2017年 6月 の投稿一覧

メインメモリの規格について。選び方やDDR3 DDR4などの違いは?

データを一時的に記録するパーツであるメモリ。メモリ容量についてはよく語られますが、いざ増設しようとした際に、知っておかなければならないのがメモリの「規格」についてです。特にPCを自作する際は、メモリの規格について最低限頭に入れておかないと、メモリを買ってもマザーボードに挿せないといったケースが起こりがちです。

本記事では、メモリの規格の見方についてまとめました。基礎知識や用語、型番の見方など、初心者が知っておくべきことをご紹介します。

メインメモリの規格

メインメモリの規格には、以下の種類があります。下に行くほど新しい規格となっています。

  • DRAM(Dynamic Random Access Memory)
  • SDRAM (Synchronous Dynamic Random Access Memory)
  • DDR SDRAM
  • DDR2 SDRAM
  • DDR3 SDRAM
  • DDR4 SDRAM

DRAM、SDRAMとは

メモリ(メインメモリ)の規格は、PCが一般に普及し始めた時期から目まぐるしく変遷しています。DRAMは「揮発性メモリ」とも呼ばれる、一時データを保存するための記憶媒体として初期のパソコンに搭載されていました。

SDRAMは正式名称をSDR(Single Data Rate) DDRAMといい、DRAMの転送速度、消費電力を効率化した後継モデルです。DRAMとはコネクタ形状が異なっており、互換性がありません。

主流のメインメモリ規格「DDR SDRAM」世代

現在主流となっているメインメモリ規格は、上記のDRAM、SDRAMの後継であるDDR SDRAM世代(以下、DDR)です。DDRはSDRAMの2倍以上の転送速度を利用でき、動作電圧も異なっています。

DDRは、DDR~DDR4まで登場していますが、2017年現在販売されているBTOパソコンに搭載されているのは、ほとんどがDDR4メモリとなっています。ノートパソコンやビジネス向けデスクトップには、安価なDDR3メモリが使われている場合があります。

DDR3 SDRAM

2007年に登場した、DDR2の後継モデルです。ピン数は240ピンで、一世代前のPCは大半がこの規格です。DDRメモリは、「PC3-10600」「PC3-8500」など、速度が異なるメモリでも両者を組み合わせて動作させることができます。なお、その際の速度は低速のメモリに合わせられます。

DDR4 SDRAM

DDR3 SDRAMの後継で、現在主流となっている規格です。Skylake(第6)世代のCPUがこのDDR4規格に対応しており、2016年以降に販売されたBTOパソコンは、ほぼこのDDR4規格のメモリを搭載しています。

転送速度はDDR2 SDRAMの約4倍、DDR3 SDRAMの約2倍と、非常に転送効率がよく、消費電力も低くなっています。

DDR3とDDR4は互換性がない

DDR3とDDR4は完全に別規格となっており、それぞれ対応したマザーボードが異なっています。新しいDDR4対応のマザーボードに、中古のDDR3メモリを買ってきて挿そうとしても、互換性がないため扱うことができません。

そのため、DDR3のメモリからDDR4に換装したい場合は、マザーボードをDDR4対応のものに変更する必要があります。DDR4かDDR3かどうかは製品パッケージに記載されておりますので、ほぼ間違うことはありませんが、中古のメモリを買う際は気をつけましょう。

メモリは規格選びが重要

先程説明したとおり、メモリはそれぞれ対応した規格である必要があります。現在ではDDR3とDDR4が主流となっていますので、メモリを購入する際は規格をよく見て購入するようにしましょう。

規格だけでなく容量についても詳しく解説している「ゲーミングPCのメモリは8GBと16GBのどっちがおすすめか」の記事も是非ご覧ください。

ゲーミングディスプレイはグレア(光沢)とノングレア(非光沢)、どちらがおすすめか

液晶モニターには、大きく分けてグレア(光沢)と、ノングレア(非光沢)の2種類があります。これは液晶の質感の違いのため、どちらが優れているのかパット見てわかりにくい部分だと思います。

本記事では、ゲームプレイ用に液晶モニターを購入する際、グレア(光沢)が優れているのかどうかを紹介します。液晶モニター、ゲーミングディスプレイを購入する際の参考になれば幸いです。

グレア(光沢)液晶のメリット

グレア(Glare)とは、ギラギラした光を指す言葉です。グレア液晶には主にアクリルパネルなどの光沢のあるパネルが採用されています。

発色やコントラストなど、色彩表現に優れる

グレア液晶は、ノングレア液晶に比べて色彩や発色表現が豊かになるため、映像や写真などのグラフィック表現に優れています。Macがグレア液晶を採用しているのは、グラフィック関係のクリエイター向けという側面もあるためでしょう。

ゲーム用途においても、圧倒的なCG表現を強みとするAAAタイトルをプレイする際、その魅力を存分に堪能できる液晶といえます。

モニターの見栄えが良い

個人差はあると思いますが、家電量販店などでパッと目にした時、見栄えが圧倒的に良いのはこちらのグレア液晶です。モニターを含めたフォルムにこだわるならば、グレア液晶モニターを選ぶのがおすすめ。

グレア(光沢)液晶のデメリット

指紋や汚れが目立つ

アクリルパネルのため、液晶画面についた指紋や汚れが目立ちやすくなってしまいます。こまめに拭き取らなくてはならないという手間が増えてしまうのはデメリットといえるでしょう。

近年はタブレットやスマートフォン、タッチパネル採用型のノートPCも増えていますが、画面タッチを多用するのであれば、指紋が目立たないノングレア液晶がおすすめです。

モニターへの映り込みが激しい

光を反射し、ガラスのように背景が写り込んでしまうのも欠点です。角度によって見にくくなったり、背景が写り込んで集中しにくくなってしまうなど、これは気にする方も多い部分でしょう。

特に、長時間作業をする場合は、画面の見やすさという点でもグレア液晶は少しおすすめしにくいものといえます。

光の反射で目が疲れやすい

前述した光の反射は、実はあまり目によくありません。ノングレア液晶と比較した場合、グレア液晶のほうが早く目が疲れてしまいます。

映像表現を重視するのであればおすすめ

グレア液晶は、コントラストの豊かさという点において、ノングレア液晶よりも圧倒的に優れています。特に黒系統の色の深みは、ノングレア液晶では出すことのできない部分です。

反面、映り込みが気になってしまうという特徴があります。窓際などの日光が当たりやすいところに置くと、ゲームプレイに支障をきたしてしまう恐れがあります。

ただ、集中していると映り込みは案外気にならないものです。ゲーム用途であればモニターの仕様は屋内に限定されますから、よほどのことがない限り映り込みも激しくはならないでしょう。指紋や汚れが目立つという欠点も、そもそも液晶に触らなければ問題ありません。

発色の良さなどの映像表現を取るならグレア液晶、画面の見やすさや目の疲れにくさなど、実用性を取るならノングレア液晶がおすすめです。自分にあった方を選んでみてください。

同じ値段のゲーミングPCを購入するなら優先するパーツ

最近、友人にもうけた質問なのですが、ゲーミングPCを購入するにあたって、様々な店舗から性能と値段を比較検討すると思います。

しかし、初心者にありがちなことが同じ値段だけどパーツが微妙に違っていて、どちらが良いのかわからないという事です。

同じ価格帯であれば優先したいパーツ

ここで語るのはあくまで『ゲーミングPC』としての考えでのパーツの優先順位です。他の使用方法ではないことを改めてお伝えいたします。

優先順位1位 グラフィックボード

最近の3DCG描画を多用するゲームについては、このグラフィックボード(グラフィックカードとも言います。)が一番重要です。

最近CPUの性能は頭打ちと言っても良いので、同じ価格帯であればグラフィックボードの性能が良いものを搭載したゲーミングPCを優先しましょう。

NVIDIA製であれば、2017年現在であればGTX1000番台のもので型番の大きなもの、AMD製品であればRX500番台のもで型番の大きなもを選択すれば間違いはないでしょう。

>> グラフィックボードの選び方。ゲーミングPCの性能はここで決まる!

CPU

グラフィックボードが同じ性能であれば、次に選択するのはCPUです。同価格帯であれば、付属しているCPUも同じような性能のものが多いです。

Intel製品でしたらCore i●-◎◎◎◎の●に入る番号が3,5,7となりますが、この数字が大きいもので、更に◎に入る数字が大きいものを選びましょう。

Core i7-7700というよう数字が入っていると思います。たまに数世代前のものをセールとして売り出しているものが多いので気をつけましょう。

とくにXenonを搭載したゲーミングPCを推奨してくるサイトもありますが、初心者には判別しづらく地雷になる可能性があるので避けましょう。

AMD製品でしたら、最近でしたらRyzen●-1◎◎◎という型番です。Ryzen7-1700などという数字になっていると思います。こちらも●に入る番号が大きいもの、そして◎に入る数字も大きいものが良いでしょう。

>> Core i5はもう古い?ゲーミングPCのCPUはCore i7を選ぼう

メモリ

メモリの容量が多いほど、モッサリ感は少なくなります。基本的に8GB搭載していれば最近のゲームプレイには問題無いと思われます。高性能なゲームを遊ぶ上でも16GBあれば十分だと思えます。

DDR3やDDR4といった規格がありますが、最近DDR4じゃないゲーミングPCの方が珍しいと思えます。

>> ゲーミングPCのメモリは8GBと16GBのどっちがおすすめか

ストレージ

メモリは一時記憶、ストレージがデータ保存領域です。たまに間違える人がいるので一応書いておきます。

SSDを搭載しているものの方が、起動などが早くなります。同じ価格帯であればメインストレージにSSDを搭載しているものを優先した方が良いでしょう。

>> SSDの選び方!G-Tuneで選べるメーカーと容量からおすすめ品を選定

その他のパーツ

他には電源、マザーボード、ファン、ケースなどありますが、大体同じような価格であれば、似たような物になってくると思います。

電源は昔ほど粗悪品が付いているショップも少ないので、80PLUSが付いていれば大丈夫でしょう。

>> G-Tuneの電源はどれがいい?容量と80PLUSをアップグレードしよう!

ゲーミングPCの値段は

最近はどこのBTOメーカーもだいたい同じ価格になってきております。少し高価な値段を提示しているところは、こだわりをもってパーツを吟味する中級者、または上級者向けのサイトです。

今回初心者向けのパーツ優先順位を書いてみました。そのうち自分のゲーミングPCの使い方を理解してくると、またパーツの好みが変ってくると思います。

そういった自分の趣味嗜好がわかってくるのもゲーミングPCを購入して、長く使用していく際の楽しみでもあると言えます。

IntelからCore i9シリーズが正式発表!

とうとうIntelからコードネームBasin FallであるCore XシリーズのSkylake-XとKaby Lake-Xが発表となりました。

最上位モデルはCore i9-7980XEでなんと、18コア36スレッドもあるCPUとなっております。

お値段は高いのでしょう?

気になる最上位モデルのお値段は$1,999となっております。日本で発売した場合、上乗せされるであろう料金を考えると25万円以上はするのではないかと予想します。

もう、それだけでハイスペックゲーミングPCが購入できる値段となってしまいます。高いですが、性能が飛躍的に上がっていると考えれば妥当な値段なのかもしれません。ゲーム用途だけならどう考えても「30万円で買えるG-TuneのおすすめゲーミングPC」を買ったほうがお得です。

型式も新しい

今までCore i3、i5、i7としてきた型式ですが、今度はCore i9という新しい型式が出てきました。

完全に上位機種として、ハイエンドPC専用のCPUという位置づけになるようです。

ここまでの機能を使うとなると、よほど今のPCで機能不足を感じる方だと思いますので、まさにプロフェッショナル向けのCPUとなるようです。ゲーミングPCにおいては「Core i5はもう古い?ゲーミングPCのCPUはCore i7を選ぼう」の状態は維持されるはずです。さすがにCore i9を必要とするようなPCゲームは出てこないでしょう。

どれほどの性能があるのか?

海外のサイトであるVIDEOCARDZのサイトに性能表が掲載されておりました。

最上位モデルのCore i9-7980XEの性能ですが、実際のところの数値は全く掲載されておらず、まだまだ予想するしかない状況になっております。

しかし、Core i9-7920X 12コア24スレッドの性能は掲載されております。L3キャッシュは16.5MBでPCIExpressレーン数は44となっております。

単純にこれ以上の性能であることは理解できるので、早く他の性能情報も知りたいところであります。

初期費用も多大になりそう

ソケットもLGA2066という新規格になります。チップセットも変更になります。そうなるとマザーボードの買い替えが必要です。さらにメモリやGPUもこのCPUに見合うものをとなってきます。

モンスターマシンの中枢で日本では約25万円以上となりそうなので、一式となるとどれだけの価格になるか予想がつかない金額になってきそうです。

Ryzenシリーズの高性能に対抗し、更に高性能なCPUを発表してきたIntel、今後もこういった競争を重ね技術進歩していってくれるのはユーザーとしては楽しいと思えます。