すでにDDR5メモリが出回り始めて数か月がたちましたが、まだまだDDR4も現役で使われていると思います。
巷では「メモリはDDR4で十分」という説が有力ですが、果たしてこれは本当なのか。ベンチマークで検証してみました。
たしかにDDR4は十分すぎる性能
今回は、DDR4-3200(PC4-25600)とDDR5-5200(PC5-41600)をまったく同じ環境で動作させ、ベンチマークで比較しました。
ちなみに環境は以下のとおりです。
OS:Windows11
CPU:Core i7 12700
マザーボード:ASRock Z690 PG(DDR5)、ASUSTek TUF GAMING(DDR4)
ベンチマークソフト:PCMark10
PCMarkのメモリベンチマークモードは4つあるのですが、どの結果も大差なかったので「Standard」のみを記載しますね。
・DDR4-3200(PC4-25600)…スコア8745
・DDR5-5200(PC5-41600)…スコア8990
このようにスコアは3%程度の差しかなく、実使用ではまず体感できないレベルの違いしかありません。
実際に2つのメモリを搭載した環境でそれぞれ3Dゲームをプレイしてみましたが、言われなければ何も感じないというレベルですね。
DDR4とDDR5の価格差、入手性などを比較
DDR4が登場したのは2014年、DDR5は2020年ですが、実際にDDR5がしっかり出回るようになったのは2021年に入ってから。
DDR4は中古も含めて非常に流通量が多く、まず入手できない店はありません。しかしDDR5は見かけたり見かけなかったりと、まだ流通が安定していないように感じます。
ちなみに最もよく売れているであろう8GBのメモリモジュールの価格は以下のようになっています。
・DDR4-3200(PC4-25600)…8GB1枚あたり3000円~5000円程度
・DDR5-5200(PC5-41600)…8GB1枚あたり9000円~12000円程度
それぞれの規格の上位モデルで比較してもこのくらいの差があります。DDR5は一つグレードを下げてDDR5-4800(PC5-38400)にすればDDR4にだいぶ価格が近づきますが、それでもやや高い。
性能差が3%ほどしかないことを考えると、この価格差は許容しにくいですよね。私もまだまだDDR4で良いのかなと感じました。
DDR5特有のメリットは?
DDR5のメリットといえば、「DDR4比で転送速度が約2倍」「エネルギー効率が10%以上向上」などが挙げられます。
確かにこれらはDDR4よりも優れた点であり、数値で比較するとはっきりとした差が見えるものです。
しかし、DDR4に比べるとレイテンシが悪化していたり、極端に流通量が少なく高いというデメリットもあります。
実際にゲームや事務作業ではほとんど恩恵を感じられないため、2022年時点ではあえて乗り換える意味を見出すことが難しい状況です。
しかし、同じことはDDR3からDDR4への移行期でも発生していました。なので、流通量が増えて価格もこなれてくる2023年以降に移行するのがベターだと思いますね。
とりあえず2022年段階では、DDR4の価格性能比がとても優秀なので「DDR4で十分」という結果に落ち着きそうです。
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