パソコンの組み立てやパーツ交換時は数多くのネジを扱いますが適切に使わなければトラブルの元になってしまいます。ネジの種類はもちろん、用途に適した物を使い分けていざという時は早めに対処することで組み立てもよりスムーズに進みます。そこで今回はパソコン組み立て時に注意したいネジ類の扱いについてご紹介します。
ネジのピッチを間違えるとネジ穴を潰してしまう
パソコンに使われるネジにはインチネジとミリネジがあり、ケースやパーツによって使い分けます。インチネジの方がミリネジよりもピッチが大きく、見分けることは簡単ですがよく確認せずにミリネジを使う箇所にインチベイを使用するとネジ穴を破壊してしまいます。逆にミリネジのネジ穴にインチベイを使用してもほとんど影響はありませんがネジ穴が脆くなることに変わりありません。もしネジ穴の近くに「M」の表記がある場合はミリネジを使用するという意味ですので間違ってもインチネジを使わないように気をつけましょう。
ネジの長さが指定されている箇所は要注意
光学ドライブやノートパソコン等の内部空間にゆとりがない箇所は使用するネジの長さが指定されることが一般的です。ネジ穴の近くに「3×5」と表記されているなら直径3mmで長さが5mmのネジが必要ということを示しています。もし指定された長さよりネジが長いと内部パーツや基板を破壊しかねないため要注意です。ネジの長さを測るにはノギスがあると便利であり、スマホの分解時にも活躍するためメカ好きなら購入して損はありません。
絶縁ワッシャーはトラブルが起きたときだけ使用する
パソコンケースに付属するネジ類の中には絶縁用の特殊なワッシャーが含まれていることがあります。通常マザーボードは6角スペーサーで高さ調節を行うためマザーボードの裏側がパソコンケースに接触することは希ですが、6角スペーサーに半田や回路の一部が接触し漏電するケースがあります。このような時には6角スペーサーとマザーボードの間に絶縁ワッシャーを使用して回避します。しかしトラブルが起きていない状態で絶縁ワッシャーを使用するとマザーボードのアースが取れなくなるため安易に使用しないよう注意が必要です。
安価な製品に付属するネジは低品質な物が多い
ネジの品質は製品に付属する物よりも単独で販売されている物の方が高い場合が多く、安価な製品ほど低品質なネジが付属する傾向にあります。こまめにパーツの入れ替えや分解クリーニングを行う際は剛性の高いネジを使えばネジ山の潰れ防止に繋がり、作業時間も短縮可能です。
サイドパネルには手回しネジへ入れ替えてメンテナンス性UP
ゲーミングデスクトップパソコンのサイドパネルはクリーニングやパーツの入れ替えで開け閉めすることが多く、一般的なネジから手回しネジへ交換すると工具なしで内部パーツへアクセス可能になります。サイドパネル以外にも手回しネジはネジ山が潰れてもペンチなどで強引に回せるため頻繁に取り外すことが多い箇所を手回しネジへ入れ替えておくと便利です。
まとめ
市販されているパソコン向けのネジセットは数百円で購入でき、安価なパソコンケースやBTOパソコンを扱う際は重要箇所だけでも高品質なネジや手回しネジへ交換するとトラブル防止や作業の効率化に繋がります。低品質なネジを間違った方法で使用するとねじ切って外せなくなる等、トラブルの元になりやすく慎重な作業を心がけましょう。
このページだけの特別価格!シークレットモデル!
G-Tuneのシークレットモデルが文字通り密かに販売されています。G-Tuneで販売されているゲーミングPCよりもとても安いモデルがあります。いつまで残っているかわからないので今すぐチェックすべし!