手軽に取り付けられるCPUクーラーには、空冷モデルと簡易水冷モデルの2種類があります。ゲーミングPCにおいて、この2種類はいったいどちらのモデルが良いのか?それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
空冷ファンの特徴
空冷ファンは、空気を発生させることにより、空気の力でCPUの発熱を抑える仕組みになっています。
空冷ファンのメリット
仕組みはいわゆる扇風機と同一で、単純な機構のため価格が安いことが最大のメリットとして挙げられます。また、簡易水冷と比べてあまりスペースを必要としない分、設置が簡単という特徴もあります。
ゲーミングノートPCがすべて空冷ファンなのも、この辺りが理由です。水冷にしてしまうとどうしても高額になるからです。それ以外にもデスクトップとノートとでは色々な違いがあるので、「ゲーミングPCはデスクトップとノートのどちらにすべきか」を参考にしてください。
空冷ファンのデメリット
空冷ファンは、特にゲーミングPCにおいては高負荷状態になりやすいため、その分激しくCPUファンが周ってしまう傾向にあります。そのため、機種によっては騒音が激しくなってしまいがちです。もっとも、これは近年のCPUクーラーでは解決されてきている問題でもあります。
また、空気を発生させるという都合上、埃が溜まりやすいこともデメリットとして挙げられます。空冷ファンの場合、週に一回はケース内の掃除をしておかないと、クーラーの効きも悪くなってしまいます。また、真夏は気温の高さに影響を受けやすく、ケース内の気温が上がり、冷却効率が低下してしまいやすいです。
空冷ファンは最もポピュラーな冷却方式ですが、こうしたデメリットがあるということを覚えておくと良いでしょう・
簡易水冷ファンの特徴
簡易水冷ファンは、冷却水をケース内で循環させることでPCケース内やCPUを冷却する方式です。水冷ヘッドとポンプ、ラジエータや冷却ファンなど取り付けるものが多いため、取り付けには空冷ファンより余裕のあるケースが必要です。
簡易水冷ファンのメリット
簡易水冷ファンは、空冷ファンと異なり気温の変化に左右されないため、高水準の冷却効果が期待できます。単純な冷却効率でいえば、簡易水冷のほうが総じて上回ります。騒音に関しても空冷より抑えられます。
また、空冷式はヒートシンクをCPUクーラー付近に設置しなくてはなりませんが、簡易水冷の場合はラジエータを自由な場所に設置できるため、CPU周辺にゆとりが生まれるのも特徴です。
簡易水冷ファンのデメリット
簡易水冷ファンは、空冷ファンに比べて価格が高く、導入しづらいのがデメリットです。また、簡易水冷ファンが取り付けられるケースは空冷ファンほど多くはないため、簡易水冷ファンが取り付けられるケースを選択しなくてはなりません。また、トラブルとして、水漏れが起こる場合があります。
G-TuneにはCPUとグラボの両方が水冷クーラーになっているゲーミングPCがあります。詳しくは「CPUとグラボを水冷に!G-Tuneのダブル水冷は冷却性能抜群!」をご覧ください。
簡易水冷と空冷、どちらを選ぶべきか
冷却性能を高めるなら水冷、コストパフォーマンスを求めるなら空冷がおすすめです。近年の空冷CPUクーラーは、静音モデルや高効率の冷却を実現するモデルなど、従来の空冷の弱点は取り払われつつあります。そのため、あえて水冷を選ぶメリットというのは薄れてきているのが現状です。
自分の予算に合わせて、必要な方をチョイスするとよいでしょう。CPUが高性能になるほど温度が上昇しやすくなるため、「Core i5はもう古い?ゲーミングPCのCPUはCore i7を選ぼう」の記事もぜひご覧ください。
>> G-Tuneの水冷CPUクーラー搭載ゲーミングPC一覧はこちら
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