2023年 8月 の投稿一覧

UEFIセットアップ、具体的に何をすればよい?

UEFIは、マザーボードの基板上のROMに収納されたプログラムの集合体です。マザーボードに接続されたハードウェアの動作を制御するとともに、その情報をOSに受け渡す役目を担っています。

自作PCやゲーミングPCの初心者であれば、まずUEFIをしっかり見たことが無い方も多いはず。そこで今回は、UEFIのセットアップでチェックしておくべき項目を紹介します。

UEFIセットアップでできること

UEFIセットアップでできることは、主に下記のようなものです。

  • CPUやメモリの動作確認
  • SATAドライブの動作モード設定
  • 起動ドライブの設定
  • 各種オーバークロック設定
  • オンボード機能(サウンド、LANの有効/無効化)

BTOパソコンを購入した場合は不要ですが、自作PCの場合は上から3つを行う必要があります。

CPUやメモリの動作確認

CPUの名称が正常であるか、規定どおりのクロックであるか、電圧は標準範囲内かなどを目視で確認。またXMPやAMPを使用する場合はプロファイルを適用する必要あり。

XMPやAMP対応メモリを使用する場合、メモリのプロファイル設定を行わない(自動認識のままにする)と1ランクしたの動作クロックが選択される可能性があるので必ず確認する。

SATAドライブの動作モード設定

現在はSSDを使用することが大半なので、AHCIモード担っていることを確認する。IDEモードはHDD用で、SSDの場合は性能がしっかり発揮されないこともあるので注意する。

RAIDを使用する場合は、RAIDモードに設定する。

起動ドライブの設定

OSが起動する場所の設定。一般的にはOSをインストールしたCドライブのストレージを指定しますが、メンテナンスや不具合検証の際にはUSBやDVDメディアに指定する必要あり。

ちなみに起動ドライブの設定は、3~4つの優先順位を設けるのが通例で、1番上にCドライブ、2番目にDVDドライブ、3番目にUSBメモリなどを指定する。

これとは別にオーバークロックの設定項目があるUEFIも増えていますが、これはメーカーによって項目が異なるので公式サイトなどの情報を参照しましょう。

一般的な簡易オーバークロックの場合は、CPUの倍率変更や電圧のみを指定すれば良いでしょう。メモリについてもほぼ同様ですが、メモリはメモリ製造メーカーの指定した仕様に合わせる必要があるので、注意してください。

個人的には、初心者のうちはCPUのオーバークロックだけを触り、メモリはしっかりと知識をつけてからでも良いと思います。メモリの電圧変更は結構シビアで、失敗するとUEFI自体に入れなくなることもあるからです。

UEFIのアップデートはツールで簡単に

昔はBIOSアップデートといえば、リスクと手間を要する大作業でしたが、近年のUEFIアップデートは極めて簡単になりました。

ASUSやMSIといった大手マザーボードメーカーに搭載されているUEFIであれば、メーカーが提供しているアップデートツールで簡単にバーションアップが完了するからです。

念のためにアップデート手順を整理しておくと、

  1. あらかじめメーカーの公式サイトからUEFIアップデート用のファイルをDLしておき、USBメモリに格納する
  2. UEFIアップデートツールを起動してアップデートファイルを格納したUSBを指定する
  3. アップデートファイルの読み出しと更新の確認ポップアップが出現するので「Yes」などを選択
  4. 「successfully」などの文言が表示されたらOKを押下し、再度UEFIに入り、保存して再起動をかけて終了

といった感じの流れになると思います。ツールに従うので失敗するリスクはかなり低いものの、失敗するとPCが起動しなくなります。メーカーサイトの情報をしっかりと確認して臨むようにしましょう。

ゲーミングPCでNFTを獲得?「Proof of Gaming」とは何か

暗号資産やブロックチェーンという言葉は、ゲーム好きならば一度は耳にしたことがあると思います。マイニング需要によってグラボ価格が乱高下したことが何度もありますからね。

さて、暗号資産の屋台骨ともいえる技術「ブロックチェーン」は、様々な分野で革命を起こしてきましたが、その一つがゲーム業界です。

特に「Proof of Gaming(PoG)」という考え方は、ゲームとブロックチェーンを融合させた新しいコンセプトでもあります。PoGが成熟することで、「ゲームをしながらNFTを獲得できる」未来が見えてきそうです。

Proof of Gaming(PoG)とは何か?

Proof of Gaming(PoG)は、ブロックチェーン技術とゲームプレイを結びつける新しいコンセンサスアルゴリズムです。

コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーン上でブロックを追加する際のルールであり、合意形成を行うためのアルゴリズムを指します。

このあたりは専門的な領域になるのですが、ブロックチェーンでは、ある取引にかかわる情報をブロックと呼ばれる情報の塊に記録していくのですが、記録を行うためには他者との合意が必要です。

この合意の方法がコンセンサスアルゴリズムであり、代表的な例としてProof of Work(PoW)やProof of Stake(PoS)があります。

従来のProof of Work(PoW)やProof of Stake(PoS)では、グラボによる採掘作業(労働)や暗号資産の保有量や期間に応じてブロックが追加されました。

一方、Proof of Gaming(PoG)ではプレイヤーのゲームプレイに基づいてブロックの生成やトランザクションの承認が行われます。これにより、プレイヤーの活動と努力がブロックチェーン上で評価され、新たなブロックの生成が行われるというわけです。

PoGの仕組みは、プレイヤーがゲーム内で特定の課題をクリアしたり、実績を達成したりすることで、トークンや暗号通貨を獲得できるようになっているとのこと。

今まではゲームをクリアするとゲーム内のアイテムや経験値が得られましたが、PoGのゲームならばNFTなど現実世界の資産を獲得できる可能性があるわけです。

Proof of Gamingの展望

Proof of Gamingでは、ゲーム内でのスキルや努力に対する報酬としてNFTトークンを受け取ることができ、このことがゲームに参加する強い動機になります。

また、PoGを導入することで、ゲーム内アイテムの所有権をブロックチェーン上で確認できるため、アイテムの取引や盗難の問題を軽減する効果も期待されます。

PoGは競技型ゲームやeスポーツの分野にも大きな影響をもたらす可能性があります。プレイヤー同士のスキルを証明する手段として、PoGが導入されることで公平な評価が可能になり、新たなeスポーツ大会やトーナメントが生まれるかもしれません。

ゲーム内アイテムをNFT化できる「Brilliant crypto」

実際にPoGを採用したタイトルはすでに開発されており、味さ最大級のウェブ3カンファレンス「Web X」において紹介されていました。

その名も「Brilliant crypto」。Brilliant cryptoはとっとリアルなマイクラといったイメージで、鉱山を採掘して宝石を見つけ出すことが目的です。

ただし、ゲーム内の鉱山で発見した宝石は、NFT化することが可能なのだとか。また、獲得したNFTはさまざまなメタバースに持ち込んで通貨のように利用できることから、現実の資産に近い存在になるかもしれません。

現状ではメタバース内で現実世界の経済活動が行われることは稀ですが、じわじわとメタバースが拡がっている今、ゲームでNFTを獲得できるのは非常に興味深いと思います。

ちなみにBrilliant cryptoは親会社が東証プライム上場企業のコロプラであり、監査法人の監査を受けながら開発しているとのこと。

2024年2月のローンチを目指してテスト中とのことなので、今後にぜひ注目したいですね。ゲーミングPCを使った新たなお金の稼ぎ方が生まれるかもしれません。

今は希少?粗悪電源の特徴

最近はめっきり見かけなくなりましたが、PCの電源は「粗悪品」と呼ばれる低品質な製品が存在します。

粗悪品の電源を引いてしまうと、度重なるトラブルに見舞われるだけでなく、他のPCパーツも道連れで壊れる可能性があるため、非常に危険です。

そこで今回は、粗悪品なPC電源を見分けるためのポイントを解説します。

一般的な粗悪電源の特徴

こちらは結構有名な話ですが、粗悪電源は以下のような特徴があります。

  • 負荷をかけるOSの挙動が不安定になる、強制シャットダウンがおこる
  • 電源ファンが異様にうるさい(ブゥンブゥン、カラカラなど音がする)
  • コンデンサー膨張もしくは破裂
  • (偏見かもしれませんが)異様に強そうな名前(鳥や肉食獣など)がついている
  • 異様に軽い(回路が簡素)

こうした電源は15年以上前ならたまに見かけましたが、最近はほとんどないですね。ただ、ファンの音がうるさい電源は一定確率でエンカウントしている気がします。

コンデンサーに関しては本当に質が良くなり、ここ10年近く破裂も膨張も見たことがありません。やはり80PLUS認証の普及の成果でしょうか、どの電源も粗悪品とは程遠いですね。

では最近の粗悪電源はどう見分ける?

しかし、全く粗悪電源がないかと言われると、そういうわけでもありません。昔のように明らかな粗悪品は減りましたが、稀にかなり微妙な電源があります。

ということで、私なりの現代版 ハズレ電源の特徴をまとめてみると以下2点に集約されました。

  • 12V系統が弱い(もしくは3系統などに分かれている)
  • 電源コネクタのささりが弱い

+12V系統はCPU、マザーボード、グラボなど消費電力が大きなパーツへ電力を供給する、まさにPC電源の大動脈です。

私の場合、+12V系統は1つのほうが安定性は高かったですね。逆に複数系統に分かれているものはちょっと挙動が微妙でした。

これはたまたまかもしれないので参考程度に聞いてほしいのですが、やはり+12Vを複数系統に分けるとその分だけ1系統当たりの電力容量が小さくなりますし、パーツへの供給も不安定になりやすいのかなと。

ネットの情報では複数系統のほうが安定するとのことですが、私の場合は逆でしたね。

また、電源からマザーボードやグラボに接続するコネクタが、8割ほどしか刺さらないパターンも何度かありました。以前、コネクタの接続不良で融解が起こる事象が報告されましたが、コネクタ周りは意外とセンシティブ。

ここの工作精度が甘いベンダーは、ちょっと不安を覚えますね。他の部分もこの調子で適当なのかなと勘ぐってしまいます。

BTOパソコンの電源は地味だが良質

電源は粗悪品を見分けるのが本当に難しく、上級者でもハズレを引くことが多々あります。カバーを開けて回路の敷き詰められ方を見たり、重さで判断したりといった方法はありますが、購入前の状態では難しいですよね。

たまに、「BTOパソコンの電源は大丈夫か?」と質問を受けるのですが、私が知る限り、国内の有名BTOメーカーはOEM電源などを利用していて、一定の品質は保っていると思います。

少なくとも80PLUSスタンダードクラスの電源は積んでいますし、無名なベンダーであっても実は伝統ある製品だったりするので、その点は安心してよいかと。

ちなみに有名なベンダーの電源でも世代や型番によってハズレがあるので、ブランドがある=安心というわけではありません。なので、電源選びに不安がある初心者の場合は、BTOパソコンを買ったほうが安心できるかと思います。

PCゲーマー必修のDOSコマンド4つ

Windows10以降、PCをコマンド操作する機会が本当に減りました。PCも直感的な操作感の時代ですからね。

しかし、緊急時はDOSコマンドによる操作を覚えておくと本当に便利です。特に再起動や不具合調査のときには、かなり重宝します。そこで今回は、PCゲーマーが覚えておくと便利なDOSコマンドを紹介します。

1. HDDをチェックできる「chkdsk」

PCの挙動が不安定なとき、ストレージ内を網羅的にチェックするコマンドが「chkdsk」です。HDD内のファイルシステムにエラーがないかをチェックします。

chkdskはオプション無しで実行すると単純なエラーチェックだけを行い、「/f」オプションをつけると、ファイルシステムの修復も行うというすぐれもの。

記述方法は簡単でCドライブのファイルシステムをチェック&修復したいときは「chkdsk c: /f」とします。

2. OSアップデート後の不具合に使える「sfc /scannow」

保護されたシステムファイルの破損チェックに使えるコマンドが「sfc /scannow」です。

Windowsアップデートやゲームクライアントのインストール後にPCの挙動が不安定になったとき、「sfc /scannow」を実行すると動作が安定することがあります。

chkdskがファイルシステム全体のエラーをチェックするのに対し、sfc /scannowはシステムファイルを中心に破損、修復を試みるコマンドです。

3. 強制再起動が可能な「shutdown -r」

何らかの事情で再起動が不可能になった、電源が落ちないなどの場合は「shutdown -r」を使用します。

shutdownコマンドはPCの終了(シャットダウン)を強制的に行うコマンドですが、「-r」オプションを追加することで再起動(リブート)が可能です。

電源ボタンがきかない、画面上から再起動ができないような場合にshutdown -rを試してみましょう。ちなみに「-t」オプションを追加することで、再起動までの秒数も指定できます。

例えば10秒後に再起動をかけたいときは「shutdown -r -t 10」と記述すれば10秒後に自動で再起動します。

破損したシステムイメージを回復「DISM」

sfcと同じように不具合時の回復に使えるのがDISMです。一般的にsfc/scannowを実行しても不具合が治らない場合に使用します。

コマンドラインとしては、

DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth(ファイルの破損があるかどうかをチェック、ただし修復なし)
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth(Windowsシステムイメージに破損がないかどうかを確認)
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth(Windowsシステムイメージで検出された問題を自動的に修復)

などを使用します。私はRestoreHealthを最初から実行してしまいますが、単に確認だけをしたい場合はCheckHealthやScanHealthですね。

sfc/scannowがしっかり機能するためにはイメージファイルが正常である必要があるので、DISMと組み合わせて使う(sfc→DISM→sfc)のが通常です。