2019年 2月 の投稿一覧

リージョンコードと変更回数を解説

国内で輸入販売されているDVDやBDは国内版と内容は変わらないにも関わらずネットショップやAmazonといった通販サイトで安価に入手できますが、そのままパソコンやプレイヤーに入れても再生することはできません。

これはDVDやBDを流通させるエリアを限定し、国ごとに価格を調整するためにリージョンコードで制限がされているためです。再生機器側のリージョンコードとDVDやBDのリージョンコードが一致しない場合は再生できず、再生機器側の設定を変更する必要がありますが無制限に変更できる訳ではありません。そこで今回はリージョンコードと変更回数についてご紹介します。

リージョンコードの変更回数は5回まで

リージョンコードは日本の場合「2」が該当し、南アフリカや中東・西ヨーロッパも同じです。商業圏を分けるために隣国とは別なリージョンコードを割り当てられており、仮に中国からDVDを輸入してもリージョンコードの不一致により再生不可能です。

リージョンコードは工場出荷時にパソコンへ設定されていることが一般的ですが、Macのような世界規模で同一モデルを扱っているケースでは未設定のまま出荷されることも珍しくありません。未設定状態であれば5回、設定済みなら4回分の設定変更が可能です。この設定回数に達すると変更を受け付けなくなるため要注意です。

光学ドライブを交換やファームウェアアップデートすればカウントはリセットされる

リージョンコードの設定変更は光学ドライブのファームウェアに対して書き込まれるため、ファームウェアアップデートにより設定回数がリセットされることがあります。但し光学ドライブのファームウェアアップデートはリリースされることが希なためあまり当てにできません。

リージョンフリーの光学ドライブは流通量が少ない

リージョンコード「0」はどこの国やエリアにも縛られることなく再生可能な光学ドライブに設定されています。この一般にリージョンフリーと飛ばれる光学ドライブは流通量が少なくいつでも購入できるとは限りません。

また古い光学ドライブ製品の中には有志が作った改造ファームウェアでリージョンフリーになる物もありました。改造ファームウェアの利用は自己責任でしたが手持ちの光学ドライブが無料でリージョンフリーになることから一時的に注目されましたが、光学ドライブの低価格化が進むと需要がなくなり姿を消しました。

リージョンコードを無視する再生ソフトもあるが有名メーカーのソフトウェアはリージョンコード必須

最近では光学ドライブ側のリージョンコードを無視して再生可能なソフトウェアが多く出回っており、どうしてもリージョンコードを変更しなければならないシーンは少なくなりました。

それでもサイバーリンク等大手のソフトウェアメーカーがリリースしている製品ではソフトウェア的にリージョンコードを採用し、設定変更可能な回数も設けるなど積極的に制限をかけています。

再生時の画質等は大手メーカーの市販されている製品の方が良いため、ユーザーはリージョンコードによる制限か画質のどちらかを選択しなければなりません。

まとめ

リージョンコードによる制限はユーザーにとってメリットがなく、常に回避する方法が模索され続けてきた歴史があります。そして現在では光学ドライブの低価格化が進み複数台搭載することも容易になったため再生するディスクに合わせて光学ドライブを変えるという方法もやりやすくなっています。

さらに画質にこだわらなければ再生ソフトウェア単体で回避も可能なため、もし安価に販売されている国外向けの映像ソフトを試してみたいなら積極的にこれらの方法を試してみることをお勧めします。

ログインパスワードの入力を省略できる認証デバイス

パソコンは個人情報や業務機密情報の塊であり、第3者に触れてほしいものではありません。もちろんログインパスワードをかけてロックすることは重要ですが、カフェや自宅など他社が簡単に触れることが可能な場所では離席する度にログアウトし、席に戻ったら再ログインしなければなりません。

さらに何回もパスワード入力するところを見られると指の動きから推測されやすくなり、解読のリスクが高まります。このような背景からパスワードを入力せずにログイン可能にする周辺機器がモバイルユーザーを中心に注目され始めています。そこで今回はログインパスワードの入力を省略できる認証デバイスについてご紹介します。

認証デバイスにログインを任せれば入力の手間がなく盗み見られることもない

Windowsは標準機能で様々なデバイスによるログインをサポートしていますが、専用のソフトウェアを導入することでさらに多くのデバイスを用いたログイン方法が可能です。その利用法もパスワードを自動入力してくれるものや認証デバイスがないとパスワード入力できないものなど複数あります。

法人向けパソコンならスマートカードが一般的だが導入コストは高い

スマートカードはWindowsに標準でサポートされている認証用ICカードで主に法人など大きな組織で使用されます。ICカードをリーダーに挿している状態で始めてログインパスワードの入力ができるため、仮にパスワードがばれてしまってもカードがなければパソコンにログインされることはありません。

さらにログイン中にカードをリーダーから引き抜くと自動的にログオフされるため、カードさえ肌身離さず持っていれば非常に安全です。ただし法人向けに販売されているため個人では入手経路が限られる上に高価という問題があります。

個人ユーザーならFelicaやUSBメモリを認証デバイスとして使用可能

高価なスマートカードの代わりになる認証デバイスとしてFelicaやUSBメモリがあります。専用のUSBとセット販売されているソフトウェアを導入することでログイン時にUSBメモリを指せばログインできるものや、お財布携帯や交通系ICカードをかざすとログインパスワードを自動入力してくれるものがあります。

Fe-Cloginは手持ちのお財布携帯や交通系ICカードを認証デバイスに変える

無償で利用できるFe-Cloginはお財布携帯や交通系ICカードにログイン情報を紐付けできるソフトウェアです。ログイン画面で紐付けしたお財布携帯や交通系ICカードをかざすと自動的に入力されログインできます。

かつて同じようなソフトウェアをFelicaの開発元であるSonyがリリースしていていましたがWindows10には対応せず現在は非公開となっており、代替ソフトウェアとして別の会社が開発したソフトウェアがFe-Cloginです。Felicaポートはノートパソコンであれば標準搭載されていることも多く、仮に非搭載でも2000円ほどで購入可能です。

LB パソコンロック4はUSBメモリを鍵として使うセキュリティソフトウェア

ソフトウェア単体と専用のUSBキーをセットしたモデルがあるLB パソコンロック4は安価ながら強力にパソコンを守ることができます。

ソフトウェア単体で購入した場合は手持ちのUSBメモリを鍵として登録し、ログイン時に接続しないと激しい警告音が鳴りブロックされます。パソコン使用中に鍵を抜くと自動的にロックされるためスマートカードに近い使用感です。

まとめ

簡単にパスワードを突破されないようするには、パスワードを長く複雑にし普段はデバイス認証でログインする方法か、認証デバイスなしではパスワード入力できないようにする方法が理想的です。

これらの方法ならパスワードの長さや使用する文字の推測が推測されにくく、仮にログイン操作を見られてしまっても全く問題ありません。ログインパスワードは一度破られてしまうと被害が甚大なため、認証デバイスを併用してパスワードがばれても確実にロックできるようにすることが大切です。