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長く使えるノートPCの条件とは

「長く使えるノートPC」ときいてどんなPCを思い浮かべるでしょうか。「堅牢」「頑丈」「ハイエンド仕様」など様々な意見があるかと思います。

私の意見はちょっと違っていて、ある点に注目することが多いです。今回は長く使えるノートPCの意外な条件を紹介します。

見逃されがちな「長く使えるノートPCの条件」

結論から言うと、私が重視するのは「整備性」ですね。何のことかわからない方がいるかもしれませんが、要は「メンテナンスのしやすさ」です。

ノートPCはデスクトップPCと異なり、購入後にしっかりメンテナンスする方が非常に少ない印象です。

いま手元にあるノートPCの中身を見たことがあるでしょうか?購入後、裏面カバーを外して清掃したことがあるでしょうか。

メモリ交換以外でノートPCの裏面カバーを外したことがある方は稀だと思います。それもそのはずで、ノートPCは基本的に「中身を触らせない」ように作られているのです。

理由はいろいろあるのですが、独自パーツをみっしりと詰め込んで作られているノートPCは、デスクトップPCもよりも繊細に出来ています。

また、排熱やホコリの処理も弱く、しっかりと裏面カバーを元に戻さないことが故障の原因になることも。大半のメーカーは、メモリ交換以外の作業を保証の対象外にしていますよね。

デスクトップPCも同じなのですが、基本的には汎用パーツで組まれているので、PC本体の保証がなくなったとしてもパーツ単位の保証が使えます。

しかしノートPCでは、パーツ保証=メーカー保証であることが大半なので、素人にはあまり触らせたくないのかもしれません。

とはいえ、長年使っているPCや中古のノートPCは、どこかでメンテナンスする必要があります。定期的に清掃しているノートPCは確実に長持ちしますし、適度なパーツ交換で5年・10年と使えることも事実。

ネットの書き込みを見ると「新品で購入して3年程度で壊れた」「2年ちょっとで挙動がおかしい」という情報があるのですが、おそらくメンテナンスは全くしていないのではないでしょうか。

整備性のチェックポイント

それでは、個人的なノートPCのチェック方法を紹介します。

バラしやすいか

かなり抽象的な表現で申し訳ないのですが、「パっと見でバラせそうかどうか」は整備性をチェックするためにとても重要です。

ノートPCを裏返したときに、しっかりビスの位置がわかる、どのビスを外せば裏面カバーが外れるかがわかる、という2点だけでも良いのです。必ずバラしやすさはチェックすべきですね。

最も、最近のノートPCは構造が複雑になってきており、バラしにくい方向に進化しています。外資系メーカーはまだ良いのですが、日本製のノートPCはかなり難しいですね。

私が国産のノートPCを避ける理由もここにあります。個人的には「裏面のビス4~5個をゆるめたらすぐにカバーが外れる」ことが理想ですね。あとはストレージ周りとメモリ周りがしっかり離れていて、交換作業がしやすいことも大切。

補修部品が手に入るか

こちらも整備性をチェックする上で大切なポイントなのですが、機種によって補修部品の入手難易度はかなり異なります。

特に消耗が激しいキーボードやディスプレイは、ヤフオクやフリマアプリで代替品がすぐ手に入るものなら、何度でも交換して長く使えますね。

中古PC市場で未だに人気を集めている「Think Pad Xシリーズ」も、大量に補修部品が出回っていることが強みなのです。

また、バッテリーやACアダプターの中古品もチェックしておきましょう。この2つがいつでも入手できると、ノートPCの「置物化」を防ぐことができます。

「布団の上」と「床に直置き」を避けて長く使おう

ノートPCは整備性のほかに、使用する環境でも寿命が変わります。特に布団の上や床に置いてしまうと、熱とホコリを大量にため込みやすいので、この2つは注意が必要です。

それと、排熱口の位置をしっかり把握しておき、定期的にエアダスターなどで掃除しておきましょう。これだけでも夏場のパフォーマンス低下を防ぐことができます。参考にしてみてください。

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