2020年 8月 の投稿一覧

2020年内にサービス終了するGoogle Play Music

Google Playストアで購入した音楽などを再生管理するサービスとして2011年に登場したGoogle Play Musicが2020年内にサービス終了を迎えます。

無料会員であっても購入済みの楽曲を5万曲まで預けて再生ができるなど魅力的なサービスでしたが、既存ユーザーは同じGoogleが運営する新たなサービスや他の音楽配信サービスへの移行が必要です。

そこで今回は2020年内にサービス終了するGoogle Play Musicについてご紹介します。

Youtube Musicへ移行が推奨されているが仕様は大きく変更されている

Googleは日本でも2018年に開始したYoutube Musicへの移行を呼びかけており、現Google Play MusicユーザーはWEBサイト上から移行可能です。

楽曲をGoogle Play Musicに預けていた場合も全てのデータがYouTube Musicへ引き継がれますが数時間の移行時間がかかります。もちろんGoogle Playストアで購入した音楽もそのまま引き継がれます。

しかし、サービス仕様はGoogle Play Musicと比較すると大きく変更された他、YouTube動画とオンライン購入した音楽と預けた音楽の3つを切り替えて利用するというやや複雑なものになっています。これまで純粋に音楽再生のために使っていたユーザーにとっては不要な機能が増えたと言えます。

手持ちの音楽は2倍の1万曲預けることが可能だがダウンロードは不可になった

Google Play Musicの目玉機能のひとつが、CDからリッピングした楽曲や他の音楽配信サービスから購入した楽曲データをアップロードしてあらゆるデバイスで再生できる機能です。

YouTube Musicではアップロード可能な曲数が2倍の1万曲に増えた一方で、アップロードした楽曲データを直接ダウンロードできなくなりました。

これまで音楽データのバックアップ先としてGoogle Musicを利用していたユーザーは2020年内にダウンロードを終わらせておく必要があります。

スマホ向けにオフライン再生用として一時保存やキャッシュデータを保持する機能も存在しますが、通常の音声ファイルではありません。

YouTube Musicでは会員プランによって再生されるビットレートが変化する

Google Play Musicでは無料会員であっても高音質で再生可能でしたが、YouTube Musicは無料会員なら標準の128kbps AACに固定されています。

有料会員は高音質の256kbps AACが選択ですが、かつて無料会員でも使えていたという点を踏まえると大きな改悪と言えます。

YouTube Musicは有料会員を増やすための機能が盛りだくさん

YouTube Musicでは有料会員と無料会員の差を明確にするために様々な機能が調整されています。YouTube動画の音声だけを再生して(音声のみモード)パケット使用量を減らす機能やモバイルデバイスでのバックグラウンド再生、キャッシュを使ったオフライン再生など無料会員との差が大きくなるような仕様となっています。

まとめ

これまで無料会員でGoogle Play Musicを使っていたユーザーにとってYouTube Musicは最適な移行先とは言えません。サービス内容の改悪、基本的な機能を有料会員だけに限定して月額課金へ誘導する手法は他の音楽配信サービスやストリーミング再生サービスと比較しても劣悪と言えます。

今までGoogle Play Musicを利用してきたユーザーはどのサービスへ移行するのか改めてよく考える必要がありそうです。

Corsair製品の管理が簡単になったiCUE

電源ユニットや簡易水冷ユニットなどの内部パーツだけでなくゲーミングマウスやキーボードなどの周辺機器をリリースしているCorsairは品質が高く非常に人気のあるメーカーです。

しかし管理ソフトウェアが各製品ごとに分かれており、操作性も統一されていなかったためCorsair製品ばかりでパソコンを組み立てると使いにくいとも言われることもありました。

このような背景から管理ソフトウェアをまとめ操作性を向上させたiCUEが誕生しました。そこで今回はCorsair製品の管理が簡単になったiCUEについてご紹介します。

製品ごとに分かれていた管理ソフトをiCUEに一本化

Corsairは電源ユニット・簡易水冷ユニットに代表される内蔵ハードと、ゲーミングマウス・キーボードなど周辺機器で管理ソフトウェアが異なっていました。

内蔵ハードはCORSAIR LINK、周辺機器はCUEという名称の管理ソフトウェアでありこの二つを統合してiCUEが誕生しました。画面構成も大幅に改良されており、直感的に設定変更が可能になりました。

旧バージョンのCORSAIR LINKはiCUE導入前にアンインストールが必要

すでにCORSAIR LINKやCUEを導入しているパソコンでiCUEに移行する前にCORSAIR LINKのアンインストールが必須です。

iCUEはCUEを元に開発された関係でCUEは設定内容を引き継ぎ正常にアップデート可能ですが、CORSAIR LINKだけは手動でアンインストールしなければ正常に動作しない等トラブルの原因になります。

LEDイルミネーションの色統一やムービー再生時のLEDオフなどが簡単になった

旧来は二つの管理ソフトウェアを行き来しながら行っていたLEDイルミネーションの色統一・色調整も管理ソフトウェアが一つになったことでが簡単になりました。

また特定のソフトウェア起動時にLEDイルミネーションが連動する機能も加わっており、動画再生時にはLEDイルミネーションがオフになり視聴に適した環境になります。室内の照明を消して集中して映画鑑賞をしたい時などに活躍します。

設定情報はiCUEソフトウェア上かハードウェアに保存するか選択可能

iCUEで設定したプロファイルはiCUEソフトウェアとハードウェアのどちらかに保存可能です。

マウスやキーボードなど、他のパソコンへつなぎ替えることがあるならハードウェアにプロファイルを保存しておけば再設定の手間がありません。ゲーミングデバイスは設定項目が多いためハードウェアへの保存がおすすめです。

iCUE対応デバイスの状態監視と設定変更が可能な専用製品もリリース済み

iCUEを補助する製品としてタッチパネルディスプレイを装備した「iCUE NEXUS」もリリースされています。iCUE NEXUSはiCUEを起動することなく直接CPU温度やファンの回転といった状態監視に加え、マクロによるパソコン操作も可能です。

ゲームプレイ中でも瞬時に様々なことが出来るためCorsair製品を多数使用しているなら非常に便利なアイテムです。

まとめ

扱いにくい管理ソフトウェアが欠点だったCorsairもiCUEによって大きく変わり、ユーザーに優しくなりました。

ゲーミング製品に多いLEDイルミネーションは色の統一や調整が個々の製品ごとにバラバラなことが多いため、全Corsair製品を一括で管理できるiCUEは今Corsair製品を使っているユーザーはもちろん、これからCorsair製品の購入を検討しているユーザーにもお勧めです。

集合住宅特有の遅いネット回線を改善する建物内の光配線

光ケーブルを直接宅内に引き込む戸建て住宅では速度低下が起きにくい代わりに割高な料金プランが一般的です。一方集合住宅は戸建て住宅よりも割安なプランが適応される一方で速度低下が起きやすいというデメリットがあります。

これは光ケーブルを契約者数分引き込まず、少ない光ケーブルからVDSLやLAN配線で各部屋に分配しているためです。光ケーブルの1Gbpsに対しVDSLやLAN配線は100Mbpsのものが多く、光回線本来の通信速度を発揮することが出来ませんでしたがこの問題を解決する方法をNTTが提供しています。

そこで今回は集合住宅特有の遅いネット回線を改善する建物内の光配線についてご紹介します。

VDSLやLAN配線を光ケーブルで各部屋に配線し直すことでボトルネックを解消

VDSL・LANは古い技術であり、現在のように個人で1Gbpsのネット回線が契約できるようになることが想定されていませんでした。

それが時代に合わせて各部屋への配線も光ケーブルに置き換えることが推奨されている理由です。集合住宅であっても建物内が光配線に置き換われば戸建て住宅のようにネット回線が遅くなりにくくなります。

光ケーブルを通す専用配管は建物の所有者が用意しなければならない

光配線の一番の障害は、光ケーブルを通す専用の配管が必要であることです。集合住宅ではパイプスペース内に複数の配線が通っており、NTTが要求する「専用の配管」を別途敷設しなければなりません。

その結果、配管が建物の壁に露出し、配管から部屋に引き込む際は穴開け工事も発生するため建物の美観は損なわれやすいというデメリットがあります。

建物のオーナーや管理組合が反対するケースもあり、一住人だけの要望では許可問題や新設する専用配管の費用などクリアしなければならない障害は少なくありません。

NTT東日本エリアは期間限定ながら無償で光配線へ変更可能

光配線への切り替えは一回線当たり税込み18,150円の工事費が発生しますが、2020年7月から2020年1月末までに申し込み、2021年7月末までに開通すれば無償になります。

集合住宅全員で考えると数十万単位でお得なのでネット回線の遅さを感じているご近所さんがいれば相談してみる価値はありそうです。

引っ越し先の集合住宅が光配線になっているかどうかは事前に調べることが可能

これから引っ越す予定がある場合は、物件探しの時点で光配線になっている集合住宅かどうか調べておくと入居と同時に快適なネット回線を契約できます。

WEBや家電量販店などネット回線の申し込み受付をしているところで住所と物件名を伝え、集合住宅向けの1ギガ対応プランが申し込み可能であれば光配線の導入が終わっています。

しかしごく希に建物内の配線の問題で開通できないケースもあるため、100%の保証がない点には注意しましょう。

まとめ

最近では夏休みなど長期休暇中や在宅ワークで回線が圧迫されやすく、常に快適なネット回線を利用するためにも集合住宅の光配線は非常に重要です。

特定の時間帯だけネット回線が遅かったり、慢性的に十分な速度が出ないときは早めに光配線への移行を検討することをお勧めします。

マインクラフトでプログラミングを勉強できるMakeCode for Minecraft

プログラミングが義務教育として加わったことで様々な企業や団体が参入しており、プログラミング言語や教材が多く開発されています。

子供向けのプログラミング教室もあらゆる地域で運営されていますが、基本が理解できてしまえば家庭でも小中高校向けのプログラミング学習は可能です。

そこで今回はマインクラフトでプログラミングを勉強できるMakeCode for Minecraftについてご紹介します。

MakeCode for Minecraftは教育現場や一般のプログラミング教室で多く採用されている

プログラミング学習はMITが開発し無償公開しているScratchが有名ですが、MakeCode for Minecraftも教育現場やプログラミング教室で多く採用されています。

Scratchが2Dのキャラクターを操作するのに対し、MakeCode for Minecraftは文字通りマインクラフトのワールドを操作するためゲーム要素が多く学習する側の興味を引きやすい点がメリットです。

MakeCode for Minecraftはマイクロソフトがリリースしており、無償公開されているためマインクラフトのソフトウェア本体を持っていればコストをかけずにプログラミング学習を始められます。

マインクラフト for Windows10が動作してローカルネットワークに繋がっていれば学習可能

MakeCode for Minecraftはネットワーク経由でプログラミング内容をマインクラフトへ伝えるため、ネットワークに繋がっている必要があります。

しかしインターネットへの接続は不要なため、ネット回線契約がなくてもルーターへ繋げばローカルネットワーク上で動作する他、インターネットへの接続時間を制限している場合でもプログラミング学習が可能です。

毎回起動時にはパソコンのローカルIPを入力する必要があるため、あらかじめIPを固定しておくかIPの調べ方を確認しておきましょう。またマインクラフトはJAVA版とMicrosoft Store版があり、MakeCode for Minecraftが動作するのはMicrosoft Store版のみです。

直感的に扱えるビジュアル言語かテキスト言語を選びプログラミング可能

MakeCode for Minecraftはプログラミング学習を初めて経験する人向けのビジュアル言語とJavaScript・Pythonに対応しています。最初の頃や小学生まではビジュアル言語でコードが実行される流れや仕組みについて理解を深めた後に、テキスト言語で本格的に学習を進めると順調にステップアップ出来ます。

テキスト言語ならマインクラフトのワールドに存在するブロックを自由に操作でき、あらゆる物を作り出せるため目的意識も高まります。

MakeCode for Minecraft用の教材は公式サイトから入手可能

プログラミング学習はいくつもの課題をこなしていくことで身につきますが、そのような教材データは無償で手に入らないことも珍しくありません。

しかしMakeCode for Minecraftは公式サイトから数十に及ぶ教材データを無償ダウンロードでき、あらかじめパソコン内に保存していればローカルネットワーク上で学習できる点も魅力の一つです。また書籍も発売されているので課題を全て終わらせてしまった時も新たな教材を入手出来ます。

まとめ

今後プログラミング学習が浸透していく中で、自宅で学習できる環境を作ることが出来るかどうかは非常に重要です。

将来プログラマーを目指さなくともExcelのマクロやAccessなどプログラミング学習が活きるシーンは社会人になってから増えるため、プログラミング学習が始まる学年になる早い段階からMakeCode for Minecraftを導入することをおすすめします。