2018年 11月 の投稿一覧

4年間保証を使った修理の受付方法が変更になったGIGABYTE製グラフィックボード

ほとんどのオンラインゲームで必須のグラフィックボードはパソコンパーツの中でも耐久年数が短くデリケートな部類に入ります。多くのグラフィックボードメーカーが提供する製品保証は長くても2年間であり、3年間のグローバル保証を目当てにEVGA製グラフィックボードを個人輸入するユーザーも存在します。

そのような中でGIGABYTE製グラフィックボードの一部上位モデルは4年間という極めて長い保証期間を謳い注目されていましたが、最近になって保証期間中に故障した際の受付方法に変更がありました。そこで今回はGIGABYTE製グラフィックボードの製品保証と故障時の受付方法についてご紹介します。

4年間保証はAORUSブランドの一部のモデルだけ

GIGABYTEのAORUSブランドはゲーミング向けシリーズでハイエンドモデルをメインで展開しています。GIGABYTEでは複数のグラフィックボードブランドがありますが4年間保証が提供されているのはAORUSブランドのみとなっています。

4年間保証の内訳は販売代理店保証1年+メーカー延長保証3年

製品保証期間の時期によって保証を提供する側が変わることは珍しく、受付先も保証期間によって異なるためユーザーの混乱を招く一因となっていました。

特に2年目以降の延長保証期間中はGIGABYTEと直接やり取りすることになり、メールの返信が異常に遅いなどのトラブル報告が相次ぎ本当に4年間保証が提供されるのか不安視されていました。

4年間の保証期間中の修理対応は販売代理店へ一元化に変更

2018年11月から2年目以降のGIGABYTEが保証を提供する期間についても販売代理店が修理受付対応出来るように変更されました。最初の一年間だけは購入した店舗やネットショップ経由での修理受付となりますが、国内販売代理店ということもありスムーズな対応が期待できるようになりました。

GIGABYTE製グラフィックボードは購入30日以内に製品登録が必要

4年間の製品保証を受けるにはGIGABYTEのサイトで製品購入から30日以内に購入情報と購入履歴の登録が必要です。購入履歴はレシート等をスキャンするか写真としてパソコンに取り込んでおくとスムーズに登録が進みます。

製品の登録が無事に完了すると4年間のデジタル保証書が発行され、デジタル保証書はGIGABYTEに登録したメールアドレス宛に届きます。デジタル保証書に記載されている延長保障番号は修理受付の際に必要になるため印刷して保管しておきましょう。

購入後30日を過ぎても1年以内なら製品登録できる可能性も

GIGABYTEのサイトで製品登録することが保証を受ける条件ですが、製品の初期不良や登録サイトの不具合で登録が出来なかった場合・製品登録を忘れていた場合は購入1年以内なら販売代理店に連絡することで個別対応する旨が公式サイトに掲載されています。もし対象商品を購入していて製品登録がまだ済んでいない際は一度販売代理店へ連絡してみましょう。

まとめ

グラフィックボードとしては異例とも言える4年間保証ですが、今回販売代理店が全面的にサポートすることになったことで安心して購入できるようになりました。グラフィックボードの修理受付を国内で完結できるメーカーは少ないため、アフターケアを重視するならGIGABYTEはより魅力的な候補のひとつではないでしょうか。

>> ゲーミングPCをグラフィックボード別に比較

ゲーミングPCにモバイルルーターを繋ぐ時の注意点

住んでいる物件や地域の問題で光回線が開通できない、一人暮らしで節約のためにモバイルルーターを使っているユーザーもいらっしゃると思います。モバイルルーターでもオンラインプレイはできるものの光回線ほどのパフォーマンスはありません。そこで今回はモバイルルーターをゲーミングPCへ繋ぐ時にPing値向上やネット回線のパフォーマンスを上げられる方法についてご紹介します。

WifiはOFFにして有線で接続する

WiMAXや4G LTEは周囲にノイズとなる電波が少ない方が感度が高くなるため、WIFIをオフにしてパソコンと有線接続することでより速度やPing値の改善が見込めます。またWIFIをオフにすることでモバイルルーターの処理能力にも余裕が生まれやすくネットワーク速度の改善も見込めます。

USBケーブルで接続出来る

miniUSBやmicroUSB端子が付いているモバイルルーターならUSBケーブルでパソコンと有線接続できます。USB2.0ケーブルは延長できますが長すぎるとモバイルルーターへの電力供給不足やPing値低下を招くため2メートルまでにとどめておきましょう。

有線LANで接続する

据え置きタイプのWiMAX・4G LTEルーターはUSB接続可能な機種がないためWIFIをオフにすると必然的に有線LANしか使えません。モバイルルーターも別売りの専用クレードルを併用することで有線LAN接続可能になる製品が多くあります。

USBと違いLANケーブルは100メートルまで延長することができ、延長しても延伸の心配がないため室内で感度が悪い場合は積極的にLANケーブルを延長してルーターの置き場所を調整しましょう。

窓際に端末を置いて電波改善

感度が悪くなくても最大限電波状況をよくすることでPing値の向上が見込めます。特にWiMAXは基地局からの受信感度が強いほどネットワーク帯域の割り当てが増えるため更なる速度の改善を目指す上で窓際への設置は基本です。もしUSB接続しかできず窓際にモバイルルーターを置けない際は有線LAN接続が出来るルーターへ買い換えを検討しましょう。

電波を増幅するリフレクターでさらに電波改善

モバイルルーターはアンテナが小さく、据え置きタイプのルーターよりも電波を掴みにくいというデメリットがあります。しかし電波を集めるリフレクターと併用することで小さなアンテナでも電波をつかみやすくすることが可能です。

リフレクターはモバイルルーターの裏側に設置し、窓から入ってくる電波を集めてルーターの裏へ向けて反射させます。リフレクター自体はドローンのコントローラー向けに市販されているものが流用できますが、100円ショップで購入できるステンレスボウルでも代用可能です。

平面ではなく、曲面で金属素材であれば様々な製品が代用可能ですので厚紙とアルミホイル等で調整しながら自作するとルーターの置き場所にベストなリフレクターになります。

まとめ

モバイルルーターは製品サイズを小さくするためにあらゆる性能を犠牲にしている製品が多くありますが、ユーザーの工夫次第で大きく改善することが可能です。回線速度だけはどうしても光回線に追いつけませんがオンラインプレイで最も重要なPing値なら十分競えるレベルに引き上げることも夢ではありません。

電波改善は手間もコストもかからず手軽に試せますので今のモバイルルーターの性能に我慢している場合は窓際に置いてみるところから試してみてはいかがでしょうか。

安定性重視のグラフィックボードメーカー「ELSA」の評価

グラフィックボードはゲームだけでなくCG制作やCADの分野でも需要があることから多くのメーカーがオリジナルモデルを製造・展開しています。日本国内でも多数のグラフィックボードメーカーから選ぶことができ、ゲーミングBTOパソコンにおいても複数のラインナップからユーザーが好みのメーカーで構成できることが一般的です。

そのグラフィックボードの中でもELSAは他社にはない方向性の製品をリリースしており、一部のユーザーやパソコンショップでは高い評価を得ています。そこで今回はELSA製グラフィックボードについてご紹介します。

ELSA製グラフィックボードは質実剛健

多くのグラフィックボードメーカーがLEDイルミネーションや派手な外装にこだわる一方、ELSAは不要な飾りを使わないシンプルな製品作りを目指しています。

ヒートシンクを覆うパーツも面取りや鋭利な部分をなくすことで組み立て中やメンテナンス中にユーザーが怪我をしないよう配慮されています。またオーバークロック性能よりも冷却性能と安定性を重視し、製品サイズも他社よりコンパクトな設計であることも特徴です。

GLADIACシリーズは信頼性を追求

GPUの冷却が必要になるギリギリまで冷却ファンを止めることで静音性をアピールするメーカーは多くありますが、GLADIACシリーズはあえてファンを止めないように設計されています。

常に冷却ファンが回ることで低負荷状態でもグラフィックボードの温度が上がらず、製品の信頼性に貢献しています。また冷却ファンもスリーブベアリング方式とボールベアリング方式のファンを一つずつ採用することで二つあるファンが同時に故障するリスクを軽減しています。

S.A.C.シリーズは静音性と冷却性能のバランスを優先

主力製品のS.A.C.シリーズは専用設計のヒートシンクに低回転の冷却ファンを組み合わせています。冷却ファンは高回転なモデルを意図的に低回転にすることでいざという時に高い冷却性能を持ちます。

グラフィックボードのサイズもコンパクトになっておりマイクロATXなど内部空間が限られているパソコンケースでも無理なく搭載できます。

STシリーズは数少ない外排気モデル

グラフィックボードの多くは廃熱をパソコンケース内に放出する内排気タイプです。このタイプはパソコンケース内の温度が上がりやすいというデメリットがあります。

しかし外排気モデルならグラフィックボードから直接パソコンケース外へ排気され、高い冷却性能を期待できます。STシリーズでは外排気タイプのヒートシンクとシロッコファンを採用することで廃熱を強力に排出できる一方、静音性はS.A.C.シリーズに劣ります。

他社にはない長期保証と製品の小ささは大きなメリット

GLADIACシリーズは3年間、S.A.C.シリーズとSTシリーズは2年間の製品保証があります。多くのグラフィックボードメーカーが1年間しか保証がないことを考えると大きなメリットです。

またグラフィックボードのサイズも2スロットを超えないように設計されており、グラフィックボードのために拡張性が損なわれることはありません。3スロット分の厚みやリファレンスボード超えの大型ヒートシンクを搭載しがちな他メーカーとは真逆と言えます。

フレームレートを基準に性能調整も可能

専用のチューニングソフトウェアであるELSA GPU Optimizerはオーバークロックはもちろん、細かいルールでダウンクロックができます。その中でもフレームレートを元にグラフィックボード性能を調整出来る機能が特徴的です。

指定したフレームレートを超える時は性能を落として静音化と省電力化を実現できる機能は夏場だけでなく、動作音を抑えたい深夜のゲームプレイ時にも効果的です。またMMORPGなどプレイ時間が非常に長い場合でもグラフィックボードをいたわることにつながります。

まとめ

グラフィックボードメーカーとして長年製品をリリースし続けているELSAは他メーカーにはない方向性の製品ばかりで多くのユーザーから支持されています。特に冷却性能や安定性を求めるならELSAの設計思想は理にかなっており、高い品質も相まって質実剛健なグラフィックボードと言えるのではないでしょうか。

>> ゲーミングPCをグラフィックボード別に比較