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2024年版 初心者向け自作PCパーツ選びガイド

自作PCを始めるにあたって、最も重要なのはパーツ選びです。

初めての自作では、どのパーツを選べば良いのか迷ってしまうことも多いでしょう。

2024年には、最新の技術が搭載されたパーツが多数登場しており、選択肢も豊富です。ここでは、初心者でもわかりやすいように、主要なパーツの選び方とおすすめモデルをご紹介します。

CPU(中央処理装置)

CPUは、PCの「頭脳」にあたる重要なパーツです。

2024年の注目モデルとして、Intelの第14世代Coreプロセッサと、AMDのRyzen 7000シリーズが挙げられます。

初心者の場合、以下のポイントを考慮して選ぶと良いでしょう。

用途に応じた選択

ゲームがメインなら、IntelのCore i5-14600KFやAMD Ryzen 5 7600がコストパフォーマンスに優れています。

動画編集やプログラミングも行う場合は、Core i7やRyzen 7以上を検討しましょう。

予算のバランス

CPUに予算を割きすぎると、GPU(グラフィックカード)や他のパーツに十分な投資ができなくなります。

初心者は、全体の予算の20~25%をCPUに割り当てるのが目安です。

GPU(グラフィックカード)

GPUは、ゲームや映像処理をスムーズに行うために必要なパーツです。

2024年には、NVIDIAのRTX 4060やAMDのRX 7600が登場し、初心者にも手が届きやすい価格帯となっています。

ゲーム用に最適な選択

最新のフルHDゲームを快適にプレイしたい場合、RTX 4060やRX 7600がおすすめです。

レイトレーシングや高解像度のゲームを楽しみたい場合は、RTX 4070以上のモデルを検討してください。

GPUは消費電力が高いため、選ぶ際にはPCケースのスペースや電源ユニットの性能を確認しましょう。

マザーボード

マザーボードは、CPUやGPU、メモリなどのパーツを接続する基盤です。CPUのブランド(IntelまたはAMD)に対応したモデルを選ぶ必要があります。

初心者向けおすすめモデル

IntelならB760チップセット搭載マザーボード、AMDならB650チップセット搭載マザーボードがコストパフォーマンスに優れています。これらは初心者でも設定が簡単で、必要な機能が一通り揃っています。

将来性を考慮

PCIe 5.0やDDR5メモリに対応しているモデルを選ぶと、長く使えるPCを組むことができます。

メモリ(RAM)

メモリは、PCが一度に処理できるデータ量を決定する重要なパーツです。

2024年の主流はDDR5メモリで、速度と容量の両面で大きな進化を遂げています。

容量の目安

ゲーミング用途なら16GB(8GB×2)、動画編集やマルチタスクを行う場合は32GB以上がおすすめです。KingstonやCorsairのDDR5メモリは、安定性とパフォーマンスが高く初心者向けです。

ストレージ

ストレージには、データの保存場所となるSSDやHDDがあります。2024年時点では、NVMe M.2 SSDが主流となっており、高速な読み書きが可能です。

容量の選び方

OSやゲームをインストールするなら、最低でも1TBのSSDを選びましょう。追加でデータを保存する場合は、大容量のHDDを組み合わせるのもおすすめです。

電源ユニット(PSU)

電源ユニットは、PC全体に電力を供給するパーツです。信頼性の高いモデルを選ぶことが重要です。

出力の目安

ミドルスペックの構成なら600~750Wの出力が必要です。80PLUSゴールド認証以上の効率が高いモデルを選ぶと、電気代の節約にもなります。

PCケース

PCケースは、パーツを収納する外装部分です。デザインだけでなく、冷却性能や拡張性も重視しましょう。

おすすめの選び方

初心者には組み立てやすいミドルタワーケースもしくはミニタワーケースがおすすめです。冷却ファンが付属しているモデルを選ぶと、手間を減らせますがマストではありません。

どちらかというと「12センチ以上のファンを3つ以上追加できるケース」がおすすめですね。

まとめ

自作PCのパーツ選びは、PCの性能や使い心地を大きく左右する重要なステップです。初心者の方は、用途や予算に応じてバランスよくパーツを選びましょう。

2024年は、最新技術が搭載されたパーツが豊富に揃っているため、自分だけのPCを組む楽しみが広がっています。IntelのCPUの問題が続いているので、AMDを選ぶ方法もありですね。

実はハイコスパ!AMD向けのチップセット一覧

マザーボードはすべてのパーツをつなぐ「司令塔」の役割を果たします。中でもチップセットは性能や拡張性に大きな影響を与える重要な要素です。

特にAMDのRyzen向けチップセットは、ハイエンドゲーミングから日常用途、さらにはプロフェッショナル向けまで幅広いニーズに応える多彩なラインナップが揃っています。

2024年現在、最新のRyzen 7000シリーズ対応のX670EやB650Eをはじめ、コストパフォーマンスに優れたB550、初心者にも使いやすいA620など、選択肢はさらに広がっています。

今回はIntelに比べるとややマイナーなAMD製マザーボードのチップセットをまとめてみました。

ハイエンド向けチップセット

高性能なゲーミングやクリエイティブ作業、オーバークロックを想定したマザーボードに搭載されるチップセットです。

Xシリーズ

X670E (Extreme)

対応プロセッサ: Ryzen 7000シリーズ (AM5ソケット)

PCIe 5.0に対応(CPU・GPU・ストレージすべて)。デュアルチャネルDDR5メモリ対応。高い拡張性とオーバークロック向け設計。

ハイエンドゲーミングPCやクリエイター向けPCに適しています。

X670

対応プロセッサ: Ryzen 7000シリーズ (AM5ソケット)

PCIe 5.0はストレージや特定スロットに対応(GPUスロットはPCIe 4.0)。DDR5メモリサポート。高性能PCを構築したいユーザー向けです。

X570

対応プロセッサ: Ryzen 3000/5000シリーズ (AM4ソケット)

PCIe 4.0完全対応。強力なオーバークロック機能。高性能かつコストパフォーマンスを求めるユーザー向けです。

ミドルレンジ向けチップセット

コストパフォーマンスを重視しつつも、十分な性能と機能を持つマザーボードに搭載。

Bシリーズ

B650E (Extreme)

対応プロセッサ: Ryzen 7000シリーズ (AM5ソケット)

PCIe 5.0対応(特定スロットで)。DDR5メモリサポート。ゲーマーや一般ユーザー向けですね。

B650

対応プロセッサ: Ryzen 7000シリーズ (AM5ソケット)

PCIe 5.0(ストレージ用スロット)対応。拡張性と価格のバランスが良いです。バランスの良い構成を求めるユーザー向けですね。

B550

対応プロセッサ: Ryzen 3000/5000シリーズ (AM4ソケット)

PCIe 4.0対応(CPU直結スロットのみ)。豊富なI/Oポートと手頃な価格が特徴。コストを抑えたゲーミングPCや一般用途向けです。

B450

対応プロセッサ: Ryzen 1000~5000シリーズ (AM4ソケット)

PCIe 3.0対応。基本的な機能が揃ったエントリー向け。予算を抑えたPCに最適です。いまだに愛好者が多く隠れた名機かもしれません。

エントリー向けチップセット

シンプルで低価格なPC構築を目指すユーザー向けのチップセットです。

Aシリーズ

A620

対応プロセッサ: Ryzen 7000シリーズ (AM5ソケット)

PCIe 4.0対応(ストレージスロット)。オーバークロック非対応。低価格でAM5ソケット対応PCを構築したい初心者向けのチップセットです。

A520

対応プロセッサ: Ryzen 3000/5000シリーズ (AM4ソケット)

PCIe 3.0対応。基本的な機能のみ搭載し、日常用途用のPCや小型PCに向いています。

A320

対応プロセッサ: Ryzen 1000~3000シリーズ (AM4ソケット)

PCIe 3.0対応。最低限の機能のみ。極限までコストを抑えたいPC向けで、10万円未満で自作する場合の強い味方です。

ローエンドチップセットでもゲーミングPC構築は可能

AMDのマザーボードチップセットは、エントリー向けからハイエンド、さらにはプロ向け用途まで多岐にわたります。

最新のRyzen 7000シリーズ対応のX670EやB650Eは特に注目されており、高性能PCやゲーミングPCの構築に最適です。

一方で、CPUとグラボさえしっかりしていれば、AシリーズでもゲーミングPC化は可能です。OC関連や電源保護回路は弱いのですが、普通に遊ぶ分には全く問題ありません。

拡張性が劣ることを我慢できるならば、Aシリーズのマザーボードも選択肢に入りそうですね。用途や予算に応じて、自分に最適なチップセットを選びましょう!

自作PCでそろえておくべきツール・アクセサリ

自作PCをしっかり組み上げるためには、組み立てに必要なツールやアクセサリの準備も欠かせません。必要なものをしっかり用意すれば、スムーズに作業が進みます。

しかし、すべてを一から揃えるのはなかなかの手間。そこで今回は初心者が自作PCでそろえておくべきツールやアクセサリをまとめました。

必須の自作PCツール

私の個人的な経験から言うと、以下5つは持っておいたほうが良いですね。

プラスドライバー

プラスドライバーは、自作PCにおける必須アイテムです。ほとんどのパーツの取り付けに使用します。

Anexの精密ドライバーセット(約1,500円)であれば、握りやすいグリップで初心者にも扱いやすいモデルです。

静電気防止グッズ

静電気は、PCパーツを故障させる原因となるため、組み立て前に対策を講じる必要があります。

静電気防止リストバンド(約1,000円)や、静電気防止マット(約2,500円)を活用すると余計な心配をせずにすみます。

特に乾燥が激しい冬場に自作する場合は、どちらかを準備しておいたほうが無難です。最近は静電気でパーツが壊れることはほとんどないのですが、念のためということで。

ピンセット

細かいコネクタやケーブルを取り扱う際に役立ちます。エンジニア 精密ピンセットなどで検索すると2000円くらいのものがヒットすると思うので、1つ購入しておきましょう。

細部の作業を簡単にこなせる高品質なピンセットです。

ケーブルタイ

いわゆる「結束バンド」ですね。配線をすっきりまとめるために便利なアイテムです。約500円で100本セットなどが売っているので用意しておきましょう。

LEDライト(ヘッドランプやデスクライト)

PCケースの中での作業時に暗くて見えづらい場合があるため、ライトを用意しておくと便利です。

作業を効率化する便利ツール

次は「あると便利」レベルのツールです。ちなみに私は全部揃えていますね。特にマグネット関係は非常に効率が上がるのでおすすめです。

マグネット付きドライバー

取り付け時にネジを落としてしまうのを防ぐため、マグネット付きドライバーがあると便利です。

VESSEL ボールグリップドライバー(約1,200円)などがあれば、初心者でもネジを扱いやすいです。

エアダスター

ホコリを吹き飛ばすためのツールで、パーツの清掃時に役立ちます。可能であればノズル付きのものを買いましょう。ノズルがあると、狭い部分のホコリもしっかり除去できます。

マグネットつきパーツトレイ

ネジや小さなパーツを整理して置くために便利です。マグネットトレイ(約1,000円)があると、小さなネジが磁力で固定されるので紛失を防げます。

電動ドライバー

トルク調整機能付きの電動ドライバーで、作業を効率化します。最近「Xiaomi Mijia 24in1 電動精密ドライバー(約5,000円)」を試してみたのですが、かなり便利でした。

電動の精密ドライバーで、細かい箇所の作業が非常に楽です。

極論を言えばドライバー1本でOKだが…

自作PCの成功は、適切なツールとアクセサリの準備にかかっています。慣れてくるとドライバー1本あれば組み上げられるのですが、最初はツールを持っておいたほうが良いです。

個人的には「マグネットドライバー」「マグネットトレイ」「エアダスター」はずっと使いそうかなと思います。