PCの不具合や故障が発生したとき、修理に出す前に「バックアップを取るべきか?」という議論がよくあります。ある方は「絶対にバックアップが必要」と主張し、また別の方は「不要」と主張することがありますよね。
現在は必ずしもバックアップが必要というわけではないようですが、バックアップをしておくことでリスクが減ることも確かです。
そこで今回は「バックアップは必要派」と「バックアップ不要派」の意見を整理し、それぞれの主張を比較してみたいと思います。
【バックアップ必要派の主張】
まず「必要派」の意見から見ていきましょう。個人的にはもっともだと思うものが多く、私もどちらかといえば必要派です。
データは修理中に消える可能性がある
修理ではストレージ(HDDやSSD)の交換やフォーマットが行われる場合があるため、データが失われるリスクがあります。
修理店によっては「データの保証はしない」と明記していることも多く、念のためバックアップを取っておくべきです。
予期せぬトラブルが起こることも
「修理作業中にストレージが破損した」「OSの再インストールでデータが消えた」など、意図せずデータが消えるケースもあります。
もし修理作業に問題がなくても、輸送時の衝撃や別のトラブルでストレージが読み取れなくなる可能性も考えられます。
個人情報や機密データの漏えい防止
バックアップを取ったうえでストレージを消去しておけば、修理業者に個人情報を見られるリスクを減らせます。
特に、仕事で使用するPCや個人情報が含まれるデータがある場合、自分でデータを管理するのが安全です。
ビジネス用途の場合で、クラウドへバックアップなどをとっていない場合はほぼ必須ですね。
【バックアップ不要派の主張】
次に不要派です。こちらはどちらかといえば「楽観的」ですね。
修理内容によってはデータが消えない
「ストレージに関係ない修理(ファン交換やバッテリー交換など)なら、データはそのまま残ることが多い」という意見があります。
現実的な問題として、ストレージの致命的な故障以外はデータがほとんど消えません。私も何度か修理に出したことがありますが、データはそのままでした。
データが消える可能性があるのは、以下3つですね。
- ストレージ丸ごと交換(データにアクセス不可能)
- マザーボードが故障してPC自体の起動が全くできない、BIOSにすらアクセスできない
- 何らかの理由で初期化が必須の場合
ただし、大半の修理店では「データの保証」は行っていません。基本的には事前のバックアップをお願いされると思います。つまり自己責任ですね。
そもそもバックアップが難しい人もいる
「PCが故障して電源が入らない状態ではバックアップを取るのが困難」というケースもあります。
これは要・不要というよりも可・不可の問題なのですが、バックアップを取るのが難しいなら、修理業者にそのまま預けるしかありません。
修理が完了した後にデータにアクセスできることも非常に多いので、もう深く考えずに出すしかないですね。
修理業者によってはデータ保護の対応がある
一部の修理店では、「データ保持保証」や「ストレージを外して別のパーツのみ修理する」といった対応をしてくれる場合もあります。事前に修理店に相談すれば、バックアップを取らなくても問題がないことも。
バックアップは結局必要です
個人的には「基本的にはバックアップを推奨」します。
実際問題として修理に出してもデータが消えず戻ってくるケースは非常に多いですが、「保証」されることはまずありません。
現在はクラウドへのバックアップや大容量の外部メディア(SSDなど)も簡単に利用できますので、バックアップはこまめにとっておいても損はないですね。
「ちょっと調子がおかしいな?」のタイミングですぐにバックアップする、という程度でも十分です。修理では「データの保証がされない」という点を念頭に置いておきましょう。