あらやるアカウント、WEBサービスを利用する際にはパスワード入力を欠かすことができません。そのパスワードを狙う手口は日々巧妙化しておりアカウントハックによる被害は増加傾向にあります。
Windows10も生体認証を利用したWindows Hello等で対抗していますが、追加の認証機器が必要なためデスクトップパソコンなどではあまり普及が進んでいないのが実情です。
このような背景から将来のWindows10ではPINコードだけでMicrosoftアカウントへログイン可能にする仕様が検討されておりWindows Insider Programで公開が始まっています。そこで今回はパスワード入力からPINコード入力が主流になる可能性についてご紹介します。
パスワードとPINコードは仕組みが大きく異なる
パスワードは共通鍵暗号とも呼ばれ、パスワードを管理するサーバー上に保存される他にもアクセスするWindows内にコピーが保持されることもあります。
もしパスワードがハッキング・流出すれば他の端末から悪用されてしまう点がパスワード方式のデメリットですが、PINコードではそのような状況にはなりません。
それはPINコードがアカウントと紐付けた端末専用である故に、他の端末で同じPINコードを使用されてもアクセスできないためです。つまりPINコードは仮に漏洩しても端末そのものを盗まれない限り安全性は損なわれないということであり、物理的盗難にだけユーザーは気をつければ良いといえます。
ハッキング事例や最新の研究結果ではパスワードの定期変更が最もハイリスクと判明
数年前にその有効性が提唱され、今でも定期的にパスワード変更を要請するWEBサービスが後を絶ちません。しかし、実際のハッキング事件や専門機関の研究ではパスワードの定期変更にメリットはなくデメリットしかないことが分かっています。
具体的にはパスワードを保存しているデータベースでハッカーに狙われやすいのは最近パスワードを更新した「生きている」アカウントであり、古いパスワードのまま使用されているか不明なアカウントは狙われにくい傾向があります。
さらにパスワードを定期変更しているユーザーの多くが2~3パターンのパスワードを使い回しており、意味のあるパスワード変更を行っているユーザーが少数という統計からも意味がないと言えます。
Microsoftは2020年にリリースするバージョンでPINコードによるログインを採用予定
現在のWindows10ではログイン時にPINコードを使用できるだけですが、2020年春に公開予定のバージョンではMicrosoftストアやサービスのログイン時にもPINコードが使用可能になる見込みです。
自宅やオフィスなど他人がいない環境でパソコンを使うユーザーにはパスワード入力よりも短くて済むというメリットしかありませんが、カフェなど出先で頻繁にパソコンを使うユーザーに取っては大きなメリットです。
パスワード入力するところを見られないように隠す必要がなく、PINコードを見られてもパソコンを盗まれない限り安心してどこででも作業できます。
まとめ
Windows8から採用されていたPINコードですがアカウントハックの多さとWindows Helloの普及停滞から再び注目を集めつつあります。新しいバージョンのWindows10でどのような仕様になるかは未確定ですが、Windows Insider Programを有効化すればいち早く体験することが可能です。
もし出先や第3者が多い空間でパソコンを使う機会が多いなら、バックアップを取った上でその安全性と利便性を体験してみることをお勧めします。
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