パソコンを選ぶにあたって重要なパーツであるCPUは、いろんな種類があってわかりづらいと感じてしまう方が多いのではないでしょうか。最近のインテルのCPUでは、あるルールに従ってCPUの型番の末尾にアルファベットが付与されています。このアルファベットを見ることでそのCPUが大体何の用途向けを想定したものなのかがわかるようになっています。2015年に発売された第6世代から2017年10月発売の第8世代までのCPUを見ていきたいと思います。
第8世代CPUのアルファベット
第8世代のCPUにはKaby Lake RefreshやCoffee Lakeが該当します。デスクトップ向けの「無印」「K」とモバイル向けの「U」となっています。第8世代のCoreシリーズは数字部分が8000番代になっています。
第8世代デスクトップ向け
- 「無印」第8世代標準モデル
- 「K」アンロックモデルでオーバークロックが可能
第8世代モバイル向け
- 「U」超省電力モデルでTDPが低く設定
第7世代用CPUのアルファベット
第7世代のCPUにはKaby Lakeが該当します。デスクトップ向けの「無印」「K」「T」とモバイル向けの「HQ」「HK」「H」「U」「Y」があります。第7世代のCoreシリーズは数字部分が7000番代になっています。
第7世代デスクトップ向け
- 「無印」第7世代標準モデル
- 「K」アンロックモデルでオーバークロックが可能
- 「T」低消費電力モデルで少しだけTDPが低く設定
第7世代モバイル向け
- 「HQ」ハイパフォーマンスグラフィックスモデルでクアッドコアモデルのモバイル向けでは最上位モデル
- 「HK」ハイパフォーマンスグラフィックスモデルでアンロックモデル、オーバークロックが可能
- 「H」ハイパフォーマンスグラフィックスモデル
- 「U」超省電力モデルでTDPが低く設定
- 「Y」超々省電力モデルでTDPをさらに低く設定
第6世代用CPUのアルファベット
第6世代のCPUにはSkylakeが該当します。デスクトップ向けの「無印」「K」「T」とモバイル向けの「HQ」「HK」「H」「U」があります。第6世代のCoreシリーズは数字部分が6000番代になっています。
第6世代デスクトップ向け
- 「無印」第6世代標準モデル
- 「K」アンロックモデルでオーバークロックが可能
- 「T」低消費電力モデルで少しだけTDPが低く設定
第6世代モバイル向け
- 「HQ」ハイパフォーマンスグラフィックスモデルでクアッドコアモデルのモバイル向けでは最上位モデル
- 「HK」ハイパフォーマンスグラフィックスモデルでアンロックモデル、オーバークロックが可能
- 「H」ハイパフォーマンスグラフィックスモデル
- 「U」超省電力モデルでTDPが低く設定
アルファベットは性能と消費電力の目安
デスクトップ向けであれば、オーバークロックをするなら「K」一択になります。逆にオーバークロックをしないのであれば 「K」ではなく「無印」を選びましょう。「T」は消費電力に標準モデルに比べて低い上限に機能制限を加えています。「無印」でも使い方によっては「T」と同じ消費電力になることもあります。
モバイル向けではグラフィックス機能をCPUで補いますので、グラフィックス機能のパフォーマンス性能で選ぶのも良いでしょう。ゲーム等をするのであれば「H」「HQ」「HK」などのモデルがグラフィックス機能を高く設定しています。
末尾のアルファベットを見るだけでも、ある程度CPUの性能を判断することができるようになります。このアルファベットルールが必ずしもこの先も続くとは限りませんが、ここ数年はインテルもこのアルファベットルールに則った命名をしていますので、ぜひ参考にしてみてください。