2021年 1月 の投稿一覧

低価格パソコンで採用が多いCeleron 5205UとN4100

パソコンの購入予算が限られている場合やリモートワーク用などサブで使用するパソコンを購入する際は価格の安いCeleronモデルに注目しがちです。

性能的にはCeleronとCore i3の中間となるPentium採用モデルが非常に少ないこともあり、Celeron搭載モデルのなかなから最も安価なモデルを検討するユーザーもいます。

しかし、同じCeleronシリーズでも性能は大きく異なるモデルが存在することを理解していないと購入後に後悔することもあり注意が必要です。そこで今回は低価格パソコンで採用が多いCeleron 5205UとN4100についてご紹介します。

低価格CPUは交換できないモデルが中心

パソコンを選ぶ上でCPUは重要な要素ですが、ノートパソコンや国内メーカーが製造するコンパクトなデスクトップパソコンはマザーボードにCPUを直接はんだ付けするタイプの製品が主流です。

そのため一般的なデスクトップパソコンのようにCPUをアップグレードできず、買い換えるまで同じCPUで我慢しなければなりません。低価格パソコンで主流のCeleron 5205UとN4100も交換は出来ず、パソコンを買い換えない限り同じCPUを使い続けることになります。

基本性能は低いが拡張性が高いCeleron 5205U

Celeron 5205Uは2コア2スレッド、キャッシュ容量2MBと昔ながらの典型的な低価格CPUと言える性能しかありません。しかしメインメモリはDDR4とDDR3の両方に対応しており最大64GBまで認識可能です。

DDR3は価格も安く、同じ金額ならより多いメインメモリを搭載できる可能性が高くコストパフォーマンス重視と言えます。ノートパソコンではあまり意味はありませんがPCI Express レーンの最大数が12本とデスクトップ向けCPU並みでパソコンメーカーによっては様々なデバイスをPCI Express接続で強化したモデルを生産しています。

基本性能は高いが拡張性は劣るCeleron N4100

Celeron N4100は4コア4スレッド、キャッシュ容量3MBと5205Uを大きく上回る基本性能を持ちCeleronシリーズの中でもハイパフォーマンスな部類に入ります。

しかし拡張性は非常に乏しく、メインメモリは最大8GBと少なくDDR4にのみ対応します。他には内蔵グラフィックがIntel UHD Graphic 600とやや5205Uに勝る程度で、PCI Express レーンは半分の6本しかありません。

CPUの処理能力はCeleron N4100が圧倒

拡張性の無さが目立つCeleron N4100ですが、その処理能力は5205Uに比べて1.5倍から2倍と大きな差があります。これは2コアの5205Uに対してN4100が4コアという理由もありますが、CPUの性能を決定する重要な要素であるキャッシュ容量の差が現れた形です。

まとめ

Celeron N4100と5205Uは同一価格帯のパソコンで採用されており、同じ金額なら基本性能が高いN4100がお得です。しかしメインメモリなど拡張性では5205Uには劣るため、バランスを重視するなら5205Uも選択肢に入ります。

その代わり5205Uでは処理待ちで待たされる時間も増えるため、割り切って中古パソコンを検討する方がお得な場合があります。

自分にあったCPU選びは実際に使って体験しないと分からないこともあるため、CPUを交換できないCeleronモデルだからこそ実機に触れてから購入することをおすすめします。

液晶一体型のベアボーン 恵安「KI-AIO238B-BK」とは

ベアボーンはほぼ完成済みのパソコンに必要な部品を数点加えるだけで組み立てが終わるキットの総称でホワイトボックスとも呼ばれます。

Intel NUCなど省スペースタイプのベアボーンは人気があり、様々なメーカーが参入していますが基本的にはパソコン本体が独立したデスクトップタイプが一般的です。

しかし2021年に入ってすぐに恵安が発表したベアボーンは希少な液晶モニター一体型であり、注目を浴びています。そこで今回は液晶一体型のベアボーン恵安「KI-AIO238B-BK」についてご紹介します。

Intel Celeron N4120を採用した低価格ベアボーンが液晶モニターと一体化

KI-AIO238B-BKは外見こそ23.8インチの液晶モニターですが、背面にベアボーン一式が内蔵されておりモニターとしてもパソコンとしても使用可能な珍しいベアボーンです。

定価は36,800円と安価に設定されており、ユーザーはメインメモリとストレージ、OSを用意すれば完成するため少ない予算でパソコンを入手出来ます。

ストレージは2.5インチSATAとM.2の2種類に対応しており、OS用にM.2のSSD、データ保存用に2.5インチHDDという構成も可能です。メインメモリは最大8GBが2枚の16GBと一般的な用途なら十分快適に動作するスペックと言えます。

豊富な各種インターフェースを揃えた珍しい製品

ベアボーンは自作パソコンに準じる立ち位置から、Wi-Fiが別売りだったりインターフェースが必要最小限で使い勝手が悪い製品も多々ありますがKI-AIO238B-BKはノートパソコン並みの各種インターフェースが揃っています。

USBコネクタは2.0と3.0のみですが計5個、有線LANは1Gbps対応、Wi-Fiも内蔵しIEEE802.11 ac対応、やや古いもののBluetooth4.2対応、microSDカードリーダーも内蔵とおおよそ困ることがないほどてんこ盛りです。全体的に最新規格ではありませんが、現役で使える世代で揃えられており実用性は高いと言えます。

姉妹品もドンキ・ホーテでも完成品が販売中

KI-AIO238B-BKの発売よりも前に姉妹品がドンキ・ホーテから「MONIPA」の名称で販売されています。こちらはeMMCと4GBメインメモリが最初から組み込まれ、CPUがAMD A4-7210に変更された完成品パソコンであり、Windows10とWPS Officeが付属します。

筐体そのものはKI-AIO238B-BKとほぼ共通ですが、電源スイッチの位置が異なる他にもM.2が非対応でメインメモリの変更に完全分解が必要など価格を抑えるための仕様変更がされています。

まとめ

液晶モニター一体型ベアボーンは、液晶モニターがない初めてパソコンを購入するユーザーがコストを抑える上で魅力的な選択肢の一つです。仮にベアボーンの性能に満足できなくなっても液晶モニターとしての使い道があり無駄もありません。

最近ではテレワークやオンライン授業の需要から低価格ノートパソコンを各社リリースしていますが、23.8インチと画面の大きい一体型ベアボーンKI-AIO238B-BKなら同じ予算でより快適なパソコン環境が入るかもしれず検討の価値ありです。

量子ドットディスプレイの特長

主要なパソコン向けモニターには、TNやIPSといった種類がありそれぞれ応答速度や視野角の狭さ、コストパフォーマンスなど一長一短があります。

中でも色の再現性という面ではIPSが根強い人気がある一方で、最近では新たに量子ドットディスプレイも登場しており注目を集めています。そこで今回は量子ドットディスプレイの特長についてご紹介します。

従来のカラーフィルターではなく、色を直接操作する量子ドットディスプレイ

主流のTNやIPSディスプレイはバックライトの光をカラーフィルターで通過させることで色の再現を行っています。この方法は純色の再現性が苦手で、中でもグリーンやレッドカラーが不得意とされています。

一方、量子ドットディスプレイは量子ドットフィルターでバックライトの光を変化させるという手法で色を再現します。色は光の波長で変化するため、この波長を直接的に変化させてしまうというのが量子ドットディスプレイのメカニズムです。

カラーフィルターでは減少する光量も量子ドットディスプレイでは本来の光量を維持

カラーフィルターでは不要な色(波長)を全てカットしてしまい、その分明るさは失われてしまいます。しかし量子ドットディスプレイの場合は、不要な波長の光も必要な色の波長へ変化させて再び使用することで光量が維持されます。

同じバックライトなら量子ドットディスプレイの方が無駄がなく、より明るいという理由からパソコンモニターだけでなくテレビでも注目されているのはこのためです。

酸素に弱く有害物質であるカドミウムの使用が課題

良いこと尽くめのようにみえる量子ドットディスプレイですが、耐久性や製造に関する問題がないわけではありません。耐久性の点では酸素に弱いという弱点があり、旧来のIPSモニターを超える耐久年数を期待できるかは不透明です。

また高品質な量子ドットディスプレイには有害物質であるカドミウムの使用が避けられず、国際的にも使用制限が厳しい有害物質を使用するに辺り廃棄時のコストや環境汚染という懸念も払拭できていません。

すでにカドミウムを使用しない量子ドットディスプレイも存在しますが、最大のメリットである色の再現性が弱く今後の製品開発に期待せざるを得ません。

量子ドットディスプレイは複数の方式があり特性も異なる

量子ドットディスプレイは登場してから日が浅く、各メーカーごとに様々な方式が存在しています。中には色むらや明るさが不均一など旧来品よりも低品質な製品もあり、画面サイズが大きいほど高い技術が要求されるため大画面の製品を選ぶ際はどのメーカーを選ぶかが重要です。

まとめ

登場して日が浅いにも関わらずパソコンモニターやテレビ用の量子ドットディスプレイは急速に増えており、色の高い再現性と明るさからDTPなど産業分野だけでなく個人ユーザーにも需要があります。

より多くの色の再現性が求められるHDRでも量子ドットディスプレイは有利な面がある一方で品質や環境性能といった課題も残っており、今後の動向に要注目です。

スペックアップで使いやすくなったドン・キホーテの2in1 PC「ジブン専用PC&タブレット U1C」

税別2万円を切る低価格なノートパソコンやタブレットは子供向けやサブパソコンとして需要があるだけでなく、普段はパソコンを使わないユーザーが年賀状や文書作成の為に購入する上で魅力的な製品です。

もちろん価格相応にスペックは押さえてあるため、ゲームや処理の重たいソフトウェアは苦手ですが文書作成や表計算などCPU性能を必要としない用途ならば十分に活躍できます。

日本国内でもドン・キホーテが低価格なパソコン販売に注力しており、モデルチェンジの度にスペックが向上し続けています。

そこで今回はスペックアップで使いやすくなったドン・キホーテの2in1 PC「ジブン専用PC&タブレット U1C」についてご紹介します。

CPUがAtomからCeleronへアップグレードされ性能が大幅に向上

旧モデルでは低価格パソコンの定番であるAtomプロセッサーを採用していましたが、最新モデルではCeleron N3350にアップグレードされています。

Atomと比較すると、物理4コア4スレッドから物理2コア2スレッドとマルチタスク性能では低下していますが、動作クロックがN3350の方が高くシングルスレッド性能は高いため総合的な性能が向上しています。

Atomプロセッサーでは各スレッドの使用率が100%のままで処理待ちが発生しがちでしたが、N3350ではそのような状況になりにくいと言えます。もちろん動画のエンコードやゲームを起動するには絶望的な性能なので、過信は禁物です。

Intel HD Graphics500採用とHDMI変換アダプター付属でモニターやTV出力もより便利に

CPUがCeleron N3350になったことでもGPUもIntel HD Graphics500になり、30フレームレートながら4Kによる外部出力も見込めます。インターフェースも使い勝手の悪いMicro HDMのままですが標準サイズのHDMIへ変換するアダプターが付属するため改良されています。

変換アダプターを別途携帯する必要はありますが、HDMI側に装着しておけばかさばらずに持ち運びできます。本体が薄く標準サイズのHDMI端子を装備できない2in1パソコン特有の事情であり、他のメーカー製品も同様の問題を抱えています。

メインストレージはeMMC64GBやIEEE 802.11ac/axには非対応など低スペックな面も目立つ

書き換え可能回数がSSDより少なく耐久性の低いeMMC、ストレージ容量が64GBしかなく空き容量が不足しがち、5Ghz帯で高速なIEEE 802.11ac/axに対応しないという超低価格パソコンならではの仕様は前モデルのままです。

メインストレージの少なさはMicroSDカードの活用や、ほとんど露出しない小型タイプのUSBメモリを使い補えますがWi-Fiの遅さはかさばるWi-Fi子機の増設しか改善方法がありません。

まとめ

国内パソコンメーカーがCeleron N3350相当のCPUを採用したパソコンを7万円以上で販売し続けていることを考えると税別2万円でCeleron N3350搭載の2in1パソコン「ジブン専用PC&タブレット U1C」は破格の性能と言えます。

もちろんCPU以外の部分に目を向ければ価格相当に低スペックですが、日常的にいろんなことをするパソコンでなければ必要なスペックは満たしています。

パソコンよりもスマホやタブレットがWEB閲覧の主流になった現代において、このような超低価格なパソコンは今後も需要が高まるのではないでしょうか。