PC電源の性能・品質評価といえば80PLUSですが、2年ほど前から新しい認証基準を見かけるようになりました。
それがCybenetics社が発行する「Cybenetics ETA」や「Cybenetics LAMBDA」と呼ばれる基準です。どちらも日本国内ではそれほど見かけませんが、海外では一定の評価を得ています。
そこで今回は80PLUSよりも厳しい基準といえるCybeneticsの認証を取得した電源を紹介します。
Cybeneticsの評価基準を簡単におさらい
Cybeneticsが提供しているETAは、簡単に言えば80PLUS認証の評価項目を増やしたようなイメージです。
変換効率のみならず、「力率」や「5VSB変換効率」「待機電力」が評価項目に設定されており、それぞれの数値によってグレードが6段階に分かれています。
グレードの名称は80PLUSと似ているのですが、評価項目が多いだけに80PLUSよりも厳しい内容であると推測できますね。
日本語の公式ページが見当たらなかったのですが、Cybeneticsの公式サイト(https://www.cybenetics.com/index.php?option=eta)に詳しい説明が載っていました。
個人的には、変換効率のみならず力率(実際に働いている電力)を表しているのは良いと思いましたね。気になった方は力率についても調べてみてください。
Cybenetics社は電源の品質評価であるETAのほかにも、静音性を評価する「LAMBDA」も設けています。
この2つの基準に対応した電源は日本でもほとんど見かけないのですが、品質的にはとても良いものと感じ、国内で入手できるモデルを調べてみました。
Cybeneticsの認証を取得している電源
早速、ETAおよびLAMBAを取得している電源を見ていきましょう。あまり数は多くないのですが、80PLUSと同時に認証されているものが多いので、探せば見つかるかもしれません。
ADATA「XPG CORE REACTOR」
Cybenetics認証をいち早く取得して国内販売を続けているのがADATA。(https://www.adata.com/jp/xpg/641?tab=description)
XPG CORE REACTORは80PLUSと同時にCybenetics ETAおよびLAMBDAを取得しているので、高効率かつ清音性が高い電源であると評価できます。
SilverStone「HELA 850R Platinum」
PCIE5.0電源(12VHPWR)対応の次世代高品質電源と言える「HELA 850R Platinum」(https://www.silverstonetek.com/jp/product/info/power-supplies/HELA850RPlatinum/)も、Cybenetics ETAのPlatinum認証を取得しています。
Platinum認証は6グレードあるうちの上から3番目で、上位グレードのひとつですね。
セミファンレス仕様で、背面スイッチでファンの回転/無回転を切り替えられるほか、高負荷環境でも非常に静かなことが売りです。
起動時の音もかなり静かなようで、個人的にはATX2.0世代の鉄板のひとつになりそうだなと感じています。
Corsair 「RM750e 750W」
かの有名なCorsair のRMシリーズからも、Cybenetics認証を取得したモデルが登場しています。(https://www.links.co.jp/item/corsair-rme-series-rm750e/)
2022年の新モデルであるRMeシリーズは、Cybenetics Platinum 認証を取得済み。容量は750W・850W・1000Wの3種で、価格も1万円台中盤からとお手頃です。
ただし、Amazonの販売ページでは「Cybenetics Platinum 認証」がうたわれているものの、日本の代理店であるリンクスの公式ページではその名称が見つかりません。
代わりに80PLUS Goldがうたわれているので、気になる方は問い合わせたほうが無難ですね。
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