コラム

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ゲーミングモニターは無駄?人間の目の限界「30fps説」は本当か

ゲーミングモニターのリフレッシュレートはどんどん上がっており、最近は240Hzのモニターも珍しくなくなりました。

先日、友人のひとりが「人間の目は30FPSまでしか認識できないのに、リフレッシュレートだけがあがっても無駄じゃない?」という疑問を投げかけてきたのです。

私はそもそも人間の目の限界を知らなかったので、この件について調べてみることにしました。

そもそも30fps説は信ぴょう性が低い

人間の目は「30fps」というのは、おそらく大手光学機器メーカーのサイトで解説されていた内容が根拠となっています。

参考:Canon「フレームレート(fps)とは?動画別のおすすめ設定を解説

ただしこのサイトでは、単に「見ている」と表現しているだけで、人間の目の限界が30fps程度とは言っていません。

ということで別のソースを探してみると、どうやら人間の目は240fpsが処理の限界という内容が多いですね。

この数値は、視覚情報の処理能力と感覚的な時間解像度に基づいているようです。人間の視覚システムでは、視覚刺激を受け取り、それを脳が解釈するまでの時間を必要とします。

視覚情報は眼球の網膜上の光受容体によって検出され、それが視神経を経由して脳に伝達されます。この処理よりも短い時間の描画であれば、脳が正確に処理できなくなるとのこと。

また、視覚情報の処理には「感覚的な時間解像度」という概念も関係しています。感覚的な時間解像度とは、時間の経過によって異なる刺激を区別する能力のことであり、視覚刺激が一定の間隔で切り替わると、人間の目はそれを個別に認識できます。

つまり、「脳が資格能力を処理するための時間」の限界がおおよそ1秒間に240回の更新間隔に近いのかもしれません。

ちょっとわかりにくいのですが、たとえ1秒回に240回以上画面が更新されたとしても、それを知覚するのは難しいと考えればよいでしょう。

大昔は30fps未満が普通の世界だった?

しかし240という数値も、大規模な検証を行った上でのものではないようです。そもそも1秒間に240回も更新される映像は、ほとんどの人間が体験していません。

例えば、昔の映画館やテレビ放送ではフレームレートは比較的低い値(10fpsや30fps)でした。これは、当時の技術やコスト、そして視聴環境の明るさに合わせた選択でした。

また、フレームレートは明るさと密接な関係があり、光量が少ないほど滑らかに見えます。実際に昔の映画館では、暗い環境下で映像を鑑賞するため、低いフレームレートでも映像が滑らかに見える傾向がありました。

一方、近年のゲーミングモニターでは240Hzのモデルが続々と市場に登場しています。今でも映画やテレビは60fpsも出ていないのに、ゲームだけ240というのも不思議な話ですよね。

ただし、まったく意味がないかといえばそうでもなく、数値があがるごとに「滑らかさ」は体感できるようです。私個人の経験を言えば、100fps/100Hzくらいまではしっかり認識できます。

しかし、100fps/100Hzから、120fps/120Hzくらいになった程度ではほとんど違いを感じられませんでした。これが140fps/140Hzを超えてくるとまた違いがわかる…という感じでしたね。

フレームレート/リフレッシュレートはほどほどで良いかもしれない

FPSのプロになるというのでもなければ、120fps/120Hzくらいの環境で全く問題ないと思います。

60fpsから120fps、100Hzから120Hzに変わったところでスコアが大きくあがるわけでもないですし。ただし、「体験」は間違いなく良くなりますね。

120fpsをコンスタントに出せて、なおかつモニターも120Hz以上となるとそれなりにお金が必要ですが、予算と相談しながら環境を作ってみてください。

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MMORPGの再復権はありえるか

MMORPGってプレイしたことがありますか?今やすっかりPCゲームの中心はFPSやMOになりましたが、そもそもゲーミングPCはMMORPGの進化とともに成長してきました。

しかし今は「アイテム集めとか面倒くさい」「レベルあげに何十時間もかかるとかあり得ない」などなど、MMORGPを否定する声が多く見受けられます。

私自身はMMORPGが今後も続いてほしいと考えているのですが、果たして今からもう一度ブームがくるのかはわかりません。そこで、MMORPGの将来について再考してみました。

MMORPGの魅力を改めて整理する

MMORPG)は、なんといっても仮想世界で大量の人々が同時プレイできることが醍醐味です。

数十万人以上を収容できるタイトルもあるほどで、仮想世界で同じ目的と価値観を共有しながら冒険することでコミュニティが生まれていきます。

その魅力は、他のジャンルであるFPSやRTSと比較しても何らそん色がありませんし、中毒性や依存性だけを考えればかなり圧倒的だと思いますね。

また、「何をしてもよいし、何もしなくてもよい」という自由度の高さ、さまざまな成長の要素なども他のジャンルでは味わえない特長です。

仲間との協力や交流、ギルド活動など、他のプレイヤーとの結びつきを築けることは「二つ目の人生」ともいえる体験です。今は、テキストチャット意外にもボイスチャットがありますから、さらに交流を深めやすいと思います。

これがMMORPGの危険な部分でもあるのですが…。

なぜMMORPGは廃れたのか?

私の記憶が正しければ、MMORPGの人気は2010年ころから急激に下降していきました。2012年にドラクエ10がリリースされた以後、FFシリーズを除けばビッグタイトルは成功していません。

あれだけ隆盛を誇ったMMORPGがなぜ衰退したのかですが、これにはいくつかの要素が絡み合っていると言えます。

まず考えられるのが、時間です。MMORPGは時間と努力(反復作業)を要するゲームです。プレイヤーはキャラクターを育てるために多くの時間と労力を費やさなければならず、現代社会のライフスタイルに合っていないのです。

短時間で楽しめるFPSやRTS、さらにスマホゲーの人気が上昇し、MMORPGの需要はこれら他のジャンルに吸われていきました。

さらに、MMORPGは初心者にとってハードルが高いことも挙げられるでしょう。複雑なシステムや操作方法、ゲーム内の攻略情報を網羅するにはかなりの学習が必要です。

「パっと見で直感的に理解でき、すぐに面白さが味わえる」FPSなどとは違い、MMORPGの初期はもはや学問です。この点も、MMORPGの人気低下に影響を与えているかもしれません。

MMORPGの人気復活の可能性はあるか?

個人的には「ある」と思いますね。ただしいくつかの条件があります。それは以下のようなものです。

没入感の強化

VRやフレーム生成技術の活用により、よりリアルで没入感のある世界が実現できれば、MMORPGは新たなフェーズに突入すると考えられます。

AIによる仮想人格(NPC)の強化

人工知能やディープラーニングの応用により、より賢くリアルなNPC(Non-Player Character)を実装することも可能になるでしょう。

例えばドラクエ10は運営期間が10年を超えましたが、いろいろ問題を抱えながらもこれだけの運営期間を維持できたのは「サポートなかま(AIで動く仮想的なプレイヤー)」が良くできているからです。

AIが高性能になったことで、生身の人間以上の行動や適切なサポートを選択するようになり、「一人でもプレイしやすくなった」ことが評価されています。

これは戦闘に限った話ですが、今後はコミュニケーションもできるAIキャラクターが登場するでしょうから、AIと人間が入り乱れたプレイも視野に入ってきます。

この「AIと人間が入り乱れる」という要素が、MMORPGのコミュニティ維持に関わってくるのではないでしょうか。

ストーリーテリングの導入:

かつてMMORPGの世界において、「ストーリーやシナリオは空気」でした。この流れを変えたのがドラクエ10で、ドラクエ10はストーリーのアップデートのタイミングで大量のプレイヤーが戻ってきます。

今後のMMORPGもストーリーテリングを導入することで、プレイヤーの没入感を底上げすることができるでしょう。そういう意味では、ドラクエ10はエポックメイキングな存在ですね。MMORPGの今後に期待したいところです。

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OES(オリンピックeスポーツシリーズ)の開催と参加条件

eスポーツが五輪競技になると騒がれはじめてもう5年以上が経過しています。いまだに、いつ正式に五輪競技になるのかがはっきりしませんが、eスポーツのみの国際的な大会は増えているよう。

その証拠に、IOC(国際オリンピック評議会)が主催するeスポーツの大会、「OES(オリンピックeスポーツシリーズ)」がついに開幕となります。

今回はOESの概要や参加条件、今後の見通しなどをまとめてみました。

OES(オリンピックeスポーツシリーズ)のスケジュール

まずOESの概要ですが、以下のとおりです。

・国際オリンピック委員会(IOC)が国際競技連盟(IF)やゲーム会社と連携して設立した
・世界的なバーチャル&シミュレーションスポーツ競技大会である

IOCの後ろ盾があるので、これまでの民間企業が主催する大会とは格が違いますね。通常五輪に組み込まれる前の前哨戦のような位置づけなのかもしれません。

ちなみにスケジュールですが、

・2023年3月1日に予選が開幕。プロ、アマの制限なく各競技の予選ラウンドに参加
・予選は2023年5月15日まで
・予選通過者は2023年6月22日~25日にシンガポールで開催されるオリンピックeスポーツウィークでの対面形式による決勝戦へ参加

日本ではゴールデンウィークが終わった後に予算が終了、その後6月下旬にシンガポールで本場という日程になっています。

さらに種目は、以下9種目です。

アーチェリー:『Tic Tac Bow』
サイクリング:『Zwift』
セーリング:『Virtual Regatta』
ダンス:『Just Dance』
チェス:Chess.com
テコンドー:Virtual Taekwondo
テニス:『Tennis Clash』
モータースポーツ:『グランツーリスモ7』
野球:『WBSC eBASEBALLパワフルプロ野球』

ゲーマーがよく知る種目としてグランツーリスモとパワプロが挙げられていますね。個人的には、モーションキャプチャーで対戦するテコンドーがおもしろそうだと思いました。

OESへの参加はだれでもOK?

OESは各種目で予選を勝ち抜いたプレイヤーが決勝戦へ参加できる方式。では、その予選にはどうすれば参加できるのかというと、これは種目ごとに登録と参加手続きが必要なようです。

ここでは一例としてパワプロの参加条件を紹介します。

・WBSC eBASEBALL パワフルプロ野球をダウンロードしたPlayStationR4、5またはNintendo Switchを準備する
・2023年3月から開始されるオープンエントリーと予選ラウンドに参加(事前登録不要)
・ランキング上位者には個別に連絡が入る

予選日程

オンライン日本予選:2023年3月13日~3月19日
第1回オンライン世界予選:2023年3月27日~4月2日
オフライン日本最終予選:4月8日
第2回オンライン世界予選:2023年4月17日~4月23日

この記事の執筆時点ですでに予選は終了していますが、来年も開催されるとすれば、年明けから準備を進めたほうが良いかもしれないですね。

事前登録不要のオープンエントリー方式というのは、端的に言えば「誰でも参加できる」ということ。今年は初めての試みということであまり話題になっていませんが、来年以降は参加者も増えるかもしれん。

OESは今後も開催されるのか?

実はOESの前にも、OVS(オリンピックバーチャルシリーズ)が2021年5月から6月にかけて開催されています。

OESはこの流れを汲むイベントと考えられ、今後も定期的にeスポーツがらみのイベントが開催されそうです。

とはいえ、正式な五輪種目になるのかはまだまだ不透明な状況で、一説には2028年のロサンゼルス五輪が有力との見方もあるようですね。

身体的なハンデに関係なく腕を競えるのがeスポーツの強み。ゲーム好きとしてはどうかこのまま競技として広まっていって欲しいと願うばかりです。

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AMDの切り札「3D V-Cache」搭載CPUはどれを買うべきか

Ryzen7 5800X3Dの圧倒的なコスパの高さから注目を浴びることになった技術「3D V-Cache」。

3D V-Cacheを搭載したCPUは、ゲーミング用途において極めて高いパフォーマンスを発揮するため、PCゲーマーならば無視できない存在です。

AMDはRyzen7 5800X3Dでの成功を、次世代のCPUにも引き継ごうとしており、新たな3D V-Cache搭載モデルが登場しています。

今回は、その中から特に狙い目のCPUがどれなのかを考えてみました。

3D V-Cacheについておさらいしよう

まず、3D V-Cacheについて簡単に復習しておきましょう。

3D V-Cacheとは、AMDが開発したCPUの高速化技術の一つで、高密度なキャッシュメモリを効率よく実装することができるようにするための技術です。

従来のCPUでは、プロセッサコアのキャッシュメモリは2D(つまり平面上)で配置されていました。しかし、キャッシュメモリの増大に伴い、その大きさが足かせになり、結果的にキャッシュ容量が制限されることになっていたのです。

これに対して3D V-Cacheは、キャッシュメモリを従来の2D配置ではなく、積層する3D(立体構造)状の集積回路として配置しました。

これにより、より小さな面積に大量のキャッシュメモリを配置できるほか、コアとキャッシュメモリとの距離を短くしてデータの取得速度が高速化されたのです。

キャッシュメモリ容量制限の問題を克服し、コアとのデータ通信速度も向上したことで、ゲーム用途で素晴らしいパフォーマンスを発揮するようになったと言われています。

新世代の3D V-Cache搭載CPU

AMDの3D V-Cache搭載CPUは「ゲーミング特化型CPU」とも呼ばれており、今後もCPU界隈の台風の目になりそうです。

そんな3D V-Cache搭載CPUの最新モデルを見ていきましょう。2023年4月時点では、以下のようなCPUがラインナップされています。

Ryzen 9 7950X3D

16コア32スレッド
ブースト最大クロック 5.7GHz
L3キャッシュメモリ容量 144MB
TDP 120W
2023年2月28日発売,約11万円

Ryzen 9 7900X3D

12コア24スレッド
ブースト最大クロック 5.6GHz
L3キャッシュメモリ容量 140MB
TDP 120W
2023年2月28日発売,約9万円

Ryzen 7 7800X3D

8コア16スレッド
ブースト最大クロック 5GHz
L3キャッシュメモリ容量 104MB
TDP 120W
2023年4月6日発売,約6万8000円

いずれも5万円を大きく超える高価格CPUですね。前世代の5800X3Dがあまりにも優秀で評判が良かったためなのか、全体的に強気の価格設定です。

コスパは意外にもRyzen 9 7950X3Dが良好?

お手軽さで見ると、Ryzen 7 7800X3Dが優秀ですよね。8コア16スレッドで5GHz動作、7万円を切る価格ということで、ハイエンド層の中では手が届きやすく扱いやすいCPUです。

ただし、最新世代の3D V-Cache搭載CPUは、価格と正比例するようにスペックも挙がっています。具体的にはL3キャッシュメモリ容量と物理コア/スレッド数が増えるため、実は最上位の7950X3Dがコスパ最強かもしれません。

価格だけを見ると11万円とかなり高額なのですが、7800X3Dの倍のコア/スレッドを持ち、さらにLキャッシュメモリは4割増し。それにもかかわらず価格は6割増し程度なので、実際には割安感があります。

PBOが有効で焦げる?使用するマザーボードに注意

個人的にはまずお手頃価格なRyzen 7 7800X3Dを購入候補にしたいところですが、Ryzen 7 7800X3Dに対応していないBIOSで問題が発生しているようです。

Ryzen 7 7800X3D非対応のBIOSでPBO(Precision Boost Overdrive)が有効になっていると、電圧や温度が正常に管理されず、マザーボードが焦げてしまうリスクがあるのだとか。

一部のマザーボードでのみ確認されていますが、特定のソケット(LGA1718)全体の問題なのかは未知数です。Ryzen 7 7800X3Dを購入する場合は、必ずBIOSが対応しているマザーボードとセットで運用するようにしましょう。

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AMDのCPUが焦げる?Ryzen7000のバーニングアウト問題のポイント

以前も少し紹介したことがありますが、Ryzen7000シリーズを使用しているユーザーから「焦げ」に関する報告が上がっているようです。

CPUやマザーボードが熱で焦げる、という事象はかなり深刻ですよね。一体どのような問題が生じているのでしょうか。

Ryzen 7000X3Dチップの焼損問題

2023年に発売されたRyzen 7000X3Dシリーズ。X3Dシリーズはゲーム用途特化のCPUとして名を馳せた「Ryzen 7 5800X3D」が有名です。

同CPUの成功を受けて、最新世代でもX3Dシリーズがリリースされました。しかしこのX3Dシリーズで、CPUが高熱になり、焦げてしまうという事象が報告されています。

具体的には、

  • CPUの温度が上がりすぎることでCPUとソケットの一部が焦げてしまう
  • 焼損(焼かれ、傷つくこと)した部分は黒く変色している
  • CPUの一部が熱で膨らんでしまう

といった事象だとのこと。海外の掲示板「Reddit」であるユーザーから報告があり、一気に広まりました。

当初はASUSのマザーボードとの組み合わせで起こるとの報告がありましたが、どうやらMSIなどほかのマザーボードでも起こっている模様。

AMD公式によると「EXPO」と「SoC電圧」が原因

発生当初は、「原因はBIOSである可能性が高い」との情報が出回りました。

この件について、海外のメジャーなPC関連情報サイト「tomshardware」では、AMDの公式見解を紹介しています。

AMDは、2023年4月25日、X3Dシリーズの焼損問題について「根本原因を特定した」と発表し、その原因が「過剰なSoC電圧」にあるとしました。SoC電圧とはメモリコントローラーの電圧設定です。

どうやらSoC電圧が勝手に高く設定され、チップセットの熱センサーや保護回路を破壊してしまうことで、熱に対する保護機能が失われてしまうようです。

また、SoC電圧が高くなってしまう原因については、「EXPO機能」にあるとしています。EXPO機能はAMDの次世代メモリオーバークロック機能です。

メモリオーバークロックは電圧設定の調整が必要ですが、これを自動で行ってくれることが特徴でした。しかし今回の件で、AMD EXPOが設定した電圧が不適切であり、SoC電圧の上昇と熱保護回路の破壊という事態につながったとしています。

すでにAMDでは、SoC電圧を1.3Vに制限するファームウェアの配布を開始。マザーボードベンダーも同様のファームウェアを配布し始めており、X3Dシリーズの焼損問題は一応の決着に向かいそうです。

もしCPUが焼け焦げてしまった場合の扱いは?

日本のユーザーからは報告がほとんどありませんが、今回のように標準機能のみ使用している状態でCPUが焦げてしまった場合は、基本的に保証内で対応されます。

AMD EXPOはAMDが提供する機能なので、保証はAMD本体になるかもしれませんね。しかしCPUとマザーボード(CPUソケット)両方にダメージがあるので、マザーボード側はそれぞれのベンダーに対応を委ねる必要がありそうです。

Ryzen 7000 X3DシリーズはCPUとマザーボードで10万円を軽く超えますし、EXPO対応のOCメモリも高額です。

まだ完全に原因が特定されたわけではないようなので、これからX3DシリーズやEXPO対応メモリを購入する方は注意が必要ですね。私なら半年くらいは様子見しちゃいます。

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PCにスマホ、タブレット…ゲーマー向けの組み合わせは?

現代のPCゲーマーで、「PCだけを使う」方は皆無ですよね。スマホやタブレットなど、複数のデバイスを併用するスタイルが一般的です。

では、PCと組み合わせるときに最適なデバイスは何なのでしょうか。先日、友人とこの話になり、結局結論が出ませんでした。

今回は改めて「ゲーミングPCとの組み合わせで最適なデバイスは何か」を考えてみたいと思います。

想定されるパターンは3つ

まず、ゲーミングPCとの組み合わせとして想定されるパターンですが、以下3つになると考えられます。

1.ゲーミングPC(デスクトップ)+スマホ
2.ゲーミングPC(デスクトップ)+タブレット
3.ゲーミングPC(ノート)+スマホ

4つ目のパターンとして「ゲーミングPC(ノート)+タブレット」も考えられますが、このパターンはほぼ無視して良いでしょう。

タブレットはノートPCの派生版と考えてよいですし、ノートPCにもタッチパネル機能を持つ製品が存在します。

また、「持ち運び可能で文字入力と視認性が高いデバイス」という強みも共通しています。なので、このパターンは事実上ほとんどないと仮定しました。

ということで、前述の3パターンから最適解を考えてみたいと思います。

1.ゲーミングPC(デスクトップ)+スマホ

メインで使用しているゲーミングPCがデスクトップであれば、スマホで仲間とコミュニケーションや攻略情報のリサーチなど、ゲーム以外のほぼ全ての作業が賄えます。

バトルロイヤル系のFPSでも、ゲーミングPCでディスコードをつないで音声チャット+プレイ、スマホでは攻略情報などをチェックといった組み合わせが大変便利です。

また、MMOならばリサーチのほぼすべてがスマホで完結しますし、外部ツールを用いた仲間との連絡用デバイスとしても優秀。

個人的にはこの組み合わせが最適解だと思いますね。なぜなら近年のスマホは性能向上がすさまじく、10年ほど前のサブPC以上の性能を持っているからです。

ゲーミングPC(デスクトップ)+スマホという組み合わせは、以前のPC2台持ち(デスクトップ+ノートorタブレット)に匹敵する情報処理能力を確保できます。

2.ゲーミングPC(デスクトップ)+タブレット

ありそうで無いのがこの組み合わせです。個人的に、タブレットは「PCとスマホの中間的な存在で、中途半端な性能」であると考えているので、タブレットでできることの全てがPCに内包されています。

また、「片手で持てない」「ながら作業が意外と不便」といった不都合も抱えており、優秀そうでありながらそうでもないのがタブレットです。

タブレットは、寝室前や移動時の暇つぶしに動画やマンガを読むために最適化されている気がします。あとは業務用や教育用の端末としてですかね。意外と娯楽には使えないのがタブレットなのです。

また、2023年時点で実質的に使えるタブレットがiPadしか存在していないのも気になるところ。事実上のベンダーロックイン(特定の制作者に依存してしまう事象)に陥っていて、市場がほとんど機能していません。

なので、iPadが高額になるほど利用者は減っていく気がします。なぜなら、iPadに匹敵する性能を持ったタブレットが皆無だからです。

3.ゲーミングPC(ノート)+スマホ

ゲーミングノートPCとスマホも相性が良いとは思いますが、どちらもモバイルデバイスという点で役割が重複しているので、ベストとは言いにくいですね。

正直なところ、「ゲーミングノートPCがハイスペックである」ことを前提に成立する組み合わせです。ハイスペックであればスマホで出来ない作業をノートPCでこなすことができますが、そうでなければ最近のスマホで十分なことが多いです。

ゲームにしても、低スペックなノートPCで動かせるタイトルは大抵スマホ版が存在しますし。

ただし、ミドルレンジクラスの独立GPUがしっかり組み込まれている、4コア8スレッド以上のゲーミングノートPCならスマホとの相性も良さそうです。

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PCゲームは「グラフィック」「シナリオ」「システム」のどれが最も重要か

PCゲームの面白さを構成する要素としては「グラフィック」「シナリオ」「システム」などが挙げられます。

近年は描画技術の向上によって「グラフィック」に偏重している印象がありますが、実際にゲーマーが評価しているのはどの要素なのでしょうか。

私自身がこれまで見聞きしたことや体験をベースにまとめてみたいと思います。

スマホゲーの大流行から考察

まず、ゲームの面白さの本質を考える際にとても重要なのが「スマホゲー」の存在です。近年のスマホゲーはとてもクオリティが高く、スマホは「ゲーム機」としての側面からも評価されるほど。

また、PUBGやAPEXのようにスマホ版が人気を博すタイトルも増えており、PCゲームとの垣根が非常に曖昧です。

単純な手軽さだけを見ればスマホゲーのほうがPCゲームよりも遥かに上であり、場所を選ばずにプレイできるという強みもあります。

ただし、スマホゲーの大半はPCに比べると画質やFPSの面で不利であり、誤解を恐れずに言えば「低クオリティ版」です。にもかかわらず人気は留まるところを知りません。

さらに、スマホゲーではいわゆる「ガチャ要素」があるような動きの少ないゲームも人気であり、これらはグラフィックよりもシステムが評価されていますよね。

反面「シナリオ」、つまりゲームのバックストーリーや物語といった要素はそれほど評価されていないように感じます。といったあたりをまとめると、

・スマホゲーから見えるゲームの面白さは「システム」「場所を選ばずにプレイできる気軽さ」に集約される

と言えるのかもしれません。

大ヒット作の大半は「システム」が評価された

国内外問わず、大ヒット作の大半は、今よりも遥かに描画技術・演算技術が遅れていた時代に生まれています。

その時代に評価されていたのは「システム」や「シナリオ」であり、描画技術の稚拙さはプレイヤーの想像力によって補完されていたと言えるでしょう。

例えばドラゴンクエストなどは、ウィンドウを重ねて表示させたり戦闘状況をリアルタイムにテキストで解説したりといったシステムが評価された名作であり、そのシステムを受け継ぎつつシナリオをブラッシュアップしていきました。

FFについても同様ですし、海外のFPSについてもシステム面の優秀さ=底堅い人気につながっていると感じますね。

PUBGやフォートナイトにしても、チームメイトとの協調感やクリエイティビティを刺激するシステムが、ヒットの理由だと思います。

「ガチャゲー」の絵に数十万支払うケースもあるが…

ここまでの内容に対する反論として

・ガチャがあるゲームのレアキャラは「グラフィック」が訴求力になっている
・美男美女、もしくはグラフィックが優れているキャラを操ることもゲーム性のひとつ

などが予想されますが、こうした訴求力やゲーム性を支えているのも「ガチャ」というシステムであって、やはりシステムは最も重要なのだと思いますね。

ちょっとスマホゲーに対する考察が長くなってしまったのですが、PCゲームにおいては「システム」への要望が非常に多く、Steamでヒットしているのもグラフィックは簡素でありながらシステムが優れているタイトルです。

良い例が「Terraria」ですね。グラフィックは80年代レベル(ファミコンレベル)なのですが、システムが優れているので今でも熱心なプレイヤーが大勢います。

特に「コンプ要素」「追加MOD」「基本は一人プレイだが協力要素もあり」といったシステムは、PCゲームの面白さを倍増させると思います。

RTXシリーズも第4世代になり、ますますグラフィックに力を入れたゲームが増えそうですが、面白さの根底を支える「システム」もしっかり見極めていきたいですね。

優れたシステムを持つゲームとの出会いは、とても有意義な時間をもたらしてくれますよ。

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長く使えるノートPCの条件とは

「長く使えるノートPC」ときいてどんなPCを思い浮かべるでしょうか。「堅牢」「頑丈」「ハイエンド仕様」など様々な意見があるかと思います。

私の意見はちょっと違っていて、ある点に注目することが多いです。今回は長く使えるノートPCの意外な条件を紹介します。

見逃されがちな「長く使えるノートPCの条件」

結論から言うと、私が重視するのは「整備性」ですね。何のことかわからない方がいるかもしれませんが、要は「メンテナンスのしやすさ」です。

ノートPCはデスクトップPCと異なり、購入後にしっかりメンテナンスする方が非常に少ない印象です。

いま手元にあるノートPCの中身を見たことがあるでしょうか?購入後、裏面カバーを外して清掃したことがあるでしょうか。

メモリ交換以外でノートPCの裏面カバーを外したことがある方は稀だと思います。それもそのはずで、ノートPCは基本的に「中身を触らせない」ように作られているのです。

理由はいろいろあるのですが、独自パーツをみっしりと詰め込んで作られているノートPCは、デスクトップPCもよりも繊細に出来ています。

また、排熱やホコリの処理も弱く、しっかりと裏面カバーを元に戻さないことが故障の原因になることも。大半のメーカーは、メモリ交換以外の作業を保証の対象外にしていますよね。

デスクトップPCも同じなのですが、基本的には汎用パーツで組まれているので、PC本体の保証がなくなったとしてもパーツ単位の保証が使えます。

しかしノートPCでは、パーツ保証=メーカー保証であることが大半なので、素人にはあまり触らせたくないのかもしれません。

とはいえ、長年使っているPCや中古のノートPCは、どこかでメンテナンスする必要があります。定期的に清掃しているノートPCは確実に長持ちしますし、適度なパーツ交換で5年・10年と使えることも事実。

ネットの書き込みを見ると「新品で購入して3年程度で壊れた」「2年ちょっとで挙動がおかしい」という情報があるのですが、おそらくメンテナンスは全くしていないのではないでしょうか。

整備性のチェックポイント

それでは、個人的なノートPCのチェック方法を紹介します。

バラしやすいか

かなり抽象的な表現で申し訳ないのですが、「パっと見でバラせそうかどうか」は整備性をチェックするためにとても重要です。

ノートPCを裏返したときに、しっかりビスの位置がわかる、どのビスを外せば裏面カバーが外れるかがわかる、という2点だけでも良いのです。必ずバラしやすさはチェックすべきですね。

最も、最近のノートPCは構造が複雑になってきており、バラしにくい方向に進化しています。外資系メーカーはまだ良いのですが、日本製のノートPCはかなり難しいですね。

私が国産のノートPCを避ける理由もここにあります。個人的には「裏面のビス4~5個をゆるめたらすぐにカバーが外れる」ことが理想ですね。あとはストレージ周りとメモリ周りがしっかり離れていて、交換作業がしやすいことも大切。

補修部品が手に入るか

こちらも整備性をチェックする上で大切なポイントなのですが、機種によって補修部品の入手難易度はかなり異なります。

特に消耗が激しいキーボードやディスプレイは、ヤフオクやフリマアプリで代替品がすぐ手に入るものなら、何度でも交換して長く使えますね。

中古PC市場で未だに人気を集めている「Think Pad Xシリーズ」も、大量に補修部品が出回っていることが強みなのです。

また、バッテリーやACアダプターの中古品もチェックしておきましょう。この2つがいつでも入手できると、ノートPCの「置物化」を防ぐことができます。

「布団の上」と「床に直置き」を避けて長く使おう

ノートPCは整備性のほかに、使用する環境でも寿命が変わります。特に布団の上や床に置いてしまうと、熱とホコリを大量にため込みやすいので、この2つは注意が必要です。

それと、排熱口の位置をしっかり把握しておき、定期的にエアダスターなどで掃除しておきましょう。これだけでも夏場のパフォーマンス低下を防ぐことができます。参考にしてみてください。

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もはや物理的なグラボは不要?クラウドGPUの実用性について

ゲーミングPCを買うときに最も予算が大きくなるのは、CPUかグラボですよね。CPUはそこそこでもよい場合が良いので、予算を削りにくいのはグラボですね。

グラボの価格がネックになって狙っていたPCをあきらめた人を沢山みてきました。しかし、グラボを時間借り・間借りできるクラウドGPUならば、こうした制約とは無縁です。

しかし、気になるのは実用面の問題。今回は、登場から早6年が経過したクラウドGPUの実用性を整理してみます。

月額料金から考えるとかなりお得

まず、お金の問題から整理してみましょう。2023年時点で、ミドルレンジクラス以上のグラボは3万円~7万円ほどです。

例えばNvidiaのRTXシリーズは3050が32000円程度、3060が4.5万円程度ですよね。もう少し背伸びして3070Tiが欲しければ約8万円。AMDの価格も似たようなものです。

もしこれ以上の性能を欲するとなれば、10万円は超えてきます。グラボは本当に高くなりましたね。2万円未満で満足な性能を獲得するのは不可能に近いです。

一方、クラウドGPUの代表格である「Geforce NOW」であれば、月額料金は1980円。混雑には多少の待ち時間が発生し、対応タイトルも限られていますが、RTXシリーズの性能をたった1980円で満喫できるのはお得です。

2年使ったとしても48000円。さらに、PC以外のデバイスでも利用できます。マルチデバイスでゲームを楽しむならば、お得感は倍増しますね。

ちなみに公式では明記されていませんが、利用できるGPUの性能は「RTX2060SUPER~3060Ti」以上とのこと。大体6万円くらいのグラボの性能が使えることになります。

なので、単純計算でミドルレンジ以上のグラボを3年以上使う、なおかつ1日のプレイ時間がコンスタントに6時間を超えるならば購入してしまったほうが安くなるでしょう。

しかし、毎日せいぜい3時間程度、なおかつ毎日プレイしないといったライトユーザーならばGeforce NOWのほうがお得です。

ラグなど実際の使い勝手は?

次に、ラグや遅延、混雑による待ち時間などについてですが、こちらはやはり多少問題があるようです。

プレイするタイトルによるのですが、2023年時点でもコンマ数秒程度の遅延は発生するとのこと。22時から1時のピークタイムならば、接続までの待ち時間も避けられないかもしれません。

しかし、ラグについては自宅の回線に依存する部分が大きいので、光回線かつ有線接続の導入のほうが効果はありそうです。

また、待ち時間については休日や祝日、もしくはその前日深夜を避けると快適になるのとのことですが、大半の人はこの日時にプレイしたいわけで…。

この点は今後改善の余地があるかもしれません。といっても、やはり1980円のプレミアムプランになると待ち時間はかなり軽減されるようですね。

月額2000円弱をどう捉えるか

実は私も1か月だけプレミアムプランに加入してみたのですが、「プレイしたいタイトルが含まれているのなら、もうこれで十分では」と思ってしまいました。

Geforce NOWのGPUサーバーがどの程度の頻度で更新されていくのかはわかりませんが、定期的に設備が更新されることは間違いないでしょう。

新しいグラボを追い続けるのか、月額料金を払い続けるのかは個人の価値観次第ですが、PC自体にそこまで予算をかけたくない(+グラボのメンテなどが面倒)であれば十分にアリだと思います。

超人気タイトルかつピーク時間帯であれば待ち時間は発生しませんし、遅延もよほど上級者でなければ体感できません。グラボが欲しいけど高くて手が出ない、というかたはまず1980円で1か月試してみてください。

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空冷CPUクーラーの性能は頭打ち?進化の道はあるのか

私を含め、周囲ではまだまだCPUクーラーは「空冷」が多いのですが、時代の流れ的に空冷はそろそろ難しくなってきていますよね。

CPUの発熱が大きくなり、高負荷時の冷却が微妙になってきているのがその原因。一方、空冷CPUクーラーは10年以上前からほとんど変わっておらず、もはや枯れた技術です。

果たしてこれから空冷CPUクーラーは進化できるのでしょうか。

実は全く進化していない空冷CPUクーラー

私が自作PCに参入し始めた20年近く前から、空冷CPUクーラーはほとんど変わっていません。

この20年での変化といえば「トップフロー型」が下火になって「サイドフロー型」がスタンダードになったくらいですね。しかし、この2つもエアフローの向きを変えているだけで、根本的な仕組みは同じです。

空冷CPUクーラーは、

  • 銅など金属製のベースを使用してCPUから熱を伝導させる
  • ヒートパイプで熱をヒートシンク部分に移動させる
  • ヒートシンクに移動した熱をファンの風で放出し、冷却する

といった仕組みです。さまざまな形状の空冷CPUクーラーがありますが、この基本から大きく外れている製品はありません。

実にシンプルな仕組みなのですが、それだけに完成されており、これ以上の発展が難しいのが実情。せいぜい、ヒートパイプの数やベースの面積を増やしたり、ヒートシンクの加工と大きさを変えるくらいですかね。

高い冷却性能を持った空冷CPUクーラーも、結局はヒートシンクとファンを大型化して性能を上げているにすぎません。つまり進化という点では、もはや頭打ちなんですね。

個人的に妄想する「進化型空冷CPUクーラー」

ここからは完全に私の妄想なのですが、もし今後、空冷CPUクーラーが進化するとしたら次のようなタイプになるのではないでしょうか。

ヒートシンク両面設置型

現在は、マザーボードの片面だけにベースとヒートシンクを設置していますが、これを両面(つまりマザーボードの表裏)に設置することで冷却能力を上げられるかもしれません。

しかし、裏側からしっかり熱伝導するのは難しいので、大掛かりになる割には効果が薄い可能性は高いですね…。CPUの形状が変わってくれれば希望が見えてきます。

大型ヒートスプレッダ化

これはクーラー側ではなくCPU側のお話なのですが、そもそもCPUはヒートスプレッダが小さすぎるため、熱を放出する面積の絶対値が足りていないと思います。

GPUのようにヒートスプレッダの面積を大きくし、それに対応するCPUクーラーが登場すれば、空冷でもまだまだ冷却性能を上げられそうです。しかし高性能化とダイ面積のやりくりに悩むCPUメーカーがこの選択をする可能性は低いですよね。

ベイパーチャンバー方式の採用

すでに一部の空冷CPUクーラーでも採用されていますが、毛細血管上の金属管に水分を充てんし、内部の気化熱で冷却を促進する「ベイパーチャンバー」という技術があります。

ベイパーチャンバーはコストがかかるのか、あまり積極的に採用されていません。しかし、現状のヒートパイプ+熱移動+ファンで冷却という仕組みの限界を突破するポテンシャルを秘めています。

ベイパーチャンバーが取り入れられれば、ヒートパイプ自体で熱を冷やし、さらに残りの熱はファンで移動させるので冷却効率が良くなる可能性が…。

現実的には、この方法が最も空冷CPUクーラーの進化に近い気がしていますね。ただ、ほとんど話題にならないので望み薄なのですが…。

ちなみにベイパーチャンバーはスマホやゲーミングPCの冷却に使われていることからもわかるように「放熱スペースが無い」場合に威力を発揮します。

理論上は空冷CPUクーラーにも適用できるはずなので、もっとベイパーチャンバー方式のCPUクーラーが増えてほしいですね。

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