新築・リフォーム済み物件では各部屋にLANケーブルが敷設され、壁面のコンセントの一部がLANポートになっている情報コンセントが増えています。
もし各部屋にLANが来ていればネットに繋ぐパソコンやテレビなどの設置場所に困ることも少なく、ルーターから伸びるケーブルが露出しないため見た目もすっきりです。
そして最近では有線LANしか使えない情報コンセントをWi-Fiアクセスポイントに置き換える製品も登場し注目されています。そこで今回は、目立たずコンパクトなコンセント埋め込みタイプのWi-Fiアクセスポイントについてご紹介します。
情報コンセントの置き換えや既存のコンセントへ取り付けて省スペース化できる
コンセントやその固定用金具等のサイズはJIS規格で定められており、メーカーが異なっても互換性があります。コンセント埋め込みタイプのWi-FiアクセスポイントもJIS規格に合わせたサイズになっており、既存の情報コンセントをWi-Fiアクセスポイント付きへアップグレードできます。
またLANケーブルを通すことが出来れば一般的な電源コンセントの置き換えや、コンセント+Wi-Fiアクセスポイントの2列構成へ変更も可能です。埋め込みタイプのWi-Fiアクセスポイントは本体が壁側にあり、ほとんど露出しないため見た目もスマートです。
動作にはPoEか100V電源の直接接続が不可欠
コンセント埋め込みタイプのWi-FiアクセスポイントはPoE給電が一般的なため、ホームネットワークの大元にあるLANハブをPoEハブへ交換するかPoEインジェクターで既存のLANケーブルをPoE化する必要があります。
安価な製品でもPoEハブは8,000円、PoEインジェクターは3,000円ほど購入コストがかかり、各部屋にアクセスポイントを設置する場合はPoEハブの方が安く構築可能です。
一部のコンセント埋め込みタイプのWi-Fiアクセスポイント製品は100V電源を直接接続することも可能でPoEは不要ですが、電気工事になるため業者への施工依頼が不可欠です。
アンテナが小さく使用可能な範囲はやや狭いもののペットや小さな子供がいる環境ならおすすめ
コンセント埋め込みタイプのWi-Fiアクセスポイントは製品の性質上、アンテナが小さく設置場所が限定される関係で電波を各部屋へ行き渡らせるには複数台の導入が前提となります。
それでも配線が露出せず、電気コードも壁の中に収納されており狭いところが好きな猫などのペットや、小さい子供がいる家庭ではトラブル予防に絶大な効果を発揮します。
アクセスポイントを天井や屋根裏に設置する方法もありますが、施工難易度が更に上がる割には直接有線LANを接続しにくいなど使い勝手の悪い面もありおすすめできません。
まとめ
コンセント埋め込みタイプのWi-Fiアクセスポイント製品はメーカーもラインナップも少数ですが、部屋のインテリアを崩さずにWi-Fi環境を構築可能です。
情報コンセントがない場合は建物内のLAN布設工事といった初期投資はどうしても多くなってしまいますが、すでに情報コンセントがある物件ならDIYでPoE化は可能です。
もしペットがLANケーブルや電源ケーブルをかじったことがあるなら、電気火災や不幸な事故を防ぐためにもコンセント埋め込みタイプのWi-Fiアクセスポイントの導入をおすすめします。