最近はめっきり見かけなくなりましたが、PCの電源は「粗悪品」と呼ばれる低品質な製品が存在します。
粗悪品の電源を引いてしまうと、度重なるトラブルに見舞われるだけでなく、他のPCパーツも道連れで壊れる可能性があるため、非常に危険です。
そこで今回は、粗悪品なPC電源を見分けるためのポイントを解説します。
一般的な粗悪電源の特徴
こちらは結構有名な話ですが、粗悪電源は以下のような特徴があります。
- 負荷をかけるOSの挙動が不安定になる、強制シャットダウンがおこる
- 電源ファンが異様にうるさい(ブゥンブゥン、カラカラなど音がする)
- コンデンサー膨張もしくは破裂
- (偏見かもしれませんが)異様に強そうな名前(鳥や肉食獣など)がついている
- 異様に軽い(回路が簡素)
こうした電源は15年以上前ならたまに見かけましたが、最近はほとんどないですね。ただ、ファンの音がうるさい電源は一定確率でエンカウントしている気がします。
コンデンサーに関しては本当に質が良くなり、ここ10年近く破裂も膨張も見たことがありません。やはり80PLUS認証の普及の成果でしょうか、どの電源も粗悪品とは程遠いですね。
では最近の粗悪電源はどう見分ける?
しかし、全く粗悪電源がないかと言われると、そういうわけでもありません。昔のように明らかな粗悪品は減りましたが、稀にかなり微妙な電源があります。
ということで、私なりの現代版 ハズレ電源の特徴をまとめてみると以下2点に集約されました。
- 12V系統が弱い(もしくは3系統などに分かれている)
- 電源コネクタのささりが弱い
+12V系統はCPU、マザーボード、グラボなど消費電力が大きなパーツへ電力を供給する、まさにPC電源の大動脈です。
私の場合、+12V系統は1つのほうが安定性は高かったですね。逆に複数系統に分かれているものはちょっと挙動が微妙でした。
これはたまたまかもしれないので参考程度に聞いてほしいのですが、やはり+12Vを複数系統に分けるとその分だけ1系統当たりの電力容量が小さくなりますし、パーツへの供給も不安定になりやすいのかなと。
ネットの情報では複数系統のほうが安定するとのことですが、私の場合は逆でしたね。
また、電源からマザーボードやグラボに接続するコネクタが、8割ほどしか刺さらないパターンも何度かありました。以前、コネクタの接続不良で融解が起こる事象が報告されましたが、コネクタ周りは意外とセンシティブ。
ここの工作精度が甘いベンダーは、ちょっと不安を覚えますね。他の部分もこの調子で適当なのかなと勘ぐってしまいます。
BTOパソコンの電源は地味だが良質
電源は粗悪品を見分けるのが本当に難しく、上級者でもハズレを引くことが多々あります。カバーを開けて回路の敷き詰められ方を見たり、重さで判断したりといった方法はありますが、購入前の状態では難しいですよね。
たまに、「BTOパソコンの電源は大丈夫か?」と質問を受けるのですが、私が知る限り、国内の有名BTOメーカーはOEM電源などを利用していて、一定の品質は保っていると思います。
少なくとも80PLUSスタンダードクラスの電源は積んでいますし、無名なベンダーであっても実は伝統ある製品だったりするので、その点は安心してよいかと。
ちなみに有名なベンダーの電源でも世代や型番によってハズレがあるので、ブランドがある=安心というわけではありません。なので、電源選びに不安がある初心者の場合は、BTOパソコンを買ったほうが安心できるかと思います。
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