2024年 1月 の投稿一覧

実は安牌?MSIが人気の理由とは

マザーボードの4大メーカーといえば「ASUS」を筆頭に、「ASRock」「MSI」「GIGABYTE」の4つですよね。

自作PCやゲーミングPCが好きな方は、必ず名前を聞いたことがあるメーカーばかり。

実はこの4大メーカーの中で、最近特にMSIの人気が高まっているなと感じます。私自身もMSIの愛好者なので、今回はMSIが人気を集める理由をまとめてみました。

なぜMSIが人気なのか

MSIは、「価格コムなど主要比較サイトでの評価」や「周囲の人間の満足度」などからじわじわと理由が上がっている気がします。

私の個人的な感覚ベースなのですが、実はPC関連のまとめサイトでも似たような話題が取り上げられているので、気のせいではないのかと。

価格コムはクリック数や閲覧数がランキングに影響されているので、上位=人気ではありませんが、少なくとも私の周囲でMSIを悪く言う人はほとんどいません。

むしろ「ASUS愛好者だったがMSIに乗り換えた」「ASRockの信者だったがMSIをしてみたら思ったより良かった」といった意見が増えています。

実は私も、初めて自作したPCのマザーボードがMSIだったこともあり、長年のMSIファンです。特にマザーボードは本当によく買いました。

そこで、私なりにMSIが人気を集める理由をまとめてみました。

MSIの評価は「安牌」という点に尽きる

結論から言うと「MSIは総合的に見てマイナスポイントが少ない」という点が評価されているのだと思います。

例えば、ASUSは高額なモデルは非常に出来がよいのですが、低価格帯はちょっと物足りない印象です。また、近年はOC機能が強化されていて、高価格帯のPCへの搭載を想定していると思います。

ASRockに関しては「変態仕様」という過去のイメージから脱却を始めているのですが、たまにトラブルがあることも含め、まだ使う人を選ぶ印象です。個人的には安い価格の良質なパーツが増えていてとても良いと思うのですが…。

最後のGIGABYTEですが、正直知名度が低いのかなと。製品は決して悪くないですし安くてコスパが良いのですが、買う人が少ないので評判も広まらないというのが実態ではないかと思います。

一方MSIですが、「そこそこ名も知られていて、デザインもとがっておらず、スタンダードな製品が多い」という特徴がありますね。

この点が安定志向の日本人に受けているのかもしれません。実際に私もMSIには特別な機能を求めていません。

「そこそこ安くてスタンダードなミドルレンジグレード」が豊富というイメージを持っています。要は「価格と品質、性能のバランスが良い製品が多い」のです。

ちなみにUEFIの触りやすさでは、ASUSと並んでMSIがすぐれていると思いますね。設定項目が整理されていて、なおかつ直感的に操作しやすいのでとても便利です。

よくわからない人の新定番「MSI TOMAHAWK」シリーズ

MSIが評価されているもう一つの理由は「TOMAHAWK」の出来の良さです。

TOMAHAWKはMSIのマザーボードの中ではミドルレンジに位置するシリーズですが、電源回路は上位グレードと同じ、機能面もほぼ同じ、よく売れている割には不具合報告が少ないなど鉄板のひとつになっています。

マザーボードが全体的に高額化する中でも、2~3万円前後の価格を維持していて、なおかつ機能は必要十分以上。正直なところ、5万円クラスのマザーと比べても遜色がない内容です。

同じようなポジションには、ASRockの「Taichi」というライバルもいますが、私個人としてはTOMAHAWKが少し上かなと考えています。

「なんとなくミドルレンジ構成で作りたいけれど、マザーボードはどれがいいかからない(選ぶのが面倒)」という方におすすめなのが、「MSI TOMAHAWK」シリーズなのです。

MSIは常にASUSの後塵を拝する企業ですが、実際の製品力は決して引けを取っていません。にもかかわらず割安なので、これからも地味にファンが増えていきそうですね。

ゲームと頭の良さに関する興味深い研究結果

1980年代から90年代にかけて「テレビゲームは有害なもの」という風潮がありました。

今も一部でその傾向はありますが、逆に「頭の良さ」に貢献するという結果も示されています。

今回は、海外の研究結果を中心に「ゲームと頭の良さ」に関する興味深い内容をまとめてみました。

1日3時間で脳が鍛えられる?

まず、子どもにおけるゲームと認知機能の関連についての研究結果です。

「Video gaming may be associated with better cognitive performance in children」(National Institutes of Health, NIH)という研究には、ゲームのプレイ時間と認知機能の関係性が記載されています。

1日3時間以上ゲームをプレイする子どもたちは、ゲームをしない子どもたちと比べて、衝動制御と作業記憶のテストでより良い成績を示したとのこと。

この研究は、ゲームが脳の特定の領域(特に注意力と記憶に関連する部分)での活動を高めることを示唆しています。しかし、ゲームの過度な使用が行動やメンタルヘルスに及ぼす潜在的な影響についても指摘しています。

読解力と算数力が上がる?

「Effect of internet use and electronic game-play on academic performance of Australian children」(Scientific Reports, Nature.com)という研究では、読解力と算数のスキルに関しての報告が記載されています。

インターネットとゲームの使用が穏やかな場合、特に読解力や算数スキルにおいて学業成績に正の影響を与えるとのこと。ちょっとわかりにくいのですが、「ネットとゲームをほどほどにやることで、読解力と算数力が向上する」という内容ですね。

しかし、過度なゲームやインターネットの使用、特に中毒的プレイは、学業成績に悪影響を与えることがわかりました。まあこれは単純に学業がおそろかになるからでしょうね。当然といえば当然です。

ジャンルによって鍛えられる知能が異なる

最後は、プレイするジャンルによって鍛えられる知能が変わるというお話。

「Exploring the relationship between video game expertise and fluid intelligence」(PLOS ONE)という研究では、戦略ベースのゲームと一人称シューティングゲームをプレイするプレイヤーの間で異なる認知パフォーマンス特性が観察されました。

この研究では、流動性知能と作業記憶を測定するために標準化されたテストを使用し、これらの認知能力とビデオゲームのパフォーマンスとの間に相関関係があることを示しました。

言われてみれば、シューティングやFPSとストラテジーでは「使う筋肉が違う」と言われるほど頭の使いかが変わりますよね。疲れ方もなんとなく質が違う気がします。

私はストラテジー系のほうが好きなのですが、最近のバトルロイヤル系FPSは短時間でもぐったりしてしまいますし、翌日にも疲れが残ります。おそらく、このジャンルに関係する脳の機能が弱いのでしょう。

3時間程度であれば脳にはプラスの効果が多い

以上の結果から、中毒的なプレイさえ回避すれば、ゲームは脳にプラスの効果をもたらすと言えそうです。

おそらく3時間程度ならば、マイナスの影響をおさえられるのではないでしょうか。1時間はあまりにも短いですし、1日2回に分けて1.5時間程度が丁度よさそう。

ゲームが記憶、注意力、問題解決スキルの向上に関連する可能性は高いのです、仕事や生活に支障をきたさない範囲で楽しみたいところですね。

GTX1060で遊べるゲームタイトルまとめ

RTXシリーズが4000番台に突入し、もはや「いにしえのグラボ」と化したGTX1060。しかし、Steamのハードウェア調査でも未だに上位に食い込んでいるあたり、しぶとさを感じさせますよね。

かくいう私も、いまだにサブマシンのひとつはGTX1060を使用しています。そこで、今でもGTX1060で遊べるタイトルを一覧にしてみました。

国産MMO

国産MMOで言えば、

・ドラゴンクエスト10
・黒い砂漠
・FF14

あたりは十分に遊べますね。この中で最も重いのは黒い砂漠かFF14の高画質モードだと思いますが、どちらも最高画質の一歩手前までは60fpsでプレイできます。

ドラクエ10に関してはGTX1060でも2K(WQHD)まで60FPS張り付きなので、4Kを狙わなければ十分です。

おそらく国産のMMORPGはプレイ人口を確保するために、あまり推奨スペックを高くしない方針なのだと思います。

ハイスペックなグラボはFPS専用という風潮が強いですからね。MMOは多少古いPCでもまったり遊べることが利点だという点を理解しているのでしょう。

FPS

FPSは、GTX1060で「最高設定かつ高フレームレート」はほぼ不可能だと考えてください。なので、「標準画質で60フレーム」を基準とします。

・Fortnite
・APEX Legends
・VALORANT

この3タイトルであれば、GTX1060で「標準画質(フルHD) 60FPS」で動作しました。CPUなど他の要素があるので100%とは言い切れませんが、高確率で動くと思います。

ただし、APEXは若干の注意が必要。オブジェクトの数や状況次第では60FPSを下回るかもしれません。

VALORANTは比較的軽いので問題ないと思います。ちなみに4Kで60FPSはおそらくどのタイトルでも無理ですね。

マイクラはMOD次第

最後にマイクラですが、これは完全にMOD依存です。

影MODで画質を最高にするとかなり重いので、GTX1060でも60FPSが確保できないことがあります。

ちなみに「チャンク(表示距離)」を最大にすると、最も軽いといわれる影MOD「KUDAシェーダー」でもフレームレート60は難しいです。

KUDA自体は低スぺにも優しくそこそこ綺麗な影MODなので、チャンクを調整すれば十分に遊べます。要はチャンク次第ですね。画質よりも影響が大きいと思います。

2023年12月でもGTX1060は3位の使用率

最後に、Steamが公表している「ハードウェア&ソフトウェア調査」の結果を紹介しますね。

2023年12月版の結果から、グラボの使用割合をみると、

1位:RTX3060(5.29%)
2位:GTX1650(4.69%)
3位:GTX1060(3.87%)

という具合で未だに上位3つに食い込んでいます。もっとも、2位のGTX1650がGTX1060とほぼ同じスペックと考えると、実に全体の8%の人々がまだGTX1060相当のスペックで遊んでいるということがわかります。

SteamのタイトルもGTX1060で遊べるものがまだまだありますし、2024年中は現役でいられそうですね。

ただし、国産MMOもアップデートのたびに重くなっているので、近々卒業すべきグラボであることは間違いありません。

移行先としては、価格が落ちてきたGTX3000シリーズか、4060あたりが無難でしょうね。

逆にGTX16シリーズは性能のわりにそこまで安くなっていないので、私ならパスします。参考にしてみてください。

デュアルチャネルが1枚で可能?新世代メモリCAMM2

ゲーミングPCといえば、高速なデータ通信が可能な「デュアルチャネルメモリ」が当たり前ですが、これには最低でも2枚のメモリモジュールが必要です。

しかし、近々商用化される新生代メモリ「CAMM2」では、デュアルチャネルを1枚のメモリモジュールで実現することが可能なのだとか。

今回は、一般にはあまり知られていない「CAMM2」について解説します。

CAMM2とは?

CAMM2は、「Compute Express Link (CXL) Attached Memory Module」の略であり、もともとはDell社が独自に開発したノートPC用のメモリです。

一般的なメモリモジュールであるSO-DIMMの半分以下の薄さで、なおかつ動作クロック上限(6400MHz)も突破できるとのことで、まさに新世代のメモリなのです。

下記は、一般的に言われているCAMM2の特徴です。

このCAMM2ですが、現時点(2023年12月)では一般向けに販売されていません。もともと、ワークステーション用に開発された専用のメモリだからです。

さらに、Dell社のオリジナルということで製造しているメーカーもなく、これまでは「ある民間企業が開発した独自技術」に過ぎませんでした。

しかし、アメリカの半導体素子標準規格を策定する団体・JEDECが、CAMM2を標準規格として設置することを発表。

つまり今後は、CAMM2規格のメモリモジュールをDell以外の民間企業が開発するかもしれないのです。

・高帯域幅: CAMM2は、CXLの高帯域幅を利用して、メモリとCPU間のデータ転送速度を大幅に向上させます。

・低遅延: CXL技術は低遅延を特徴としており、これによりCAMM2はレイテンシーを大幅に削減します。

・互換性と統合性: CXLはPCIeインターフェース上で動作するため、CAMM2は既存のハードウェアとの互換性を持ちます。

単体でデュアルチャネルを実現するCAMM2

CAMM2はデュアルチャネルメモリを有効にするために複数のメモリモジュールを必要としません。つまり、1枚のCAMM2メモリで2つのメモリチャネルを持つことができるわけです。

このことは、CPUと統合グラフィックスが使用できるメモリ帯域幅が広くなり、高いパフォーマンスを実現することにつながります。

個人的に思うのは、マザーボードのさらなる小型化に貢献しそうかなという点。マザーボードはデュアルチャネルに対応するためにどうしても2本のメモリスロットが必要でしたが、CAMM2を使用すればスロットを1つ削減できます。

メモリスロットを1つ削減できるとなれば、レイアウトの工夫次第で基盤の面積を小さくできるわけで、小型PCの高性能化に拍車がかかりそうです。

商用化は2024年以降

ちなみにSamsungは、LPDDR5 CAMM2を2024年に商用化する計画を発表しています。

Samsungの公式サイト(https://news.samsung.com/global/samsung-electronics-industry-first-lpcamm-ushers-in-future-of-memory-modules)によれば、

・So-DIMMと比較して性能50%アップ
・電力効率70%アップ
・実装面積60%向上(節約?)

とさまざまなメリットが謳われています。メモリの分野はストレージやグラボに比べると進化が遅いイメージでしたが、ここにきてブレイクスルーが起こるのかもしれませんね。