一般用途向けにBlueブランドのSDDを展開していたWestern DigitalからNAS向け「Red」ブランドのSSDが新発売されました。
最近ではNASに従来のHDDではなく、SSDを採用し超高速アクセスを可能にする使い方が広まったことから、ゲーミングユーザーはもちろん動画編集などクリエイターなどをターゲットにRedブランドでのSSDをリリースしたようです。
そこで今回はWestern Digital RedブランドのSSDについてご紹介します。
アクセス速度のスペックはほぼBlueブランドと同じ
Redブランドは信頼性と耐久性の高さが売りであり、アクセス速度に関してはBlueブランドとほぼ同じです。
500GBなど低容量モデルではわずかにランダム書き込み性能の向上がみられますが、体感できるほどの差はありません。もし耐久性とアクセス速度の両方を重視するならストライピングなどRaid構成を検討しましょう。
製品保証期間もBlueブランドと同じだがTBWは向上
HDDではBlueブランドとRedブランドで製品保証期間が異なりますが、SSDに関しては両ブランド共に5年間となっています。しかし、TBWは大きく向上しており信頼性・耐久性の高さが現れています。
Blueブランドでも500GBモデルは200TBWと十分なスペックですが、Redブランドの同容量なら350BTWと1.75倍の差があります。
TBW重視なら2TBか4TBモデルがおすすめ
RedブランドのSSDは読み書き可能回数の指標となるTBWが強化されており、より大容量のモデルほどTBWも大きくなります。
500GBモデルではBlueブランドと比べて1.75倍でしたが、2TBでは2.6倍の1300BTW、4TBでは4.1倍の2500BTWとなっています。ベビーゲーマーでも2500BTWの読み書きをするには膨大な時間を要するため、安心して酷使する上でもBlueブランドよりもRedブランドのSSDが優位です。
Blueブランドとの価格差は約1.3倍
耐久性と信頼性で優秀なRedブランドと一般向けのBlueブランドとの価格差は約1.3倍です。読み書き速度と保証期間は同じであることを考えると、純粋にどこまでTBWを重視するかがブランド選びのポイントとなります。
それにはもちろん故障時の入れ替え作業にかける時間や、故障して使えない期間の損失も含まれ、業務用ストレージとして採用するならば1.3倍の価格差でTBWが倍の製品を購入できるなら安い買い物と見ることもできます。
まとめ
NAS用途のSSDの場合は一度Raid構成を組んでしまうと後からSSDを交換する過程でデータ消去が必要となりやすく、手間と価格差を考えてもRedブランドの方が安心できると選択と言えます。
しかしRaid構成を組まないシングルストレージなら、TBWによる優位性は薄く使用頻度によってはBlueブランドの方がトータルでお得になるケースもあり、Western Digital RedブランドのSSDはまさにヘビーユーザー向きのSSDと言えるのではないでしょうか。
最近G-TuneではWestern Digital製のSSDを搭載していることが多いようです。「SSDの選び方!G-Tuneで選べるメーカーと容量からおすすめ品を選定」の記事も参考にして下さい。
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