SSDが登場した頃、高価なのに寿命が短いのではと心配されていたのはご存知でしょうか?今回はSSDの寿命について解説させていただきます。
物理的な寿命は長い
HDDは機械部品と可動部が多いので、軸やベアリングといった部分が物理的に故障する可能性があります。そのため、理論上の寿命よりも早く寿命が来てしまうことが多くなります。
対してSSDはメモリの一種ですので稼働部品がなく、衝撃にも強いなどの特徴があります。物理的な寿命は非常に長くなります。
理論上の寿命TBW
TBWとはTera Byte Writtenの略で、耐久性能を表す基準です。SSDの書き換え可能容量を試験によって算出した数値で、これがSSDの理論上の寿命と考えることができます。
TBWはNANDの種類によって異なる
TBWはレベルセルによって異なります。
一般ユーザーに利用されるレベルセルであるMLCとTLCだと、TBWにおいて、MLCは10,000回、TLCは5,000回と2倍の差があります。書き込みを頻繁に行う目的でSSDを利用する場合は、高寿命のMLCを選択するほうが安心です。
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短い寿命を伸ばすために様々な技術が使われている
寿命の長いMLCといえど、理論上はHDDより短寿命です。しかし、寿命を伸ばすために様々な技術が発展・適用されているため、実使用での寿命は飛躍的に伸びています。
代表的な技術を紹介します。
ウェアレベリング
SSDには書き込み回数に限界があるため、1つのセルに書き換えが集中するとそのセルの寿命が一気に短くなります。そして、フラッシュメモリであるという特性のため、1つのセルが故障するとメモリ全体が読み込めなくなってしまいます。
これを防ぐ技術がウェアレベリングです。
ウェアレベリング機能によって、SSD内のすべてのセルに均等に書き換えを行うようにコントロールする事で、すべてのセルを同じ程度消耗させていきます。これにより全てのセルが寿命になるまで使用することが出来ます。あくまで理論上ですが、例えば、525GBのTLCのSSDであれば、525GB×5,000となり、2,625,000GB(2,625TB)もの容量を寿命までに書き込むことが出来るわけです。
オーバープロビジョニング(OP)
「525GBのSSDを買ったはずなのに、容量480GBって表示されるんだけど…」こういった経験はありませんか?これはオーバープロビジョニング機能による現象です。
オーバープロビジョニングでは、SSDにウェアレベリング操作用の領域を確保します。ウェアレベリング専用で利用できるスペースを確保することで、効率的に書き換えセルをコントロールすることが出来るためSSD全体の寿命を伸ばすことが出来るようになります。
SSDの寿命は長い
以上のような技術の利用と発展によって、SSDの寿命は飛躍的に向上しています。
現在の一般的な寿命の目安としては、「525GBのTLCSSDに1日20GBの書き込みをしても20年、275GBモデルでも10年以上」と言われています。
物理的な故障に強いことも考えると、SSDの寿命はかなり長いことがわかります。おそらく寿命が来る前に、速くて安い新製品に買い換えることになりそうですね。
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