コラム

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グラボのメモリ増量版はどのくらい性能があがるのか

最近のグラフィックボード市場では、同じ型番でも「メモリ増量版」が登場するケースが増えています。たとえば、RTX 4060や5060シリーズにおいても、8GB版と16GB版が用意されていますよね。購入時に迷う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、グラボのメモリ増量版がなぜ登場するのか、そして増量によって実際にどれほど性能が向上するのかをわかりやすく解説します。

グラボにはメモリ増量版がよく出る理由

同じGPUコアを搭載していても、VRAM(ビデオメモリ)の容量が異なるモデルが発売されることは珍しくありません。このような「メモリ増量版」が多く見られる背景には、用途の多様化があります。

たとえば、最近のゲームでは高解像度テクスチャやリアルな陰影処理が行われるため、より多くのVRAMを必要とします。また、生成AIや動画編集、3Dモデリングなどの用途では、大容量メモリの恩恵が特に大きくなります。

こうした需要に応えるために、各社はベースのGPU性能を変えずに、VRAMだけを増やした「バリエーションモデル」を投入しているのです。

RTX 5060 Tiにも16GB版が登場

2025年、NVIDIAの新たなミドルレンジモデルとして登場したRTX 5060 Tiにも、メモリ容量の異なる2種類のモデルが存在します。

ひとつは従来通りの8GB版、そしてもうひとつが倍の16GB版です。GPUコアのスペック自体は同じですが、VRAM容量だけが異なる点が特徴となっています。

見た目は同じように見えても、用途によってはこの差が無視できないパフォーマンス差を生むことがあります。

メモリが増えると性能はどれくらい上がる?

結論から言えば、「常に上がるわけではないが、条件次第で大きな差になることがある」というのが実情です。

まず、フルHDやWQHDといった解像度で軽めのゲームをプレイする場合には、8GBのメモリでも大きな問題は生じません。この場合、16GBに増やしたところで性能差はほとんど出ないでしょう。

一方で、4Kやレイトレーシングをオンにした重量級タイトルになると8GBでは足りず、メモリ不足によるフレームレート低下やカクつきが発生する可能性があります。

このようなケースでは、16GB版の方が安定して高いフレームレートを維持でき、快適にプレイできるという大きなメリットがあります。

また、複数の高解像度モニターを同時に使う場合や、大量の動画素材を扱う編集作業でもメモリの差は無視できません。特に生成AIや機械学習などの用途では、モデルサイズや読み込みデータの大きさによって8GBでは動作しないケースもあります。

こうした環境では、VRAM容量の多さが「性能の天井」を押し上げる要因になります。

増量版を選ぶべき人・選ばなくてもいい人

では、誰にとってメモリ増量版は「買い」なのでしょうか。

まず、今後数年にわたって重めのゲームを遊びたいと考えている人や、4Kゲーミングを検討している人にとっては、16GBの恩恵は大きいでしょう。また、OBSなどでの同時録画・配信、あるいはAI用途・動画編集なども想定しているなら、増量版の方が安心です。

一方で、ゲームはフルHDメインでライトなタイトル中心、AIや編集作業もしないという方であれば8GBでも十分です。価格差が1~2万円ある場合は、その分をCPUやストレージに回した方が、全体の快適さにつながるかもしれません。

グラフィックボードのメモリ増量版は、将来の余裕を買うこと

高解像度や重めの作業においては、メモリ不足がボトルネックとなるケースもあり、16GBの恩恵がはっきりと表れる場面があります。RTX 5060 Tiのように同一型番で複数のメモリ構成が用意されている場合は、自分の用途と照らし合わせて慎重に選ぶことが大切です。

「同じ5060 Tiだから性能は一緒」と思わず、メモリ容量の違いが“未来の余裕”になるかもしれないことを意識して選ぶとよいでしょう。

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「Windows11非対応CPU」に無理やりインストールするとどうなる?

Microsoftが提示するWindows 11のシステム要件には、「第8世代Intel CPU以降」「TPM 2.0の搭載」など、比較的厳しい条件が設けられています。

一般的には非対応CPUを搭載したPCでは、Windows 11がインストールできない仕様となっています。

しかし、インストールメディアの編集やレジストリの変更などを行うことで、非対応CPUに“無理やり”Windows 11を導入することは技術的に可能です。

では、そのような方法でインストールした場合、実際には何が起こるのでしょうか。

なぜ「非対応CPU」は弾かれるのか?

MicrosoftがWindows 11の対応CPUリストを公開しているのは、単なる性能基準の問題だけではありません。

OSの安定性、セキュリティ機能、電力制御など、複数の条件を満たすことを前提に検証されているからです。

特に重視されているのが、VBS(仮想化ベースのセキュリティ)やHVCI(ハイパーバイザによるコード整合性)といった機能への対応です。

これらはWindows 11で強化されたセキュリティを支えるものであり、古いCPUでは処理が間に合わなかったり、仮想化支援が不完全だったりする場合があります。

つまり「動かないから非対応」ではなく、「公式に性能と安全性を保証できない」から非対応という判断がされているわけですね。

実際にインストールするとどうなるか?

非対応CPUにWindows 11をインストールすると、表面的には通常通りOSが起動し、基本操作も問題なく行えることが多いです。

アニメーション、ファイル操作、ブラウジング、Office系アプリなど、一般的な用途で支障を感じることはほとんどありません。

ドライバもWindows 10の流用で動作するケースが多く、見た目上は違和感のない環境が作れます。

ただし、次のような注意点が存在します。

サポート対象外という現実

第一に、Microsoftのサポートポリシー外になるという点を理解しておく必要があります。

非対応CPUでインストールされたWindows 11は、将来的に累積更新プログラムやセキュリティパッチの配信が提供されなくなる可能性があります。これは公式に明言されています。

現在(2025年時点)では実際にアップデートが止まった事例は多くありませんが、重要なアップデート(大型バージョンアップ)で突如打ち切られるリスクが常に付きまといます。

また、OSのクラッシュやライセンス認証のトラブルが発生しても、Microsoftサポート窓口では対象外とされ、対応を受けられない可能性が高くなります。

特定機能が正しく動作しないリスク

Windows 11では、「仮想化ベースのセキュリティ(VBS)」「セキュアブート」「DRTM(動的ルート・オブ・トラスト)」など、ハードウェア要件と密接に関係する機能が追加されています。

見た目にはわかりにくいものの、古いCPUやTPM 1.2環境では機能が無効化された状態で稼働していることが多いです。

最新のセキュリティ基準に対応していない状態でOSが稼働することになり、ゼロデイ攻撃やマルウェアのリスクが増大します。

また、一部の高負荷処理(たとえばWDDM 3.0に対応したGPU処理や、DirectStorageなどのストレージ最適化技術)も、非対応CPUだと制限がかかる可能性があります。

アップデート時に不具合が起こりやすくなる

Windows 11の大型アップデートや機能更新では、CPUのモデルやセキュリティモジュールの状態を再チェックする場面があります。

アップデートのタイミングでインストール自体がブロックされる、あるいは「インストールの途中でロールバックされる」といった現象が報告されています。

クリーンインストールなら問題ないのですが、それでも24H2まで無難でしょうね。アップデートするなら23H2くらいまでに留めておいたほうが良いでしょう。

自作・ゲーミング用途ではどう向き合うべきか?

PCゲーマーや自作PCユーザーにとって、Windows 11への移行は避けられない流れです。

DirectStorageやAuto HDRといった新技術は、Windows 11を前提に開発が進んでおり、今後はゲームの最適化も11基準で行われていくでしょう。

非対応CPUを使い続けるという選択は、「ゲームは動くが、今後の新技術の波に乗れない」リスクと背中合わせです。

仮に今の環境でWindows 11が動作したとしても、大型アップデートのタイミングで置いて行かれる可能性を常に意識しなくてはなりません。実際、非常にリスキーです。

一時的な延命措置としてのインストールは可能ですが、本格的にゲーム用途や将来的な拡張を考えるのであれば、対応CPUへの移行は視野に入れるべきですね。

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シングルコア性能が高いと何が良いのか?地味だがメリットはあり

最近のCPU選びといえば、コア数やスレッド数が注目されがちです。しかし、地味ながらも見逃せないのが「シングルコア性能」です。

では、シングルコア性能が高いと、実際に何が良いのでしょうか。今回は、その技術的背景や実用面での効果について、詳しく解説します。

シングルコア性能とは何か?

シングルコア性能とは、CPUの「1つのコアが、一定時間内にどれだけ多くの命令を処理できるか」を示す指標です。

具体的には、クロック周波数(GHz)と、1クロックあたりに実行できる命令数(IPC:Instructions Per Cycle)が影響します。

単純に高いクロック数だけが良いというわけではなく、CPUアーキテクチャが進化してIPCが増えることで、同じ周波数でも処理能力が向上することがあります。

シングルコア性能の高さは、CPU全体の「ピーク性能」とは異なる、瞬発力や応答性の指標と言えます。

なぜシングルコア性能が今でも重要なのか?

現代のCPUは、4コア、8コア、場合によっては16コア以上というように、マルチコア化が進んでいます。

一見すると、コア数が多いほど速いと思われがちですが、すべての処理がマルチコアに最適化されているわけではありません。

実際には、多くのアプリケーションやゲーム、業務ソフトウェアは、依然として「単一のスレッド」で主要な処理を行っていることが多いのです。

たとえば、OSの起動処理、アプリの立ち上げ、Webブラウジング、文書作成といった日常の作業は、CPUの一部のコアだけで処理されることが少なくありません。

その際にシングルコア性能が高ければ、これらの基本的な処理がスムーズに行えるため、全体的な「キビキビ感」が大きく変わってきます。

ゲーム性能にも大きく影響する

PCゲームにおいても、シングルコア性能は依然として重要な指標の一つです。

特に古いゲームエンジンや、一部のMMORPGなどは、描画処理の多くを1~2スレッドで行っています。

このようなタイトルでは、1つのコアの処理が遅ければフレームレートが安定しないことが多いです。

たとえば、「描画はGPU、ゲームロジックはCPUの1コアが担当する」ような構成だと、シングルコア性能の差がそのままパフォーマンスに直結します。

実際に、以下のようなゲームはシングルコア性能の影響を受けやすいですね。

・『Minecraft(Java版)』
軽そうに見えて実はCPU依存度が高く、特にシングルスレッドの性能がフレームレートに直結します。

・『Cities: Skylines』や『Factorio』などの都市・生産シミュレーション系
エンジン自体がマルチコア非対応または限定的な分散処理にとどまっており、1コアに負荷が集中しやすい傾向があります。

・『Final Fantasy XIV』や『World of Warcraft』のようなMMORPG
過去のエンジン設計を引き継いでいるため、描画やUI処理の多くを単一スレッドで処理しており、シングルコアの差がプレイ感に影響します。

・『Counter-Strike 2』や『VALORANT』など古めのFPS
描画や照準の応答性を高めるには、GPUだけでなくCPU側の瞬間的な処理速度が問われます。

eスポーツタイトルや対戦型FPSでは、システム遅延を最小限に抑えるために、1コアのレスポンスが高いことが望まれます。

コア数だけで判断せず、1コアあたりのピーク性能に注目することが重要ですね。

シングルコア性能を活かすには?

シングルコア性能を十分に活かすためには、OSやソフト側がその性能を引き出せる環境が整っていることがマスト。

また、Windowsの電源設定もチェックしておきましょう。省電力モードになっていると、シングルコア性能が抑えられてしまうことがあります。

さらに冷却性能の低いPCでは、熱でクロックが落ちてしまい、結果的にシングルコア性能が活かされないケースも見られます。

最新CPUは高性能であると同時に、高発熱・高消費電力でもあるため、安定した電力供給と冷却設計が不可欠です。

シングルコア性能は、日々の使用感やゲーム体験、業務効率に確かな影響を与える重要な要素です。

現代はマルチコア全盛の時代ですが、それでも「1コアの速さ」が求められる場面は決して少なくありません。

CPU選びでは、コア数やスレッド数だけでなく「1つのコアがどれだけ速く動けるか」という点も意識していきましょう。

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インボックスドライバとは?メーカー製ドライバとの違い

新しいPCを購入したときやOSを再インストールした直後に、多くのデバイスは特別な設定をしなくてもすぐに使えますよね。これは、OSに標準搭載されている「インボックスドライバ」のおかげです。

しかし、デバイスの性能を最大限に引き出し、安定した動作を実現するためには、メーカーが提供する専用のドライバが適している場合があります。

では、インボックスドライバとメーカー製ドライバの違いはどこにあるのでしょうか。今回はこの2つの違いについてまとめてみました。

インボックスドライバとは – OS標準搭載の汎用ドライバ

インボックスドライバとは、Microsoft WindowsやmacOSなどのオペレーティングシステム(OS)に標準で含まれている、汎用的なデバイスドライバのことです。

OSのインストール直後や、新しいデバイスを接続した際に、OSが自動的に認識しますよね。これはインボクックスドライバが適用されているからです。

インボックスドライバは、幅広い種類のデバイスに対応できるように設計されており、特別なインストール作業なしに、すぐにデバイスを使用開始できる点が特徴。

USBマウスやキーボード、基本的なグラフィック機能などは、インボックスドライバによってすぐに認識されます。

これは、OSが一般的なハードウェアのインターフェースやプロトコルを理解しており、それに準拠した基本的なドライバを内蔵しているためです。

メーカー製ドライバ=デバイスの性能を最大限に引き出す専用ドライバ

一方、メーカー製ドライバとは、各ハードウェアメーカーが独自に開発・提供している専用のドライバのことです。

自社のデバイスの性能を最大限に引き出し、特定の機能を利用できるようにするための専用設計が施されています。

グラフィックボード、サウンドカード、プリンター、マザーボードのチップセットなど、より高度な機能を持つデバイスに設定されていることが多いですね。

グラボメーカー製ドライバであれば、最新のゲームタイトルに最適化されたり、高解像度出力や特殊な映像処理機能などが利用可能になったりします。

また、サウンドカードのメーカー製ドライバであれば、高音質再生やサラウンド機能、イコライザー設定などが利用できることもありますね。

これらは専用設計のドライバだからこそ使えるわけです。

インボックスドライバとメーカー製ドライバのメリット・デメリット

どちらが優れているというわけではないのですが、かつては「メーカー専用ドライバを使うべき」と言われた時代がありました。

しかし現在のインボックスドライバは非常に優秀です。そこでそれぞれのメリデメを整理してみました。

インボックスドライバ

メリット

・インストール不要の手軽さ:OSが自動的に認識して適用するため、ユーザーによるインストール作業が不要
・幅広い互換性:多くの一般的なデバイスに対応しており、特別なドライバを探す手間が省ける
・基本的な機能の提供:デバイスの基本的な機能(入力、表示、音声出力など)はすぐに利用できる

デメリット

・性能の限界:デバイスの持つ高度な機能や最新の技術に対応していない場合があり、性能を十分に引き出せないことがある
・最適化不足:特定のソフトウェアやOS環境に最適化されておらず、動作が不安定になったり、パフォーマンスが低下したりする可能性がある
・機能の制限:メーカー独自の特殊な機能や設定を利用できない
・アップデートの遅れ:メーカー製ドライバに比べて、最新のOSアップデートやセキュリティパッチへの対応が遅れることがある

メーカー製ドライバ

メリット

・最大限の性能:デバイスの持つ全ての機能を利用でき、最高のパフォーマンスを発揮
・最適化による安定性向上:特定のハードウェアやソフトウェア環境ヘの最適化による安定動作(ただしバージョンによる)
・最新機能への対応:新しい技術やOSアップデートに迅速に対応したドライバが提供されることが多い
・メーカー独自の機能:メーカーが独自に提供するユーティリティや設定ツールを利用で可能

デメリット

・インストールと管理の手間:ユーザー自身がメーカーのウェブサイトなどからダウンロードし、インストールする必要がある(アップデートも同様)
・互換性の問題:まれに、特定のOSバージョンや他のハードウェアとの間で互換性の問題が発生する
・ドライバの肥大化:多機能なドライバは、システムリソースを消費する場合がある
・「当たりはずれ」の問題:バージョンによって安定性やパフォーマンスが変化する可能性がある

デバイスの潜在能力を引き出すために、適切なドライバを選ぼう

インボックスドライバは、PCの基本的な動作を支える便利な存在です。しかし、デバイスの性能を最大限に引き出すためには、メーカーが提供する専用のドライバが不可欠です。

最も現在のインボックスドライバは非常に出来が良く、メーカー製のツールを使う必要がなければ特にドライバをインストールする必要はありません。

要は好みの問題なのですが「インボックスでダメだったらメーカー製を入れよう」くらいのイメージで良いかもしれないですね。

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今だから知っておきたい「OLED&量子ドット」のメリット

「モニターを変えただけで、ゲーム体験が劇的に変わる」と語るゲーマーは意外と多いです。

中でも「OLED(有機EL)」と「量子ドット(Quantum Dot)」は、次世代の映像表現を支える二大技術として注目され、実際に使用している方からの評判も上々。

今回は、OLEDと量子ドットそれぞれの仕組みやメリット、従来技術との違い、そして両者が融合することでゲーミングモニターがどのように進化するのかを、PCゲーマー視点で解説していきます。

OLEDとは何か?

OLED(有機EL)は、自己発光型のディスプレイ技術です。

液晶ディスプレイのようにバックライトを必要とせず、各画素が自ら光を放つ構造をしています。このため、「真の黒」を表現でき、コントラスト比が非常に高いことが最大の特長です。

また、発光素子が極めて薄いため、軽量かつ応答速度も非常に高速です。画面全体が暗い場面や夜間のゲームシーンでは、黒の沈み込みや光漏れのない映像表現が可能となり、没入感が格段に向上します。

一方で、焼き付きや輝度面での課題も指摘されてきましたが、近年の技術進歩により、弱点も徐々に克服されつつあります。

量子ドット(quantum dot (QD)とは?

量子ドットとは、ナノメートル単位の極小の半導体粒子です。光を受けると特定の波長の光を放つ性質を持っています。

この性質を利用して、モニターの色表現を飛躍的に向上させる技術が「量子ドットディスプレイ」です。

特に青色LEDバックライトとの組み合わせで使われることが多く、従来の液晶よりも高い色純度と広い色域を実現します。

より自然で鮮やかな色彩が得られ、映像やゲーム内の微細なカラートーンを忠実に再現できる点が強みですね。

量子ドットは、OLEDと異なり自己発光ではありませんが、色再現性の面では最先端の技術といえます。

OLED+量子ドットで何が変わるのか?

最新のゲーミングモニターでは、OLEDに量子ドット技術を組み合わせた「QD-OLED(量子ドット有機EL)」というアプローチが主流になりつつあります。

この組み合わせでは、OLEDの自己発光による高コントラストと高速応答、そして量子ドットによる正確で鮮やかな色再現を同時に実現することができます。

もっと簡単に言うと「より広い色域と明るさを保ちながら、暗部の描写力やダイナミックレンジが飛躍的に向上」しています。

特にHDR対応ゲームでは、光と闇のバランスが絶妙になり、制作者の意図した映像美をそのまま体験できるようになります。

また、量子ドット層がOLEDの発光効率を補完することで、従来のOLEDよりも明るい画面を実現しつつ、焼き付きリスクも低減。まさにゲーマーのための次世代ディスプレイといえるでしょう。

ゲームプレイにおける体験の質が変わる

QD-OLEDモニターを使用することで、ゲームにおける視認性や反応速度が大きく変わってきます。

暗い場所に潜む敵をいち早く発見できたり、細かな光の表現によってゲームの世界観により深く入り込めたりと、単なる「画面の良さ」を超えた体験が得られます。

競技志向のFPSプレイヤーにとっては、0.1秒を争う場面で視認性を上げるでしょう。

また、RPGやアドベンチャーゲームにおいても、グラフィックの美しさが没入感を引き上げ、物語への感情移入を後押しします。

つまり、QD-OLEDはジャンルを問わず、あらゆるゲーマーにとって有利な選択肢となりそうですね。

これからのディスプレイ選びに必要な視点

OLEDと量子ドット、それぞれが持つ強みは、これまで個別に語られることが多くありました。

しかし、両者を融合させたQD-OLEDの登場により、PCモニターは性能と表現力の両面で新たな次元へと到達しつつあります。

単なる「高画質」や「高リフレッシュレート」だけでなく、画面そのものの品質が飛躍的に向上しているからです。

ゲーミングの世界で、より深く、より速く、より鮮やかに戦いたいなら、「OLED&量子ドット」は見逃せない選択肢かもしれません。

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CPUの「複数のコア」はどのように動いているのか?

PCのコアは4~6以上が当たり前になりましたよね。では、この複数のコアは一体どのように動作して、どんな効果をもたらすのでしょうか?

今回は、CPUとコアの基本的な仕組みを解説しなあら、「コアが増えることでパフォーマンスが向上する理由」をおさらいしてみたいと思います。

CPUとコアの基本的な仕組み

まずCPUについておさらいです。CPUは、計算処理、データの移動、メモリとのやりとりなど、コンピュータ全体の処理を司ります。

一方、「コア」とは、CPU内で命令を処理するための独立したユニットを指します。

最初の頃のCPUは、1つのコアのみを持っていましたが、現在のCPUでは複数のコアを搭載しており、これを「マルチコア」と呼びます。

例えば、デュアルコア(2つのコア)、クアッドコア(4つのコア)など、様々なコア数のCPUが存在します。

各コアは個別に命令を実行できるため、複数の処理を同時に行うことが可能です。これにより、コンピュータはより効率的かつ高速に動作します。

コアが増えると性能が良くなる理由

では、コアが増えるとなぜ性能が良くなるのか、という点についてもう少し具体的に見ていきましょう。

複数のコアが存在することでパフォーマンスが向上する理由は、下記4つにまとめられます。

並列処理の能力が向上する

CPUのコアが増えることで、並列処理の能力が向上します。並列処理とは、複数の作業を同時に進めることです。

1つのコアで順番に処理を行う「直列処理」に対して、複数のコアは独立して動作するため、複数の作業を並列に処理できるのです。

例えば、クアッドコア(4コア)CPUを搭載した場合、4つの作業を同時に進めることができるため、全体の処理時間を大幅に短縮できます。

複数のアプリケーションを同時に開いている場合でもスムーズに動作するのは、この並列処理があるからです。

マルチスレッド処理への対応

ソフトウェアやプログラムは、複数の「スレッド」という小さな処理単位に分けて処理を進めることができます。

現代のアプリケーションやゲームは、マルチスレッド対応が進んでおり、複数のスレッドを同時に処理することが求められます。

複数のコアを持つCPUでは、これらのスレッドをそれぞれのコアに割り当てて同時に処理できるため、処理能力が格段に向上します。

特に重い処理(動画編集や3Dレンダリングなど)ではマルチコア・マルスレッドが非常に大きい効果を発揮します。

まあもっと単純に「CPUという作業場の中に、熟練の職人が何人いるか」と考えても良いでしょう。熟練の職人=複数の作業(スレッド)を処理できるコアです。

コア間の負荷分散

複数のコアがあることで、負荷を分散させられる点も見逃せないですね。

例えば、1つのコアだけで全ての処理を行う場合、そのコアに負担がかかり過ぎて処理が遅くなったり、熱暴走を起こしたりする可能性があります。

一方マルチコアのCPUでは、各コアが処理を分担するため、負荷が均等に分けられます。長時間の使用でも「処理が渋滞」することがなく、安定した動作が可能になります。

より高速なデータ処理

CPUのコアが増えるとより多くのデータを同時に処理できるため、処理スピードが向上します。

例えば、ゲームや高解像度の映像を扱うソフトウェアでは、大量のデータをリアルタイムで処理しなくてはなりません。

複数のコアを持つCPUは、大容量で複雑なデータ処理を分担し、リアルタイムでの高速処理を可能にします。

ゲーミング用途なら最低4コア以上は欲しい

CPUの「コア」とは、コンピュータの処理を担当する独立したユニットで、複数のコアを搭載することでコンピュータのパフォーマンスが大きく向上します。

コアが増えることで並列処理が可能になり、複数の作業を同時に効率よく進められるからです。

特に、マルチスレッド対応のソフトウェアを使用する際には、複数のコアの恩恵が顕著に現れます。現代のPCではマルチコアCPUが不可欠ですね。

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大半のネトゲがすぐに「過疎る」のは何故か?

多くのネットゲームでは、サービス開始直後は賑わっていたのに、数か月後には「過疎った」と感じる声が目立つことがあります。

しかし、その現象には実は単純な理由だけではなく、ゲーム特有の構造的な背景が存在します。

本記事では、なぜ大半のネトゲがすぐに過疎るように見えるのか、そのメカニズムについて整理していきます。

そもそも初期マップに集中する黎明期が特殊である

ネットゲームがサービスを開始した直後は、すべてのプレイヤーがほぼ同じ進行度でスタートします。

初心者向けの初期マップに大量のプレイヤーが集まり、どこへ行っても人の姿が見える状態ですよね。まずこの状態が特殊です。

初期マップにプレイヤーが集中している黎明期こそが、ネットゲームにおいて最も「賑わっている」と感じやすい時期であり、多くの人はこの時のイメージを基本とします。

しかし、これは一時的な現象であり、長く続くものではありません。

プレイヤーが成長すると居場所は分散する

プレイヤーはゲームを進めるにつれて、レベルが上がり、行ける場所や挑戦できるコンテンツが増えていきます。

当然、初心者エリアに留まる必要がなくなり、それぞれが自分の進行度に合わせたマップやダンジョンへ移動していきますよね。

この「成長による自然な分散」が、初期マップで感じた賑わいを薄れさせ、過疎感を覚える一因になるわけです。

コンテンツとゲーム進行度の多様化で分散する

現代のネットゲームは、単にレベル上げをするだけではありません。

PvP、ハウジング、クラフト、レイドなど、プレイヤーが選ぶ遊び方は多様化しています。

また、メインストーリーを進める人もいれば、サブクエストに没頭する人もおり、プレイスタイルが細かく分かれていきます。

このコンテンツの多様化がさらにプレイヤーの行動範囲を広げ、それぞれ異なるエリアやインスタンスに散らばる結果を生みます。

結果として同じマップに留まる人が減り、「人がいない」と錯覚しやすくなってしまうのです。

過疎っているように見えるゲームの特徴

ということで、私なりに「過疎っているように見えやすいゲームの特徴」をまとめてみました。

フィールドが広い

まずこれですよね。フィールドが広くマップの種類が多いと、どうしても過疎って見えやすくなります。

大規模なMMO RPGに多いのですが、ゲーム開始から時間がたつほどに、プレイヤーは活動時間帯もレベルもバラバラになっていくので、各マップに散らばります。

さらにアップデートでマップが追加されていくと、どんどん1マップあたりの人口は薄まっていき、さらに過疎感が強まると。

こうした「疑似的な過疎感」を防ぐかのように、広大なマップを作らないゲームも増えました。人口密度を意図的に高めることで、賑わいを演出するわけですね。

MOコンテンツが豊富

近年はMMOよりもMO(少人数の同時参加型)なコンテンツが人気です。バトロワ系もそうですし、モンハンなんかもいわゆるMOに属します。

しかし、MO的なコンテンツが増えていくと、プレイヤーは自分が好きなコンテンツに時間を割くようになり、人口が分散します。

さらにMOタイプのコンテンツはインスタンスとして提供されるので、参加中は一般のフィールドやマップにいません。

したがって、MOコンテンツに集中するプレイヤーが多ければ多いほど、過疎感が出てしまいます。実際には熱心なプレイヤーが多いのですけどね。

ソロコンテンツが多い

こちらも重要ですね。近年は無駄なコミュニケーションを避けて快適に遊べる「ソロ指向」なコンテンツが増えました。

しかしソロで遊べてしまうということは、他者を必要とせず、プレイヤー間のつながりは希薄になります。

実際にはプレイヤーが多くても、自分の感覚としては「つながり」がないので過疎と感じてしまいやすいのです。

良ゲーほど過疎っているように見える

ここで挙げた特徴は、実は「良ゲー」と呼ばれるタイトルの特徴でもあります。つまり、良質なゲームほど過疎感が出やすいのです。

重要なのは、「目の前のマップに人が少ない」という印象だけで過疎を判断しないということでしょうね。

プレイヤーたちは今もどこかでアクティブに活動しているかもしれませんし、別のサーバーやインスタンスにいる可能性もあります。

また、時間帯やコンテンツの開催状況によって、人の集まり方は大きく変わります。

単一のエリアを見て「過疎った」と結論づけるのではなく、ゲーム全体の人口推移やゲーム外のコミュニティ(DiscordやSNSなど)もチェックしたいですね。

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「まだ使える」から早5年。GTX1060の本当の寿命とは

2016年に登場し、数々のゲーマーに愛されたグラフィックボード「GTX 1060」。「まだ使える」と言われ続けて早5年が経過しましたが、果たして今も現役で通用するのでしょうか?

そこで今回はGTX 1060の登場背景や現在の立ち位置、そして主要なゲームタイトルを踏まえた「本当の寿命」について解説します。

GTX 1060の発売年と立ち位置

GTX 1060は、2016年7月にNVIDIAから発売されました。

当時は「ミドルクラス最強」とも言われ、価格と性能のバランスに優れたカードとして圧倒的な人気を誇りました。

ライバルはAMDのRadeon RX 480で、1080pゲーミングにおいてはGTX 1060の方が若干優位と評価されることが多かったです。

特にVR Readyへの対応や省電力性能も高く、当時の“コスパ番長”的存在でした。

現在(2025年)との相対性能

2025年現在、GTX 1060はもはや「エントリークラス」に位置づけられる存在となっています。

性能面では、おおよそGTX 1650 SUPER?RTX 3050未満に相当し、最新世代(RTX 4000番台以降)とは2世代分の差があります。

また、DirectX 12の一部機能やDLSSなどの最新技術には非対応であり、対応ゲームではパフォーマンスに大きな差が出る場面もあります。

主なゲームの推奨スペックとの比較

以下は、2025年における代表的なPCゲームとその推奨GPUスペックです。

ゲームタイトル/推奨GPU/GTX 1060でのプレイ可否(1080p)

・Cyberpunk 2077 2.0/RTX 2060/低設定なら可、FPSは30前後
・Palworld/GTX 1660orRX 590/中設定で可、安定性やや不安定
・Apex Legends/GTX 970orR9 290/中設定なら問題なし
・Valorant/Intel HD 4000以上/快適(十分な性能)
・Starfield/RTX 2080 or RX 6800 XT/不可に近い(設定極限まで下げても厳しい)

Valorant以外は結構厳しい感じですね。低~中設定ならなんとかというイメージでしょうか。

軽量・中量級のゲームにはまだ対応可能ですが、最新の重量級ゲームはほぼ限界を迎えていると言えます。

GTX 1060はあと何年使えるのか?

結論から言えば、2025年時点で「あと1~2年」が限界と考えるのが妥当です。

特に以下の条件に当てはまる場合は、2026年中の買い替えを強く推奨します。

・新作ゲームを中設定以上で快適に遊びたい
・WQHDや4Kでのゲーミングを視野に入れている
・DLSSやRay Tracingなど最新技術を試したい

逆に、以下のようなケースならもう少し使い続けても問題ありません。

・軽量なゲーム(例:Valorant、Minecraft、Indie系)中心のプレイスタイル
・フルHDかつ低~中設定でも満足できる
・画質よりもコスパ重視

とはいえ、今後のゲームはRTX系以上のGPUを前提に作られる傾向が強まっており、「対応はしているが快適ではない」状況が加速することは避けられません。

名機GTX1060からの卒業は2026年までに

GTX 1060は、2016年の発売から現在に至るまで多くのユーザーに支持されてきた名作グラボです。

しかし、2025年の今となっては性能面・技術面ともに世代遅れとなり、「まだ使えるが、明確な限界が見えてきた」というのが実態です。

特に最新ゲームを快適にプレイしたい方や、グラフィック技術の進化を体感したい方には、2026年までをひとつの区切りとして買い替えを検討したいところ。

軽量タイトル中心であれば、もう2年くらいの延命も可能ですが、そろそろ中古市場に残っている個体の質も落ちてきていますからね。

価格が落ち着いているRTX4000シリーズなどへの移行を考えてみてください。

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ダブラー回路とは?VRMフェーズ数の見かけにだまされないための基礎知識

マザーボードのスペック表に「16フェーズ電源搭載」「20フェーズの強力VRM」といった表記がありますよね。

VRMフェーズ数は「多い」ほど良いとされています。実際に電力供給が安定し、オーバークロック耐性やCPUの動作安定性が高まることは事実。

しかし必ずしも“実フェーズ数”が記載されているわけではありません。なぜなら「ダブラー回路」でフェーズ数が上乗せされていることがあるからです。

今回はダブラー回路の仕組みと、それが採用されているマザーボードの特徴、購入時の注意点について詳しく解説します。

ダブラー回路とは?

ダブラー回路とは、VRMにおいて、1つのPWMコントローラーから出力される信号を“倍増”させ、見かけ上のフェーズ数を増やすための回路です。

「Doubler(ダブラー)」の名の通り、1つの信号を2つに分けて処理することで、物理的なフェーズ数よりも多く見せることができます。

具体的には、PWMコントローラーが8フェーズ出力しか対応していない場合、ダブラー回路を追加することで16フェーズ構成として動作させることができます。

こマザーボードのスペック表に「16フェーズ」と記載されていても、実際には8フェーズ×2の構造である可能性があるわけです。

なぜダブラー回路が使われるのか?

ダブラー回路は、コスト削減と設計の簡略化を目的として広く利用されています。

高性能なPWMコントローラーは多フェーズ出力に対応しているものの、価格が高く、基板設計も複雑です。

そのため、比較的安価な8フェーズ対応コントローラーとダブラー回路を組み合わせて、見かけ上のフェーズ数を増やす手法が一般的になっています。

特に、エントリー~ミドルクラス帯のマザーボードでよく採用されており、「〇〇フェーズ搭載!」とアピールされている製品の多くがダブラー回路搭載ですね。

ダブラー回路の技術的なデメリット

ダブラー回路を用いると、見かけ上はフェーズ数が倍になります。一方で、いくつかの技術的なデメリットも存在します。

応答速度の低下

ダブラーはコントローラー信号を2分割して交互に動かす仕組みのため、リアルタイムな電力変動に対する応答性が純粋な多フェーズ設計より遅くなります。

オーバークロック時や突発的な負荷変動時に、電圧の揺らぎが大きくなる可能性があるわけです。

発熱と効率

ダブラー回路を挟むことで変換効率がわずかに低下し、VRM部の発熱が増える傾向にあります。

冷却設計が甘いマザーボードの場合、VRM温度上昇によるCPU性能低下の要因となることもあります。

ダブラー回路採用マザーボードは避けるべき?

ここで気になるのが、「ダブラー回路を使っているマザーボードは買うべきではないのか?」という点です。

結論から言えば、用途次第ですね。

一般的なゲーム用途や通常利用であれば、ダブラー回路を採用していても全く問題ありません。

最近のVRM設計は進化しており、ダブラー構成でも十分な安定性と電力供給能力を備えています。

実際、多くのミドルクラスマザーボードはダブラー回路構成で、定格運用ならハイエンドCPUでも安定動作します。

一方で、ハイエンドCPUを使ったぎりぎりのオーバークロックや、長時間の高負荷作業(動画編集・エンコード・マイニングなど)を行う場合は、純粋な多フェーズ設計のマザーボードがおすすめですね。

応答速度や発熱耐性の差が、高負荷環境での安定性や寿命に影響を与える可能性があるためです。

ダブラー構成を見抜く方法

スペック表だけでは、ダブラー構成か純粋な多フェーズ構成かは判別しにくいことが多いです。

そこで、以下のポイントを確認すると見抜きやすくなります。

PWMコントローラーの型番

コントローラーが何フェーズ出力対応かを調べ、表記フェーズ数と比較する。

公式サイトやレビュー記事

一部のメーカーは、設計図やブロックダイアグラムでダブラーの有無を公開しています。

価格帯

1万円台後半~2万円前半のミドルクラス帯で「16フェーズ」「20フェーズ」と書かれている場合、ほぼダブラー構成と考えて差し支えありません。

ダブラーは悪ではない しかしこだわるなら純粋な多フェーズが吉

マザーボードのVRMフェーズ数は、必ずしも実フェーズ数ではないことがあります。その裏にあるのが、ダブラー回路という技術です。

ダブラー回路は、コストと設計の簡略化を目的とし、エントリー~ミドルクラス帯のマザーボードで広く採用されています。

応答速度や発熱面では純粋な多フェーズ設計に劣りますが、通常利用やゲーム用途では十分な性能です。

マザーボード選びにこだわるのであれば、スペック表のフェーズ数だけに惑わされず、その設計方式までチェックしてみてください。

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剛性は高い?低い?「ピラーレスケース」の実際のところ

近年、自作PC界隈でじわじわと人気を集めている「ピラーレスケース」。

その名の通り、フロントとサイドの境目にある角柱(ピラー)を取り除いたケース構造で、ガラスパネルが途切れなく繋がる美しいデザインが特徴です。

見た目のインパクトは抜群ですが、一方で「剛性が低いのでは?」「強度面で不安がある」といった声も少なくありません。

今回は、通常のPCケースと比較しながら、ピラーレスケースの実際の剛性や使用感を詳しく解説します。

ピラーレスケースとは何か?

ピラーレスケースとは、前面と側面のガラスパネルの間にピラー(縦の支柱)を設けない設計のPCケースです。

フロントとサイドのガラスがL字型にシームレスに繋がり、内部パーツの視認性が非常に高いことが特徴ですね。

通常のPCケースでは、前面と側面の間に金属製のフレーム(ピラー)があり、これがケース全体の剛性を担っています。

しかし、ピラーレスケースはその支柱を省略することで、デザイン性と内部の見やすさを最優先した構造になっています。

代表的な製品としては、Lian Li「O11 Dynamic」シリーズやHYTE「Y60」などが挙げられます。

通常ケースと比べた剛性の違い

では、実際にピラーレスケースと一般的なミドルタワーケースを比較して、剛性はどう違うのかを見ていきましょう。

まず、構造的な観点から言えば、ピラーレスケースは剛性面で不利です。

前面と側面のフレームが欠けているため、パネルを外した状態では、フレーム自体の“ねじれ”や“たわみ”を感じやすいのが事実です。

特に、サイドガラスを開けた状態でケースを持ち上げると、通常のケースよりもフレームが「しなる」感覚があります。

一方、ガラスパネルを装着してしまえば、構造物としての剛性はある程度回復します。

パネル自体がケースの一部として「面剛性」を担うため、組み上げ後のグラつきや不安定さはほとんど感じません。実際の家と同じですね。

柱のない家は、壁自体が構造の剛性を担っているので地震でも崩れません。なので「パネルを付けている状態」をベースとする剛性感は十分にあります。

ただし、持ち運びやメンテナンスでパネルの着脱を繰り返すと、通常ケースよりも歪みやすいかもしれません。

実際に、ピラーレスケースユーザーの中には、「パネルを外したまま動かしたら微妙に歪んだ」「フレームの角がわずかにズレた」という報告も散見されます。

このあたりはピラーレスだからと言うよりは「製品そのものの品質」のような気もしますが…。あまりにも安いケースはリスキーかもしれないですね。

実使用で剛性の違いは感じるか?

では、実際にピラーレスケースを使っていて、通常ケースと比べてどの程度剛性の違いを体感するのか。

私はLian Li O11 Dynamic XL(ピラーレス)を一時敵に使っていました。このケースはピラを脱着できるのでピラーレスと通常モードを併用できます。

まず、設置後の使用時に剛性の違いを意識する場面は、ほぼありません。デスク上で運用している限り、ケースが「たわむ」「揺れる」といった現象は起きないと言っていいでしょう。

むしろ気になるのは、ケースを動かすタイミングです。ピラーレスの場合、パネルを外して内部を掃除する際やケースを寝かせるときなどに、「あ、ちょっとフレーム柔らかいかも」と感じる瞬間がありましたね。

特にパネル未装着時は、フレーム自体のたわみを感じやすかったです。「持ち方に気をつけないと歪ませそう」という不安感がちょっとだけありました。

ただし、通常使用における安全性や耐久性に差を感じたことは一度もありません。重いGPUを搭載しても、ガラスパネルが正しく取り付けられていれば、フレームが曲がったり沈み込んだりすることはありませんでした。

剛性以外のメリット

剛性面でやや劣るとはいえ、ピラーレスケースにはそれを上回るメリットがあります。

まず、圧倒的に見た目が良いです。柱一本でここまで変わるか、というくらいにスタイリッシュになります。内部パーツが非常に映えるため、RGBライティングや美しい配線を楽しみたいユーザーには最適です。

また、開放的なレイアウトのおかげで作業性も結構高いですね。前面の柱がないので、斜め前から手を入れて作業する場合は非常にやりやすかったです。

パネルを外すのが面倒ですが、ケースファンの交換などはストレスフリーでした。

使う人を選ぶが「見た目重視」なら結構アリ

ピラーレスケースは、通常のPCケースと比べると構造的な剛性はやや低いのが事実です。

パネル未装着時や持ち運び時には、フレームのしなりや歪みやすさを感じることもあります。

しかし、パネルをしっかり取り付けた運用状態では、実使用で剛性不足を感じることはほとんどありません。

その代わりに得られる、美しいビルド映えと開放感あるレイアウトは、通常ケースでは味わえない魅力です。

「ケースを見せる」「配線美を楽しむ」「内部構造を常に眺めたい」という方にとって、ピラーレスケースは非常に魅力的な選択肢と言えます。

普通に設置した後の剛性は十分実用的ですし、検討対象に加えてみても良いのかもしれません。

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