2022年に入っても全く落ちないGPUの価格…。完全に買い時を逃した方も少なくないでしょう。
一体、いつになったらGPU価格は落ち着くのでしょうか。最新の情報をもとに予想してみたいと思います。
2022年前半は少なくとも値下がりしない
アメリカの商務省が1月25日に発表した内容によると、半導体不足は少なくともあと半年は続くとのことです。
あくまでも見通しですが、半導体は生産できる量が限られており、生産量を需要が大幅に上回っている状態が続いています。
また、半導体の生産工場は一朝一夕に建てられるものではありませんから、どうしても生産量が回復するまでには時間が必要なのです。
ちなみに、同省の発表では、米国の半導体生産企業へのアンケートによると、2021年の半導体需要は2019年に比べて19%も多かったとのこと。
おそらく、コロナ禍で電子機器の需要が増し、それに伴って半導体の需要も増えたのだろうと思います。
半導体企業は、こうした状況に対し、常に90%以上の生産能力を使って対応したとのことですが、それでも半導体は不足しているのです。
このように半導体の生産を取り巻く状況は依然として厳しく、GPUの生産量にも影響を与えるでしょう。GPUの価格が落ち着くのは、2023年以降なのかもしれませんね。
中古GPUの価格は安くなる?
新品のGPUが絶望的となれば、中古GPUに目が向くもの。かつては、どれだけ新品のGPUが高くても、中古で安く買ってしのぐという方法が使えました。
しかし、今後はその方法も厳しいかもしれません。2021年以降、中古GPUも非常に弾数が少なくなっており、特に売れ線のロー~ミドルレンジGPUの出品が減っています。
BTOメーカーの中古販売ページを見ても、中古GPUは数が少なく、価格も高いです。2年前の新品価格と変わらない(もしくはやや高い)価格で販売されているのが現状。
NvidiaのGPUでいえば、3世代前のGTX1060や1070が、いまだに3~4万円で販売されています。また、現行のミドルレンジであるGTX1660Tiは約4万円。これも在庫はごくわずかです。
まあ、これでも新品を買うよりはだいぶマシなのですが、型落ち品に2年前の新品価格と同じお金を払うのはちょっと…という方も多いですよね。私もその一人です。
GPUが壊れてどうしようもない、というような事態でなければ、大人しくまつか価格を気にせず買うかの2択になると思います。
仮想通貨マイニングの影響は?
GPUの価格が高騰したり、品数が不足したりする背景には仮想通貨のマイニングブームがあります。
ちょうどコロナ禍で半導体不足が露呈したタイミングと、仮想通貨が高値を更新した時期が重なるため、GPUは一層品薄になりました。
ただし、近年のマイニング用GPUは一般のGPUとは異なる仕様であって、過度に品薄にならないよう工夫されています。
簡単に言うと、Nvidia製のGPUにはマイニング性能を絞っているため、マイニングの影響はあまりないとのこと。
それでも、背景には半導体不足があるわけですから、いずれにしてもGPU全体の生産が追い付かず、価格は下がりませんでした。
しかし、2021年11月ころから仮想通貨市場は徐々に下落し、2022年は低迷期に入るとの見方が強まっています。したがって、マイニングブームは一旦落ち着くかもしれません。
型落ち中古の量が増えれば希望が見える
新品の価格は当分落ちませんから、ここは中古市場に目を向けて価格をチェックしてみてください。
今は中古も品薄ですが、徐々に中古市場の品数は回復していくはずです。なぜならどれだけ価格が上がっても一定数は買い替える人がいるため、世代交代が進むごとに中古が増えていくからです。
現在のGPUは2~3世代前でもフルHD~WQHDレベルならば性能面では何ら問題なく、設定次第でどのゲームでも遊べます。
前述のGTX1070やGTX1060ならば、まだまだ現役です。このクラスの値段がこなれる時期を待ち、2023年に望みをつなぐのが良いのではないでしょうか。
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