最新のグラボは高価で、なかなか手が出せないと感じる方も多いです。しかし、中古や型落ちのグラボなら新品よりも大幅に安く手に入れることができます。

一世代前のモデルでも、十分なゲーミング性能を発揮するものは多く存在します。また、中古市場で賢く選べば、予算を抑えつつ快適なゲーミング環境を整えられます。

ここでは「型落ちでもOK!」な方に向けてグラボ選びのポイントや、購入時の注意点を詳しく解説します。

狙い目の中古・型落ちグラボはどれか

過去世代のグラボでも、現在のゲームを快適に動作させるものは多数あります。

たとえばフルHD~2Kレベルであれば、「GTX 1660 Super」「RTX 2060」「RX 5700 XT」 などは、中古市場で手頃な価格になっています。

あとは比較的新しめの「RTX3050」なんかもおすすめですね。以下は中古価格相場です。(2025年3月時点)

・GTX 1660 Super:9000~15000円程度
・RTX 2060:20000~25000円程度
・RX 5700 XT:25000円程度
・RTX3050:30000円程度

RTX3050は結構ねらい目ですね。性能でいえば2060なのかもしれませんが、世代が新しく良品が多いです。

また、GTX1660Superはかなり価格が抑えられていて、失敗してもそれほど痛くないのが好印象。私はサブPCでいまだにこれを使っていますが、海外の重量級ゲーム以外なら大抵遊べてしまう汎用性の高さが魅力です。

中古グラボを選ぶ際の注意点

中古グラボを購入する際は、コンディションの確認が重要です。特に注意したいのが暗号資産マイニング用途で酷使されていた個体ですね。

ただ最近はマイニング特化のグラボと汎用グラボは明確に分かれているので、それほど心配はいりません。

主な注意点としては以下が挙げられます。

自信がないならフリマは使わない

鉄則ですね。フリマは「目利きができる=過去に中古品を何度も購入したことがある」方のみが使うべきです。

不具合がでるかどうかは運でしかなく、写真だけではグラボの健康状態を判断できません。ただし、出品者がしっかりとPCパーツの知識があり、評価数も2桁以上、ほぼ100%の高評価であれば問題は出にくいですね。

最悪なのは「通電確認のみ」という中抜き業者。こういった業者は「知識がない」「確認していない」ことを言い訳に安くしていますので、あまりおすすめできません。私も過去に、1か月程度で不具合が発生したケースがありました。

新しい世代ほど良い

中古の場合、どうしても使用歴がわからないので、「新しい世代のほうが低リスク」になります。

もちろん、古い世代でも低負荷で適切に使っていた方は多くいるのですが、「経年劣化」のリスクがありますからね。

個人的に、7年以上前のグラボには手を出さないようにしています。この7年というのは発売時期ではなく「購入された時期」です。

もし購入時期がわからない場合は、発売時期で見ていきましょう。たとえばRTX3050は2022年1月の発売なので、最も古い個体でも「3年落ち」です。(2025年現在)

3年程度ならば経年劣化のリスクはほとんどないので、まず安心して買えます。

不安ならばBTOメーカーの中古を買う

初心者にはこれがおすすめですね。BTOメーカーが扱う中古は、しっかりと検品が行われているのでハズレがほとんどありません。

また短期ですが保証もあるので、少し割高でも買う価値は十分にあります。私も何度も利用しています。

ただし、人気のモデルはすぐに売れてしまうので頻繁にチェックしたいところ。

正直「PCに組み込んでしまえば新品と同じ」です

中古・型落ちグラボは、ハズレさえ引かなければ非常にコスパの良い品物。ハズレはよほど変な買い方をしない限り引きません。

BTOメーカーの出している中古ならば、ハズレを引くほうが難しいレベルですね。

また「中古に抵抗がある」という方でも、いったんPCに組み込んでしまえば気にならなくなります。何しろほとんど目に入りませんから。

PCパーツの良いところはこの点で、「使用しているうちに中古・型落ちでも気にならなくなる」わけです。性能さえ満たしていればOKですから。

お財布事情が厳しい方、少し時間を割いて中古・型落ちグラボを探してみてはいかがでしょうか。