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改ざんがないことを証明するSD WORMカード

作業工程など前後の状態を写真で残すことはいざという時の責任の所在を明確にし、不要のトラブルをさける上で非常に重要です。

例えば個人であっても、入居前の賃貸物件内についてキズや汚れ状況を写真に残しておき、退去時に不当な原状回復費用請求を防ぐ自衛手段として有効です。

しかし、高度な写真加工技術が普及した現在において撮影されたデータの信憑性を保証するにはタイムスタンプなど電子証明といった仕組みが必要であり、ハードウェアでデータの信憑性を保証する製品が注目されています。

そこで今回は、改ざんがないことを証明するSD WORMカードについてご紹介します。

SD WORMカードは一度書き込んだら消せない記録メディア

通常SDは何回も書き込みと消去が可能ですが、SD WORMカードは削除が不可能な記録メディアです。見た目こそ一般的なSDカードと同じですが、書き込み防止のスイッチが存在しないという特徴があります。

撮影者が記録した画像はSD WORMカードに保存される同時にロックされ、SD WORMカード自体がデータの未編集・未加工を保証します。その為、SD WORMカードは長期保管も想定されており10年以上のデータ保管に耐えられる設計になっています。

SD WORMカード対応カメラのみで保存が可能

SD WORMカードを使用するには対応カメラが必須であり、未対応カメラでは撮影済みデータの表示しか出来ません。対応カメラは一眼レフからコンパクトカメラ、工事現場用耐衝撃カメラなど各メーカーから販売されていますが一般に流通せずメーカーから直接購入しか出来ないモデルも多くあります。

SD WORMカード自体が法人や公的機関での使用を想定されていることから、カメラの入手性はやや悪いもののSD WORMカード本体はネットショップで誰でも簡単に購入可能です。なお、対応カメラであっても可能なのは撮影だけで撮影写真の色補正やトリミング等は一切受け付けません。

警察でも撮影データの編集がないことを証明するために採用されており、動画よりも信憑性が高い

かつて画像記録に加工・編集がされていないことを証明するために、動画で記録を残す方法が広がりましたが、動画の加工技術もめまぐるしく発展しており現在ではほとんど意味をなさなくなりました。

その点、SD WORMカードはかつてのカメラフィルムのように原本資料として手軽に使えることから警察でも採用されています。

まとめ

SD WORMカードは データの未加工・未編集を立証する記録メディアであり、単体で長期保存の役割も果たします。

対応カメラでしか撮影できない、SD WORMカードはネットショップでしか購入出来ないというデメリットはありますが、デジタルデータの未改ざんを保証するという他の記録メディアでは不可能なことを実現しています。

もし訴訟資料や重要資料など確かな記録として写真を残す必要が出てきた際はSD WORMカードの検討をおすすめします。

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