2017年 11月 の投稿一覧

ATXマザーボードを選ぶメリットとデメリット。micro-ATXとの違いは?

マザーボードは、使いたいケースに合わせて選ぶのが基本とされています。しかし、ミドルタワーケースでもmicro-ATXマザーボードは載せられるため、このケースにはこの規格のマザーボード、と決まっているわけではありません。

そのため、「ミドルタワーだからといって無理にATXマザーボードを購入する必要はないのでは?結局どちらが良いのだろう」と悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ATXとmicro-ATXのマザーボードのメリット・デメリットを比較し、どちらのマザーボードがどんなユーザーにおすすめなのかを紹介します。

ATXマザーボードのメリット

ATXのマザーボードは、micro-ATXよりも大きなサイズの規格となっています。以下、ATXマザーボードのメリット、デメリットを紹介します。

排熱性能が高く、作業スペースに余裕がある

ATXのマザーボードには、パーツのスペースに余裕があるので、空気の通り道が多くなり、結果として熱がこもりにくくなるという利点があります。

また、作業スペースが広く、配線やパーツの取り付け、排熱処理が楽々。自作PC初心者がmicro-ATX(ミニタワーPC)で作業をするのは難易度が高いので、組み立てに自信がないならATXケースを選択しておくのがオススメです。

拡張性が非常に高く、パーツ選択肢も広い

ストレージやパーツを追加しようと思った際に、スペースに困るという事がなくなります。大は小を兼ねると言いますが、何かあっても豊富な空きスロットを活用して気軽にパーツを足せるというのは精神的にも安定します。

また、micro-ATXと異なり、サイズによって取り付けられないパーツなどの選択肢もないので、換装する際に困る、ということも起こりません。今後拡張する予定があるなら、ATXマザーボードを購入するとよいでしょう。

ATXマザーボードのデメリット

このように、拡張性とスペースに優れたATXマザーボードですが、欠点も存在します。

価格がmicro-ATXと比べて高い

micro-ATXマザーボードより一回り大きい分、価格も一回り高くなっています。パーツの拡張を全くしないのであれば、ATXマザーボードを選ぶということがムダな投資になりかねません。ATXマザーボードの拡張性能は必要なのか?という点を加味し、投資しなくてもよいと判断したならば、micro-ATXマザーボードでも充分でしょう。

ケースのサイズが大きくなる

メリット部分で挙げた「作業しやすい」という点と相反するデメリットです。ATXマザーボードを搭載できるのは、ミドルタワーケースかフルタワーケースですので、当然ですが「省スペース」という言葉とは無縁のものになります。サイズが大きくても困らないのであれば、この点はデメリットにはならないでしょう。

ケースに合わせて決めるべし。拡張性に明確なメリットを感じるならATX一択

拡張性が高くても、実際に拡張をしないのであればあまり意味はありません。micro-ATXでも、コネクターやメモリスロットは充分にあるモデルが多くあります。予算が限られているのであれば、micro-ATXマザーボードでケースをミドルタワーにする、という構成でも充分問題ないでしょう。

無理をして高いマザーボードを買ってしまわないよう、その拡張性は本当に必要なのか?という目を持って、パーツを選んでいきましょう。

とうとうSteamでフレンドにお金を贈れる仕様が登場!どういった使い道がある?

Steamにて2017年10月26日より、フレンドにお金を贈れる仕様が登場しました。その名もデジタルギフトカードです。フレンドや家族に指定の金額のギフトカードとして、送金が可能になります。

デジタルギフトカードの使い方は?

以前は、購入したゲームをギフトとして贈ることはできましたが、今回は金額そのものを贈ることが可能です。

かといって現金そのまま送金するわけではなく、ギフトカードを貰ったら、貰った側のSteamウォレットに残高が追加となります。

プレゼントとして、相手の好きに使えるウォレットをプレゼントするという方がわかりやすいと思います。今のところSteamウォレットを換金する手立てはないので、Steam上でゲームする人向けのプレゼントとしてのみ使用できます。

また、海外フレンドからのギフトカードプレゼント、またはその逆に海外フレンドへのギフトカードプレゼントは、自動的に相手国の通貨に変換されるようです。

このギフトカードのやりとりですが、フレンド登録を行なって3日以上経過していないと行なえないので、その点は注意が必要です。

また、フレンドがギフトカードのプレゼントを拒んだ場合は、プレゼントした側に返金されるようなので、断られてもある意味安心とも言えます。

どういった使い道が考えられるか

普通にプレゼントとしての使い道が考えられますが、良い使い道かはわかりませんが、海外フレンドから海外でしか購入できないゲームをギフト購入してもらった際に、その対価をギフトカードにて支払うという使い道も考えられます。

いちいちWEBマネーや送金といった面倒な手続きがウォレットで済ませられるのはかなり楽ではあると思えます。ただお金を貰う相手がSteamウォレットを望まなかったら意味はありません。

あくまでも、貰った側の立場に立って『Steamウォレットが欲しい』という人への新たなギフトの方法が増えたということになると思います。

フレンド機能が色々と便利になる

Steamのフレンド機能は、色々と便利です。テキストチャットやボイスチャットでコミュニケーションが取れ、今現在何のゲームをプレイしているかがわかります。(逆に恥ずかしいことになることもありますが)

またコミュニケーションと言えば、プレイしたゲームのスクリーンショットなども閲覧することができます。SNSに負けないコミュニケーションが取れると思います。

ここに加え、ソフトのギフト、更に今回実装されたSteamウォレットのギフトができるようになりました。ゲームによる関わりがより広がっていけるものだと思います。

他にもOrginやUplayなど色々なPCゲームサービスに加入しておりますが、Steamが一歩、秀でている気がします。今後もこういったサービス追加がされてPCゲームライフが充実してくれることを祈ります。

GeForce GTX 1070 TiはGTX 1070からどれくらい性能アップしたのか

2017年11月2日に発売されたNVIDIA GeForce GTX 1070 Ti、リファレンスモデルのVRAMは8GBとなっていてGTX 1070と同じです。満を持して発売されたGTX 1070 TiはGTX 1070に比べてどれくらい性能がアップしたのか、また購入すべきかをチェックしたいと思います。

25%増えたCUDAコア数とベースクロックアップ

まず大きく変わったのはCUDAコア数が1920から2432とおよそ25%増えたことです。ベースクロックも1506MHzから1607MHzに100MHzほどアップしています。それにともなって、TDPが150Wから180Wに増えていますが補助電源は8-PIN1つと変わっていません。価格は海外では399ドルから449ドルへ50ドルアップしています。

主な変更点

  • CUDAコア数が1920から2432に増加
  • ベースクロックが1506MHzから1607MHzにクロックアップ
  • TDPが150Wから180Wへ増加
  • 価格が399ドルから449ドルへ50ドルアップ

GTX 1070 Tiのベンチマーク

グラフィックカード以外は同じシステムでGTX 1070 TiとGTX 1070のベンチマークスコアの比較です。

Far Cry Primal(1920×1080 ULTRA DX12)

  • GTX 1070 Ti : 最小85FPS、平均111FPS
  • GTX 1070 : 最小77FPS、平均100FPS

Civilization 6(1920×1080 ULTRA DX12)

  • GTX 1070 Ti : 最小75FPS、平均93FPS
  • GTX 1070 : 最小67FPS、平均85FPS

Watch Dogs 2(1920×1080 ULTRA DX12)

  • GTX 1070 Ti : 最小79FPS、平均97FPS
  • GTX 1070 : 最小70FPS、平均85FPS

FOR HONOR(1920×1080 ULTRA DX12)

  • GTX 1070 Ti : 最小99FPS、平均131FPS
  • GTX 1070 : 最小92FPS、平均120FPS

Battlefield 1(1920×1080 ULTRA DX12)

  • GTX 1070 Ti : 最小120FPS、平均140FPS
  • GTX 1070 : 最小105FPS、平均125FPS

DIVISION(1920×1080 ULTRA DX12)

  • GTX 1070 Ti : 最小66FPS、平均103FPS
  • GTX 1070 : 最小53FPS、平均92FPS

The Witcher 3 : Wild hunt(1920×1080 ULTRA DX12)

  • GTX 1070 Ti : 最小98FPS、平均125FPS
  • GTX 1070 : 最小91FPS、平均113FPS

GTX 1070では最小60FPSを割り込んでいたゲームもGTX 1070 Tiでは60FPS以上をキープできるようになっています。フレームの動きの早いFPSでは60FPSを割り込むと途端にカクついていると感じやすいものですので、60FPSをキープできるというのは大きな点といえます。

GTX 1070 TiはGTX 1070に比べて10%以上の性能アップ

GTX 1070 TiはGTX 1070とGTX 1080のちょうど中間になる製品と言って間違いありません。性能的にもGTX 1070に比べて10%から13%向上しています。GTX 1080と比べても5%前後程度しか性能差はないでしょう。

しかし残念ながらGTX 1070 Ti発売日時点の価格ですが、もともと海外では449ドルなのですが国内では実売65,000円と600ドル近くになっています。発売したてであるのと、国内代理店での中間マージンが大きいのもあってかなりの割高感があります。

GTX 1080が発売されたときもその価格は10万円とかなり国内の実売価格は高騰していました。そして5ヶ月もすれば7万円を切る価格になって落ち着いてきました。GTX 1070 Tiも発売日は品薄もあってかなりの高騰状態となっています。もし購入を検討しているのであれば少し様子を見ても良いかもしれません。
>> グラフィックボードの選び方。ゲーミングPCの性能はここで決まる!

SSDとHDDでどれくらい起動スピードが変わるのか

すっかりSSDがメジャーになってからというもの、OSだけでなくゲームのインストールフォルダもSSDにする人が増えてきました。HDDに比べてSSDはアクセススピードが高速ということは知っていてもどれくらい差があるのかまで知っている人は、あまりいないのではないでしょうか。

起動ディスクにSSDは当たり前?

最近のゲーミングパソコンではメインストレージはほぼSSDになっています。サブストレージでHDDを搭載しているものもありますが、SSDだけの構成になっているものも少なくないようです。

SSDはモーターなどの駆動部品がありません。持ち運びの振動や衝撃にも強いためノートパソコンにも適しています。また音が発生しませんので静音パソコンにもSSDの方が適しています。

SSDを選ぶ際にはどの容量にするか、非常に難しい問題だと思います。メインストレージにするのであれば最低でも128GB以上にすることをオススメします。64GBでは別途HDDを用意する必要が出てくると思います。

実際に起動スピードを比較してみる

HDDやSSDのアクセススピードを調べるにはCrystalDiskMarkというツールが使われることが多いです。このツールでディスクへの最大速度を調べることができます。

HDD:Seagate Barracuda 2TB 7200rpm

  • 読み込み速度:203MB/sec
  • 書き込み速度:189MB/sec

HDD:WD Black 2TB 7200rpm

  • 読み込み速度:190MB/sec
  • 書き込み速度:203MB/sec

SSD:Samsung 850 EVO 250GB

  • 読み込み速度:517MB/sec
  • 書き込み速度:417MB/sec

SSD:Crucial MX200 250GB

  • 読み込み速度:527MB/sec
  • 書き込み速度:399MB/sec

SSD:HyperX Savage 240GB

  • 読み込み速度:526MB/sec
  • 書き込み速度:508MB/sec

SSD:SanDisk Extreme Pro 240GB

  • 読み込み速度:516MB/sec
  • 書き込み速度:495MB/sec

HDDよりも2.5倍ほど早いSSD、メインストレージには最適

やはりSSDのアクセススピードの速さは圧倒的です。OSの起動スピードは誰にでも恩恵がありますし、アプリケーションの起動スピードが早くなるのもマルチタスクで色々と起動する人にとっては大きなメリットでしょう。

メインストレージにはやはりSSDが最適といっていいでしょう。価格もひと昔前に比べて大きく下がってきました。ネックとなっていた容量も最近のTLCタイプのSSDでは解消されているといっていいでしょう。

ギガバイトあたりの値段もまだまだHDDには及びませんが、これからの技術の進歩によってその差はどんどんと縮まっていくことは明らかです。まだSSDの速さを体験していない方はこれを機にデビューしてみてはいかがでしょうか。

>> SSDの選び方!G-Tuneで選べるメーカーと容量からおすすめ品を選定