2019年 5月 の投稿一覧

厄介なブルースクリーンから原因を特定する方法

意図しないタイミングで現れるブルースクリーンは一定時間が経過すると再起動で消えてしまう上にパソコン初心者には対応が難しく、泣く泣くOSを再インストールしたことがあるユーザーもいるのではないでしょうか。しかし、ブルースクリーンが起きた後OSは原因究明に必要な保存をしており解析することで比較的簡単に解決可能です。そこで今回は厄介なブルースクリーンから原因を特定する方法についてご紹介します。

ダンプファイルから直前に読み込んでいたドライバやエラーコードが分かる

ダンプファイルとはOSがクラッシュしてブルースクリーン状態になった時のメインメモリ内データを格納したファイルであり、設定を変更しない限りダンプファイルの生成が有効化されています。ダンプファイルにはエラーコードや読み込んでいたドライバ情報が含まれており何回もブルースクリーンが起きた際は共有点を探すことが解決の糸口になります。

Microsoft純正のダンプファイル解析ツールは「Windbg」

開発者向けにMicrosoftから無償公開されているソフトウェアの中にはダンプファイルの解析ツールである「Windbg」があります。簡単な英語が読めればダンプファイルの解析結果を読み解くことができ、原因の追及や障害を起こしているドライバを特定可能です。

何回もブルースクリーンが続くなら「BlueScreenView」で一括解析

Windbgはダンプファイルをひとつひとつ開き解析するため連続でブルースクリーンが起き、大量にダンプファイルがある際は効率が悪くなってしまいます。そこで複数のダンプファイルを一気に解析してしまうツールが活躍します。Nirsoftの「BlueScreenView」はフリーウェアでありながらダンプファイルを一気に解析し一覧表示してくれるため効率的に解析と原因究明ができます。特にエラーコードが毎回変化するようなブルースクリーンでは最初のトラブルからどのように発展していった見極める必要があり、時系列純にダンプファイルを追える「BlueScreenView」が活躍します。

ブルースクリーンの多くはドライバが原因

WindowsOSは大量のドライバを抱えており、頻繁に更新されるものからサポート終了やメーカー撤退により更新が止まったものがあります。ドライバひとつでは問題がなくとも特定のドライバやバージョンの組み合わせによってエラーを起こすことが多く、ブルースクリーンの原因としてはドライバ問題が最も多いと言われいます。もしダンプファイルを解析して障害を起こしているドライバや読み込み直後にブルースクリーンが起きているドライバが特定できたなら、該当ドライバのバージョンアップやトラブルが起きる前の旧バージョンへロールバックで対応します。

エラーコードから対処法を探す

ダンプファイルにはエラーコードも含まれており、Microsoftのサポートサイト等で解決するための操作やソフトウェアを調べることができます。エラーコードは数字とアルファベットで構成されており、障害を起こしているソフトウェアごとにエラーコードも異なります。あまりにエラーコードが多い場合はWindowsOSの修復コマンドを試してシステム全体の正常化を行う必要がありますがマシンスペックによっては数日かかることもあります。

まとめ

ダンプファイルは一部のパソコン解説書や紹介サイトではダンプファイルの肥大化を理由に無効化が推奨されています。しかしいざという時に対処法を調べるにはダンプファイルが必要不可欠であり、安易に無効化するべきものではありません。それでもCドライブの空き容量を確保するために対処が必要なら別ドライブにダンプファイルが作成されるように設定変更することをおすすめします。

パソコン組み立て時に注意したいネジ類の扱い

パソコンの組み立てやパーツ交換時は数多くのネジを扱いますが適切に使わなければトラブルの元になってしまいます。ネジの種類はもちろん、用途に適した物を使い分けていざという時は早めに対処することで組み立てもよりスムーズに進みます。そこで今回はパソコン組み立て時に注意したいネジ類の扱いについてご紹介します。

ネジのピッチを間違えるとネジ穴を潰してしまう

パソコンに使われるネジにはインチネジとミリネジがあり、ケースやパーツによって使い分けます。インチネジの方がミリネジよりもピッチが大きく、見分けることは簡単ですがよく確認せずにミリネジを使う箇所にインチベイを使用するとネジ穴を破壊してしまいます。逆にミリネジのネジ穴にインチベイを使用してもほとんど影響はありませんがネジ穴が脆くなることに変わりありません。もしネジ穴の近くに「M」の表記がある場合はミリネジを使用するという意味ですので間違ってもインチネジを使わないように気をつけましょう。

ネジの長さが指定されている箇所は要注意

光学ドライブやノートパソコン等の内部空間にゆとりがない箇所は使用するネジの長さが指定されることが一般的です。ネジ穴の近くに「3×5」と表記されているなら直径3mmで長さが5mmのネジが必要ということを示しています。もし指定された長さよりネジが長いと内部パーツや基板を破壊しかねないため要注意です。ネジの長さを測るにはノギスがあると便利であり、スマホの分解時にも活躍するためメカ好きなら購入して損はありません。

絶縁ワッシャーはトラブルが起きたときだけ使用する

パソコンケースに付属するネジ類の中には絶縁用の特殊なワッシャーが含まれていることがあります。通常マザーボードは6角スペーサーで高さ調節を行うためマザーボードの裏側がパソコンケースに接触することは希ですが、6角スペーサーに半田や回路の一部が接触し漏電するケースがあります。このような時には6角スペーサーとマザーボードの間に絶縁ワッシャーを使用して回避します。しかしトラブルが起きていない状態で絶縁ワッシャーを使用するとマザーボードのアースが取れなくなるため安易に使用しないよう注意が必要です。

安価な製品に付属するネジは低品質な物が多い

ネジの品質は製品に付属する物よりも単独で販売されている物の方が高い場合が多く、安価な製品ほど低品質なネジが付属する傾向にあります。こまめにパーツの入れ替えや分解クリーニングを行う際は剛性の高いネジを使えばネジ山の潰れ防止に繋がり、作業時間も短縮可能です。

サイドパネルには手回しネジへ入れ替えてメンテナンス性UP

ゲーミングデスクトップパソコンのサイドパネルはクリーニングやパーツの入れ替えで開け閉めすることが多く、一般的なネジから手回しネジへ交換すると工具なしで内部パーツへアクセス可能になります。サイドパネル以外にも手回しネジはネジ山が潰れてもペンチなどで強引に回せるため頻繁に取り外すことが多い箇所を手回しネジへ入れ替えておくと便利です。

まとめ

市販されているパソコン向けのネジセットは数百円で購入でき、安価なパソコンケースやBTOパソコンを扱う際は重要箇所だけでも高品質なネジや手回しネジへ交換するとトラブル防止や作業の効率化に繋がります。低品質なネジを間違った方法で使用するとねじ切って外せなくなる等、トラブルの元になりやすく慎重な作業を心がけましょう。

>> パソコン組み立て・分解時のネジトラブル解決法

パソコン組み立て・分解時のネジトラブル解決法

ネジは繰り返し使用することですり減る消耗品ですが、ネジの消耗具合を把握することは難しく他のパーツから流用したネジ類は品質すら不明です。そのまま使用して問題が起きなければラッキーですが、もしネジ山を潰してしまう等のトラブルに遭うとパーツを外せないという事態に繋がりかねません。そこで今回はパソコン組み立て・分解時のネジトラブル解決法についてご紹介します。

ネジ山をなめて形状が変わってきたら要注意のサイン

ネジ止め剤を使用しているネジや固着しているネジではネジ山をなめやすく、高品質なネジであっても危険な状態になることがあります。そして完全にネジ山が潰れてしまうと対処が難しくなるため、ネジ山が変形したら速やかに新品のネジと交換すればトラブル予防に繋がります。

ネジ山が変形してきたらゴム製品を挟んで摩擦力UP

ネジ山が変形するとドライバ-が滑りやすくなり、安易に回すとネジ山そのものがなくなりかねません。そこでネジ山の形が変わってしまったらすぐにドライバーとネジ山の間に輪ゴムやゴムシートを挟み、摩擦力を上げつつゆるめ取ります。ゴム製品以外にもネジ専用の滑り止め材が市販されていますがパーツに付着する可能性があり、どこにでも使用できるとは限りません。

ネジ山が潰れてもネジの頭が出ているなら専用工具で回して外す

もしネジ山が潰れて回らなくなってもネジ頭が出ていれば専用の工具でネジ頭を掴み回すことができます。工具としてはネジザウルスが有名であり、ペンチが滑って掴めないネジも強力に掴むことができます。安易にペンチで代用すると滑ってパーツや回路を破壊しかねないため注意しましょう。

ねじ切ってしまったらネジ自体を削り取るしかない

拡張スロットの固定ネジやマザーボードの底上げをする6角スペーサーで多いねじ切りはネジは回るが外せなくなる厄介なトラブルです。軽度のねじ切りならネジザウルスでネジを掴み引っ張りながら回すことで取り外せますが、ネジ穴が完全に変わってしまったような重度のねじ切りではネジ自体を削り取る方法しかありません。具体的には裏側からネジの直径よりもわずかに小さいドリルピンバイスでネジを削り取ります。綺麗にネジを除去できればネジ穴は再利用可能なことが多いものの非常に繊細な作業です。

まとめ

ドライバーだけで回らなくなったネジは専用工具なしで解決することは困難な上に、無理に汎用工具で作業すれば失敗してパーツを傷つけるリスクもあります。そもそもそのような状況に陥る前にネジを交換することはもちろん、いざという時のために専用工具を準備しておくこともスムーズに作業を進めるには必要なことです。もしネジトラブルに遭遇しても慎重に正しい工具で作業し窮地を脱しましょう。

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