2018年 1月 の投稿一覧

G-SYNCディスプレイ内蔵がゲーミングノートPCを進化させる

ゲームプレイ時の快適度を左右するのは、CPUやGPUの性能だけではありません。モニターとGPUがうまく同期しないことで起こるスタッターやティアリングが発生させないことも、非常に大切です。

人間の目に直接触れる部分だけに、CPUやGPUの絶対性能以上に重要かもしれないですね。今回紹介するG-SYNCは、モニターのちらつきや揺れをおさえて、スムーズな描画を実現できる技術です。

G-SYNCとは何か?

最近のゲーミング用モニターは、リフレッシュレート100Hz以上のものが増えました。標準的なモニターは大抵60Hz程度なのですが、動きの激しいeスポーツの分野では、リフレッシュレートが高いほど人気が出る傾向にあります。

人間が体感できるリフレッシュレートの限界が120~140Hzと言われており、この限界に迫る勢いのモニターが増えているのです。

しかし、リフレッシュレートが上がるごとにスタッターやテアリング問題は発生しがちなもの。画面の上と下で別のシーンが描画されたり、ゆれやちらつきが激しくなったりという不具合が起きます。

これらはVsync(垂直同期)の調整で改善することもあります。しかしGPUはもともと一定の速度で描画処理を行うものではないため、どうしてもモニター側と同期がとれずに、高リフレッシュレート化で問題が起きがちなのです。

簡単にいうと、GPU側は描画するシーンによってレンダリング速度が変わりますが、モニター側は常に一定の速度で情報を求めるため、この差が不具合を起こすわけですね。

この問題を解決するために生み出されたのが、nvidiaの新技術「G-SYNC」です。G-SYNCでは、GPUをモニターに同期させるのではなく、モニターをGPU側に同期させることから、スタッターやテアリングを最小限に抑えます。

G-SYNCにはGTXシリーズと対応モニターが必要

G-SYNCを有効にするためには、nvidiaのGPU(GTXシリーズ)とG-SYNC対応のモニターが必須です。

GPUは比較的簡単に入手できますが、問題はモニターですね。G-SYNC対応製品は、日本国内でやや品薄状態になっています。(2018年1月時点)

例えば大手BTOショップのドスパラでもG-SYNC対応モニターを取り扱っているものの、在庫切れが多い状況。

ただし、店舗によっては購入可能な可能性もあるため、問い合わせてみる価値はありますね。

ゲーミングノートPCでも採用されるG-SYNC

G-SYNCが採用されているのは、デスクトップ向けのゲーミングPCだけではありません。ノートPCにも積極的に取り入れられています。

例えば、ノートPCでありながら144Hzという高リフレッシュレートとG-SYNCに対応した製品が、ASUSの「ROG703」です。

144Hzという人間の知覚限界ギリギリまでリフレッシュレートを高め、スムーズなゲームプレイ環境を実現しています。

2017年末に発表された最新モデルでは、CPUにCore i7-7820HK、GPUにGTX1080を採用していて、基礎性能も十分。

また、G-SYNC対応のモニターを採用していることから、性能以上のプレイ環境を実現できるでしょう。

NVIDIAの次世代GPU「Volta」搭載のグラフィックカード「NVIDIA TITAN V」

NVIDIAの次世代のGPUアーキテクチャであるVoltaが発表されたのは、2017年4月のこと。そしてそのVoltaを搭載したグラフィックカードであるNVIDIA TITAN Vが、12月よりNVIDIA Storeで2999ドルで販売されています。NVIDIAの次世代アーキテクチャVoltaと、それを搭載したNVIDIA TITAN Vについて紹介しましょう。

Pascalに続く次のアーキテクチャVolta

Voltaアーキテクチャは、近頃盛んなAI産業に向けたGPUコンピューティングの核となるよう考えられているのは間違いないでしょう。これまでゲームや映像処理といったエンターテイメントのための演算を行うGPUだったものが、AIや科学技術などのデータサイエンスのためにもGPUが使われるようになりました。今やGPUだけで構成されたスーパーコンピューターが存在するほどです。

Pascalアーキテクチャを搭載したTesla P100とVoltaアーキテクチャを搭載したTesla V100の性能差

  • 学習アクセラレーション : 10TOPSから120TOPSへ12倍向上
  • 推論アクセラレーション : 21TFLOPSから120TOPSへ6倍向上
  • HBM2メモリの帯域 : 720GB/sから900GB/sへ1.2倍向上
  • NVLink帯域 : 160GB/sから300GB/sへ1.9倍向上
  • L2キャッシュ : 4MBから6MBへ1.5倍増加
  • L1キャッシュ : 1.3MBから10MBへ7.7倍増加

PascalアーキテクチャとVoltaアーキテクチャの性能比較は単純にはできませんが、NVIDIAの発表の中ではこのような発表がありました。

Voltaを搭載するNVIDIA TITAN Vはパソコンゲーマー向けではない

NVIDIAはこのフラッグシップグラフィックカードであるTITAN VをAI研究者向けの製品として位置付けているようです。このTITAN Vには、ディープラーニングのトレーニングなどで使われる「Tensor Core」が組み込まれたことが、これまでのPascal世代のTITAN Xpとの大きな違いです。このTensor Coreを搭載したことで、従来のPascal世代のTITAN Xpとの間には9倍の性能差があると言われています。

このTITAN VはNVIDIA Storeで2999ドルで購入することができます。日本円にして35万円、消費税や送料を考えると40万円にもなります。しかし間違ってもこのグラフィックカードは購入しないでくださいね。このTITAN Vはあくまでも科学技術者やAI研究者向けのグラフィックカードです。パソコンでゲームをするためのグラフィックカードとしては想定されていないのです。

そんなパソコンゲーマーにはあまり関係のないTITAN Vですが、パソコンゲーマーとして目を光らせるポイントが無いわけではありません。それはこれまでのGDDR5Xに代わってHBM2が実装されている点です。HBMはHigh Bandwidth Memoryの略で高帯域幅のメモリのことです。より速い第2世代のHBMが搭載されていることから、GPUの処理能力の高さがうかがえます。もちろん一般のコンシューマー向けのグラフィックカードにこのHMB2が搭載されるとは限りませんが、期待の一つに挙がるのは間違いないでしょう。

一般向けの製品はいつ発売?

暗号通貨のマイニング特需によってGeForceグラフィックカードが売れに売れている中、新しいグラフィックカードの発表は売れ行きに水を差すことになりかねません。ですからNVIDIAは次世代のGeForceの発表に慎重になっているかもしれません。

パソコンゲーマーとしてはTITAN Vではなく、次世代のVoltaを搭載した新しい「GeForce」を待ち望んでいるでしょう。2018年前半には何かしらの発表があると憶測されていますが、いまだ正式なアナウンスはありません。

発売されるとすればこれまでの慣例からフラッグシップモデルからのパフォーマンスカットを行ったGTX xx80やxx70といったハイエンドモデルからでしょう。AIだけでなく自動運転技術でも好調なNVIDIAですから、値段も強気にならないことを願うばかりです。

圧倒的な安さに20センチファン搭載!Thermaltakeのmini-ITXケース

ゲーミングPCであっても、なるべく小型で場所をとらないことが求められる時代になりました。とはいえ小型なゲーミングPCはエアフローや搭載できるPCパーツの大きさに制限があり、なかなかこれといったケースが見つからないという問題があります。

しかし、今回紹介するThermaltakeのmini-ITXケース「Core V1 CA-1B8-00S1WN-00」は、小型ゲーミングPCファンのツボをおさえた優れもの。その魅力を徹底解剖したいと思います。

前面に20センチファン搭載の圧倒的エアフロー

Thermaltakeのmini-ITXケース「Core V1 CA-1B8-00S1WN-00」は、前面に直径20センチのファンを搭載していることが最大の特徴でしょう。mini-ITXケースで14センチ以上のファンを搭載することは珍しく、20センチとなればこのモデルくらいのものです。

この20センチファンは標準搭載されているため、ミドルレンジ程度の構成であればファンはこれ1個で足りるかもしれませんね。なお、後面には8センチファンを2基搭載可能で、ファンを増設すればかなりのエアフローを確保できます。

ハイエンド構成でも問題のないスペース

Core V1 CA-1B8-00S1WN-00は25センチサイズのGPUや、ATX電源を搭載可能な余裕も魅力です。また、3.5インチ2個、2.5インチ2個の計4個のストレージ搭載が可能。HDDとSSDのダブルストレージ構成でも安心です。CPUクーラーは高さ14センチまで対応。

ATX並みのハイエンド構成でゲーミングPCを組みたい方にはぴったりでしょう。ATXサイズからの切り替かえでも、マザーボードさえ交換すれば大丈夫です。立方体形状で癖が無く使いやすいのもグッド。

安い!しかしチープではない

Core V1 CA-1B8-00S1WN-00の価格は、2017年末現在で約5000円。この価格帯になると、どうしてもチープさが目立つものです。

しかしCore V1 CA-1B8-00S1WN-00には質感の面でチープさはなく、随所にメッシュ加工が施されてスタイリッシュな外観に仕上がっています。また、アクリウィンドウ付パネルを天板⇒側面などへ移動させることができ、見栄えも自由にカスタマイズ可能です。

水冷モジュール標準対応

メニーコアCPUの普及で人気が再燃しつつある水冷モジュールにも、標準対応しています。簡易水冷構成は導入も比較的簡単ですから、水冷初心者にもおすすめですね。
mini-ITXケースにしては少々大きめですが、タワー型ケースに比べると非常に小型で見た目もすっきりします。

見た目はすっきりおしゃれに、中身はハイエンドというゲーミングPCにはぴったりのケースではないでしょうか。ちなみにCore V1 CA-1B8-00S1WN-00は、ツクモネットショップの12月1月特選品としても販売されていますから、是非チェックしてみましょう。