国内で輸入販売されているDVDやBDは国内版と内容は変わらないにも関わらずネットショップやAmazonといった通販サイトで安価に入手できますが、そのままパソコンやプレイヤーに入れても再生することはできません。
これはDVDやBDを流通させるエリアを限定し、国ごとに価格を調整するためにリージョンコードで制限がされているためです。再生機器側のリージョンコードとDVDやBDのリージョンコードが一致しない場合は再生できず、再生機器側の設定を変更する必要がありますが無制限に変更できる訳ではありません。そこで今回はリージョンコードと変更回数についてご紹介します。
リージョンコードの変更回数は5回まで
リージョンコードは日本の場合「2」が該当し、南アフリカや中東・西ヨーロッパも同じです。商業圏を分けるために隣国とは別なリージョンコードを割り当てられており、仮に中国からDVDを輸入してもリージョンコードの不一致により再生不可能です。
リージョンコードは工場出荷時にパソコンへ設定されていることが一般的ですが、Macのような世界規模で同一モデルを扱っているケースでは未設定のまま出荷されることも珍しくありません。未設定状態であれば5回、設定済みなら4回分の設定変更が可能です。この設定回数に達すると変更を受け付けなくなるため要注意です。
光学ドライブを交換やファームウェアアップデートすればカウントはリセットされる
リージョンコードの設定変更は光学ドライブのファームウェアに対して書き込まれるため、ファームウェアアップデートにより設定回数がリセットされることがあります。但し光学ドライブのファームウェアアップデートはリリースされることが希なためあまり当てにできません。
リージョンフリーの光学ドライブは流通量が少ない
リージョンコード「0」はどこの国やエリアにも縛られることなく再生可能な光学ドライブに設定されています。この一般にリージョンフリーと飛ばれる光学ドライブは流通量が少なくいつでも購入できるとは限りません。
また古い光学ドライブ製品の中には有志が作った改造ファームウェアでリージョンフリーになる物もありました。改造ファームウェアの利用は自己責任でしたが手持ちの光学ドライブが無料でリージョンフリーになることから一時的に注目されましたが、光学ドライブの低価格化が進むと需要がなくなり姿を消しました。
リージョンコードを無視する再生ソフトもあるが有名メーカーのソフトウェアはリージョンコード必須
最近では光学ドライブ側のリージョンコードを無視して再生可能なソフトウェアが多く出回っており、どうしてもリージョンコードを変更しなければならないシーンは少なくなりました。
それでもサイバーリンク等大手のソフトウェアメーカーがリリースしている製品ではソフトウェア的にリージョンコードを採用し、設定変更可能な回数も設けるなど積極的に制限をかけています。
再生時の画質等は大手メーカーの市販されている製品の方が良いため、ユーザーはリージョンコードによる制限か画質のどちらかを選択しなければなりません。
まとめ
リージョンコードによる制限はユーザーにとってメリットがなく、常に回避する方法が模索され続けてきた歴史があります。そして現在では光学ドライブの低価格化が進み複数台搭載することも容易になったため再生するディスクに合わせて光学ドライブを変えるという方法もやりやすくなっています。
さらに画質にこだわらなければ再生ソフトウェア単体で回避も可能なため、もし安価に販売されている国外向けの映像ソフトを試してみたいなら積極的にこれらの方法を試してみることをお勧めします。
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