自作を楽しめる人だけが自作をすればいい
ゲーミングPCが欲しくなったら、G-TuneのようなBTOメーカー(正確にはマウスコンピューターがメーカーであり、G-Tuneはブランド)で購入するか、自分でパーツを集めて自作するか、の2つの方法があります。
できるだけ安く済ませたい人が自作にチャレンジする場合もあるでしょう。でもそもそも自作ってBTOより安いのでしょうか?BTOってデメリットばかりでしょうか?よく知らずに自作すると面倒なことになります。だからここでメリット・デメリットの比較をしてみましょう。
自作のメリットは価格ではない
まず大前提として自作が安い時代は終わりました。ミドルスペックゲーミングPCもハイスペックゲーミングPCもBTOとほとんど価格が変わりません。せいぜい1万円くらいの差しかありません。
もしもあなたが中古パーツを集めて自作をするなら、確実にBTOゲーミングPCよりも安く入手できます。ただ、中古パーツっていつ壊れるかわからないですし、サポート対象からも外れることがほとんどですから、パソコン初心者にはおすすめできません。
新品パーツを集める場合、私達は市場価格で買います。Amazon、価格.com、パーツショップだろうとすべて市場価格です。しかしBTOメーカーは仕入れ価格で購入しています。その価格差は2倍以上になることもあります。
G-Tuneはユニットコムグループに属していて、パソコン工房、フェイス、iiyamaなど日本大手のBTOメーカーと同じ母体です。つまりパーツを大量に仕入れられるため、仕入れ価格を安く済ませられます。だからBTOメーカーは自作とほとんど同じ価格でゲーミングPCを販売できるわけです。
自作のメリットはパーツの自由度
では自作のメリットは何かを問われたら「自由度」と答えます。BTOの場合、選べるパーツは限られています。カスタマイズできるといってもCPU、メモリ、グラボ、HDD、SSDなどのメーカーは数種類からしか選べません。
例えばG-TuneではZOTACというメーカーのグラボを採用しています。だからMSI、玄人志向、ASUSなどは絶対に選べません。メーカーまでこだわりのある人には自作を選ぶメリットがあります。自分が考える最強のゲーミングPCを作りたいなら自作しかありません。ゲーミングPCの選び方は限らせた選択肢しかありませんが、自作なら自由自在です。
ただ、メーカーの違いってそこまで重要ではありません。実際に色々なメーカーを使ってみると性能差ってほとんど感じませんし、寿命なんて確率と運だけです。メーカーに対してゴチャゴチャ言っている人は、絶対に長期的なテストも大規模データの調査もしたことがありません。
自作のデメリットは知識がないとトラブル対応できないこと
BTOは注文したら1週間くらいで届きます。G-Tune Garageまでいけばすぐに使えます。それに対して自作は自分でパーツを集めないといけません。これが結構大変で、2週間は見積もったほうがいいでしょう。またセットアップをする時間や手間も考慮してください。慣れれば2時間程度で自作できますが、最初はわからないことが多いでしょうから半日は覚悟してください。
そうは言っても自作すること自体を楽しめるなら、パーツを選ぶことも組み上げることも苦にはならないでしょう。ただ、一番の問題はトラブルにあります。
もしもBTOゲーミングPCを購入したら1年間の無償サポートがついてきます。G-Tuneなら24時間の電話サポート、メールサポートが可能です。だからゲーミングPCが動かなくなったり、不調になったりしたらとりあえずサポートに頼ればいいのです。
一方、自作は完全に自己責任です。ゲーミングPCが動かなくなったら自分で原因を特定しなければなりません。OSが悪いのでしょうか?温度のせいでしょうか?何かUSBに接続しているからでしょうか?HDDが壊れたのでしょうか?メモリの相性が良くないのでしょうか?
さて、あなたに原因を特定できますか?誰も頼れる人はいません。パーツのサポートを頼ろうにも、まずはそのパーツが原因だと特定しなければならないのですから。つまりトラブル対応まで楽しめる人でないと自作することはデメリットでしかありません。
もちろん今後、自作を続けていくためにパソコンやパーツの勉強をしたいなら、自作にチャレンジするのもいいでしょう。実際、私も何度か自作して知識が身につきました。ただ、パーツの知識ってBTOゲーミングPCのカスタマイズでも身につくんですよね。
BTOゲーミングPCを購入して3年後にメモリやグラボを強化する人って結構多いです。その時にグラボやメモリのことを勉強すればいいのです。いきなりハードモード(完全自作)に行くのではなく、ノーマルモード(BTOのカスタマイズ)に行ったほうが効率がいいと思いませんか?