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「未使用で眠っていた電源」は劣化している?していない?

自作PCやゲーミングPCを長く触っていると、どうしても使わないパーツが出てきます。

私の場合、電源は「暇なとき交換しよう」とセールで購入し、1年単位で押し入れに放置してしまうこともあります。

電源は使用していると劣化しますが、果たして未使用の電源はどうなのでしょうか。

未使用でも電源は劣化する?

まず、結論として、まったく使っていないPC用電源であっても、時間の経過によって劣化が進む可能性があります。

PC用の電源は「電解コンデンサ」の質によって故障率や寿命が変わってきます。この電解コンデンサは、未使用の状態でも劣化していくのだそうです。

日本国内の電解コンデンサ大手「日本ケミコン(Nichicon)」によれば、アルミ電解コンデンサを長期間放置することで、「漏れ電流」が増加する傾向にあるのだとか。

この漏れ電流は、通常の電圧を加えることで被膜ができ、放置前の水準に回復するとのこと。つまり、つかい始めると元に戻るそうなのですが、2年以上放置している場合は適度にエージングを行う必要があるようです。

ちなみにエージングは、直列保護抵抗1KΩを配置し、30~60分間の定格運転で問題ないとのこと。PC用電源ならば普通に電源として1時間ほど使うだけでよさそうですね。

全く使用せずとも1/4の速度で劣化?

さらに三菱シーケンサによれば、「アルミ電解コンデンサは無通電のまま放置すると、常温で通常時の1/4の速度で劣化する」とのこと。

つまり、まったく使用していなくても、普通に使っているときの25%の速度で劣化が進んでしまうわけです。2年放置したら、半年分の劣化が進んだと考えてよさそうですね。

さらに、高温・高湿の場所では劣化が進みやすいそうなので、日当たりのよい部屋の湿気がある押し入れなどは、劣化を促進してしまう可能性があります。押し入れ放置はちょっと考えものですね。

2年に1回はしっかり通電すべき

Nichiconの説明によれば、以下の条件であれば電圧処理(つまり通電させてエージングする)は不要とのこと。

・保存温度5~35℃
・放置期間が2年以内

ちょっと微妙なところですが、冷房・暖房をあまり使わない場所であれば、保存温度の範囲を超えてしまいそうですね。特に低温側。北東北や北海道では暖房がない部屋に放置している電源は要注意かもしれません。

とはいえ、2年に1回はPCに組み付けて1時間程度は運転させてあげれば良いので、それほど負担になるわけではないですね。しかし放置するということは「存在を忘れている」可能性もあるので、常に目に付くところに置くなどの工夫が必要でしょうね。

PC電源の購入は「1年以内に交換」を目安に

私は過去に、購入後3年間まったく使用しなかったPC電源を持っていました。結局その電源は友人にあげたのですが、友人曰く「5年くらいは普通に動いていた」とのこと。

最後はその友人も電源をアップグレードするために廃棄してしまったようなのですが、3年放置した電源でも故障しなかったことになります。

とはいえ、アルミ電解コンデンサの劣化は確実に進んでいくので、やはり「購入後、最長でも1年程度」を目安にしっかり使ってあげたいですね。

特にゲーミングPCは高負荷状態で使用するわけですから、電源に限らず、グラボやマザーボードの電解コンデンサについても劣化を意識していきましょう。

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