CPUはIntelとAMD、GPUはNVIDIAとAMDがライバル関係にあり、AMDはCPUとGPUの技術を活かした製品で優位にあります。一方IntelはGPUに注力するも失敗しており、ゲーミング用途ではAMDかNVIDIA陣営のGPU搭載が必須です。
このような情勢の中でIntelとAMDでグラフィック内蔵型のCPUが登場し注目されています。そこで今回はKaby Lake-Gの登場と終了についてご紹介します。
Kaby Lake-Gは第8世代Intel Core iシリーズとAMD Radeonの融合
Kaby Lake-G自体は2017年にノートパソコン向けCPUとして発表されていましたが、製品としての流通は非常に少なくBTOやパソコンショップブランドのゲーミングノートパソコン、NUCに留まりました。
IntelとAMDの融合ということで話題性は十分でしたが、日本国内では目立った動きもない点は残念です。製品としては3D性能が低いIntel グラフィックスを定評のあるRadeon RX Vegaへ置き換えることでCPUとGPUの性能が非常に高い水準に達しており、基板サイズが限られるノートパソコンでは省スペース化に貢献しています。さらにCPUにGPUが内蔵されたことで一般的なゲーミングノートパソコンよりも冷却面で機体が持てます。
統合型グラフィック搭載のCPUとしては2019年時点で最高性能
AMDも自社主力製品にRadeon RX Vegaを内蔵していますが、シングルスレッド性能やIntelに最適化されたゲームではIntel製CPUに劣る面があり、Intel製CPUとRadeon RX Vegaの融合はまさに完璧な組み合わせです。
2019年時点でもKaby Lake-Gはグラフィック内蔵型CPUとして上位に位置しており、ミドルレンジのGTX1050Tiを搭載したパソコンとも互角以上のスコアをたたき出すことが可能です。
Kaby Lake-Gの製造は2020年7月で終了し、次期製品はない模様
ゲーミング用途として申し分のないKaby Lake-Gですが、大多数のメーカーが従来通りの非内蔵型グラフィックを選択したことで需要が伸びず2020年7月に製造を終了します。
さらにIntel側が新たな内蔵グラフィックのリリースに向けて開発を行っており、AMD Radeon RX Vegaとの融合もKaby Lake-Gだけで終わることになります。
まとめ
IntelとAMDの異色とも言えるコラボレーションはKaby Lake-Gだけで終わってしまいます。簡単に終息させるにはもったいないほどの高性能CPUなだけに残念ですが、2020年中は搭載製品を購入できるチャンスがあります。
もしコンパクトでパワフルなパソコンが欲しいなら在庫切れになる前にKaby Lake-G採用製品を早めに検討してみてはいかがでしょう。
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