私が個人的に好んで使うPCパーツメーカーとして、「MSI」があります。自作PCやBTOパソコンに興味をもって間もない方は、あまり聞いたことのないメーカーかもしれません。
しかし独自の技術で、安定性とパフォーマンスを両立できる数少ないPCパーツメーカーなのです。
イメージ的にはASUSとASRockの中間
今やすっかり有名企業へと成長したASUSですが、かつては知る人ぞ知るPCパーツメーカーでした。その特徴は安定していて比較的教科書的なパーツを作ること。
一方ASRockは「変態仕様」とも呼ばれるような独自性の強い製品を作るメーカー。MSIは、この2社の特徴を併せ持っていると感じます。
ASUSのように安定性を追求しながらも、ASRockのようにオリジナリティも発揮できるのです。
随所で光るMSIの技術
例えば、今は常識となったグラフィックボードのツインファンですが、これを最初に始めたのはMSIです。「TWIN FROZR」という名前で、今でも人気製品を生み出しています。
また、固体コンデンサや安定性の高いOCモデルなど、いわゆる「リファレンスモデル」と呼ばれる開発元通りの設計ではなく、独自に再設計した機構を採用することでも有名です。
とがった性能こそ発揮しませんが、MSIのグラフィックボードやマザーボードは、高いレベルで安定した性能を発揮できるものが多いのです。
最近の製品でいえば、「GTX 1060 GAMING X 6G 」あたりが該当するでしょう。「TWIN FROZR VI」という最新の冷却機構と、赤黒のカラーリングが魅力です。
マザーボードなら「Z270 GAMING PRO CARBON」がおすすめ。ATXサイズなので多少大きめですが、ヒートシンクの一部にカーボンを使用して黒基調にまとめたゲーミングモデルです。M.2SSD用の放熱用パッドが搭載されている点も◎。
実はG-TuneはMSIのパーツを採用していることが非常に多いです。G-TuneのデスクトップゲーミングPCを買ってから、ケースを開けてみるとグラフィックボードやマザーボードや大抵MSI製です。つまりG-Tuneのような大手BTOメーカーが信頼しているパーツメーカーということです。
>> グラフィックボードの選び方。ゲーミングPCの性能はここで決まる!
OC(オーバークロック)の定番ツール「アフターバーナー」
MSIの代名詞ともいえるツールが「アフターバーナー」です。OC専用の無料ツールで、視覚的にグラフィックボードのOCを実行できるため、大変便利です。
CPUのOCは比較的簡単なのですが、グラフィックボードのOCはなかなか手を出しにくいですからね。
ちなみにこのアフターバーナーですが、MSI以外のメーカーからリリースされている製品でも使うことができます。
クロック数の管理はもちろんこと、ファンの回転数や電圧の調整、GPU温度、使用率などをモニタリングできることから、愛用者は多いですね。
どのメーカーのグラフィックボードでも利用可能というわけではないのですが、一度試してみる価値はあると思いますよ。
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