2017年 7月 の投稿一覧

7月に発売されたCore i9 7900Xの性能は?

先日発売されたintelのCPU Skylake-X Core i9 7900Xの性能はいかほどのものなのでしょうか?

7900Xの性能は?

まずCore i9 7900Xの性能は、コア数10、スレッド数20、クロックは3.3GHzとなっております。

Core i5はもう古い?ゲーミングPCのCPUはCore i7を選ぼう」でも紹介しているKaby LakeシリーズのCore i7 7700Kはコア数4、スレッド数8だったので大幅な性能アップと言えます。世代も違うし、Core i7とCore i9を比較するのも間違っているとは思いますが、最新の性能ということで比較しました。

また、今まで性能が高いといわれていた、i7 6950Xと並ぶコア数とスレッド数になっております。価格は最新のi9 7900Xの方が勿論高価です。

i7 6950XとはL2キャッシュの容量が違います。i7 6950Xは256kB×10ですが、Core i9 7900Xは1MB×10となっております。

この性能差に満足を得られるということであれば、intel CPUを使い続ける人にとっては購入の選択肢となると思います。

細かい性能はコチラのベンチマークを見るとわかりやすいと思います。

Ryzenとの比較

今回このSkylake-X Core i9 7900Xの性能は、AMDから発売されたRyzenシリーズがintelにとって大きな脅威になったからと考えられております。

今まではintelのCPUが当たり前と考えられていたような状況ですが、Ryzenシリーズのコスパの良さを見てしまうと、盲目的にintelを搭載しておけば良いだろうという結論には至れなくなりました。

Ryzenのいまのところ最高性能のCPUはRyzen 7 1800Xです。CPUコア数8、16スレッドという能力でした。しかし一番驚くとろこは、そのコスパであると言えます。

この性能で6万円を切る値段で販売されているところがほとんどです。うってかわってCore i7 7700Kは4万円近辺です。これは性能を見れば妥当かもしれません。

しかし、Core i9 7900Xは12万円超え、Core i7 6950Xは10万円を超える値段となっております。そしてRyzen 7 1800Xの2倍と考えた場合Ryzen 7 1800Xの2倍の性能、2倍の数値をたたき出しているのか?とすればそういうわけではありません。

更にRyzenは更に性能アップしたシリーズの発売も控えている、ということで、真の比較対象がまだ今後発売されるという状態になっております。

Core i9 7900Xは買い?

今すぐに、このCore i9 7900Xの性能が欲しいという人には選択肢は一つだと思いますが、正直この性能を使いこなせる、必要なほどの作業はあまり無いと思います。

公道をフォーミュラカーで走行するようなものだとも思います。それはそれで浪漫があると思いますが、必要か?と聞かれたら難しい質問であると思えます。

私個人の見解としては触ってみたいのは事実ではありますが『Ryzenの新型の発売を待ってみる』で十分かな?とおも思います。秋葉原のBTOショップなどでは実機の展示もしているようなので、機会があったら一度拝見しに行きたいと思います。

PCやスマホの性能比較の際に、よく勘違いされる『メモリ』という言葉の間違いについて

PCユーザーが、『俺のPCのメモリ8GBしか無いんだよね、増設しようかな?』なんていう話をして、スマホユーザーに『メモリ8GBしかないの?俺のスマホのメモリ32GBだぜ?性能低いな』という会話になることありますよね。

お互い『え?』という話になりかねませんが、言葉の認識の違いで起こりうることですし、よくあることです。

メモリの認識の違い

上記の話で出てきた、PCユーザーの言わんとするメモリはデータの一時記憶をするRAM(ランダムアクセスメモリ)を表しております。

そして、スマホユーザーのメモリはPC側で言うところのストレージのことで、SSDやHDDのように常時データを記憶していく部分です。

この認識により、誤解が生じることはよくあります。スマホユーザーにはメモリというとメモリカード(SDカードなど)が主流となるので、どうしても記憶容量のことだと認識してしまいがちです。

PCユーザーからしたら、記憶容量は通常数百ギガという単位になるので、8GBと言われたらRAMの方か・・・と思いますが、スマホユーザーでは、RAMに対する知識はほとんど無く、スマホが売られる際に気にする32GBや64GBといったストレージ容量の方のメモリが気になってしまいます。

メモリという言葉の認識も曖昧

PCショップとスマートフォンショップで同じメモリについて質問したら、違う答えが返ってきてしまうかもしれません。スマートフォンショップでPCに詳しい店員さんでしたら、RAMか記憶容量のメモリか聞き返されるかもしれません。

私も、PCのことを覚えたての際には、このメモリという言葉については混乱してしまったものです。

更に、グラフィックボードにもメモリという言葉が使われます。こちらはVRAM(Video RAM)のことになります。VRAMは映像面の処理をするためのRAMです。

グラフィックボードのメモリ容量については、ほとんどVRAMで語られメモリとはわけられておりますが、たまに友人達とのやりとりで、グラフィックボードの話をする際にはメモリという言葉を使っていると思います。

メモリの言葉の使用について

私はPCユーザーの友人でない限りは、メモリについて話す際には『記憶するほうのメモリ』『RAMの方のメモリ』と言っております。面倒に思われるのですが、間違いは減りました。

PCユーザーだったら、ストレージという言葉で通じますが、スマホユーザーにはまだまだ伝わり辛い用語ですし、あまり使っている人も見られません。

メモリに対する言葉の認識はいまだ定着しないので、ある意味使いどころが難しい言葉だと思いました。

最近ではPCユーザーの方が少ないですし、PCを扱っていてもメモリについて知らない人も多いと思います。今後はストレージ=メモリの人が増えてしまいそうなので、PCのメモリはRAMと呼んでしまったほうが早いのかな?と最近思いました。

>> ゲーミングPCのメモリは8GBと16GBのどっちがおすすめか

高品質な国産メモリメーカー「センチュリーマイクロ」の評価

メモリは海外メーカーが大半を占めていますが、国産メーカーも存在します。それが今回紹介する「センチュリーマイクロ」です。

メモリの品質にこだわる方ならば、一度は名前を聞いたことがあるでしょう。ハイエンドPCの安定性を高めたいと考えるなら、センチュリーマイクロの製品も一度は検討すべきですよ。

高品質かつ高信頼性の代名詞的存在

センチュリーマイクロは、日本国内で特に高品質かつ信頼性が高いメモリベンダーとして有名です。個人用のPCのみならず、産業用機器に使われるメモリの生産も行っています。

国内メーカーでは、センチュリーマイクロのメモリを動作検証用として採用するなど、昔から品質といえばセンチュリーマイクロという風潮がありました。

私も何度か購入したことがありまして、もちろん、問題は一度も起きていません。ただ、少し価格が高いので安さを求める方には向かないかもしれませんね。

メモリ専門のベンダーですので、細部にわたるまで作り込みがしっかりしており、使う人に安心と安定の環境を提供してくれます。

リファレンス以上のこだわりを追求する

センチュリーマイクロは、いわゆる「リファレンス(規格ごとに定められた標準仕様や設計)」にとどまらず、独自のこだわりで高品質なメモリを開発しています。

長年の付き合いがある工場と何度も補正を重ねながら1000分の1ミリ単位まで仕様を突き詰めるそうです。30年の歴史をもつメモリ専業ベンダーだからこその職人気質ですよね。

今、国内外でこれだけのこだわりを持ってメモリを製造するメーカーは殆どないでしょう。センチュリーマイクロが「鉄板ブランド」と呼ばれ続けるのには、それなりの理由があるのです。

多少価格が高くとも、設計、製造、検査までを一貫して国内で行っていることが、品質を保つ秘訣と言えそうです。

センチュリーマイクロのおすすめメモリ

自作PCやBTOパソコンの品質にこだわりがあるのならば、センチュリーマイクロのメモリを購入するのも一つの方法です。

故障や不具合が本当に少なく、動作も安定しているからです。価格は高いものの、良いものを長く使うという考え方で節約も可能でしょう。

現在発売されているDDR4メモリの中でおすすめは、「CD16G-D4U2133」。価格は16GB(8GBの2枚組)で2万6千円前後。DDR4メモリの8GB2枚組が約1万2千円から1万3千円で購入できるため、ほぼ倍額となります。

これを高いと感じるか安いと感じるかは、人それぞれでしょう。しかし、この価格でも根強いファンがいることは、センチュリーマイクロの製品がいかに優れているかを示す証拠だと思います。

>> ゲーミングPCのメモリは8GBと16GBのどっちがおすすめか

安定と信頼の独自設計メーカー「MSI」の魅力

私が個人的に好んで使うPCパーツメーカーとして、「MSI」があります。自作PCやBTOパソコンに興味をもって間もない方は、あまり聞いたことのないメーカーかもしれません。

しかし独自の技術で、安定性とパフォーマンスを両立できる数少ないPCパーツメーカーなのです。

イメージ的にはASUSとASRockの中間

今やすっかり有名企業へと成長したASUSですが、かつては知る人ぞ知るPCパーツメーカーでした。その特徴は安定していて比較的教科書的なパーツを作ること。

一方ASRockは「変態仕様」とも呼ばれるような独自性の強い製品を作るメーカー。MSIは、この2社の特徴を併せ持っていると感じます。

ASUSのように安定性を追求しながらも、ASRockのようにオリジナリティも発揮できるのです。

随所で光るMSIの技術

例えば、今は常識となったグラフィックボードのツインファンですが、これを最初に始めたのはMSIです。「TWIN FROZR」という名前で、今でも人気製品を生み出しています。

また、固体コンデンサや安定性の高いOCモデルなど、いわゆる「リファレンスモデル」と呼ばれる開発元通りの設計ではなく、独自に再設計した機構を採用することでも有名です。

とがった性能こそ発揮しませんが、MSIのグラフィックボードやマザーボードは、高いレベルで安定した性能を発揮できるものが多いのです。

最近の製品でいえば、「GTX 1060 GAMING X 6G 」あたりが該当するでしょう。「TWIN FROZR VI」という最新の冷却機構と、赤黒のカラーリングが魅力です。

マザーボードなら「Z270 GAMING PRO CARBON」がおすすめ。ATXサイズなので多少大きめですが、ヒートシンクの一部にカーボンを使用して黒基調にまとめたゲーミングモデルです。M.2SSD用の放熱用パッドが搭載されている点も◎。

実はG-TuneはMSIのパーツを採用していることが非常に多いです。G-TuneのデスクトップゲーミングPCを買ってから、ケースを開けてみるとグラフィックボードやマザーボードや大抵MSI製です。つまりG-Tuneのような大手BTOメーカーが信頼しているパーツメーカーということです。

>> グラフィックボードの選び方。ゲーミングPCの性能はここで決まる!

OC(オーバークロック)の定番ツール「アフターバーナー」

MSIの代名詞ともいえるツールが「アフターバーナー」です。OC専用の無料ツールで、視覚的にグラフィックボードのOCを実行できるため、大変便利です。

CPUのOCは比較的簡単なのですが、グラフィックボードのOCはなかなか手を出しにくいですからね。

ちなみにこのアフターバーナーですが、MSI以外のメーカーからリリースされている製品でも使うことができます。

クロック数の管理はもちろんこと、ファンの回転数や電圧の調整、GPU温度、使用率などをモニタリングできることから、愛用者は多いですね。

どのメーカーのグラフィックボードでも利用可能というわけではないのですが、一度試してみる価値はあると思いますよ。