2021年 5月 の投稿一覧

最新Windows10で使えるMicrosoft IMEの新機能

Windows10の一部でもあるMicrosoft IMEは日本語を入力するための必須ソフトウェアですが、競合する製品がほぼなく機能追加などはほとんど行われてきませんでした。

しかしここ1~2年はWindowsを取り巻く情勢が変化し、Microsoft IMEも時勢に合わせた利用変更や機能追加がされるようになり、より便利になってきました。そこで今回は最新Windows10で使えるMicrosoft IMEの新機能についてご紹介します。

他の製品やデバイスで定番となったダークテーマに対応

黒を基調とした画面構成で高輝度ディスプレイでも目に優しいダークテーマはスマホなどパソコン以外のデバイスでは標準機能であることが多く、Windows向けソフトウェアもダークテーマへの切り替えが可能なものが多く存在します。

従来のMicrosoft IMEでは変換候補画面がダークテーマに対応しておらず、使いにくく見た目も揃いませんでしたがバージョンアップされたMicrosoft IMEではしっかり対応しています。

絵文字入力専用の機能が新登場

絵文字はオンラインでコミュニケーションを図る上で必須であり、絵文字入力を支援するソフトウェアもいろんなものがありますがMicrosoft IMEも絵文字入力用のインターフェースを備えました。

ショートカット「Windowsキー+ドット(.)キー」を使うと絵文字や顔文字、アニメーションGIF専用の入力パネルが表示されたことで使い勝手が大幅に向上しています。

QWERTY配列になじみのないユーザー向けに50音順配列のタッチキーボードも登場

一般的なキーボード配列であるQWERTY配列は普段パソコンを使わないユーザーやスマホのフリック入力に慣れたユーザーにとって扱いにくく、パソコン離れの要因にもなっています。

特にスマホのフリック入力ではローマ字ではなく、仮名入力が主体になるためローマ字入力そのものが苦手というユーザーも増えているのが現状です。

そのような背景からMicrosoft IMEではタッチキーボードに50音順配列が新たに追加され、若者やパソコンになれていないユーザーでも使いやすいように配慮されています。

MacユーザーやBootCampでのWindows10使用を配慮したIME ON/OFFキーが登場

ソフトウェア開発やデザインなどMacを選ぶユーザーや企業が増えた結果、WindowsパソコンではなくMacのBootCamp機能を使いMacへWindows10をインストールして使うユーザー層が増えています。

そこで問題になるのがIMEの切り替え操作、Windowsパソコンでいうところの「半角/全角」キーがMacにはないため使いにくいという点です。

そこでMicrosoft IMEの入力切り替えを「変換キー/カタカナひらがなキー」と「無変換キー」でも行えるようにすることでMacキーボードとほぼ同じ操作性を実現しています。それぞれのキーを押すと日本語、英語が切り替わるため、Windowsになれていないユーザーにもおすすめです。

まとめ

変化に乏しかったMicrosoft IMEですが、ここ数年の情勢を踏まえた機能改善が急速に行われたことは注目に値します。特に非Windowsユーザー向けに配慮した機能追加が目立ち、OSシェア維持に向けたMicrosoftの戦略の一つなのかもしれません。

すでにWindows10を使っているユーザーもこれから使うユーザーも便利なMicrosoft IMEの機能を試してみてはいかがでしょうか。

事象の管理が簡単になるPleasanterとは

物事の顛末をまとめ、管理することにOffice製品を使うことがあるかもしれませんが個々の資料をまとめるには不向きで全体を網羅しにくいという欠点があります。

その為、各データの概要をまとめた別資料を作るなど管理するために新たな作業が必要なことも珍しくありません。最近では「プロジェクト管理」とも呼ばれるこの作業は多くの企業内で行われており、営業管理・トラブル管理・クレーム事案管理など多岐に亘ります。

すでにプロジェクト管理を謳うソフトウェアも多く登場しており、中にはオープンソース且つ無料で使える強力なプロジェクト管理ソフトウェアも存在します。そこで今回は事象の管理が簡単になるPleasanterについてご紹介します。

Pleasanterはあらゆるジャンルの管理用テンプレートから選びすぐに使える

Pleasanterは初期状態であらゆるジャンルのテンプレートを収録しており、日報・営業管理・事案管理など社内業務から社外業務まで様々なシーンで役立ちます。

また従来のファイルベース管理では難しい、多数のユーザーと共同で管理・加筆修正を可能にしておりユーザー権限も必要応じて変更可能です。

登録されたデータは個別に印刷したり、特定の内容だけまとめて表示させることも可能で後から見直して判断したいときや過去との比較をしたい際に役立ちます。

Pleasanterはクラウドサービスと自社サーバーの両方で使える

Pleasanterは自社サーバーで立ち上げる方法と、公式のサーバーで動くクラウド版がリリースされています。自分のサーバーへ導入する際はWindows・Linuxのどちらにも対応しているので余っているサーバーのリソースがあれば活用できます。

さらにWindowsの場合はサーバーOSでなくとも導入できるほど柔軟な仕組みになっています。必要な時だけ起動させたい場合や第3者に絶対に漏れてはいけない重要な物事の管理ならサーバー版がお勧めです。

クラウド版は3人まで無料のフリープランや有償のプランがありますが機能差はほとんどなく、登録後すぐに使い倒すことが可能です。

データベースのバックアップはこまめに実施がお勧め

PleasanterはSQLサーバーと呼ばれるデータベースを使用しており、入力されたデータは全てデータベース内に保存されます。

このデータベースが破損すれば全てのデータが閲覧不可能になり、確率は低いもののソフトウェアトラブルでも同様の現象は起こりえます。そのため定期的なデータベースのバックアップは非常に重要であり、Pleasanter公式のバックアップ用スクリプトも配布されています。

まとめ

デジタルトランスフォーメーションと呼ばれるIT化によるより良い生活が言われるようになり、書類ベースで管理していたものを電子化する際にPleasanterのようなプロジェクト管理ソフトウェアは威力を発揮します。

例えば、ユーザーが様々な内容を入力し、管理者が内容を確認しプランを立てやすくなることで今まで膨大な時間をかけてきた資料作りや案件管理が大きく軽減されます。

もし膨大な資料やデータにあふれているならPleasanterでまとめて管理してみることをおすすめします。

90Wまで電力供給可能なPOE規格POE++(IEEE802.3bt)

LANケーブル一本で通信と電力供給を可能にするPOEは様々な分野で使われていますが、従来のPOE規格では供給電力が足らない多機能製品もありました。

そのため機器の設置場所にコンセントの延長などの電気工事が必要になるシーンもありましたが、最新のPOE規格ではその心配が不用になりました。そこで今回は90Wまで電力供給可能なPOE規格POE++(IEEE802.3bt)についてご紹介します。

これまで主流だったPOE規格の最大は30W

すでに普及しているPOE(IEEE802.3af)は15.4W、POE+(IEEE802.3at)は30Wが扱える最大電力量でした。その為、POE化が可能な製品は極端に限られており一般家庭などホームユーザーには縁が薄い存在でした。

しかし新たな規格では90Wと大幅に増強されたことで製品の幅が広がり、様々な分野で利用可能になると考えられています。

新規格POE++(IEEE802.3bt)はクラスごとに電力量が変わる

新たに登場したPOE++は5から8までのクラスに分かれ、それぞれ扱える電力量が45W・60W・75W・90Wと分かれています。

対応製品を探す際はクラスの数字を見てPOEハブやインジェクターと同じか、低いクラスなら対応品かどうか判断可能です。またクラス5と6はタイプ3、クラス7と8はタイプ4と区分されており、この区分でも対応する組み合わせかどうか判断できます。

POE++で多機能4KカメラやWi-Fi6アクセスポイントもPOE化が可能に

POEは電気工事が難しい屋外でのニーズが高く、防犯カメラや公衆Wi-Fiのアクセスポイントに多く採用されてきました。

そしてPOE++が登場したことで4K画質の防犯カメラや防犯カメラを雪やレンズ曇りから守るヒーター、最新のWi-Fi6アクセスポイントもPOEで利用可能になりました。他にもLED照明や大型モニター等もPOE化出来るようになり、用途が大幅に広がります。

POE++はカテゴリ5e以上のLANケーブル対応だが一部例外あり

旧規格のPOEはカテゴリ3以上、POE+はカテゴリ5e以上のLANケーブルなら基本的にはどれでも対応しますが、フラットケーブルや極細タイプの特殊なLANケーブルは送電に耐えられないため対応検索は重要です。

しかしLANケーブルの自作は道具を揃えればハードルは低いためDIYなどでPOE機器の設置と設置場所に合わせたLANケーブル作成も可能です。

POE++も同様にカテゴリ5e以上ならほとんど対応しており、既にPOE+を使っているならLANケーブルはそのまま流用可能です。

まとめ

POEは通信と電源供給がLANケーブル一本で済んでしまうため配線がシンプルでメンテナンスも容易なだけに電力量の少なさが残念なポイントでしたが、POE++で大きく改善し対応機器の性能も幅も比較的に増えました。

2018年に標準化された為、対応製品はPOE+よりも少ないものの様々な分野、メーカーからPOE++製品が販売されており今後どんな製品がリリースされるのか要注目です。