ゲームプレイ時の快適度を左右するのは、CPUやGPUの性能だけではありません。モニターとGPUがうまく同期しないことで起こるスタッターやティアリングが発生させないことも、非常に大切です。
人間の目に直接触れる部分だけに、CPUやGPUの絶対性能以上に重要かもしれないですね。今回紹介するG-SYNCは、モニターのちらつきや揺れをおさえて、スムーズな描画を実現できる技術です。
G-SYNCとは何か?
最近のゲーミング用モニターは、リフレッシュレート100Hz以上のものが増えました。標準的なモニターは大抵60Hz程度なのですが、動きの激しいeスポーツの分野では、リフレッシュレートが高いほど人気が出る傾向にあります。
人間が体感できるリフレッシュレートの限界が120~140Hzと言われており、この限界に迫る勢いのモニターが増えているのです。
しかし、リフレッシュレートが上がるごとにスタッターやテアリング問題は発生しがちなもの。画面の上と下で別のシーンが描画されたり、ゆれやちらつきが激しくなったりという不具合が起きます。
これらはVsync(垂直同期)の調整で改善することもあります。しかしGPUはもともと一定の速度で描画処理を行うものではないため、どうしてもモニター側と同期がとれずに、高リフレッシュレート化で問題が起きがちなのです。
簡単にいうと、GPU側は描画するシーンによってレンダリング速度が変わりますが、モニター側は常に一定の速度で情報を求めるため、この差が不具合を起こすわけですね。
この問題を解決するために生み出されたのが、nvidiaの新技術「G-SYNC」です。G-SYNCでは、GPUをモニターに同期させるのではなく、モニターをGPU側に同期させることから、スタッターやテアリングを最小限に抑えます。
G-SYNCにはGTXシリーズと対応モニターが必要
G-SYNCを有効にするためには、nvidiaのGPU(GTXシリーズ)とG-SYNC対応のモニターが必須です。
GPUは比較的簡単に入手できますが、問題はモニターですね。G-SYNC対応製品は、日本国内でやや品薄状態になっています。(2018年1月時点)
例えば大手BTOショップのドスパラでもG-SYNC対応モニターを取り扱っているものの、在庫切れが多い状況。
ただし、店舗によっては購入可能な可能性もあるため、問い合わせてみる価値はありますね。
ゲーミングノートPCでも採用されるG-SYNC
G-SYNCが採用されているのは、デスクトップ向けのゲーミングPCだけではありません。ノートPCにも積極的に取り入れられています。
例えば、ノートPCでありながら144Hzという高リフレッシュレートとG-SYNCに対応した製品が、ASUSの「ROG703」です。
144Hzという人間の知覚限界ギリギリまでリフレッシュレートを高め、スムーズなゲームプレイ環境を実現しています。
2017年末に発表された最新モデルでは、CPUにCore i7-7820HK、GPUにGTX1080を採用していて、基礎性能も十分。
また、G-SYNC対応のモニターを採用していることから、性能以上のプレイ環境を実現できるでしょう。
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