ネジは繰り返し使用することですり減る消耗品ですが、ネジの消耗具合を把握することは難しく他のパーツから流用したネジ類は品質すら不明です。そのまま使用して問題が起きなければラッキーですが、もしネジ山を潰してしまう等のトラブルに遭うとパーツを外せないという事態に繋がりかねません。そこで今回はパソコン組み立て・分解時のネジトラブル解決法についてご紹介します。
ネジ山をなめて形状が変わってきたら要注意のサイン
ネジ止め剤を使用しているネジや固着しているネジではネジ山をなめやすく、高品質なネジであっても危険な状態になることがあります。そして完全にネジ山が潰れてしまうと対処が難しくなるため、ネジ山が変形したら速やかに新品のネジと交換すればトラブル予防に繋がります。
ネジ山が変形してきたらゴム製品を挟んで摩擦力UP
ネジ山が変形するとドライバ-が滑りやすくなり、安易に回すとネジ山そのものがなくなりかねません。そこでネジ山の形が変わってしまったらすぐにドライバーとネジ山の間に輪ゴムやゴムシートを挟み、摩擦力を上げつつゆるめ取ります。ゴム製品以外にもネジ専用の滑り止め材が市販されていますがパーツに付着する可能性があり、どこにでも使用できるとは限りません。
ネジ山が潰れてもネジの頭が出ているなら専用工具で回して外す
もしネジ山が潰れて回らなくなってもネジ頭が出ていれば専用の工具でネジ頭を掴み回すことができます。工具としてはネジザウルスが有名であり、ペンチが滑って掴めないネジも強力に掴むことができます。安易にペンチで代用すると滑ってパーツや回路を破壊しかねないため注意しましょう。
ねじ切ってしまったらネジ自体を削り取るしかない
拡張スロットの固定ネジやマザーボードの底上げをする6角スペーサーで多いねじ切りはネジは回るが外せなくなる厄介なトラブルです。軽度のねじ切りならネジザウルスでネジを掴み引っ張りながら回すことで取り外せますが、ネジ穴が完全に変わってしまったような重度のねじ切りではネジ自体を削り取る方法しかありません。具体的には裏側からネジの直径よりもわずかに小さいドリルピンバイスでネジを削り取ります。綺麗にネジを除去できればネジ穴は再利用可能なことが多いものの非常に繊細な作業です。
まとめ
ドライバーだけで回らなくなったネジは専用工具なしで解決することは困難な上に、無理に汎用工具で作業すれば失敗してパーツを傷つけるリスクもあります。そもそもそのような状況に陥る前にネジを交換することはもちろん、いざという時のために専用工具を準備しておくこともスムーズに作業を進めるには必要なことです。もしネジトラブルに遭遇しても慎重に正しい工具で作業し窮地を脱しましょう。
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