ゲームパッドはスティックの動きで使用感が大きく変わりますよね。高精度なスティックが搭載されていると、非常に快適です。
スティックの精度を重視するならば「ホールエフェクト式センサー」がおすすめ。今回は、ホールエフェクト式センサー採用のゲームパッドについて解説します。
ホールエフェクト式センサーとは
一般的なゲームパッドのジョイスティックは、スティック位置の測定センサーとして可変抵抗器(ポテンショメーター)を採用しています。
ポテンションメーターとは、物理的な接点を電圧で読み取り、位置を把握する方式のこと。ただし、物理的に接触してしまうがゆえに消耗が激しいのが難点です。
ゲームパッドのスティックが不調に陥る原因のひとつが、この「物理的接点の消耗」ですね。この弱点を克服しているのが「ホールエフェクト式センサー」です。
ホールエフェクト式センサーのメリット
ホールエフェクト式センサーは「電位差」を位置測定に使っているので、物理的な接点が必要ありません。このことが耐摩耗性や劣化耐性につながっているようです。
また、このほかにも次のようなメリットがあります。
長寿命で信頼性が高い
ホールエフェクト式センサーは、物理的な摩耗がないため、センサー自体の寿命が長くなります。ゲームパッドはどうしても2~3年で調子が悪くなりがちです。
しかも最近のゲームパッドは高い!私の知人の中には、ゲーム機本体よりもパッドにかけたお金のほうが高くなってしまった人が数人います。
ホールエフェクト式センサーがポテンショメーターよりどのくらい長寿命なのかは不明ですが、パッドの交換すことが小さくなることは間違いないでしょうね。
スティックドリフトのリスク低減
ジョイスティックにおいては、「スティックドリフト」という現象が問題になりがちです。スティックドリフトとは、簡単に言えば「スティックの誤入力」。
ジョイスティックが中立位置にあるにも関わらず、入力があるかのように誤って検出される状態になるので、思い通りに操作できなくなるわけです。
ポテンショメーターを使用した場合、劣化や摩耗によってスティックドリフトが発生しやすくなりますが、ホールエフェクト式センサーでは物理的な接点がないため、このリスクが大幅に低減されます。
環境に対する強さ
ホールエフェクト式センサーは、ほこりや汚れ、湿度などの環境要因に対しても強い耐性を持っています。
ポテンショメーターの場合、環境要因が接点に影響を与え、性能が低下することがありますが、ホールエフェクトセンサーはこれらの影響を受けにくい設計となっています。
まあ、これについても要は「物理的な接点がない」ことのメリットなのですが、メンテフリーでいつまでも高精度な状態を保ってくれるのは嬉しいですよね。
意外にリーズナブルなホールエフェクト式センサー採用のゲームパッド
このようにさまざまなメリットがあるホールエフェクト式センサー採用のゲームパッドですが、「高耐久で高精度だから高いのでは?」と思いますよね。
ところが、なんと実売価格5000~6000円程度で入手可能です。例えばGameSir T4 Kaleidは、新品価格6000円程度。中古ならば4000円程度から買うことができます。
ジャイロセンサーを搭載しているのでSwitch用コントローラーとしても使えますし、PC用ゲームパッドとしてはかなりコスパが良いと思いますね。
振動モーター、6軸ジャイロセンサー、ヘッドホン用の3.5mm音声出力、2つの背面ボタンなど、いわゆる「全部入り」に近いゲームパッドなので、気になった方は探してみてください。
今後は高耐久・高精度なホールエフェクト式センサー採用のゲームパッドが増えることを期待しましょう。
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