新しいPCを購入したときやOSを再インストールした直後に、多くのデバイスは特別な設定をしなくてもすぐに使えますよね。これは、OSに標準搭載されている「インボックスドライバ」のおかげです。
しかし、デバイスの性能を最大限に引き出し、安定した動作を実現するためには、メーカーが提供する専用のドライバが適している場合があります。
では、インボックスドライバとメーカー製ドライバの違いはどこにあるのでしょうか。今回はこの2つの違いについてまとめてみました。
インボックスドライバとは – OS標準搭載の汎用ドライバ
インボックスドライバとは、Microsoft WindowsやmacOSなどのオペレーティングシステム(OS)に標準で含まれている、汎用的なデバイスドライバのことです。
OSのインストール直後や、新しいデバイスを接続した際に、OSが自動的に認識しますよね。これはインボクックスドライバが適用されているからです。
インボックスドライバは、幅広い種類のデバイスに対応できるように設計されており、特別なインストール作業なしに、すぐにデバイスを使用開始できる点が特徴。
USBマウスやキーボード、基本的なグラフィック機能などは、インボックスドライバによってすぐに認識されます。
これは、OSが一般的なハードウェアのインターフェースやプロトコルを理解しており、それに準拠した基本的なドライバを内蔵しているためです。
メーカー製ドライバ=デバイスの性能を最大限に引き出す専用ドライバ
一方、メーカー製ドライバとは、各ハードウェアメーカーが独自に開発・提供している専用のドライバのことです。
自社のデバイスの性能を最大限に引き出し、特定の機能を利用できるようにするための専用設計が施されています。
グラフィックボード、サウンドカード、プリンター、マザーボードのチップセットなど、より高度な機能を持つデバイスに設定されていることが多いですね。
グラボメーカー製ドライバであれば、最新のゲームタイトルに最適化されたり、高解像度出力や特殊な映像処理機能などが利用可能になったりします。
また、サウンドカードのメーカー製ドライバであれば、高音質再生やサラウンド機能、イコライザー設定などが利用できることもありますね。
これらは専用設計のドライバだからこそ使えるわけです。
インボックスドライバとメーカー製ドライバのメリット・デメリット
どちらが優れているというわけではないのですが、かつては「メーカー専用ドライバを使うべき」と言われた時代がありました。
しかし現在のインボックスドライバは非常に優秀です。そこでそれぞれのメリデメを整理してみました。
インボックスドライバ
メリット
・インストール不要の手軽さ:OSが自動的に認識して適用するため、ユーザーによるインストール作業が不要
・幅広い互換性:多くの一般的なデバイスに対応しており、特別なドライバを探す手間が省ける
・基本的な機能の提供:デバイスの基本的な機能(入力、表示、音声出力など)はすぐに利用できる
デメリット
・性能の限界:デバイスの持つ高度な機能や最新の技術に対応していない場合があり、性能を十分に引き出せないことがある
・最適化不足:特定のソフトウェアやOS環境に最適化されておらず、動作が不安定になったり、パフォーマンスが低下したりする可能性がある
・機能の制限:メーカー独自の特殊な機能や設定を利用できない
・アップデートの遅れ:メーカー製ドライバに比べて、最新のOSアップデートやセキュリティパッチへの対応が遅れることがある
メーカー製ドライバ
メリット
・最大限の性能:デバイスの持つ全ての機能を利用でき、最高のパフォーマンスを発揮
・最適化による安定性向上:特定のハードウェアやソフトウェア環境ヘの最適化による安定動作(ただしバージョンによる)
・最新機能への対応:新しい技術やOSアップデートに迅速に対応したドライバが提供されることが多い
・メーカー独自の機能:メーカーが独自に提供するユーティリティや設定ツールを利用で可能
デメリット
・インストールと管理の手間:ユーザー自身がメーカーのウェブサイトなどからダウンロードし、インストールする必要がある(アップデートも同様)
・互換性の問題:まれに、特定のOSバージョンや他のハードウェアとの間で互換性の問題が発生する
・ドライバの肥大化:多機能なドライバは、システムリソースを消費する場合がある
・「当たりはずれ」の問題:バージョンによって安定性やパフォーマンスが変化する可能性がある
デバイスの潜在能力を引き出すために、適切なドライバを選ぼう
インボックスドライバは、PCの基本的な動作を支える便利な存在です。しかし、デバイスの性能を最大限に引き出すためには、メーカーが提供する専用のドライバが不可欠です。
最も現在のインボックスドライバは非常に出来が良く、メーカー製のツールを使う必要がなければ特にドライバをインストールする必要はありません。
要は好みの問題なのですが「インボックスでダメだったらメーカー製を入れよう」くらいのイメージで良いかもしれないですね。
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