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もはや物理的なグラボは不要?クラウドGPUの実用性について

ゲーミングPCを買うときに最も予算が大きくなるのは、CPUかグラボですよね。CPUはそこそこでもよい場合が良いので、予算を削りにくいのはグラボですね。

グラボの価格がネックになって狙っていたPCをあきらめた人を沢山みてきました。しかし、グラボを時間借り・間借りできるクラウドGPUならば、こうした制約とは無縁です。

しかし、気になるのは実用面の問題。今回は、登場から早6年が経過したクラウドGPUの実用性を整理してみます。

月額料金から考えるとかなりお得

まず、お金の問題から整理してみましょう。2023年時点で、ミドルレンジクラス以上のグラボは3万円~7万円ほどです。

例えばNvidiaのRTXシリーズは3050が32000円程度、3060が4.5万円程度ですよね。もう少し背伸びして3070Tiが欲しければ約8万円。AMDの価格も似たようなものです。

もしこれ以上の性能を欲するとなれば、10万円は超えてきます。グラボは本当に高くなりましたね。2万円未満で満足な性能を獲得するのは不可能に近いです。

一方、クラウドGPUの代表格である「Geforce NOW」であれば、月額料金は1980円。混雑には多少の待ち時間が発生し、対応タイトルも限られていますが、RTXシリーズの性能をたった1980円で満喫できるのはお得です。

2年使ったとしても48000円。さらに、PC以外のデバイスでも利用できます。マルチデバイスでゲームを楽しむならば、お得感は倍増しますね。

ちなみに公式では明記されていませんが、利用できるGPUの性能は「RTX2060SUPER~3060Ti」以上とのこと。大体6万円くらいのグラボの性能が使えることになります。

なので、単純計算でミドルレンジ以上のグラボを3年以上使う、なおかつ1日のプレイ時間がコンスタントに6時間を超えるならば購入してしまったほうが安くなるでしょう。

しかし、毎日せいぜい3時間程度、なおかつ毎日プレイしないといったライトユーザーならばGeforce NOWのほうがお得です。

ラグなど実際の使い勝手は?

次に、ラグや遅延、混雑による待ち時間などについてですが、こちらはやはり多少問題があるようです。

プレイするタイトルによるのですが、2023年時点でもコンマ数秒程度の遅延は発生するとのこと。22時から1時のピークタイムならば、接続までの待ち時間も避けられないかもしれません。

しかし、ラグについては自宅の回線に依存する部分が大きいので、光回線かつ有線接続の導入のほうが効果はありそうです。

また、待ち時間については休日や祝日、もしくはその前日深夜を避けると快適になるのとのことですが、大半の人はこの日時にプレイしたいわけで…。

この点は今後改善の余地があるかもしれません。といっても、やはり1980円のプレミアムプランになると待ち時間はかなり軽減されるようですね。

月額2000円弱をどう捉えるか

実は私も1か月だけプレミアムプランに加入してみたのですが、「プレイしたいタイトルが含まれているのなら、もうこれで十分では」と思ってしまいました。

Geforce NOWのGPUサーバーがどの程度の頻度で更新されていくのかはわかりませんが、定期的に設備が更新されることは間違いないでしょう。

新しいグラボを追い続けるのか、月額料金を払い続けるのかは個人の価値観次第ですが、PC自体にそこまで予算をかけたくない(+グラボのメンテなどが面倒)であれば十分にアリだと思います。

超人気タイトルかつピーク時間帯であれば待ち時間は発生しませんし、遅延もよほど上級者でなければ体感できません。グラボが欲しいけど高くて手が出ない、というかたはまず1980円で1か月試してみてください。

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