2024年 6月 の投稿一覧

「REALFORCEは高い」は本当か?円安で相対的にお得感増す

高級キーボードの代名詞である「REALFORCE」シリーズ。以前は「物はいいけど高い」という評判が多数を占めていました。

しかし最近になって、「そんなに高くもないのでは?」という声も増えてきたように思います。本当にREALFORCEシリーズはお得感が増しているのでしょうか。

円安で相対的に安くなった説が濃厚

2024年6月時点でREALFORCEのAmazon公式ページを見てみましたが、特に価格が下がっているという事実は確認できませんでした。

しかし、円安で海外企業のゲーミングキーボードが値上がり傾向にあり、2~3万円台のキーボードが珍しくなくなりました。

一方で、REALFORCEシリーズは数年前からは価格はほぼ据え置き。つまり、国内メーカーであるがゆえに相対的に値上がりが抑えられ、お得感が出てきたのだと思います。

実際に現在販売されているラインナップを見ると、売れ筋である「REALFORCE R3シリーズ」の価格帯は27000~37000円。

有線接続モデルならば26000円ちょっとで購入できてしまいます。デスクトップで使用するなら有線で問題ないですし、静電容量無接点方式なのは同じですから、これはお買い得かもしれません。

何しろ現在は、Cherry MX互換の軸を使ったゲーミングキーボードが平気で2万円を超えてくるので、REALFORCEのように定評があるシリーズならこの価格は納得ですね。

そもそもREALFORCEシリーズの強みは?

REALFORCE R3は、その優れた性能と耐久性から、エンジニアやライター、ゲーマーなど、タイピングを重視する多くのプロフェッショナルに支持されています。

「何がそんなに良いの?」という方も多いと思いますので、簡単にその魅力をおさらいしておきましょう。

東プレの「REALFORCE R3」は、数多くの特徴と強みを持つ高級キーボードです。静電容量無接点方式を採用しており、キー入力の正確さと耐久性に優れています。

通常のメカニカルキーボードに比べて、長時間のタイピングでも快適さが保たれるほか、「物理的な接点がない」ことで耐久性が大幅に向上。

また、REALFORCE R3のはキーの押下圧を調整でき、ユーザーの好みに応じて、キーの反応を軽くしたり重くしたりできるため、個々の使用感に合わせたカスタマイズが可能です。

ちなみにキースイッチの耐久性は5000万回とのこと。最近では珍しくない数値ですが、もともと金融機関など企業向けの使用を想定して作られたシリーズのため、信頼性は高いですね。

さらに、フルNキー・ロールオーバーやアンチゴースト機能が搭載されており、複数のキーを同時に押してもすべてが正確に入力されます。

実はAmazonで定期的にセールも

REALFORCEのコスパが上がっている理由は、Amazonで定期的に開催されるセールによるものだと思われます。

10%引きならば25000円以下で買えてしまうので、海外製のゲーミングキーボードに比べても何らそん色のないお得度です。

ちなみにフルサイズキーボードでも有線仕様なら割引込みで2万円くらいのときがあるので、これは非常にねらい目。

私が購入したのは「REALFORCE R3S R3SA31」ですがギリギリ2万円を切っているときに買いました。REALFORCEが2万以下で手に入る機会はかなり少ないので、Amazonのキャンペーンはねらい目ですね。

ゲーミングPCの買い替えはほとんど発生しない件

今回はちょっと攻めたタイトルですが「ゲーミングPCの買い替え」に関する個人的な意見を書いてみようと思います。

タイトルにあるとおり、「ゲーミングPCの買い替え」を私は経験したことがありません。

ゲーミングPCや自作PCに触れ始めて早15年以上が経過していますが、振り返ってみると純粋な「買い替え」が1度もないのです。

また、周囲にもこのタイプが多く、その理由をまとめてみました。

「新規購入」の頻度が極めて低い

まず、ゲーミングPCを自作やBTOで賄う場合、最初は当然「新規購入」です。パーツ単位にせよPC丸ごとにせよ、まったく新しいものを買う方が大半です。

しかし3年、5年、7年と経過するうちに不満が出ますし故障もしますから、買い替えを検討します。

この3年とか5年、7年という期間がポイント。多くの人は一生懸命何かのゲームに没頭する期間は、長くても3年です。

3年も継続してやり続けていると、どんなゲームでも飽きます。そしてひと段落すると、ちょっとゲームから離れます。このとき、ゲーミングPCからも離れてしまうのです。

日常的にPCを使う仕事をしていたとしても、会社にPCはあるわけですし、今はスマホもタブレットもありますから、PCに触れる機会が激減します。

こうしてゲーミングPCは「お金をかける対象」から外れてしまうわけです。結果的に10年に1度くらいに購入頻度が落ちてしまいます。

知識がつくほど「買い足し」になる

2つ目の理由は「ゲーミングPCの知識が身につくほど、買い足しで済むようになる」という点。

この買い足しとは「パーツ単位の買い足し」「PCまるごと買い増し」を含みます。どちらも買い替えとはなりませんよね。

最も多いケースはグラボの買い足し(交換)、メモリの買い足し(増設)ではないでしょうか。まあ電源は消耗品として定期交換する方が多いかもしれませんが。

PC丸ごとにしても、古いPCはほかの用途(サーバーやブラウジング専用、家族用など)に転用する方が大半で、純粋な廃棄や売却は極めて少ない気がします。

なぜこうしたことが起こるかというと、知識がつくことで「無駄なく」「効率的に」PCを使うことができるようになるからですね。

ゲームをやっているとグラボだけ買い替えれば使用感が向上することはわかりますし、メモリ不足も数千円で解決できます。

わざわざ20万もかけて新しいものを買わなくてもよい、ということがわかってくるわけですよね。

経年劣化がほとんどない

3つ目の理由は、ゲーミングPCは「経年劣化」による不具合が非常に少ないことですね。

厳密にいえば経年劣化は発生しますが、その場所は非常に限定的。ストレージがHDDからSSDに変わったあとは物理的な駆動ポイントがファンだけになったので、余計に経年劣化を感じにくいと思います。

5年程度で電源を買い替えておけば、「いつ壊れるんだろう」と思うくらいに長持ちしてしまうのがゲーミングPC。

新規購入にお金をかけても元はとりやすい

ということで「買い替え」がほとんど発生しないゲーミングPCの場合、最初の構成にお金をかけたとしても元は十分に取れると思います。

最近はパーツが全般的に高額化していますが、使おうと思えば5年でも10年でも余裕で使えてしまうので、低コストな遊びであることは間違いないと思います。

SSDの耐久性とパフォーマンスを向上させる「オーバープロビジョニング」とは

SSDはHDDとは異なり、物理的には比較的シンプルな構成です。一方で、ソフトウェアの制御によって耐久性やパフォーマンスが変動することもでも知られています。

最近でも某有名ガジェット系サイトで、QLCなSSDをSLCへと変貌させるツールが話題になっていましたね。

今回は、SSDの耐久性とパフォーマンス向上に有効な技術「オーバープロビジョニング」を紹介します。

オーバープロビジョニングとは

オーバープロビジョニング(OP)は、SSDの一部をキャッシュとして割り当てる技術です。ファームウェアの最適化に使われる技術なので、普段はほとんど触れる機会がないですね。

オーバープロビジョングを活用することで、SSDのガベージコレクション(GC)が効率的に行われ、データ転送速度の維持やSSDの書き換え寿命が向上する、とされています。

ちなみにガベージコレクションとは、簡単に言えば「メモリ領域の開放と再利用」を行う技術です。プログラミングの世界で使われる用語ですが、処理に必要なメモリ領域を都度解放・再利用するのではなく、自動的に行ってくれるのでデータ処理の効率が上がります。

オーバープロビジョニングがもたらすメリット

オーバープロビジョニングがもたらすメリットをもう少し具体的に見ていきましょう。

オーバープロビジョニングでは、SSDの中で一定領域をオーバープロビジョニング専用の領域として確保しておき、「SSDコントローラー専用の処理領域」とするわけです。

この領域は全体の数%ですが、我々普通のユーザー(つまりOS側)からは見えません。だいたい7%程度が確保されるとのことです。

SSDコントローラーは、この専用領域をSSDの制御に使い、制御能力が高まることで以下のようなメリットが発生するとされています。

書き込み能力の向上

SSDは通常、データを上書きする前に既存のデータを削除します。この処理には時間がかかるうえに、使用中のデータが含まれることもあります。

そのため、削除処理時に使用中のデータをほかの領域に移動させなくてはなりません。つまり「使用中のデータを移動→もとの場所にある古いデータを削除→新しいデータを書き込み」という処理が発生するわけですね。

空き容量が少なくなると「データ移動→削除」の回数が増え、SSDのパフォーマンスが低下するのです。

一方で、オーバープロビジョニングが実行されていると、あらかじめ確保された専用領域に新しいデータを一時的に保存し、既存データを削除して書き込むという処理が可能になります。

前述の「データ移動→削除」のうちデータ移動の頻度が減るので、総合的な書き込みパフォーマンスが向上するというわけです。

また、書き込みが完了したらガベージコレクション機能によって専用領域に確保された新しデータは削除されます。

長寿命化

もう一つのメリットは長寿命化です。

SSDのデータは「ブロック」という単位で管理されますが、このブロックに不具合が発生するとSSDに寿命は短くなります。

オーバープロビジョニングでは、あるブロックに不具合が発生した場合、そのブロックをオーバープロビジョニングで確保された領域に配置することで、SSDの寿命の低下を防ぐという使い方も可能です。

大容量なSSDほどオーバープロビジョニングの効果が効果が大きい?

オーバープロビジョニングは、SSDの「余剰領域」から確保されます。SSDの余剰領域とは「物理的なNANDの搭載量」から「ユーザーが利用可能な領域」を差し引いたもの。

例えば480GBのTLC SSDならば、物理的には512GiBのNANDが搭載されていますが、そのうち実際にユーザーが使用できるのは447GB程度。余った部分、つまり15%ほどは余剰領域です。

この余剰領域からオーバープロビジョニング専用の領域が全体の7%ほど確保されるので、大容量のSSDほどオーバープロビジョニングの絶対値的な容量は大きくなります。

オーバープロビジョニング領域が大きい=効果が高い、とは言い切れないのですが、一時キャッシュや不具合ブロックの代替として使われることを考えると、容量が大きいことはメリットになりそうですね。

ドライブよりも不要?「プリンター」はPCゲーマーに必要か

以前は必須装備のひとつであった「光学ドライブ」が省略されるようになって早10年ほどが経過。

無くなってしまうと使うという意識自体が消滅するので、不便さも感じなくなってしまいますね。私は「次の光学ドライブ(的なポジション)」としてプリンターが来る気がしています。

特にPCゲーマーがプリンターを必要とする機会が想像できないからです。今回はプリンターの必要性について考えてみます。

プリンターを使った日のことを思い出すと…

私は自宅やオフィスで仕事をする際に、プリンターを使う機会が非常に減りました。その理由は「紙で出力する」という機会自体が激減しているからです。

過去3か月を振り返ってみると、プライベートでプリンターを使った回数は3回。そのうち2回は確定申告など税申告がらみで出力したので、完全なプライベートは1回です。

これならば「ネットワークプリント」のようなWebサービスで間に合ってしまいます。ちなみにネットワークプリントは、Web上で登録したファイルをコンビニのプリンターから出力できるサービス。

正直なところスマホで撮影してクラウドへ保存し、ネットワークプリントへ登録してコンビニで出力…で十分すぎるほどです。

そもそもプリンターは「使用頻度に対してランニングコストや手間が多い」ことが問題。週に1回以上使うならば購入したほうが得ですが、それ以下の頻度ならば微妙もいいところです。

インクはチェックして買い替えなければいけませんし、設置スペースも必要、わずかとはいえ電気代もかかるので意外と無駄の塊。

あとはインクが微妙に高いので、インク切れのタイミングで「今回はコンビニでいいか」となり、そのまま使わなくなってしまうケースが非常に多いですね。

ゲーマーにプリンターは必要か?

過去にゲームがらみでプリンターを使ったケースを思い出してみました。

・どうしても攻略できなレトロゲームのダンジョンを図に起こしてプリントアウト
・集団対人戦のチーム決めで、メンバーの割り振りを外出先でやるためにプリントアウト

大体こんなところですね。ちなみにどちらも5年以上前です。つまりこの5年間は、ゲームがらみでプリンターを一切使っていません。

一方で、雑誌のような紙媒体の情報をデータ化するため、つまり「スキャナ」の機能はよく使います。ここ1か月でも3回ほど使用していますね。

プリンターは「プリントアウト」はほとんど使用せず、「スキャナ」として情報を取り込む機能のほうが有能だと思います。

スキャナ機能単体ならスマホでもOK?

「それならスキャナ機能があるデバイスで十分では?」となるわけで、スマホアプリを検索すると、色々出てきますね。

「スキャンアプリ」という名称ですが、OCR機能があったりページ結合機能があったりと非常に種類が豊富。

どうしてもスキャン時の手振れが出てしまうので、自動調整機能は必須ですが、自動的にクラウド保存するものなどは便利の極みです。

ということで「プリンター」をスキャナとしてしか使っていないのであれば、とっくにプリンターは不要です。ちょっと不思議な文章になってしまいましたが、アプリとWebサービスで十分に対応できます。

大学のレポートや仕事の資料作りで紙出力が必要、という方以外はプリンターが要らない時代になってると言えそうですね。