ウイルス対策ソフトはユーザーサポートや誤検出時のトラブル対応を考えると国内で市販されているものがおすすめですが、やむを得ない事情で無料のウイルス対策ソフトに頼らざるを得ないケースもあります。ウイルス対策ソフトの有効期限が切れて購入するまでの間やお財布事情でしばらく購入できそうにない間、無防備な状態でネットにつなげることは非常に危険です。そこで今回は一時的にウイルス対策ソフトが必要なときに役立つ無料のウイルス対策ソフトについてご紹介します。
無償=ユーザーの自己責任
市販ソフトと異なり多くの無償版はメーカーサポートがありません。ウイルス対策ソフトで最も重大なトラブルはウイルス定義ファイルに問題がありOSに起動に必要なファイルを誤検出してしまうことです。もし誤検出するとOSからファイルが削除されパソコンが正常に起動しなくなってしまいます。市販ソフトならばOSの再インストールやトラブル解決費用をソフトウェアメーカーが補填するケースもありますが、無償版は修正された定義ファイルを受け取ることしかできません。無料版を使い続ける際は、何か重大なトラブルが起きてもメーカーを攻めることが出来ないという心構えが必要です。
無料版のウイルス対策ソフトが運営し続けられる理由
無料版しかないソフトもありますが、多くは有料版の品質を維持するための情報収集を目的としておりウイルス収集も含まれます。中には広告を表示することで運営資金を得ている場合もあります。もちろん機能を削ることで有料版との差別化を図っている分、セキュリティ的には低くなります。
Avast
日本語に対応しており古くからリリースを続けていることで有名ですが、定期的にOSを巻き込む深刻なトラブルを度々起こしています。2018年はWindows10のメジャーバージョンアップ時にAvastが原因でアップデートが失敗するトラブルが起きています。検出率は市販の競合他社に及びませんが無料版ウイルス対策ソフトの中では優秀な部類に入ります。しかし深刻なトラブルが多いことから利用する際は定期的なバックアップを行い、万が一の時に備えましょう。
AVG
Avastと同じような立ち位置で性能もトラブルの多さも互角です。日本語対応しており古くから有名ですが、2016年にAvastへ買収された後は有償版への誘導広告が激しくなり不評です。いつまでAVGブランドが続くか不透明なため導入は避けた方がよさそうです。
Avira
日本語に対応するようになってからユーザーが増えましたが、日本は有償版を代理店が運営しており日本語版Aviraの提供中止から提供継続に一転するなど不安定な一面があります。検出率はAVGやAvastよりもやや上ですが、日本向けに最適化されておらずランサムウェアに弱いためあえて選ぶメリットはありません。
KINGSOFT Internet Security
無料のウイルス対策ソフトでネット検索するとよくヒットしますが検出率が低く、第3者機関のテストもほとんど受けていないため信用できません。同じ中華系ウイルス対策ソフトである360 Total SecurityやBaidu Antivirusも同様です。導入は絶対に避けましょう。
Panda Free Antivirus
パンダという名前から中国系ソフトウェアと勘違いしがちですがスペインのメーカーが運営しています。日本語非対応に加えて無料版は基本的なウイルスにしか対応せず広告も多いためお勧めできません。
Kaspersky Free
高い検出率で有名なKasperskyの無償版です。日本語への対応予定はなく、英語表記で機能も削られているものの検出率は変わらないため、一時的に使用するなら全く問題ありません。
Bitdefender Antivirus Free Edition
Kasperskyと双璧をなすBitdefenderの無償版です。こちらもKaspersky同様に日本語への対応予定はありません。高い検出率が自慢ですが、日本では有償版がソースネクストから「ZEROスーパーセキュリティ」という名称で販売されており毎年の更新料がかかりません。無償版を使うならZEROスーパーセキュリティを購入して使い続ける方が良いでしょう。
まとめ
低リスクな無償版ウイルス対策ソフトはKaspersky FreeとBitdefender Antivirus Free Editionの2択が現実的です。しかし有償版とはOSの保護などあらゆる面で劣っている点は覚えておきましょう。数日、数週間程度の期間だけ使用する分には問題が起きにくいですが、年単位で使い続けることお勧めできません。もし購入コストの問題で無償版を探しているなら一台分のライセンスが3000円台で購入できるZEROスーパーセキュリティが現実的な選択と言えます。
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