Google Playストアで購入した音楽などを再生管理するサービスとして2011年に登場したGoogle Play Musicが2020年内にサービス終了を迎えます。
無料会員であっても購入済みの楽曲を5万曲まで預けて再生ができるなど魅力的なサービスでしたが、既存ユーザーは同じGoogleが運営する新たなサービスや他の音楽配信サービスへの移行が必要です。
そこで今回は2020年内にサービス終了するGoogle Play Musicについてご紹介します。
Youtube Musicへ移行が推奨されているが仕様は大きく変更されている
Googleは日本でも2018年に開始したYoutube Musicへの移行を呼びかけており、現Google Play MusicユーザーはWEBサイト上から移行可能です。
楽曲をGoogle Play Musicに預けていた場合も全てのデータがYouTube Musicへ引き継がれますが数時間の移行時間がかかります。もちろんGoogle Playストアで購入した音楽もそのまま引き継がれます。
しかし、サービス仕様はGoogle Play Musicと比較すると大きく変更された他、YouTube動画とオンライン購入した音楽と預けた音楽の3つを切り替えて利用するというやや複雑なものになっています。これまで純粋に音楽再生のために使っていたユーザーにとっては不要な機能が増えたと言えます。
手持ちの音楽は2倍の1万曲預けることが可能だがダウンロードは不可になった
Google Play Musicの目玉機能のひとつが、CDからリッピングした楽曲や他の音楽配信サービスから購入した楽曲データをアップロードしてあらゆるデバイスで再生できる機能です。
YouTube Musicではアップロード可能な曲数が2倍の1万曲に増えた一方で、アップロードした楽曲データを直接ダウンロードできなくなりました。
これまで音楽データのバックアップ先としてGoogle Musicを利用していたユーザーは2020年内にダウンロードを終わらせておく必要があります。
スマホ向けにオフライン再生用として一時保存やキャッシュデータを保持する機能も存在しますが、通常の音声ファイルではありません。
YouTube Musicでは会員プランによって再生されるビットレートが変化する
Google Play Musicでは無料会員であっても高音質で再生可能でしたが、YouTube Musicは無料会員なら標準の128kbps AACに固定されています。
有料会員は高音質の256kbps AACが選択ですが、かつて無料会員でも使えていたという点を踏まえると大きな改悪と言えます。
YouTube Musicは有料会員を増やすための機能が盛りだくさん
YouTube Musicでは有料会員と無料会員の差を明確にするために様々な機能が調整されています。YouTube動画の音声だけを再生して(音声のみモード)パケット使用量を減らす機能やモバイルデバイスでのバックグラウンド再生、キャッシュを使ったオフライン再生など無料会員との差が大きくなるような仕様となっています。
まとめ
これまで無料会員でGoogle Play Musicを使っていたユーザーにとってYouTube Musicは最適な移行先とは言えません。サービス内容の改悪、基本的な機能を有料会員だけに限定して月額課金へ誘導する手法は他の音楽配信サービスやストリーミング再生サービスと比較しても劣悪と言えます。
今までGoogle Play Musicを利用してきたユーザーはどのサービスへ移行するのか改めてよく考える必要がありそうです。