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RTX3050の存在価値を考える

RTXシリーズのローエンドといえばRTX3050ですよね。コスパが良いと言われる廉価版ですが、実際の評価は微妙なようです。

先日、遅ればせながらRTX3050を購入したので、GTX1660シリーズとの比較しながら体感を交えて存在価値を考えてみました。

そもそも矛盾が多いRTX3050

RTX3050シリーズがリリースされたのは2022年1月末のこと。RTXシリーズとしては最も遅く、当初は廉価版のコスパモデルとして話題になりました。

しかし、時間がたつにつれ、その存在価値が疑問視されています。なぜならRTXシリーズはハイエンド向けの機能であるレイトレーシングが特徴であり、肝心のレイトレーシングを動かすには力不足だからです。

また、レイトレーシングが要らないという層向けにはGTX1660シリーズが用意されています。

GTX1660シリーズの発売時期は2019年であり、フルHD環境であればRTX3050と大差ない性能を持っていますよね。下記は、RTX3050とGTX1660シリーズの比較です。

PASSMARKスコア

GeForce RTX3050:12700~12800前後
GeForce GTX1660Ti:12800前後
GeForce GTX1660SUPER:12800前後
GeForce GTX1650SUPER:10000前後

このようにフルHD環境で比較するとGTX1660の上位勢とほとんど差がありません。

一方で価格はしっかりと差があります。

GeForce RTX3050:35000円前後
GeForce GTX1660Ti:34000円前後
GeForce GTX1660SUPER:28000前後
GeForce GTX1650SUPER:24000円前後

価格性能比から考えると、レイトレーシングが要らないのであればGTX1660シリーズを購入しますよね。性能的にもう少し妥協できそうならば1650SUPERでも問題ないでしょう。

このように価格性能比でいうとRTX3050は非常に微妙な位置にいて、発売時期の遅さも相まってどの層を狙った製品なのかがはっきりしないのです。

ローエンド帯と比較しても微妙である

それならば「内蔵GPUの代わり」であるもっと下のグレードと比較してみようと思い、調べてみました。

例えばGT1030に代表されるような「とりあえず映れば良い」といったGPUですね。これらは小さいながらも一定の需要があります。

しかし、ローエンド層はロープロファイルや1万円台の低価格が売りであり、RTX3050の用途とはいまいちフィットしません。

また、消費電力もTDP130Wで補助電源が必要なRTX3050では勝負になりませんね。この層はTDP100W未満で補助電源無しが標準ですから。

ということで「とりあえず映れば良い」という層に対しても訴求力が弱いことがわかります。

実際に使ってみるとそれほど悪くないが?

先日中古でRTX3050を購入し、GTX1660SUPERと同じ環境に投入してみました。ある程度はわかっていたつもりですが、想像以上に何も変わりません。

しかし数値上の消費電力は上がっている(GTX1660SUPERはTDP125W)はずなので、「使用感は変わらず、電気代だけが上がる」という結果になりそうなのかなと。

厳密に電気代を計算したわけではないのですが、計算上はそうなってしまいます。これでは購入した意味がないので、レイトレーシングをonに。

しかし、レイトレーシングを常時動かすにはややスペックが足りず、正直なところGTX1660SUPERでフレームレートを稼いだほうが快適でしたね。

私が思うに、RTX3050はあと2年早く出すべき製品だったのだと思います。あと2年早ければ、「レイトレーシングを試してみたい」という層がいましたから。

GTXシリーズが行き渡ってしまった今では、残念ながらあまり買う意味がないGPUなのかもしれません。私ならGTX1660SUPERか、RTX3060以上を狙いますね。

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「Pro」表記は通常版と何が違うのか

iPhoneなどで採用されるようになってから一気に広まった「Pro」という表記。

Proが付くと何となくかっこよく、高級な感じがしますよね。しかし、製品によって意味が異なるので、本当に高級かどうかはわからないわけです。

そこでCPUなどPCパーツにも使われる「Pro」表記の意味を精査してまとめてみました。

「Pro」表記の意味は主に3つ

PCパーツをはじめとしたデジタルデバイスに付与される「Pro」という表記の意味は主に3つあります。

その3つとは「ハイグレードであること」「ビジネス仕様であること」「特化仕様であること」ですね。

それぞれ具体的に見ていきましょう。

ハイグレードであること

無印版や通常版と比べて多機能かつ高性能である場合に付与されることが多いですね。

具体的な例としては「Windows11 Pro」「iPhone13 Pro」などが挙げられます。目新しいところでは「Pixel Buts Pro」などもありますね。

Windowsの場合はProになることでセキュリティ機能や開発者向けの機能などが充実することが多いです。

ビジネス仕様であること

もともとはビジネス仕様であることを示すことが多かった「Pro」表記。

PC界隈でいえば「Ryzen Pro」などがありますね。ビジネス仕様というのは、安定性や堅牢性に注力したモデルを指していて、絶対性能よりも耐久性を重視していることが多いです。

Ryzen Proも中身は通常版とあまり変わらないですが、暗号化機能を標準搭載しているなどビジネス利用を想定していることが特徴。過去にはPentium Proなどもありましたね。

また、GPUの世界ではワークステーション向けのGPUにPro表記が使われることもあります。例えばAMD Radeon Proのように。

ただし、GPUに関しては「Ti」や「XT」などエクストラグレード的な意味を持つ表記がすでに存在しているので、ここから広まるかは微妙です。

ちなみにWindows11 Proもハイグレードであると同時にビジネス仕様でもあるので、こちらの意味にも該当します。

特化仕様であること

ハイグレードであると同時に、何かの機能に特化している場合は「Pro」表記が採用されることが多いですね。

例えば車向けのケミカル製品(スプレーなど)の世界では、成分の種類は同じでも、特定の成分が多量に含まれている場合などにPro表記があったりします。

PC界隈ではあまり見かけない例ですが、これから出てくるかもしれませんね。

PC界隈で「Pro」を買う意味はあるのか?

2022年時点では、Pro表記を採用しているPCパーツが少ないので、何とも言えません。Ryzen Pro、Radeon Pro、Windows Pro以外は特にありませんからね。

ただし、今後はPro表記が増えてくる可能性もあり、内容によってはProを狙う意味が出てくるかもしれません。

Proは一般的に「プロフェッショナル(professional)」の略だと理解されていますが、見方を変えれば「プログレッシブ(progressive)」の略とも言えます。

つまり「革新性」「前進」「進化」などを表す略語としてProが付与されているという見方です。こう考えると「どの辺がプロ?」のような疑問も少しは薄らぎますよね。

要は新しい技術を盛り込んでいたり、これまでにない機能を付与している場合にPro表記があるわけですから。

もしPro表記を見かけることがあれば、今回紹介した3つのうちどれに該当するかを見極めつつ、購入を検討してみてください。

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オープンフレームPCケースのメリットとデメリット

かつては「まな板」と呼ばれていたこともあるオープンフレームケースですが、最近は通常のケースとして使えるものも増えてきました。

オープンフレームケースは、普通のケースに比べると割高なのですが、それなりのメリットもあります。

そこでオープンフレームケースのメリットとデメリットについてまとめてみました。

オープンケースのメリット

オープンケースは、「フレーム以外の部分が解放されているケース」です。

パーツを本格的に組み付ける前に、仮組みの状態で負荷テストをする際によく使用しますよね。

Youtuberなどがパーツのベンチマークなどを行うために使用しているので、見かけたことがある方も多いと思います。

このオープンフレームケースですが、次のようなメリットがあります。

・パーツ交換や修理、不具合の原因究明がとてもやりやすい
・掃除がかなり楽
・板部分がないので共振が起こりにくい(ファンの回転数さえおさえれば静かである)
・RGBファンなどを使うと色彩が鮮やかで見た目がよい

3番目はあまり見かけませんが、1番目と2番目は私も実感しました。

特に何度もパーツの組み換えを行ったり、新しいパーツと古いパーツの性能比較をする場合には、とても便利です。

また、基本的には「パネルが無いだけの普通のケース」ですから、そのまま使い続けることもでき、自作PCにハマっていた頃にはストレスフリーな生活を送っていましたね。

ただし、長い間使い続けると、やはり色々なデメリットが出てきます。

オープンフレームケースのデメリット

オープンフレームケースのデメリットとしては以下3つが挙げられます。

・通常のケースに比べると明らかに割高である
・密閉性が悪く実はそれほど冷えない
・長期間使い続けると、重量バランスが悪いせいなのかガタつきが出てくる
・ホコリや水分など外部からの脅威にさらされるため、故障リスクが高くなる

過去に1年以上、まな板状態でPCを運用したことがあるのですが、やはり通常のケースよりも劣る部分は多かったですね。

そこそこの値段だったのにもかかわらず、期待したほど冷えず、汚れやすく、故障リスクもある。冷静に考えると、長期間運用には明らかに不向きです。

やはりパネルは意味があったのだな、と実感した1年でしたね。しかし、作業性の良さは何物にも代えがたく、普通のケースのようにも使えるオープンフレームは無いものか…と探したものです。

今ならオープン→通常のコンバーチブルケースがある

とっくにオープンフレームケースから卒業し、何年もたったある日、オープンフレームケースと通常のケースのコンバーチブル仕様なケースがあることを知りました。

天板やサイドパネルがスライド式で取り外せるようになっており、まな板のように早変わりするタイプのケースです。

例えば、サーマルテイクの「Core P6 TG」などはその典型ですね。外装が外させるようになっていて、作業性の良さと密閉性を両立しています。

2万円近くするのでPCケースとしては高額なほうですが、デザインも造りもそこそこ良いですし、かなり欲しくなりました。

Core P6 TGもそうなのですが、最近は水冷仕様にも耐えられるようにラジエーターが設置できるタイプもあるようですね。

水冷・空冷・オープンフレームといろいろなパターンでPCが組めるので、夏場は特に便利かもしれません。

また、BTOパソコンから自作PCに移行する際はできるだけ作業性が良いPCケースが良いので、オープンフレームにもなる通常ケースは非常に重宝しそうです。

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古いパソコンでも快適に動作するChromeOS Flex

ChromeOSはGoogleが開発したパソコン「Chromebook」に搭載されているOSで動作が非常に軽く、Windowsマシンとしては使い物にならないほど低スペックでも快適に動作します。しかし、長い間ChromeOSは単独で提供されておらず、ChromeOSの操作性を試したり古いパソコンに入れて再利用することはできませんでした。このような状況もGoogleから公式にChromeOSを無償提供されるようになったことで大きく変わろうとしています。そこで今回は、古いパソコンでも快適に動作するChromeOS Flexについてご紹介します。

ChromeOSの基本機能だけだが、あらゆるパソコンへ導入可能

ChromeOS Flexは最新OSが動作しない10年以上前のWindowsパソコンはもちろん、Apple Macでも動作し、無償で利用可能です。ユーザーはインストール用のUSBメモリを用意し、インストールデータをダウンロードすればすぐにセットアップが始まります。なお、インストール時にストレージ内のデータは全て消去されてしまう点には注意が必要です。ChromeOS FlexはブラウザであるGoogle Chromeのみが動作するというシンプル設計ですが、Google DocsやGoogleスプレッドシートなどオンラインサービスでほとんどの用途に対応可能です。

子供向けやネット閲覧専用端末としては十分だが仕事用では不安な面も

古すぎて持て余しているパソコンや、スペックが低くストレスが溜まるパソコンへChromeOS Flexを導入すれば安全で快適なネット閲覧用パソコンになります。ゲームなどのアプリインストールが全く出来ない点も不便に感じますが、子供向けのパソコンとしてなら親が安心して渡せるというメリットになります。パソコン側がTPM2.0などセキュリティ機能を持っていればChromeOS Flex側でも利用可能ですが、古すぎるパソコンではTPMが未搭載の場合も多く業務など仕事で使うにはハイリスクと言えます。他にも光学ドライブや指紋リーダーなどネット閲覧に直接関係ないデバイスはサポートされないことも業務利用にはやや不向きです。

導入が簡単で万人受けするWindows代替OS

Chromium OSなどChromeOSから派生したオープンソース版は無償ですが、導入が難しく誰でも簡単にインストールできるようなものでもありませんでした。導入時にトラブルが起きた際も情報が少なく、初心者にはハードルが高すぎて容易に試すことも困難です。その点、ChromeOS Flexはインストール手順が大きく改善されておりTPM2.0非対応でWindows11へ移行できないパソコンの延命先として有力な候補のひとつになりました。

まとめ

ブラウザによるネット閲覧のみと割り切った機能しかありませんが、廃棄するしかなかった古いパソコンを延命・活用する方法としてChromeOS Flexは魅力的な移行先です。最近ではブラウザだけでも多くのことが可能なこともあり、ChromeOS Flexへ移行しても多くのユーザーは問題なく使い続けられると推測されます。もしWindows11へアップグレードできないパソコンを所有しているならChromeOS Flexへ移行してネット閲覧専用パソコンとして延命してみることをおすすめします。

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GPUパワーが必要なゲームジャンル3選

ゲーミングPCを購入するときに、GPUの性能を気にされる方が大半だと思います。

GPUパワーはどのゲームにもある程度は必要ですが、必要な分野とそうではない分野の差が激しいですね…。

そこでGPUパワーが必要なゲームジャンルを調べてみました。

GPUパワーが必要なゲームジャンル

まず、ジャンルの中でも描画の差が大きいので、主観が入っていることをご承知ください。

PCゲームに触れて早20年以上が立ちましたが、私がこれまでの経験からGPUパワーが必要だなと感じたジャンルは以下3つです。

FPS

ここでは、ファーストパーソンシューティング(一人称視点、FPS)とサードパーソンシューティング(3人称視点、TPS)を同一として扱います。

やはりFPSは伝統的にGPUパワーが必要ですね…。これはここ10年くらいでFPSが大流行したので、皆さんご存知だと思います。

FPSは動きが激しく、フレームレートが高ければ高いほど有利ですし、描画も凝っていますのでGPUパワーが高いに越したことはありませんね。

オープンワールド系

個人的にMMOやMOVA、RTSと迷ったのですが、やはり最近の傾向を踏まえてオープンワールド系をピックアップしました。

オープンワールド系は、描画範囲が非常に広いことや、キャラやアクションのグラフィックに凝っている作品が多いので、かなりのGPUパワーを必要とします。

もちろん、画質を落とせばロースペックでも遊べないことはないのですが、それでは作品の魅力が半減してしまいますからね。

また、ここ3年くらいで個人的にすばらしいと思ったゲームの大半がオープンワールド系でしたので、これからもGPUに投資するだけの価値あるタイトルが続々と出ると思います。

2022年ならELDEN RINGでしょうかね。公式の推奨動作環境がGTX1070となっているので、画質を最高クラス(4Kかつ60FPS)に上げたい場合はRTX3070付近の性能が必要だと思います。

ホラー

以外に思われる方が多いかもしれませんが、ホラーもGPUパワーが必要なジャンルです。

その理由は、独特な描画にあります。ホラーは暗闇やゆらぎ(ゆげ、霧、炎、水面)などの描画が多様される傾向にあります。

また、色彩が鮮やかでショッキングなほど怖さが増しますよね。このことから、GPUパワーを必要とする描画処理が多いのです。

最近リリースされた中では、Half-Life: Alyxなどが恐怖感が高く有名ですが、このタイトルはVR対応版。

VRでその怖さを最大限に引き出すためには、RTX2070以上を推奨します。3000シリーズならRTX3060Tiあたりが無難かもしれませんね。

逆にGPUパワーがそれほど必要ないジャンルは?

せっかくなので、GPUパワーがそれほど必要ないジャンルもピックアップしてみました。

・MMORPG(ただし一部を除く)
・ブラウザゲーム全般
・MOBA系

MMORPGは10年以上前からある有名タイトルならば、軒並みCPUパワーのほうが重要な傾向にあります。

GPUは最新世代~準最新世代のミドルレンジクラスで十分であることがほとんどですね。

MMORPGはとにかく人を集めないと始まらないので、できるだけ敷居を低くする傾向にあります。

また、ブラウザゲームはすっかり低調ですが、ブラウザ内の処理が問題なければ良いので低スペでも問題ありません。今ならCPU内蔵グラフィックでも全く問題ないものが多いと思います。

MOBA系は見かけは新しいのですが、描画や動きよりも戦略を競うゲームという性質から、要求されるGPUパワーも抑え気味のようですね。

ゲーミングPCを購入する際には必ず「お目当てのゲーム」があると思いますが、自分が好きなジャンルがわかれば購入すべきGPUのランクも分かるはず。是非参考にしてみてください。

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GTX1630は低価格ゲーミングPCにとっても微妙かもしれない

RTXシリーズがどんどん当たり前になり、旧世代のGTXシリーズはあまり見かけなくなりましたが、ここにきてローエンドなGPUが発売されるようですね。

そのGPUとはGTXシリーズの最も下に位置する「GTX1630」。果たしてGTX1630はローエンドゲーミングPCの希望になりうるのでしょうか。

GTX1630の具体的なスペック

NVIDIAが2022年6月28日に行った発表によれば、GTXシリーズの最下位に位置するGTX1630のスペックは以下のとおりです。※カッコ内は1650の数値です。

・アーキテクチャ:Turing,12nm FFN(1650、1650SUPERと同じ)
・GPUコア:TU117-150(TU117-300)
・CUDAコア数:512(896)
・テクスチャユニット数:32(56)
・コア周波数:1740MHz(GDDR5版:1485MHz、GDDR6版:1410MHz)
・搭載メモリ:GDDR6 4GB(4GB)
・メモリ速度:12Gbps(GDDR5版:8Gbps、GDDR6版:12Gbps)
・インタフェース:64bit(128bit)
・メモリ帯域:96GB/s(128GB/s、192GB/s)
・TDP:75W

このデータからわかることは次のとおりです。

・アーキテクチャ、GPUコアともに1650と同じ
・演算ユニットの数を減らし、動作周波数を挙げている
・以上のことから、GTX1650の性能を抑えたバージョンといえる

個人的な感想ですが、TDP75Wというのがどうも引っ掛かりますね。性能的にはRadeon RX 6400未満とのことなので、3Dゲームをプレイできるギリギリのラインなはずです。

その一方で、上位のGTX1650と同じTDPということなので、電力消費の面でのアドバンテージはほとんど無いことになります。

海外のレビューによれば、ゲームプレイ時の消費電力量は50W近辺になるようなので、エコといえばエコなのですが性能から考えると微妙です。

上位との差があまりにも大きい

GTX1630のようなローエンド帯のGPUは、だいたいハイエンド~ミドルレンジの製品が出そろったあとにリリースされます。

ほとんどの場合が直近上位モデルの性能を抑えたバージョンなのですが、GTXシリーズの場合はさらに上にRTXシリーズがありますよね。

RTXシリーズに最適化されたゲームが増えてきており、2022年時点ならばRTX3050~3060Tiをターゲットにしたタイトルがどんどん増えています。

RTX3050~3060TiとGTX1630の差は、GTXシリーズ単体だったころよりも遥かに大きく、「ギリギリの性能で可能な限り安く抑える」という方法が成立するのか疑問です。

端的に言えば、「安物買いの銭失い」にならないかと心配になってきます。かつてのGT1030のような立ち位置になると思いますが、あのときとは状況が違いますから。

GTX1630レベルの性能ならば、CPU内蔵のGPUやAPUであっても実際にできることは変わらないと思います。

2万円台で購入する意味があるか疑問

米国の現地価格が150ドル程度、日本での販売価格が2万円台前半、実際には割引などがあって2万円ちょっとに落ち着くと思います。

ただ、2万円でこの性能を買うならば、GTX1650SUPERの中古を狙ったほうがお得かもしれないですね。GTX1650SUPERはネットオークションならば2万円ちょっとで購入可能です。

もう少し早くリリースされていればコスパをアピールできたかもしれませんが、GPU価格が落ち着いてきている今、存在感を示すのは難しいと思います。

それでも、古いPCの簡易的なアップグレードならば問題なさそうですね。

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壊れたNASからデータを取り出せるmdadm

NASはパソコンだけでなくレコーダーからも利用出来るため、一般家庭にも普及が進んでいます。しかし、法人向けの高価な4ドライブタイプではなく、安価な2ドライブが主流でありいざという時にはRAID構成を復元できないケースに陥りがちです。更にNASのデータ復旧は専門知識に加えて設備投資もあることから高額な価格設定となっており、通常通りNASからデータが取り出せないと諦めて買い換えざるを得ないことも珍しくありません。そこで今回は、壊れたNASからデータを取り出せるmdadmについてご紹介します。

mdadmはソフトウェア上でRAID構成を構築するためのプログラム

複数のストレージを束ねるRAID構成をハードウェア制御で構成しているのがNASですが、サーバーOS等ではソフトウェアでRAIDを構築することがあります。mdadmはLinux OSで動作するRAID構築用のプログラムであり、NASから外したストレージをmdadmで読み込むことでデータを取り出すことが可能です。なお、WindowsもOSの標準機能でふたつのストレージへ同時に書き込み故障に備えるミラーリングをソフトウェアの力で実現可能です。

NASから外したストレージをmdadmがインストールされたLinuxパソコンで読み込めばデータを取り出せる

通常、NASで使用していたストレージからデータが保存されているパーティションを直接Windowsで読み込むことが出来ません。多くのNAS製品がLinuxで動作しており、パーティションもLinux向けのフォーマットが使われている関係でLinuxが動くパソコンはデータ取り出しに不可欠です。しかし、ubuntuなど主要なLinux OSはUSBメモリやDVD-Rから直接起動出来るためWindowsパソコンしかなくても誰でも簡単にLinux OSを準備可能です。あとはmdadmをインストールし、NASから取り外したストレージを接続して読み込むだけです。

RAID0やRAID5など複数台のストレージにまたがるデータもmdadmを使いこなせばデータを取り出せるかもしれない

ふたつのストレージをつなげ高速化と大容量化するRAID0や、4本中1台のストレージが失われても問題なくデータを残せるRAID5などNASの使い方は様々です。シンプルなRAID1と違い、これらの復旧は特殊ではあるもののmdadmでRAID構成を作りNASに接続されていたストレージをパソコンにつなぎ替えればデータを読み出せる可能性があります。もちろん、RAIDに関する基礎知識やLinuxの操作には一定の情報収集や勉強が必要にはなりますがNASの復旧費用が数十万円ということを考えれば当然とも言えます。

まとめ

停電や落雷など、ある日突然NASが故障しストレージやNASの基板が故障した際に誰もが高額なデータ復旧を業者へ依頼できる訳ではありません。そのような時にパソコンとNASストレージをパソコンに直接接続する変換アダプタがあれば、ユーザーの努力次第でデータを取り出すことが可能です。もちろん多くのユーザーがmdadmを含めLinuxに普段触れる機会が少なく、時間は掛かりますがそれだけの価値がある作業に違いはありません。もしNASが使えなくなってデータを取り出したい際はmdadmでデータ復旧にチャレンジしてみることをおすすめします。

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大学生こそ中古PCを積極的に狙うべき

大学生のみなさん、最近のPCとても高いですよね。PCは2000年代終盤から2010年代にかけてかなり安くなったのですが、そこから再び値上がりが続いています。

しかしバイトの時給や仕送りの額が特段増えているわけではないので、どうしてもPCを買うお金が捻出しにくいと思います。

そこで中古PCに目を向けてみてください。最近の中古PCは「安かろう悪かろう」ではないのです。

ほとんどのPCがオーバースペックという現状

まず、なぜ中古PCに目を向けるべきかという点について解説しますね。

ここで言う中古PCとは、「3~5年前のPC」でありCPUの世代でいえば「2~4世代前」です。

この記事を執筆している2022年6月時点で言えば、2017年~2019年のPCであり、Intelの第8~第10世代のCPUが載っているPCです。

このあたりのPCはまだまだ程度もよく、しっかりメンテナンスしていればあと数年は稼働できるものばかりです。

また、何よりも「ゲーム用途以外はオーバースペック」であるPCが大半です。2017年ころからメニーコア時代に突入し、CPUのコア数が増え始めました。

Ryzenばかりが注目された時期でしたが、その影でIntel製のCPUもしっかり進化しており、特に第7世代→第8世代の進化は素晴らしかったです。

第8世代のCPU(つまり8000番台)は名機が多く、Core i3 8100やCore i5 8400など、今でも入手しやすいCPUが揃っています。

こうしたCPUが載っているPCであれば、GPUもRTX3060程度まではしっかり動かせますし、ゲーミングPCとしても大学用の事務処理PCとしても活躍できるのです。

中古PCの価格をざっと調べると…

例えば大学用のノートPCとしてなら「Core i5 8250U」を搭載したノートPCがおすすめです。

第8世代のノートPC向けCPUは4コア8スレッドのモデルと2コア4スレッドのモデルがありますが、Core i5 8250Uは前者です。

事務作業が中心だとしても4コア8スレッドの恩恵は大きく、ほとんどの作業でモタつきを感じることは無いでしょう。

また、Core i5 8250U搭載の中古PCは大体5万円台前半から購入できます。メモリは8GBなので必要に応じて増設する必要がありますが、ゲームをしないなら何ら問題ありませんね。

さらにデスクトップPCの場合は、Core i5 8400やCore i5 9400Fを搭載したPCがおすすめです。

デスクトップPCはノートPCよりもさらに割安で、8400搭載モデルならば3万円台から、9400F搭載モデルでも5万円程度で見つかると思います。

ただしGPUが載っていないことが多いので、別途2~3万円の投資は必要になります。それでも大体5~8万円の間におさまるわけです。ゲーミングPCとしては格安ですよね。

第8世代以降の中古ならば「2台持ち」も余裕

このようにIntelの第8世代以降のCPUを載せた中古PCはかなりコスパがよく、ノートとデスクトップを両方揃えたとしても15万円以内に収まるでしょう。

15万円といえば、最新のゲーミングPCならばミドルレンジクラス1台分です。価値観は人それぞれですが、「ノートとデスクトップを1台ずつ欲しい」と考えているならば中古狙いは大いにありですよ。

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遂に突破されたGPUのマイニング制限

強力なGPUを搭載したグラフィックボードはゲーミングだけでなく、仮想通貨のマイニングでも高い性能を発揮するため入手困難や価格上昇の原因となってきました。そこでGPU大手メーカーのNVIDIAはマイニングに使用すると著しくGPU性能が落ちる「LHR」を導入し対抗してきました。しかし、LHRを回避し本来の性能でマイニングを行うことが可能になったことで新たな流れが生まれそうです。そこで今回は、遂に突破されたGPUのマイニング制限についてご紹介します。

LHR回避に成功したのはNiceHash

NiceHashはその手軽さから仮想通貨のマイニングツールとして代表的なソフトウェアであり、ほぼ自動でユーザーのハードウェアに合わせた最も効率的なマイニングを行います。今回LHRの無効化に成功したのはNiceHashであり、既に多くのユーザーがLHRを回避してマイニングを始めている模様です。これまでLHRにより電気代の回収も出来なかったグラフィックボードがNiceHashによってよみがえったことはマイニングユーザーにとっては朗報です。しかし、ゲーミングユーザーから見れば再びグラフィックボードの価格上昇や入手困難といった状況になる懸念もあります。

最新のLHRは完全突破されていないものの時間の問題か

今回NiceHashがLHR回避に成功しているのはLHR V2と呼ばれる世代であり、RTX3050と12GB版 RTX3080は最新のLHR V3を採用しているおかげで2022年5月時点では完全回避には至っていません。しかし、完全回避されていない状態でも約90%のマイニング性能を引き出すことにNiceHashが成功しており、事実上の完全無効化と言えます。特にRTX3050は普及価格帯の製品であり、フルHD解像度であればあらゆるゲームタイトルが快適にプレイ可能な性能を持っているので今度入手性が悪くなる可能性が出てきました。

マイニング行為の増加は社会問題となっている状況は変わらず

既にあらゆる国で電力を大量消費するマイニング行為は社会インフラを破壊する為、法的に禁止されています。それでも隠れてマイニングを続ける闇マイニングや、日本のような法規制がされていない国で大規模なマイニング事業を始めるケースが指摘されています。日本では2022年夏に危機的な電力不足も予想されており、もし国内でマイニング需要が高まってしまうと電力不足が更に加速することに繋がり社会問題化に拍車がかかりかねません。

まとめ

現在主流な仮想通貨はマイニングで仕組みが維持されるため、生き残りのためにマイニングを止められない一方で電力問題や半導体不足などの社会問題と無縁ではいられません。LHRが事実上機能しなくなったことにきっかけに本格的にマイニングを始めたり、マイニング目的でグラフィックボードを買い集めることは当人が想像する以上に大きな問題となることを自覚しましょう。

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CPUクーラーのカスタムは本当に必要か

CPUのTDPが少しずつ上昇しているため、CPUクーラーをカスタマイズする方が増えたように思います。

しかし、純正のCPUクーラーも決して性能が低いわけではありません。そこで、CPUクーラーのカスタマイズの必要性についてもう一度整理してみましょう。

高TDP・高負荷ならば事実上必須

結論から言うと、TDPが100Wを超えるCPUであれば、純正CPUクーラーで高負荷状態を乗り切るのはやや厳しいです。

純正のCPUクーラーはコストと性能のバランスを重視しているため、言ってしまえば「必要十分」なレベルだからです。

この必要十分とは、「短時間、後負荷状態が続いてもサーマルスロットリングが起こらないギリギリのライン」と考えてよいでしょう。

また、純正CPUクーラーのファンはお世辞にも静かとは言い難く、結構な騒音を発生させます。ファンの大きさが8センチ程度と小さいので、どうしても高回転で風切り音が発生するんですよね。

今の日本の夏の異常な暑さを考慮すれば、「TDP100W以上のCPUを長時間、高負荷で運用する」場合には、やはりCPUクーラーのカスタマイズは必須に近いと考えています。

CPUクーラーのカスタムが必要ないケース

とは言え、BTOパソコンを購入する際に、必ずCPUクーラーのカスタムが必要かといわれるとそうでもありません。

特に第12世代シリーズで新しいCPUクーラーを採用したIntel製CPUならば、「普通に使う限り」CPUクーラーのカスタムは必要ないと思いますね。

ちなみにこの普通とは「ベースクロックから定格動作の範囲内で使う」という意味です。ここが注意すべきポイントで、第12世代のIntel製Coreシリーズは、ベースクロックとターボブースト時のTDPが大きく異なります。

例えば、Core i7 12700のPBP(ベースクロックからブーストを使わない範囲=定格動作のTDP)は、わずか65Wです。ハイエンド帯に属するCPUとしては低発熱な部類に入ります。

しかし、MTP(ブースト動作時のTDP)は、なんと180Wにまで跳ね上がります。65Wと180Wでは、求められる冷却能力がまったく異なることは想像に難くありません。

簡単に言えば、65Wは純正CPUクーラーの守備範囲ですが、180Wになればヒートシンクが2枚に重ねられた大型サイドフロークーラーの出番です。

そして、純正CPUクーラーが想定しているのは、PBPの範囲内だと考えられます。つまり、MTPを使用しないような運用(=めったにブーストクロックに到達しない)であれば、CPUクーラーのカスタムは不要でしょう。

CPUクーラーの性能で動作クロックも変わる

PC関連のメディアである「Akiba PC Hotline」で先日、純正CPUクーラーと大型CPUクーラー、水冷クーラーの比較を行っていました。

記事はこちらです。(https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sp/1407422.html

この記事の結果にもあるように、ベンチマークソフトで平均クロックを測定すると、やはり冷却能力が高いほうが優秀な成績を残しています。

ただし、この記事でも解説しているように「高温(100℃)」に達することが異常というわけではありません。

そもそも今のCPUはEコアとPコアに分離されており、Pコアの使用率が上がるとどうしても高温になります。なので、実際に使用する環境によってCPUクーラーを使い分けていく方法がベターです。

ちなみに、ゲーム用途ならばCore i7 12700の冷却は純正CPUクーラーでも問題ないレベルのようですね。しかし、真夏に重量級3Dゲームばかりを好んで遊ぶという状況ならば、CPUクーラーは交換しておきましょう。

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