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Intel Arcは既存のグラボ市場にどこまで食い込めるのか

Intelが24年ぶりにリリースした一般PC向けの独立GPU「Intel Arc」が、ついに国内で販売開始となりました。

前評判は高いとも低いとも言えない状況でしたが、実際の評価はどうなのか。また、nvidiaとAMDの牙城を崩すことができるのか。

今回はIntel Arcについてのファーストインプレッションをまとめてみました。

性能的には”やや不可”か?

2022年9月22日、Intelが24年ぶりに開発した一般PC向けのGPU「Intel Arc A380」搭載のグラフィックボードが発売されました。

今回発売されたのは、Intel Arc A380を搭載した「Intel Arc A380 Challenger ITX 6GB OC」で、発売元はASRock。

ASRockのITXシリーズといえば、シングルファン使用のコンパクトモデルが通常ですが、今回のIntel Arc A380でもその流れは受け継いでいるようですね。

下記は、Intel Arc A380 Challenger ITX 6GB OCのスペックです。

・ベース周波数2250MHz(2000MHzからOC済み)
・TDP 75W
・GDDR6 6GB搭載
・メモリインターフェイスは96bit、帯域幅は186GB/s、速度は15.5Gbps
・映像端子はHDMI 2.0b×1、DisplayPort 2.0×3
・2スロット占有タイプ
・PCIR Express 4.0対応
・レイトレーシング対応
・店頭価格は29800円から

ASRockの公式サイトを見ると、Dr.MOSや高品質PCBの採用など、それなりに気合の入った作りに見えますね。明らかにゲーミング用途に特化した仕様です。

一方、性能的には疑問符がつきます。前評判でも囁かれていたことですが、実際の性能はGTX1060と大差ないとの評価が多いのです。

GTX1060は2022年9月現在、中古価格が6000円~2万円程度。程度の良い中古でも1万円台で買える時代に、3万円はちょっと厳しいですね。

8Kに標準対応とのことですが、絶対的なスペックが足りないような気がします。ただし、レイトレーシング+PCIe4.0の組み合わせは魅力的。

この組み合わせが3万弱ならば買い、という意見もあります。

既存のグラボ市場への食い込みはかなり厳しい

Intel Arc A380は、ゲームへの最適化が不十分であり、現時点ではエンコード専用のグラボといった見方が強いですね。

IntelはArc A380の最大の特徴としてロイヤリティフリーな動画圧縮コーデック「AV1」でのハードウェアエンコ&デコードを推していますが、実際にはエンコード後の画質に多少問題がある様子。

同価格帯のグラフィックボードは、GTX1660Superなどを搭載したミドルレンジになるため、実使用で評価されないのは痛いですね。

しかも、GPUの安定稼働に最も重要なドライバがまだまだ成熟していません。GPUはドライバの出来が評価に大きく関わるため、ドライバが出来上がっていない状態では、基本的に評価の対象外です。

実際にドライバが成熟していない状態で使用すると、あとから更新や不具合対応など、多くの手間を取られますからね。

しばらくは記念買いが入るが…

24年ぶりのIntel謹製GPU搭載ということで、しばらくは購入者がいるでしょう。しかし、今のところ私は全く購入を検討していません。

おそらく、BTOメーカー各社も様子見なのではないでしょうか。しばらくは検証のネタ以外の用途が無さそうです。

ただし、Intelが圧倒的な資本力を活かして開発を続け、大化けする可能性もあります。ゲーミング用途への最適化はまだ先になりそうですが、チェックだけはしておきたいですね。

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