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一般家庭向け製品なのに合法的に建物間5GHz帯Wi-Fi接続が可能な中継器「WTC-C1167GC」

電波法で規制されている周波数帯は屋内利用か、屋外利用かで異なり気象レーダーや航空機への影響が出やすい5Ghz帯のほとんどは屋外利用が禁止されています。

さらに近くに電波干渉するものがないかチェックするための機能も義務づけられており、5Ghz帯のWi-Fiを屋外で利用することは非常にハードルが高くなっています。

最近ではテレワーク需要による隠れ家やキャンプでのWi-Fi需要が高まっており、合法的に屋外通信可能な2.4GHzの利用が推奨されているものの速度面で性能不足を感じやすいという問題もあります。

そこで今回は一般家庭向け製品なのに合法的に建物間5GHz帯Wi-Fi接続が可能なELECOM製Wi-Fi中継器「WTC-C1167GC」についてご紹介します。

法人向けアクセスポイントで多く搭載されている5Ghz帯の屋外利用モードが標準装備

5Ghz帯のWi-Fiは大きく3つの帯域に分けられており、屋外利用が認められているのはW56と呼ばれる100から140チャンネルの範囲のみです。更に気象レーダー等を検知した際はWi-Fiの出力を調整し、干渉しないチャンネルへ変更する仕組み(DFS)も義務づけられています。

しかし、一般家庭向けWi-Fi製品はDFSへの対応情報が非常に少なく、実際に購入し設定画面を確認しなければなりませんでした。その為、5Ghz帯のWi-Fiを屋外利用するためには高額な法人向けアクセスポイントの導入が主流であり、一般ユーザーが手を出しにくいという問題がありました。

スイッチ一つで屋外利用モードへ切り替え可能

ELECOM製Wi-Fi中継器「WTC-C1167GC」は機器本体に「隠れ家」モードへの切り替えスイッチがあり、W56だけの通信に変更しDFSが有効化されます。

ユーザーは必要に応じてスイッチ操作を行うだけで良く、他社製品のようにブラウザで設定画面を開く必要がありません。その為、利用シーンに合わせて柔軟な設定変更が誰でも可能なユニークな製品となっています。

LEDランプで電波強度を見ながらベストポジションを探せる優れもの

隠れ家モードスイッチ以外にも、親機との電波強度をLED表示で知らせる仕組みもあり中継器として最適な設置場所も探しやすく設計されています。

表示は4段階あり、消灯・赤・オレンジ・緑の順番に電波が強く速度も速いことを示しており、ユーザーはこの表示を見ながら部屋中を動き回ることで視覚的に電波状況を知ることが可能です。

親機側のWi-Fi仕様と設定は要確認

WTC-C1167GCを屋外通信で使用するにはW56で通信可能な親機が必須となり、使用するチャンネルを手動で変更するなどの追加作業が必要になるケースもあります。

製品によってはDFSの有効化や使用するチャンネルの範囲設定が非常に分かりにくいものもあり、ここでしっかり設定できないとWTC-C1167GCと通信できないためマニュアルをしっかり調べる事前作業が大切です。

まとめ

電波法やWi-Fiに詳しくないユーザーも安全且つ簡単に設定変更が可能なWi-Fi中継器は珍しく、中でも屋外利用に焦点を当てたWTC-C1167GCはややマニアックな製品です。

しかし、電波はあらゆる生活サービスに使われる重要なものであり、違法な5Ghz帯のWi-Fi使用者には厳しい罰則もあることを考えると時代にニーズに合った製品と言えます。

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