ゲーミングPCのパーツの中で故障が最も多いと言われるのがグラフィックボード。
高負荷なゲームを長時間稼働するため、どうしてもトラブルが多発する部分になってしまいます。
壊れたグラフィックボードはジャンクとして売り払うか、捨ててしまうか…。
そうならないように、グラフィックボードの廃熱には十分に気を配っておきましょう。
まずは予防
グラフィックボードの故障原因で1番多いのは熱です。
GPUの出す大量の熱が、GPU自身だけでなく基板上のコンデンサやグラフィックメモリ、なんとか冷やそうと頑張る冷却ファンを破壊します。
まずは熱をしっかりと逃がしてあげる事が重要です。
冷却性の高いオリジナルファンを搭載したグラフィックボードを選択して、ホコリの掃除やケースの冷却性能などにも気を配ってあげる事が長持ちのコツです。
>> グラフィックボードの選び方。ゲーミングPCの性能はここで決まる!
故障原因に多いのはハンダクラック
グラフィックボードの故障の中でも特に多い原因がハンダクラックと言われる現象です。
画面が表示されなくなった、表示がおかしい、ブロックノイズが出る、などの症状はハンダクラックが原因の可能性があります。
ハンダクラックとは…
GPUは基板に直接ハンダ付けされています。
少し詳しく説明すると、ハンダボールと言われる沢山の金属の小さい球をGPUと基盤の間に挟み、間にあるボールがGPUと基盤に溶接されることで接続しています。
最新の3Dゲームを遊んでいる時、GPUから発する大量の熱がこのボールを膨張させます。
そして、ゲームを中断・終了した時に、今度は冷えて収縮するわけです。
これを繰り返しているうちにハンダボールの接合部にストレスがかかり、亀裂が入ってしまう事をハンダクラックと呼びます。
ハンダクラックを起こしたボールは接続が外れている状態なので、PCに正常に画面が表示されなくなってしまうのです。
上で説明したように、稼働中に熱をしっかりと逃がしてあげればハンダが膨張するの防ぎ、ハンダクラックを起こさないようにすることも出来るわけです。
秘技グラボ焼き
ハンダクラックはGPUチップの金属のボールが割れたり、剥がれたりしている状態です。
乱暴な方法ですが、このボールに高熱を与えてもう一度溶かすことで、接合を復活させることが出来ることがあります。
※分解によって保証が受けられなくなります。あくまで最終手段として、保証の切れた捨てるしかないボードに自己責任でお願いします。
やり方は(意外と?)簡単です。
- グラフィックボードの基盤をファンやヒートシンクと分解します。
- チップについているグリスを綺麗に拭き取ります。
- 中心にあるGPUチップだけが露出するように、アルミホイルを巻いて保護します。※2重3重に巻いておいたほうが安全です。
- オーブンを予熱します。
- 180℃~230℃で2分~6分ほどオーブンで焼きます。
- 焼き終わったらオーブンに入れたまま20分、その後オーブンの扉を開けて20分放置してゆっくり冷やします。
- グラフィックボードを組み立て直して終了。※チップのグリスを塗り忘れないように注意。
相当乱暴な方法なので、どうせ壊れて捨ててしまうくらいなら試してみたいという方以外にはオススメはしません。
ちなみに、私はこの方法で壊れたグラフィックボードを2度復活出来きました。
しかしながら、秘技グラボ焼きは、あくまで最終手段です。
まずは普段から十分な廃熱で、グラフィックボードがハンダクラックを起こさないように気を配ってあげることが大切です。
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