2024年 3月 の投稿一覧

マウスの細菌は3か月生き続ける~マウス消毒が必須な理由

マウスの消毒はしっかりやっていますか?キーボードはキーの間のホコリが気になって掃除する方でも、マウスはそのままという場合があります。

マウスは表面上あまり汚れませんからね。しかしキーボードと同様に「細菌」の温床になることは事実のようです。特に家族と共用している場合は要注意。

今回はマウスの知られざる「細菌の状況」について紹介します。

「大学に設置してあるPCの共用マウス」における細菌の繁殖状況

まず今回の話を進めるうえで紹介しておきたいのが「共用マウスに関する調査結果」です。

具体的にはこちらの資料

この資料では、ある大学内に設置してある共用PCのマウスが、どの程度の細菌に汚染されているかを調べています。

ちょっと長いので要点をまとめると、

  • 共用PCに使われている3タイプのマウスをそれぞれ調査
  • マウスは「古い(5年使用)」「新しい(1年未満)」「新しくも古くもない(3年半程度)」の3種類
  • すべてのマウスで右ボタンと左ボタンの細菌汚染状況を調査

といった内容の調査ですね。菌の採取や培養方法は専門的なので割愛するとして、調査結果は以下のようにまとめられています。

  • マウス表面の拭き取り法で菌を採取して培養する方法により、マウス表面に7種類の細菌の存在が認められた
  • 使用頻度の高いマウスの左クリック部分に右クリック部分よりも多くの細菌が存在した
  • 使用後 3 カ月経過したマウスの表面上にも細菌が存在した.
  • 本調査で発見された最近は弱毒性だが、不特定多数が使用する環境では感染症の遠因になる可能性もある

特に注目したいのは「3か月使用していないマウスにも細菌がいる」「よく使う左クリックに細菌が多い」という2点ですね。

3か月も使用していないマウスで細菌が存在するとは驚きですが、これは5年使用した古いマウスです。長い間使用していたマウスには細菌が定住しやすいのでしょう。

また、人間の手がよく触れる場所、特に指先が触れる回数が多い左ボタンに細菌が多いのは納得ですね。使い方によってはキーボードよりも長い時間密着することもありますし。

このような学術的な調査結果を見ると、やはりマウスも消毒すべきなのだなと強く感じます。

マウスの消毒方法は?

とはいえ、マウスの消毒ってキーボードよりは簡単です。細かい凹凸が多数あるわけでもなく、基本的には表面と底面をマルっと拭いてしまえばOK。

サンワサプライの公式サイトによれば、マウスの消毒は、「濃度75vol%の消毒液」と「マイクロファイバータオル」を使い、マイクロファイバータオルにアルコールを吹きかけ、表面を拭く方法が良いとのこと。

マウスに直接アルコールをスプレーすると故障の原因になるので、かならず布に吹きかけてから表面を拭きあげましょう。

ちなみに私は、ホームセンターなどで売っているペーパーウェスや布ウェスを安く大量に買ってきて、アルコールスプレーを噴射して拭いています。

日常的に消毒するならコストは低いほうが良いので、近くにホームセンターがある方はチェックしてみてください。それぞれ300~400円程度、合計700円くらいで数か月は問題ありません。

エイムの精度を上げる訓練方法

FPSの重要スキル「エイム」は、マウスやキーボード、グラボを更新するだけでは向上しません。

やはり使う側の人間が上達しなければ、スコアは上がらないもの。とはいえ、エイムの訓練ってなかなかやりませんよね。

そこで今回は、エイムの精度をあげる訓練を紹介したいと思います。

エイムを鍛える訓練の一覧

PCゲームでのエイム精度向上のための訓練は「反応速度」「正確性」「追跡能力」を高めることができます。

しかし全部をいっぺんに鍛えるのは非常に難しいです。また、生まれながらに持っている反射神経や動体視力の影響もありますから、どの訓練が自分に合っているかにもよりますね。

ということで、私が思いつく限りの訓練方法を書き出してみました。

1. エイムトレーナーの利用

エイムトレーナーは、エイム練習に特化したソフトウェアやウェブサイトです。例えば「Aim Lab」や「Kovaak’s FPS Aim Trainer」などがあります。

こうしたサイトでは、大小様々なターゲットがランダムに出現し、それらをできるだけ速く、正確に撃つ練習ができます。

初心者から上級者まで、様々な難易度の設定が可能で、日々の進捗を追跡する機能もあるので便利ですね。ただ、かなり目が疲れます…。

2. 静→動のターゲット練習

静的なターゲットと動的なターゲットの両方を使った練習です。静的なターゲットは、一定の場所にある的を撃つことで、基本的なエイム精度を向上させます。

動的なターゲットを用いた練習では、動く的を追跡しながら撃つことで、移動する敵に対するエイムの正確性を高めます。

これを繰り返し行う(静止状態のオブジェクトを撃つ→動いているオブジェクトを撃つの繰り返す)ことで、徐々に静から動への切り替えがスムーズになっていくはず。

地味ですが結構効くのがこの訓練で、毎日15分ほどやるだけで1か月後にはかなりエイムの精度があがりました。

3. トラッキング練習

この練習は、動く対象物をカーソルで追い続ける能力、すなわち「トラッキング」の向上に役立ちます。

例えば、ゲーム内で動くNPCやオブジェクトにカーソルを合わせ続けることでトラッキングが鍛えられます。

トラッキングは、特にFPSゲームで動き回る敵に対して非常に重要で、これをマスターすることでリアルタイムでのエイム精度が大きく向上します。

エイム=トラッキングと考えがちですが、まずは「カーソルを追跡させるだけ」の練習に特化したほうが良いですね。撃つという行為はあえて省き、追跡だけに特化させると自分の弱いところがわかります。

徐々に追跡がスムーズかつ無駄がなくなってきますので、そうなったら撃つという行動を加えるようにしましょう。

4. 反射テスト

反射テストは、特に短い時間内に反応し、ターゲットを撃つ能力を鍛えます。オンラインで利用できる反射テストプログラムや、ゲーム内で設定できる特定の練習マップを使って、突然現れるターゲットにどれだけ迅速かつ正確に反応できるかを測ります。

この練習は、特にサプライズアタックに対する防御や戦闘状況での対応力を高めることが可能です。繰り返し訓練していくと、予期せぬ状況での撃ち合いにおいても冷静かつ迅速に対応できるようになります。

ちなみに反射テストはこういったサイトで実施可能です。

反射テストに関しては、「エイム」よりも「集中力」を鍛えるのに最適ですね。何度か繰り返していると集中力が高まってきますので、プレイ前に準備運動のつもりでやると良いでしょう。

ちなみに私の場合、15分ほど訓練すると、平均0.29が0.24くらいまで改善します。もともと反射が遅いので、反射テストは非常に重宝してます。

才能の差は確かにあるが訓練で一定以上になる

エイムは、動体視力や反射神経などが関係するので「生まれ持った才能」が大きく影響します。

しかし、繰り返し訓練するとある程度には必ず到達するので、少しずつでも訓練していきましょう。私のお勧めは「反射テスト→トランキング練習」の繰り返しですね。

エイムの基礎体力をつけるには、この繰り返しが効果的だと思います。参考にしてみてください。

自作PCの「成功率」は?初心者が失敗する確率をざっくり算出

つい先日、付き合いの長い友人から「自作PCの成功率って答えられる?」と質問されました。

「自作PCの成功率…って何?」と返したところ「初めてPCを自作して、ちゃんと動いて、満足のいく性能がでる確率」だそうで。

あまり考えたことがなかったのですが、確かにヤフー知恵袋などを見ると「成功率」に関する質問がありました。

そこで今回は、「初心者が自作PCを組み、1日で起動させ、満足のいく性能である確率」を無理やり算出してみます。

ざっくり算出すると「70%」

はじめに断っておきますが、以下の計算はあくまでも私の経験や見聞きした情報によるものです。

実際の成功率は個人の能力や情報収集精度、手先の器用さ、DIYへの耐性によって変わりますので、その点をご承知おきください。

成功率にかかわる要素

まず成功率にかかわる要素として以下を定義し、それぞれ割合を仮置きします。

パーツ選定

全ての初心者が十分なリサーチをしていない(できない)と仮定し、そのうちの85%が適切なパーツを選択すると推測します。

今はネットでリサーチできますし、BTOメーカーの構成を真似ればパーツ選びも難しくありません。

欲しいCPUに対応するマザーボードを選び、グラボを選び、この2つから電源容量を決めればほぼ完成ですし。

組み立て成功

適切なパーツを選んだ人のうち、85%が正確に組み立てを完了させるとします。組み立て自体は今の時代、難しくありません。Yotubeの解説動画が素晴らしすぎますから。

ただし、「作業ミス」での失敗は大いにあります。特に「CPUの取り付けとクーラー設置(失敗率15%)」「メモリとグラボの差し込み(失敗率10%)」は鬼門ですね。

この2点に気を付ければ、致命的な失敗はないと思います。

起動成功

組み立てに成功した人の中で、95%がシステムの起動に成功すると仮定します。これは100%でも良いのですが、ケーブルやマザーの初期不良も考慮して95%にしました。

成功率を算出

成功率は次のように算出できます:

成功率 = パーツ選択の成功率 × 組み立ての成功率 × 起動の成功率
成功率 = 0.85 × 0.85 × 0.95 = 0.69 (69%)

大体70%ですね。ちなみに私が自作を手伝った友人・知人が合計で15人いますが、手伝う前に致命的な失敗を犯していたのは2人でした。なので友人・知人に限定すると約86%の成功率です。

「予備知識ゼロ」なら?

ヤフー知恵袋には「予備知識ゼロなら成功率はどのくらい?」といった質問がありましたが、そもそも予備知識ゼロというのがあり得ない前提ですね。

「自作したい」という時点で、「BTOは高い」「すきな構成がない」といった不満があるはずで、電子工作としてPCに興味を持つ方はほとんどいません。

つまり、目的がはっきりしているので自然とリサーチしていて、なんとなく自作PCの概要は頭に入っているはず。

しかし、仮に全くの予備知識ゼロ状態で自作PCを起動→安定動作までもっていくとなると、成功率は10%を下回りそうです。

そもそもCPUが取り付けられないでしょうし、グリスもしっかり塗れないので、起動後しばらくして熱暴走で停止する可能性が大。

もしかすると起動までも持っていけないかもしれませんね。まあ、考えても仕方ないほど稀なケースではありますが、自作PCは「準備さえ適切なら」成功率は7~8割と比較的高いです。

ネットで普通にリサーチできる方なら、まずほとんど失敗しません。あまり臆病にならず、楽しんで組み上げてみてください。

あの習慣どうなった?「LANパーティー」の現在

数年前に流行した「LANパーティー」という言葉、覚えていますか?ちょうどゲーミングPCやe-sportsが盛り上がりを見せていたころですよね。

最近はあまり聞かなくなりましたが、果たしてLANパーティーは今でも流行っているのでしょうか。

今回は、もうすぐ死語?になりそうな「LANパーティー」の現在を確認してみます。

そもそもLANパーティーって何?

LANパーティーは、友人宅や公共のスペースにゲーミングPCを持ち寄り、実際に集まってMMOやFPSなどのゲームを楽しむ活動です。

参加者が同じ場所でローカルエリアネットワークに接続してゲームを行うため、オンラインで遊ぶ時とは異なり、一層の臨場感や親密さを体験できます。

実際に直接会ってプレイするこのスタイルは、普通はオンラインでかつ、リモートで遊ぶゲームをわざわざ近距離で遊ぶことに意義があります。

MMOやFPSを専門とするチームやギルドは、大規模な戦いやイベントに備え、実際に集まり戦略を練ったり、ネットカフェで実際に集まって戦術を試したりしていましたね。

実は結構昔からある遊び方で、今のようにリモートでのコミュニケーション手段があまりなかった時代にはよく使われました。

大手ネカフェチェーンは明らかにLANパーティーを意識した料金にしていたこともありましたし、ネカフェとネトゲの提携もLANパーティー需要を見越したものだったと思います。

コロナ禍を機にとんと聞かなくなったLANパーティー

さて、このLANパーティーという言葉、一時のように目にする機会が減ったと思いませんか?

おそらくLANパーティーという行為自体が、コロナ禍を機に行われなくなったからだと思います。対面接触の禁止期間が長く、人々はリモートで会うようになりましたから。

また、コロナ禍が明けてからもLANパーティーという遊び方が復活しているかと言えば、ちょっと疑問がありますね。

今はリモートでリアルタイムコミュニケーションを行う手段が豊富なので、わざわざ現地集合で対面する必要がないと。

LANパーティーの醍醐味は、「ネットのゲームにリアルの人間関係による連携を持ち込めること」だったのですが、リモートでもリアルな人間関係が成立してしまいますからね。

一方で、LANパーティーイベントは定期開催中

私も「言葉と同時に習慣も無くなったのかな」と残念に感じていましたが、どうやらイベントとしては残っているようです。

例えば関西で最大級のLANパーティー「PACLAN」が東京ビッグサイトで開催されています。

「ゲームを持ち込んで現地で遊ぶ」というスタイルはイベントとしてはフェスに近いものがありますし、こういった大規模なLANパーティーのみが生き残るのかもしれません。

実際にPACLANの公式サイトを見ると、「LANパーティーとは好きなゲームをハードごと持ち込んで遊び倒すイベント形式のこと。」との説明があります。

なるほど…「イベント形式」ですか。確かに言われてみればそうなのですが、私の中では「個人同士が遊ぶスタイルのひとつ」という認識でした。

個人的には「友人数人で隣同士、ゲーム内でもリアルでもチーム」という感覚が非常に楽しく、この経験がもとでゲームにのめりこんだ経験がありますから、イベント用語になってしまうのは寂しいですね。

今はあえてLANパーティーをやる意味があまりないのですが、WIFI6以降なら複数デバイス接続でも速度が落ちにくいですし、また復活してほしいです。