2021年 4月 の投稿一覧

グラフィックボードに続いてHDDの品不足が発生

仮想通貨のマイニング需要でグラフィックボードが入手困難な状況は2020年末から発生しており、世界的な半導体供給不足に加え仮想通貨のマイニング特需が主な要因です。

特にゲーミング向けのハイエンドモデルは入手困難で価格高騰や割高な転売も珍しくありません。ゲーミングユーザーにとっては非常に迷惑な状況ですが、同じことがHDDでも始まっており購入制限を行うショップが増えています。

そこで今回はグラフィックボードに続いて発生しているHDDの品不足についてご紹介します。

HDDの品不足原因はまたもや仮想通貨のマイニング

これまで仮想通貨のマイニングはCPUやGPUの処理能力を使うことが一般的でしたが、新たに注目されるようになった仮想通貨「chia」はストレージを使ってマイニングを行います。

諸外国で仮想通貨のマイニングが原因の電力不足が起きたことからマイニングに対し法規制の動きが活発になる中、ストレージ容量を消費するだけで電力消費の少ないchiaが注目され始め投資目的のユーザーが殺到しています。

既に購入出来ないのはNAS向けの大容量タイプHDDや大容量のM.2 SSD

chiaのマイニングはストレージを使い、マイニング中はキャッシュ領域へ大量の書き込みを行います。そのため高耐久なNAS向けHDDをマイニング領域用、キャッシュ用にM.2 SSDを導入するケースが多くいずれも容量の大きい製品から売り切れています。

大容量のストレージ製品は需要が限られていることから生産数も少なく、今回の特需で日本国内はもちろん生産国でも入手困難な状況が発生しています。

具体的には8TB以上のHDDと1TB以上のSSDが該当し、あらゆるパソコンショップで品切れが発生しています。またHDDを複数搭載出来るNASキットや低価格なファイルサーバーマシンも注目され始めており、今後ストレージ製品を購入する際は要注意です。

マイニング需要+半導体不足でパーツ価格は上昇傾向

元々世界的な半導体供給不足だったこともあり、マイニング需要で市場から在庫がすぐになくなってしまうため小売り価格は上昇しつつあります。

マイニングとは直接関係のないCPUまでも価格が上がっており、パソコンを自作するよりも既製品やBTOパソコンの方が圧倒的に安く購入出来てしまいます。

まとめ

ビットコインの高騰でマイニング需要が再燃した様に仮想通貨の価値がどうなるか次第で今後のHDD需要は大きく変わります。chiaは注目されているものの2021年4月時点で他の仮想通貨と交換や換金する取引所がなく、どれほどの価値があるのか不透明な状況です。

これからchiaにどれほどの価値が付くか次第で大容量のストレージ製品不足が終息するか否かが決まるため、今後の動向は要注目です。

ツクモ製BTOパソコンG-GEARアップグレードサービス

BTOパソコンはユーザーに合った構成を自由に選べるため、ゲーミングやクリエイティブな用途で選ばれることが多くあります。

しかし購入後に発売されたより高性能なパーツへの交換はユーザーの自己責任扱いでメーカー保証が使えなくなるなど、パソコンの組み立て経験が少ないユーザーにはハードルが高い面もあります。

特にGPUは世代交代が早く、最新のゲームタイトルを快適にプレイするには定期的なアップグレードが避けられず一部のBTOメーカーでは購入後のアップグレードサービスを行っています。

そしてBTOメーカー大手のツクモも遂にアップグレードサービスをスタートし注目されています。そこで今回はツクモ製BTOパソコンG-GEARアップグレードサービスについてご紹介します。

内蔵ストレージやグラフィックボードのアップグレードサービスを受付開始

SSDやGPUは世代交代による性能向上が大きく、CPUやマザーボードがボトルネックになるまではアップグレードし続けることで最新モデルと遜色ない性能を維持し続けることが可能です。

しかし電力消費の大きいGPUはアップグレード時に電源ユニットが必要な容量を満たしているか電力計算が欠かせません。もし容量が不足するとゲームプレイ中に電源が落ちるなど動作不良の原因になるばかりかマザーボード等、他のパーツにもダメージを与えかねません。

これらの点を考慮し、ツクモの公式アップグレードサービスではグラフィックボードのアップグレード時に電源ユニットの交換がセットになっています。他にもフィルターや内部クリーニング作業も無料で行ってくれます。

店舗受付が原則だが公式ショップ以外での購入品でも受付可能

アップグレードサービスを申し込むには事前のパーツチェックを受ける必要があり、実店舗へパソコンを持ち込む必要があります。

サービス自体は対象のG-GEARシリーズユーザーなら誰でも申し込みできますが、譲渡品や中古で購入した製品の場合は別途3,300円(税別)が請求されます。

他社のアップグレードサービスが直接の購入者向けであることを考えると間口が広くなっていますが、実店舗が少ないツクモに重たいゲーミングパソコンを直接持ち込むことは容易ではありません。

保証が残っている間は旧パーツの保管が必要

パーツの追加ではなく「交換」を依頼した場合、パソコン本体の保証が残っている期間中は交換した古いパーツの保管が必要です。

これは製品保証が購入時の構成+変更後のパーツ単体という内容になっており、取り外したパーツもツクモが製品保証を提供する上で必要になるためです。

もしグラフィックボードをアップグレードし、古いグラフィックボードを下取りに出してコストを抑えようと考えている場合は要注意です。

まとめ

実店舗への持ち込みなど制約はあるもの、購入後も製品保証を残したままアップグレードできるメリットは大きいと言えます。しかも内蔵ストレージの交換時にはOSの移行も行ってくれるため、あまり詳しくないユーザーでも安心して任せられます。

もし長く付き合えるBTOパソコンを探しているなら、アップグレードサービスのあるツクモ製G-GEARシリーズがおすすめです。