリング

ゲーム配信やボイスチャットなどマイクを使うシーンでは生活音などの騒音の遮断がネックになることが多々あります。

特にペットや同居人がいる際は注意が必要な上、匿名性が求められる生実況などでは致命的なトラブルの元になりかねません。そこで今回はボイスチャットやWEBミーティングで便利なノイズキャンセンリングについてご紹介します。

マイクが内蔵されているノートパソコンでは環境音を拾いやすい

ノートパソコンにはモニターの上部にマイクが内蔵されることが多く、キーボードを押す音やパソコン本体の振動音などをダイレクトに拾ってしまいます。

また、口元とマイクまでの距離が長いため環境音と音声が混ざりやすく聞く側に優しくない場合も少なくありません。ある程度の環境音をカットするためにも口元にマイクがあるヘッドセットや卓上型のマイク購入を検討しましょう。

イコライザーやエフェクトで環境音を消すには限界がある

サウンド編集用のソフトウェアに加え、サウンドデバイス用のドライバには各種調整用にユーティリティーが含まれることが一般的です。

マイクに関しては音量を大幅に増大させるブースト機能や音声を強調させるエフェクトなどがありますが、誰の声なのか判別がつきにくくなるなど弊害もあり、完全に環境音を除去することは出来ません。

ノイズキャンセルマイク・指向性マイクは万能ではない

オーディオ機器として販売されているノイズキャンセルマイク・指向性マイクは低価格なものから高額な製品まで様々ですが、環境音が大きい場合は除去が困難な他、同居人の生活音やテレビの音まではカットが難しいというのが現実です。

他にも踏切の遮断機や緊急車両のサイレンなど室内にまで響く環境音も高性能なマイクほど拾いやすいケースもあり、価格とノイズキャンセル性能は必ずしも一致しません。

RTXシリーズのグラフィックボードを使っているならNVIDIA公式のノイズキャンセルソフトウェア「NVIDIA RTX Voice」がおすすめ

NVIDIAはAI技術を活用したノイズキャンセルソフトウェアとしてNVIDIA RTX Voiceを無償公開しています。動作及びインストールにはRTXシリーズのグラフィックボードが必要なためゲーミングユーザーならコストをかけずに導入可能です。

ボイスチャットやYoutube配信用のソフトウェアにも対応しており、オーディオデバイスの一つとして機能します。ノイズキャンセルできる対象は得意不得意がありますが、一般的なノイズキャンセルマイク・指向性マイクよりも効率よく環境音を遮断可能です。

GTX1000番台もインストーラーを改変することでNVIDIA RTX Voiceを導入可能

公式サポートから外れますがNVIDIA RTX Voiceはインストーラーの構成ファイルを編集すればGTX1000番台を搭載したパソコンでもインストール・動作可能です。

ミドルクラスのゲーミングパソコンでは2020年現在もGTX1000番台が選ばれることが多く、普及価格帯で流通しているため多くのユーザーがNVIDIA RTX Voiceを試すことが出来ます。

まとめ

高価なノイズキャンセルマイク・指向性マイクの効果は実際に購入しなければ分からず、コストに似合った性能を発揮できるのか何も保証がありません。

その点、NVIDIA RTX Voiceは対応ハードウェアさえ所有していれば無償で高性能なノイズキャンセル性能を手に入れることが出来ます。もしゲームプレイ配信やWEBミーティングで環境音に悩んでいるなら是非試してみることをおすすめします。

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ソフトウェアWake On LanとハードウェアWake On Lanの違いとは

Wake On Lanは遠隔操作でパソコンの電源を入れるための機能であり、リモートアクセス時の基本でもあります。

最近ではリモートワークの需要からWake On Lanを活用するケースも多々ありますが、Wake On Lanはハードウェアで動作する場合とソフトウェアで動作する場合に分かれており初心者には敷居が高いのも事実です。

そこで今回はソフトウェアWake On LanとハードウェアWake On Lanの違いについてご紹介します。

Sステートによって必要なWake On Lanは変わる

Sステートはパソコンの電源状態を示すものであり、電源をWake On Lanで復帰させる際はどのSステートから復帰させるか確認が必要です。

それはWake On Lanがハードウェアとソフトウェアでそれぞれ復帰可能なSステートが異なるためです。さらにWindows10のハイブリッドシャットダウン使用時はハードウェアWake On LanもソフトウェアWake On Lanも使用できないため無効化しなければならないという事情もあります。

完全シャットダウン状態からの復帰はハードウェアWake On Lan

S5ステートの完全シャットダウン状態から復帰させるにはハードウェアWake On Lanが必要です。ハードウェアWake On Lanはマザーボード側の機能であり、OSに左右されないという特徴があります。

Wake On Lanのパケットを受信するLANもマザーボードに内蔵された有線LANのみです。電源トラブルなど不測の事態に備える点でもハードウェアWake On Lanは協力且つシンプルと言えます。

休止状態・スリープ状態からの復帰はソフトウェアWake On Lan

休止状態のS4ステート、スリープ状態のS3ステートからの復帰はソフトウェアWake On Lanが必要です。これは完全シャットダウンと異なり、S4・S3ステートではネットワークアダプタは電源が切れずにパケットを受信できるためです。

こまめに電源をON・OFFするよりも必要な時にスリープから復帰させる方が運用としてはスムーズですが、導入に関しては一定の知識が不可欠です。

増設したLANアダプタからの復帰はハードウェア+ソフトウェアWake On Lan

スリープ状態のS3ステート限定ですが、ノートパソコンや省スペースパソコンで多い有線LANを内蔵していない場合でもUSB接続のLANアダプタから復帰が可能です。

この場合は、USB接続のLANアダプタをソフトウェアで常に稼働させ、パケットを受信した際はマザーボードが復帰を許可するというソフトウェアとハードウェアの両方の機能を使うことになります。

ソフトウェアWake On LanはOS上から設定し、ハードウェアWake On LanはBIOS設定を変更する

ソフトウェアWake On Lanは主にドライバとその設定に依存します。ドライバの電源管理画面で復帰の許可を有効にしますが、ドライバが古すぎる場合や互換ドライバで動作している場合は項目自体が表示されません。

またマジックパケットに関する項目がない場合はLANチップなどがそもそもWake On Lanに非対応ということもあります。一方、ハードウェアWake On LanはBIOS・UEFI設定から有効化しますが、メーカーによってWake On Lan、WOL、Wake UP、PMEなど表記が異なります。もし項目が見当たらない際はマニュアルの参照とマザーボードのアップデートを試しましょう。

まとめ

ハードウェアWake On Lan、ソフトウェアWake On Lan、それぞれ復帰させることが可能なSステートが異なりますが、あらゆる事態を想定してどちらも正常に動作するように設定を突き詰めることが理想です。

ソフトウェアWake On Lanだけなら電源トラブルで完全シャットダウンされてしまったときに復帰できず、ハードウェアWake On Lanなら設定もれやユーザーアカウントを切り替えた際に電源設定が変わり意図せずスリープ状態になった際に復帰できません。

ハードウェア構成や使い方によって必要な作業は変わりますが、機能を正しく理解すればWake On Lanを使いこなすことに繋がります。

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DQ10が別ゲーに!5年間のブランクで感じたこと

2015年にバージョン2の完結を持って引退したDQ10でしたが、年始に突然懐かしくなり復帰しました。

2020年4月現在の最新バージョンは5.1。全くの新規アカウントから開始して今、バージョン4.3まで進行しています。

そこで、この5年間でDQ10がどう変わったか、実際のプレイから感じた感想をまとめてみたいと思います。

育成・金策は格段に楽になった

まずDQ10に復帰して最も驚いたのが「スキルシステムの改修」でした。かつてのDQ10は、武器スキルが全ての職で共通であり、スキルポイントも少なかったことから、「やりたくない職のレベリングも必須」だったのです。

実際にプレイしたい職業は「戦士・僧侶」のみだったとしても、戦士と僧侶が使う「盾」や「スティック」「格闘」などを満足のいくレベルまであげるには、他の職もレベルを上げてスキルポイントを稼ぐ必要がありました。

しかし現在は、スキルポイントが職ごとに完全独立となり、なおかつ職業クエストで計500ポイントもらえることから、不要なレベリングはほぼいりません。

パッシブスキル取得のために、各職を30~32レベルにまで上げる必要こそあるものの、これはクエスト報酬や初心者サーバーに一定時間ごとに出現する「メタルーキー」を活用することですぐ終わります。

したがって、合計20の職のうち、本当にプレイした職業2~3つに絞って自由に遊ぶことが可能です。

また、金策についても、釣り報酬や宝箱などで「黄金の花びら」がばらまかれており、これを回収することである程度のゲームマネー(1000万ゴールド)は1か月程度で回収できます。

初心者がゼロから1000万ゴールドを貯めるのは、以前ならば至難の業でした。しかし現在では、特に苦労することなく、攻略サイトやブログを見ながら貯められます。

Wiiが切られたあとも軽い

DQ10はWiiでのプレイをベースに開発されていましたが、現在はプレイ対象ハードからWiiが切り離されています。

したがって、Wiiのスペック制限が外れ、徐々に重くなるのかな…と心配していました。しかし、相変わらずCPU内蔵グラフィックでもプレイできるほど軽いです。

もちろん、プレイヤーが多数いる「1サーバーのメギストリスやグレン」ではやや重いのですが、ローエンドGPUさえ積んでいればまず問題ありません。

DQ10用のマシンは、CPUにCore i5 6500、GPUにGTX1050を使っていますが、今のところ高解像度かつ全画面表示でもカクつきはありません。

さすがにFF14などに比べるとチープさが目立つグラフィックですが、モーションやアバターの優秀さから、安っぽさがないところはDQ10の強みかなと感じます。

5年前のミドルスペックでも何ら問題ない

実際のところ、復帰に際していくらかのお金が必要かなと思っていました。これはパッケージ代ではなく、ハードウェアへの投資です。

しかし、実際には「5年前のプレイしていたPCで、今も問題なくプレイできた」という結果となりました。

また、育成システムもかなり緩和されており、数千時間プレイしてやっとエンドコンテンツに辿りつける……という時代ではなくなっています。

前衛・中衛・後衛の職業をそれぞれ1つずつおさえておけば、大抵のコンテンツには参加できますね。プレイ時間としては大体300~500時間程度でしょうか。

ストーリーのシナリオは相変わらず秀逸で、リリース期間こそ伸びているものの、一定の品質は保っていると思います。

今からMMOを始めたい……と言う方は、実質的にDQ10かFF14の2択になるかと思いますので、是非参考にしてみてください。

>> ドラクエ10に最適なグラボとおすすめゲーミングPC

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格安でも高パフォーマンスを発揮するAMD Ryzen Embeddedシリーズとは

2019年以降、ゲーミング分野では安さと性能の高さに加えて脆弱性の少なさからAMD Ryzenシリーズが急速にシェアを伸ばしています。

これまでIntelの独壇場だったノートパソコンやNUCに代表される小型デスクトップパソコンにもAMD Ryzenシリーズはシェアを伸ばし始めており、モバイル版や組み込み型製品向けのEmbedded版CPUもリリースされています。そこで今回は格安でも高パフォーマンスを発揮するAMD Ryzen Embeddedシリーズについてご紹介します。

マザーボードにはんだ付けされて交換できないがコストを抑えたRyzen Embedded

Ryzen Embeddedシリーズはマザーボードにはんだ付けされており、マザーボード単体やベアボーンとして流通しています。もちろん交換は出来ないため、用途に合った性能があるか見極めが非常に重要です。

また流通量が少ないため、コストパフォーマンスに優れる人気商品は欲しい時に入手出来ないことも珍しくありませんが、Ryzen Embeddedシリーズは2019年後半から採用製品が急速に増えています。今後も採用製品が続々とリリースされると予想され、入手性は良くなりそうです。

Vega3・8・11グラフィクスを内蔵し3D処理も圧倒的性能

Ryzen EmbeddedシリーズはVega3・8・11グラフィクスを内蔵しており、ライバル製品のIntel CPUとは比較にならない3D性能を持っています。

Vega11を採用した上位モデルは処理の重くない部類に入る3DゲームをフルHD解像度でプレイ可能です。もちろん長時間のゲームプレイにも耐えられますが、NUCの場合は負荷がかかり温度が上昇した時にファンの騒音が極端に大きくなることもあるため注意しましょう。

Intel NUCの約半額でRyzen Embedded構成の小型ベアボーン一式が購入できる

Ryzen Embeddedシリーズを採用した製品は対抗するIntel CPU採用製品の約半額で購入可能です。性能面でもRyzen EmbeddedシリーズはIntelに引けを取らず、3D性能に限ってはRyzen Embeddedシリーズのほうが優秀なためシェアを伸ばす要因にもなっています。

特にNUCは低価格故に一気に普及した経緯もあり、性能を落とさずにさらなる低価格化を実現したRyzen Embeddedシリーズの存在価値は非常に高いです。

狙い目は4コア8スレッドのV1807B

2020年4月時点でRyzen Embeddedシリーズの最上位はV1807Bであり、4コア8スレッドにVega11搭載という仕様です。CINEBENCH R20のベンチマーク結果はIntel NUCに採用されているモバイル版 Core i7 10710Uと同等でありながら価格は約半額で購入可能です。

i7 10710Uも数々の脆弱性を抱えており、今後アップデート対策と速度低下が起きることを考えると将来的には性能面でV1807Bが上回る可能性もあります。

まとめ

小ささを優先し、性能を犠牲にしがちなNUCですがAMD Ryzen Embeddedなら高性能・小型・低価格の3拍子揃った構成が可能になります。

最近では旧式のパソコンにミドルレンジのグラフィックボードを増設するリフォームパソコンが注目されていますが、耐久年数や全体のパフォーマンスを考えるとAMD Ryzen Embedded採用のNUCへ買い換えた方が賢い選択になるケースもあります。

これから低価格なデスクトップパソコンを購入するなら、AMD Ryzen Embedded採用製品から検討してみることをおすすめします。

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