SDカードは様々な分野で使用されており、4Kカメラなど映像分野でも多く採用されています。映像関連は高解像度化とフレームレートの向上が続いており、8Kや360度映像といったデータ量が極端に多いデータの書き込み需要が高まっています。
そのような背景もあり、保存媒体であるSDカードも大容量化だけでなく読み書き速度の大幅な向上を実現しています。そこで今回は、PCI Express接続で更に高速化するSD Expressカードについてご紹介します。
PCI Express 4.0を使うことで3940MB/秒に対応したSD Express規格が登場
2018年にSD 7.0規格ではPCI Express 3.0とNVMe1.3に対応し985 MB/秒を実現、2年後の2020年にはPCI Express 4.0とNVMe1.4に対応することで3940MB/秒を実現しています。
実際に8Kなど高解像度・高フレームレートな映像記録は数秒間だけでもファイルサイズは数百MBと極めて巨大であり、それに耐えられる速度規格として策定されています。
今後はさらにデータ量の多い360度映像やVR向けのコンテンツが増えるため、SDカード側の読み書き速度はどれだけ速くても需要がある状況です。
接続端子が追加されているが、カードリーダー等と下位互換性は問題なし
SD Express規格はPCI Express接続用の端子が増えていますが、すでに普及しているSDカード規格との互換性は保たれています。もちろん下位互換で接続した場合は速度が低下するため、パソコンとの接続には最新規格対応のカードリーダーがおすすめです。
デスクトップならPCI Express接続の拡張カード、ノートパソコンやタブレットならUSB Type Cのカードリーダーが必要です。なおSD Expressカードを下位互換で接続した際はUHS-I規格での接続になり、最小12.5~最大104MB/秒まで速度低下します。
保存容量もSDXCの2TBを超え、128TB対応のSDUC規格が登場
一秒当たりのデータ量が増えれば。もちろんファイルサイズも膨れ上がるため従来のSDXC規格上限2TBを超える規格も登場しています。SDUCは速度規格のSD7.0と一緒に策定されており、最大128TBまで対応可能です。
2021年の時点で1TBのSDカードしか流通していないことを考えるとややオーバースペックと言えますが、連続記録時間は長いほど良く防犯カメラなど多くの分野でHDDの代用としても活用できる見込みがあります。
まとめ
SDカードは今後も多くの分野で採用が見込まれており、SD Express規格では来たるべき大容量・超高速アクセス需要に耐えれる仕様になっています。
他の規格でもあるように策定から実際に製品の流通が始まり、普及価格帯に落ち着くまで数年を要するため私たちユーザーがその恩恵を受ける日はまだまだ来ませんが、その日が早く来ることを望まずにはいられません。
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